木曜日ラビは外出した
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ボストン郊外の(架空の)街バーナード·クロッシングの大地主が殺された。 地主は、ユダヤ人嫌いを自認し、ユダヤ教会の近くに信号機を建てる案に反対したり、ユダヤ人の不動産業者に土地を売り渋ったり、自分の家の家政婦や出入りの左官屋とも折り合いが悪く、敵が多かった。 バーナード·クロッシングのユダヤ教会のラビであるデイビッド·スモールが、例に依って、さんざん引っ張った挙げ句最後の14ページで謎を解き明かす。 金曜日から一巡する"ラビ·シリーズ"で、最後にこの本を読んだけど、シリーズで初めて、後半3分の1くらいで犯人が分かりました。 ……シリーズの中では、犯人当ては、割合簡単だと思います。 また、この作家の特徴として、時代背景や人物描写に力が入っていて、ウーマンリブとか会社の買収なんかが描かれていて、そういう面での面白さがあります。 因みに、ハリィ·ケメルマン著の作品は、以下の通りです。 ①『金曜日ラビは寝坊した』(1964年) ②『土曜日ラビは空腹だった』(1966年) ③『日曜日ラビは家にいた』(1969年) ④『月曜日ラビは旅立った』(1972年) ⑤『火曜日ラビは激怒した』(1973年) ⑥『水曜日ラビはずぶ濡れだった』(1976年) ⑦『木曜日ラビは家にいた』(1978年) ⑧“Someday the Rabbi Will Leave”(1985年) ⑨“One Fine Day the Rabbi Bought a Cross”(1987年) ⑩“The Day the Rabbi Resigned”(1992年) ⑪“That Day the Rabbi Left Town"(1996年) (Wikipedia調べ=2022年1月25日) ……見ても分かりますが、⑧~⑪は、日本語版が出ていません。 ……日本語版を出してほしいです。 ……それと、①~⑦は、絶版になっているので、再版してほしいです。 | ||||
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1964年に始まったラビ・スモール・シリーズの第7弾。ラビ(ユダヤ教の律法学者)がタルムードで使う論法を応用して解決するという設定と、地方のユダヤ人コミュニティーの複雑にからみ合う人間関係が事件の背景や伏線になっているのが特徴である。 このシリーズは「金曜日」から始まったので、本書で1週間分が終わることになる。評論家・都筑道夫によると「日曜、月曜とあとになるほど推理小説の部分が少なくなる傾向がある」とのこと。本書でも架空の町バーナード・クロシングにおけるユダヤ人社会やユダヤ教会をめぐる政治力の説明が多い。殺人事件の被害者は、ユダヤ系住民が多数である中で公然とユダヤ人嫌いを表明していた老人であり、容疑者は広範囲にいる。一方、探偵役をつとめるラビ・スモールはあいかわらず教会の理事会とうまくいっておらず、長年住み慣れた町を追われそうになっている。このシリーズの見所である「ユダヤ教とは何か」ということについての問答も、ユダヤ人嫌いの人物が被害者であることから、殺害の動機と反ユダヤ性が結びつき、面白くなった。 | ||||
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