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そしてミランダを殺す
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そしてミランダを殺すの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.96pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全56件 21~40 2/3ページ
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原題は"The Kind Worth Killng"。有名な賞を取って、たくさんレビューされてるミステリー。 マトリューシカみたいな構成で、電車の中で二回ほど「ええええー!」と呻きました。文楽によく出てくるようなクズな人間がたくさんでてくるのがおもしろかった。あと、スプラッタぶりがドライテイストなのがよかったです。ナッツをすりつぶすシーンは、リアルでした。ナッツアレルギーのあるかたにとってあのシーンはちょっと身体にひびくのではないかしらといらぬ心配をおもうくらいに。 いくつかのレビューに「結末に既視感がある」と書いてらして、確かにそうなんですけど、なんていうか、あのどうしようもない父親が、何の自覚も悪気もないままに、最後にすべてを台無しにするというところに、あまりにも救いがなくて、そこがすごくいいなあ、なんて思いました。 | ||||
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リリー、テッド、ミランダ、ブラッド。4人の男女が殺し、殺され、追いかけ、追いかけられる日々を描いたミステリは読み応えがあって楽しめた。 主人公は偶数章の語り手となっているリリー。奇数章は、物語の展開ごとに語り手が変わる仕組みとなっていて、リリーとその相手がお互いをどのように考えているのか、どんな駆け引きが行われているのか、読んでいてゾクゾクさせられた。 最後のキンボール刑事との攻防も手に汗握る展開で最後の終わり方も個人的には好きだった。 | ||||
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引き込まれ、一気に読める系ではあるんですが。。。読了感わるし。 当たり前でした。題名からして、誰かを殺すはなしなんだから。。。良いはずないですね! ネタバレになりそうなので多くは語れません。 | ||||
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登場人物のひとり〜リリーに感情移入してしまい 読み終わった後の恐怖感が半端ない〜笑 ジェットコースターのような展開 登場人物の一人称独白で 時系列多少もどりながら物語が進む 全編通してだれる部分がなく 面白かった! | ||||
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このミス上位作、本作と「カササギ殺人事件」「乗客ナンバー23の消失」 をよむ。個人的には、本作が一番面白かった。 「これは暴力的な作品ですよ」と予告されて読むたとえば「その女アレックス」は いいのだが、「乗客」は予期せぬ暴力シーンの連続でちょっとのれず。 「カササギ」は前半はいいのだが、結末を保留しての現代編という視点のずれと、 動機が、なんか入り込めない。泡坂妻夫なら、作中作に「え、そんな仕掛けが あったの?」となったよなあ、とか考えたり。 本作は読書好きの女性に感情移入しつつ、当然、平然と殺人を犯す部分には 感情移入できない、というミステリアスな体験ができた。 | ||||
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「こんな展開予想できるはずがない!」というのが帯の売り文句で、確かに予想はしてなかったし意外な展開はあるけれど、 共通認識を逆手にとったものでそこまで突飛なアイデアではない。最近こういう作品多いけど。 ただ現実であり得ないともいい切れないので、小説を読むスタンスによって評価は変わるのかもしれない。 ラストも確かに意外性がある。全体を読んでいるからこそサプライズとして成立するのだが、ただそこに至るまでの描写やモノローグが、いくらなんでも口説すぎる。 あまりにも本筋と関係なさそうなほど細かく語られるので何か細かすぎる飛び道具が仕込んであるのかと疑ったが、そういうわけでもない。 少し抽象的なラストのサプライズに至った理由だが、少し考えれば作者の狙いはわかる。 解説はネタバレどころかモロバレで、それを明かしたら終わりとさえ言える事実がいきなり明かされているので先読みは厳禁。だが、そもそも全体的にピントがズレているように思える。 とにかくモノローグの部分がかなり細かいので、いっそ短編にしたらどうかとも思えるが、あんまり短くしすぎても成立しない。基本的には女性が話の中心でもあるし、登場人物に感情移入できる、しようとする人の方が好む小説。 バランスを取っていかにも売ろうとした小説だけれど、少し物足りない。 | ||||
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見知らぬ美女リリーにささやかれて、夫はミランダを殺そうとする。 しかしリリーは、その夫からも背信を企てられていた。 リリーの憎しみは、夫の妻ミランダ、そして夫にも向かう。 そこで構成される、三角関係、四角関係・・・ だが、最終章が終わった時、あなたは 「リリー」という名に隠された、もう一つの名前を見つけ出すだろう。 それは、本作のなかでも言及され、解説でも事細かに紹介されている名前なのだが… | ||||
