■スポンサードリンク
未来
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
未来の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.44pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全127件 81~100 5/7ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
作者の小説はいつも楽しく読んでいます。 今回も不幸が続々と並んでいきます。 ある程度は小説の世界として割り切って読んでいますが 今回はなかなかエグいです。 近親姦まで話がすすみ、これはもう殺人事件を描く小説より 気持ちが悪い。 実の娘に手を出し、長男に見られた時の父親の一言 「おまえもやるか」 ほんの数行の場面ではあっても個人的には、ここに手を 突っ込んではほしくなかった。 もはや読後感の問題ではない。と思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
初読みの作家さんです。ドラマではよく原作で名前を拝見し、観させて貰っていてすごく気になる作家さんです。前半、お手紙スタイルで滅入りましたが、後半はめちゃ面白くスラスラと読めました。期待通りのおもしろさです(^^) いくつか積読あるので近々読みます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
文句なしに面白い。未来からの手紙。一瞬、ファンタジー物?かと思ったけれど、そこは湊かなえ、しっかり論理的展開で納得させてくれる。告白から10年。パターンは告白そのものだけれど、ストーリーは勿論別物。随所に現実との交錯を見せる遊び心も作者ならでは。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読み始めは期待感もあり、ドラマでも見ているように文体は読みやすく、物語を追っていればサクサク読み進められるのだけれど、終盤に行くに従って、ストーリー的には伏線の回収やサブストーリーの必要性も首をひねるような状態だった。終章はもう登場人物の思い込みによる独白とそうなるわけないじゃないかのオンパレードで苦笑い。 とにかく人間の汚い部分だけにスポットを当てて、寄せ集めて、これでもかと見せてくれる話だった。 あと、ほとんどの作品が(毒)親が登場するが、なにか思い入れでもあるんだろうか? | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ミステリーではない湊かなえさんの作品を初めて読みました。未来の自分から手紙が届くところから始まり、ファンタジーかと思わせるがそんな単純なものではなく、深い深いストーリー。色々な登場人物の視点でエピソードが描かれ、それぞれが繋がってるという手の込んだ仕掛け。子供たちの単なる日常を描いているのかと思えば、悪い大人のオンパレード。最後は、どんでん返しに近い衝撃の事実が暴露。400ページを越えるボリュームに、非常に濃い物語が詰まった良い作品。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
いつもの湊ワールドに浸れた。 同じ事象を別の視点から見てストーリーは進行する。 今回はどんでん返しはほとんどなし、悪人は悪人のまま。 それでもプロット自体はおもしろいし主人公にも共感できるので、 あっという間に引き込まれ徹夜してしまった。 イヤミスを呼んでいると自分の人生がなんと幸せなことか、と発見する。 ちまたで朝から晩まで繰り返す不倫報道なんてものの数に入らない、醜悪な近親相姦、DV、強制AV。 その中で自己防衛機制を張って生き続ける男女の姿に明日への力を見いだせる。 最後のところで少し引っかかったのは名前の関係だ。437pで「ままの本当の名前は」「文乃と章子で」とあるが、文乃と真珠、あるいは真珠と章子で何か意味があるのか?これがきれいに落ちれば涙も落ちたのに、惜しい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
もうどこから見てもお先真っ暗、未来なんてどこにあるのか、という話。 取ってつけたような「終章」に、未来など全く感じることなどできず、早坂も須山も助かって、亜里沙が言うように、二人とも殺されるか売られるか、少なくとも私には、どちらにしても最悪な未来しか感じ取れませんでした。 少女たちに必要だったのは、中途半端で嘘の「未来からの手紙」ではなく、まともな保護者でしょう。 特に、登場人物の中で一番まともだと思った主人公の父親が、実は一番過去に囚われて、妻を崇拝する余り、娘の「未来」を潰した、という印象です。 作者が、読者に対して何を伝えたいのか、少なくとも私には全くわかりませんでした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
