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(短編集)
九マイルは遠すぎる
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九マイルは遠すぎるの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全10件 1~10 1/1ページ
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題名とAmazonコメントから期待して購入したが、少し拍子抜けだった。小さな出来事から物語は始まるが、結局教授の推理のみで事実なのか、どういった動機だったのかは曖昧なものだ。短編小説集といった点でもよくなかった。中途半端な終わり方で次の章に行くので内容があまり頭に残らない。ネーミングからは大変興味ある著書だっただけに残念。 | ||||
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表題作『九マイルは遠すぎる』は、「9マイルは遠すぎる。…雨が降っていたらなおさらだ。」という、通りすがりに耳にしたこの言葉から、それを言った人間がどういう状況でどういう意味で言ったのかを推測し、それによって殺人事件が解決するという話です。…かなり無理がありますが、可能性として全く無いとは言えない、ぎりぎりのところで、出来た話だという感じがします。…だからこその面白さが、あるといえばあります。……他に収録されている短編も、似たような、最低限の情報で事件の全容を推測し、それが悉く当たるという話です。……退屈しのぎにはちょうどいいけど、後に残るものは何もない………実際には、大きな事件だと思ったことが、大したことなくて、なんだ、ただそれだけのことだったのか…ということのほうが、世の中ではずっと多いと思う……。 | ||||
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20世紀アメリカの推理小説家ハリイ・ケメルマン(1908-1996)の短篇集。 白眉はやはり表題作。まず思いつきの言葉だけが脈絡もなく与えられて、そこから推論の力だけで或る物語を導出し、最後にそれが現実と結びつけられていく。所与の状況に依存したやや強引な推論が見られるのも確かだが、論理性以外の要素を極力排して純化された無条件的な知的遊戯のこの展開の仕方がなんとも心地よい。 「たとえば十語ないし十二語からなるひとつの文章を作ってみたまえ・・・そうしたら、きみがその文章を考えたときにはまったく思いもかけなかった一連の論理的な推論を引きだしてお目にかけよう」 「序文」に書かれた本作品誕生までの経緯も面白い。なお、有名な文句「九マイルは遠すぎる、雨の中ならなおさらだ」の原文は、次の十一語からなる。「A nine mile walk is no joke, especially in the rain.」 名のみ知っていたこの作品を手に取ろうと思ったきっかけは、2019年7月10日の朝日新聞朝刊に掲載された四コマ漫画『ののちゃん』。作者のいしいひさいち氏に感謝。 | ||||
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ニッキィ教授が活躍する推理小説の短篇集。何気に思い浮かんだ文章”九マイルもの道を歩くのは容易じゃない、ましてや雨の中となるとなおさらだ”から引き出される論理的な推論がまさかの展開にとても驚いた。 | ||||
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物足りない、物足りない、当然何も響かない。ただ、強引だという評価はこの場合当てはまらないような気はします。多少強引じゃないとこの手の小説は成り立ちません。ホームズしかり。 | ||||
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しかし、そう大絶賛するほどの推理では無く、冷静にみれば強引なこじつけが 否めません。 名探偵コナンとかシャーロック・ホームズのような推理です。 「そういう可能性があるという程度で、断定は出来まい」と言いたい感じです。 が、面白いです。 | ||||
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九マイルは遠すぎる は他の作家の作品中でもよく話題として出てくる有名なモチーフである。 安楽椅子もの短編の古典的名作として有名な作品だが、古い作品ということや舞台がアメリカという事もあり、やや今読むとさほど面白いという感じはしない。 やはりこういう安楽椅子もの短編はその国の文化や慣習が密接に絡むこともあって、やや日本人には腑に落ちる瞬間がよく分からないというハンデがある。 | ||||
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最後まで読んで振り返った時に、どんな話なのか覚えていたのは表題作と「梯子の上の男」だけであり、個人的にはいささか退屈で、印象に残らない作品集であった。 確かに、ニッキイは与えられた事実だけから論理的推理を展開するが、その推理はいささか強引だし、わかりにくい(短編なので致し方ないのだろうけれど)。その真相もほとんどが感心するほどのものではなかった。 「九マイルは遠すぎる」は、出てくる地名の地理的関係がわからないので、その推理過程に興味が持てず。偶然耳にした言葉を、聴いたという事実さえも覚えていないというのはいかがなものだろうか。 「わらの男」は、誘拐犯人が指紋を意図的に残した理由が実にわかりにくく、何度も読み返した。 「梯子の上の男」だけは伏線が巧妙で、最後の一文が印象的であった。この短編集では一番面白かった。 なお、私の読んだハヤカワミステリ文庫の192頁4行目(ありふれた事件)で、「叔父のフランクがなにかと力になってくれていたけど、そのフランクが、」の箇所の『フランク』は『ジョン』の誤りのはずだ。 | ||||
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本書は、表題の「九マイルは遠すぎる」を初めとして、八つの短編を収めた短編集です。 表題の「九マイルは遠すぎる」は、謎解き役である大学教授が、「九マイルもの道を歩くのは容易じゃない、まして雨の中となるとなおさらだ」という何気ない言葉を頼りに推論を展開して、前夜起こった殺人事件の真相を突き止めるという物語です。 収められた八編はいずれも、純粋な推理だけを武器に、些細な手掛かりから難事件を次々に解き明かしていくという、まさに純粋論理の本格ものといえます。しかし、それゆえにどうしても地味な感じは否めず、刺激を求める人には物足りないかもしれません。 | ||||
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安楽椅子探偵ものといわれる、純粋な推理だけを武器に些細な手がかりから難事件を解き明かす、ほぼ定番の短編集。8つの話が載ってるが、一つだけ挙げろといわれれば、やはり表題作であろうか。ただし、論理のみで組み立てていくやり方というのは、規模の小さい事件に限られるので、物足りなさを感じる。字がわりあい大きくて読みやすく、カバー絵にはセンスの良さを感じる。 | ||||
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