一気に読みました。 親からの愛情を充分に受け取っていない子供の繊細な心の動きが、細やかに表されていると思います。 亜里沙の行動に、心が揺さぶられました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
構成や、難しい事、湊さんなんだから、、みたいな事で色々酷評がありますが、 読み物として、めっちゃ面白かった。 夜ふかしして読みました。 後半は特に一気に読みました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
親の死、苛め、虐待、近親相姦、売春、親殺し・・・よくある「不幸」がこれでもかと盛り込まれていて、どうしたって暗い話にならざるを得ない内容。 人を殺してきたその足で夜行バスに乗り、憧れのドリームランドに到着した主人公と友人。しかし、このままの気持ちでは心の底から楽しむことができないと感じた2人は、いつか笑顔でドリームランドの門をくぐることを夢見て、「話を聞いてくれるおとな」にちゃんと助けを求めることを決意したところで、話は終わる。 2人はその後、「話を聞いてくれるおとな」に出会えただろうか。主人公を逃がし1人部屋に残った母親は、その後どうなっただろうか。そんなことを想像する余地を読者に与えてくれる終わり方という意味では、『未来』というタイトルには納得だ。 だが、冒頭の通り登場人物に降り注ぐ「不幸」があまりにもありふれたもので、湊かなえらしいイヤミス感を感じることはできなかった。このようなネタを用いなくても、ぞっとするエピソード、にじみ出る気持ち悪さ・・・、湊かなえにしか書けない世界に期待したい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
設定に似たような境遇の者が多すぎるという指摘はもっともだ。物語中に出てくる複数ケースの性的虐待が不快だという指摘も、もっともだ。 だが、やはり小説の設定としてはうまいと思う。伏線はすべて回収されるし、一人称語りを集積して作った物語の完結性は圧巻だ。いやな大人、浅薄な大人ばかりが登場するが、実際に耳に入る事件ニュースにこれとそっくりな人を見つけては、真っ暗な気持ちになる。 こういう物語も、書かれなくてはならないのだろう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
途中までは、湊かなえらしい、いやらしい感じがして、作品としても期待が持てる。 全体的に、イヤミスというくくりにとらわれ過ぎなのかも。 確かにこの分野の開拓者ではあるけど、ちょっと登場人物と設定が初期にあった作品とは違い、極端すぎて現実感がわきづらい。 それにラストの展開が全然タイトルの未来につながっているとは思えない。 いつくと伏線なのかと思った描写も全く触れられず放置だし、それなな何で登場させたのかわからない。 久々の長編ミステリーとして期待が大きかったかもしれないけど、もうイヤミスにこだわらなくてもいいのではないか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
佐伯章子(あきこ)、須山亜里沙、篠宮真唯子(先生)、佐伯(樋口)良太(章子の父親)らの過去の悲惨さをこれでもかというくらいに語られる。親が鬼畜すぎて自分の心も壊れそうだ。なぜ「未来」という題名なのか、不思議に思うほど過去に取り憑かれている。登場人物にとって未来は絶望なのか希望なのか、客観的には絶望の未来しかない。そんな中でも必死に生きようとした、またはしている人々の強さには脱帽だ。いや決して強い人々ではない。でも強く生きようとする人間の業のようなものを感じた。 読むと止まらなくなるし、心に与えられる衝撃が強いので、心して読んだほうがよい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
日々のニュースで扱われる事が全てではない不幸な出来事はもっとたくさんあるんだろうなぁと、感じた1冊でした。次々出てくる不幸…実際にそういった境遇の子どもはいるんだと思うと辛く悲しく、でもどうしようもなく胸が苦しくなりました。みんな自分がかわいいですもんね。自分に遠い人のことは優先順位低いです。それが普通。だから辛い。最後は涙が止まりませんでした。読了後、心には残るけど、何も変わらない。何ができるか分からないけど、読むことに後悔はしていないです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
未来は湊かなえさんのイヤミスが好きな人ならば絶対に読むべき作品です。 読了後どんな感想を抱くかは人によって異なると思いますが、デビュー当時と変わらない湊かなえらしさがある作品です。 ただ湊かなえさんの作品を今まで読んだことがない場合後味の悪さにがっかりする可能性もあるのでその点は注意してください。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
告白の衝撃はすさまじかった 私は先に映画を観て、そのまま本屋へ直行して原作を貪り それから湊作品にハマって 大体の作品は読んできた 「未来」もこれでかというほどのかなえ節炸裂で 一気に読んでしまった 人生は選択の連続で それは一見、自分自身で選んできたように思われるけど 本当は、大半が何かの事情や誰かによって 否応なく選ばずを得なかった、というほうが正しいかもしれない あの時あんなことが起きなければ あの時ああしていれば 今頃は違う自分になっていたんじゃないか だけどそれは、後になってから思うことで その時は、それをしなければ それを選ばなければ、どうにもならなかった 身勝手な大人の犠牲を強いられながら生きなければならない子供たち 子供たちが生きていくために選択するしかなかった出来事は あまりにも残酷で悲しすぎる 自分の辛い気持ちを誰かに打ち明けるのはとても難しい こんなことは大したことじゃない、と一笑されるかもしれない 適当にあしらわれてしまうかもしれない 反対に、いらぬ怒りを買ってしまうかもしれない だからあきらめてしまう 自分でなんとかしなければ、と思ってしまう でも、聞いてくれる人はきっといる 耳を傾けてくれる人は、必ずいる だから声を上げよう 大声で叫ぼう そして、誰かが未来の自分になりすまして送ってきた手紙 たとえそれが嘘の手紙だったとしても この歳まで自分は生きてるんだ 生きていけるんだ その先はどうなるかわからないとしても その歳までは生きてみよう 生きて、その歳で見える世界を自分の目で確かめてみよう 未来の自分はそんなに悪いものじゃないよって 本当はそうじゃないとしても それだけで生きていく糧になっていくと思う 読んでよかったです | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
謎に引っ張られるような感じで読みました。ただ、いつになったら本編が始まるのかな?なんて思いながら読んでいました。 読後感はよくありません。惰性で読みました。 素敵な未来はありますか? | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「告白」から10年。 嫌ミスの女王、湊ワールドの集大成!なのだそうだ。 重厚な黒の地に金の箔押しのタイトルで「未来」そしてこの宣伝文句が赤の帯に白文字で読者を挑発する。 手に持つまでもなく445頁のこの本は重さだけでなく内容もずっしりと重いことを想像させる装丁だ。 作者と出版社の集大成、にかける気合いが伝わってくる。が、しかし、この手の気負いはしばしば空転してしまうのも世の中の皮肉な真実でもある。 僕は「嫌ミス」とか「嫌ミスの女王」とかというコピーは好きじゃない、 また、このコピーで本を売ろうとする出版社も書こうとする作者も、なにか読者とか現実の弱者を或る種の側面でひと括りにして類型化しているような気がする。 「こういうの、みんななんだかんだ言ってスキでしょ?」的に・・・・確かにスキなんだけど。。。。 もし湊さん自身が自分を「嫌ミスの女王」というキャッチコピーを本心から嫌イじゃなく使っているのだとしたら、 自分の気持ちに正直に向き合うか、早々にこのノレンは降ろすことを考えたほうが良いと思う。 以下ネタバレ感想と物語構成の解説です この物語は2重(2側面)の構成になっていて、 前半は主人公の少女が小学生から中学生に成長する期間を舞台に未来の自分へ書く手紙の文面と、その時折々の彼女の日々の報告と心情の独白からなっている。 主人公、章子には癌で入院し死別する父親と、美しいが精神的に壊れている母親が唯一の家族だ。 小学校5年の春に父親が死んで失意の底にいた章子に一通の手紙が届く、 内容は20年後の自分から今の自分にあてた届いた手紙で、 「小5の今は自分は父親を失って人生で最悪どん底と思っているかもしれない、だが未来の自分は夢をかなえ充実して生きている、だから今に絶望せずにがんばって!」 というものだった。 手紙に励まされた幼い章子は必死に生きてゆく、精神的に危うい母親と二人きりで・・ 手紙に返事を書きながらなんとか日々を立ち直らせてゆく様子は応援を送りたくなるほど健気で愛らしい。 作者も今回は嫌ミス返上で人情深い物語を書いているな・・・と一瞬安心したが作者も世の中も甘くはなかった。 創り出した小さな充実した世界は、一瞬先で無残にも突き崩される。いじめや家庭崩壊や虐待といった不幸・不遇がこれでもか!これでもか!!というぐらい次々に襲い掛かる。 まるで不幸のスクランブル交差点(atハロウィン渋谷)、不運の10周年バーゲンセールである。 他の方のレビューでは「あまりの酷さ、悲惨さに気持ち悪くなった、吐きそうになった・・・」という声が多々寄せられているが確かにその通りだと感じたし、 これからこの本を手に取ってみようという方は一考し、覚悟を固めてから読み初めたほうがいい。 本の第1部では小学校から中学3年生までの章子の一人語りで激流下りの人生が語られ、やがて迎える重大なある事件で部を一旦終える。 そして第2部では、章子の級友の立場から自分と章子を語るパート、章子の小学校の担任の先生から語るパート、 そして遺品の中から出てきた父親が遺した原稿により章子の境遇につながる両親の過去を語るパート、 とそれぞれの章で視点を変え、章子の不幸を他者の目から見つつ、加えて語り手本人の不幸で悲惨な物語が補填される。 この第2部も湊さんの独壇場的な読み手を離さない文章の圧力と嫌ミステリの怒涛の連続攻撃にイッキ読み必至なのだが、正直ここまで刺激性の強いネガテイブなエピソードを積み上げられると、これらを夢中になって摂取する自分と、ナニやってんだか・・・と冷ややかな目で呆れる自分に2分化されてしまうようだ。 出てくる大人がことごとく駄目男、モンペ、毒母、無責任教師、小悪党ばかりになってしまっていて、作者の世の中への ヘイト意識さえ鼻につくようになる。 この極端すぎるバッドシチュエーションは読者には逆にこの本の世界の非現実感を増して受容させる効果を与えるようだ、 キャッチコピーの「10年の集大成」だというのであれば、こういう本の作り方は間違っている。 「これは嫌ミス・アトラクション、嫌ミス・ファンタジーなのだな・・・」と食傷してしまう効果を受けるのだ。 終章ではようやく物語は第一部の章子の事件の続きに戻り、ここで一縷の希望の光を示唆して終幕となる。 作者的にはこのエンディングでタイトル「希望」への難着陸と、嫌ミス看板作家からの脱皮を図ったようにインタビューに答えているが、これまでの攻勢が立て続けで、あまりにも不幸の全部載せラーメンのように厳しかったので自分には肩透かしというか、呆気に取られてしまった。 この終章が営業目標のノルマ達成の報告、というか、夏休みレポートの無理筋な結論パート、の様に感じてしまって脱力したのだ。 物語を読ませる力、リーダビリティは確かに無類無双のものがある。 445頁の本の厚さを感じさせず、読者に本を閉じさせない磁力、一旦本を閉じ栞紐スピンをかけ替えるときの、もうこんなに読んだのか・・・?という驚きはこの本ならではの力だろう。 だが、その読書的関心が単なる人の不幸をよろこんで覗き見したい、という欲求だけで成り立ってはならないと思う。 もっと人々が助け合い、大人は子どもや弱者にも手を差し伸べ、友情はやはり最後の救いになるという物語。 運命は悲運ばかりではなく、大変だけど、世の中捨てたもんじゃない、と最後には言える物語。 そんな物語を湊さんに望むのは間違っているだろうか? | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
他の人の感想が見たくて覗いてみたら、結構低評価が多いですね。確かに暗い作品ですけども。。。 私は、ポイズンドーター・ホリーマザーの「浅瀬でバシャバシャしている人がいるから、もっと深いところにいる人が・・・」といったようなセリフのアンサー作品のように感じました。だから、ほんとうの意味での毒親が出てきて、悲惨な嫌な出来事の描写は仕方ないと思います。 そして、ラスト。声をあげよう!!というのが、湊さんのアンサーで、私はラストにホッとした立場です。同意です。 過去は変えられなくても、未来はわからない。どんな奇跡が起こるかもわからない。そう思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
とてもつらい現状を生きなければいけない子供たちが、未来の自分から送られた自分への手紙をもとに、ひたむきに強く生きていこうとする姿は、とても健気で切ない。手紙が唯一の支えだったことがよくわかる。 大人になって同じようにとてもつらい現状だったとしたら、未来の自分からの手紙があったら、同じように希望を抱いて生きていけるだろうか? | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!