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始まりから3分の1くらいまではチョットもたつき気味です。余分な説明や文章が目立ち過去と現在を交互に行き来するのでもたもたしますが中盤からドラマが急展開し始めてからは鈍行が快速に変わった様にテンポも良くなりますので中盤までに放り投げようとしている方は我慢して読み進める事をお勧めします。 | ||||
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本書は3部構成で、第1部のラストで「ほう、そう来たか!」と驚かせ、第2部スタートで「そうかあ、次はどうくる?」とワクワクさせる展開でひっぱりながら、第3部でそれまでの勢いが失速した感があります。 振り返るとなるほど確かに、本書は「新しさ」というより「王道」ミステリー的展開と言えるかもしれません。 すごく印象に残る読後感というわけではありませんが、なかなか楽しめたかなという作品です。 特に「自分に対する他者の愛を悪用した場合は、その人物は死に値する」との思想を持つリリーの過去が、少女時代に溯り少しずつ明らかになっていく構成が面白いですね。 | ||||
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気に要らなくなったら始末!? こんなに単純な理由で、あり得ない。 展開的には読みやすい構成でスラスラ読めた作品だった | ||||
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主人公のテッド、その妻のミランダ、テッドが偶然知り合った謎の女リリー及びミランダの浮気相手ブラッドの各々4名の内3名の一人称の章のカットバックで構成される愛憎と殺意のノワール小説。原題は<The Kind Worth Killing>(邦題はヒドイ)。通常は、妻を寝取られたテッドの復讐劇(何故か、リリーは協力を申し出る)となる所に、一応捻りを入れてはいるが、今一つ盛り上がらない。 まずは人物関係を初めとする設定が偶然に頼り過ぎている点(大学時代にまで遡っている)。次いで、主要登場人物達が頭脳明晰とは程遠く、読む者がスリルを感じない点。幾ら何でも殺人なのだから、もっと綿密な計画が必要だろう。相手の家に押し掛けて銃をブッ放すなんて杜撰・無謀過ぎる(舞台がアメリカだから許される?)。三番目に、男女関係を初めとして、信頼を伴うか否かは微妙だが、新しい人間関係がすぐ出来てしまう点。二番目の殺人で「***」が「***」から信頼を得る程の人間関係をすぐ構築出来たのも不自然だが、最後の瞬間に後者が裏切らないとどうして確信出来たのか全くの謎である。 付け加えると、上で、主要登場人物達が頭脳明晰とは程遠く、と書いたが特に男性の稚拙さは酷い。ストーリーのために無理やり登場させた感じ。これも原題<The Kind Worth Killing>が示す通りの物語という所以なのだろう。「女は怖い」(付け加えれば「女は悪運が強い」)という一本の筋だけが通っている凡作だと思った。 | ||||
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登場人物の誰にも感情移入はできませんでしたが、予想できない展開に一気読みしてしまいました。購入してよかったです! | ||||
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空港のバーで離陸までの時間をつぶしていたテッドは、リリーと名乗る魅力的な若い女性に声をかけられる。酔いに任せて、自分の妻ミランダの浮気を知ったことを話すと、リリーはテッドの妻の殺害への協力を申し出る。 半ば冗談、半ば本気で話していたテッドだが、リリーとの出会いで徐々に空想が計画となっていくが・・・ 最初に冒頭部分を読んで、なんとなく、陳腐な話に思えて、一度読むのをやめてしまった。 でも評判も良いし、と思い直して読み始めたら、これがまさにノンストップ!とても面白かった。 謎めいた美女リリー、テッドそしてミランダの「過去」そして彼らの「正体」が徐々にわかる経過がとてもスリリングだった。 エンディングはアラン・ドロン主演の有名映画のラストシーンを彷彿とさせるものだが、そういえば冒頭部分もパトリシア・ハイスミスの小説によく似たシーンがあったような。そしてリリーが空港で読んでいた本もハイスミス。この辺は作者の遊び心でしょうか? とてもスマートで都会的な小説でその堪能しました。 | ||||
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何か面白そうなミステリはないかと探していて目についたのがピーター・スワンソンの『そしてミランダを殺す』であった。 CWA(英国推理作家協会)賞のイアン・フレミング・スチールダガー部門で最終候補となったピーター・スワンソン第二作目である。 登場人物それぞれ一人称で語らせながら章を終えると、他の人物が語り始めるというユニークな手法が興味を惹く。 主にリリーという本編の主人公に語らせて物語は展開してゆくのだが、このリリーの社会性を逸脱した倫理感をどのように読者に感情移入させてゆくかが著者の狙いであろう。 沈着冷静で果敢に事を進めるリリーが最後にキンポール刑事にたいしてとる行動はどうしても不自然である。 このような終焉を向かえる物語には、読者の多くが「デジャヴ」を感じ、興味を削がれてしまうのではないだろうか。 父親からの手紙を読ませる場所の設定として檻の中でなければならない、と、著者がはじめに決めたプロット構成だったら残念、もう一捻りしてほしかった。 | ||||
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一気読み出来ました。ミランダ、テッド、リリーなど少ない登場人物の視点で物語が進んでいき、かつ、複雑なプロットでもないし、でも、途中で、おっ!と思うし、よく出来た作品かと思います。シンプルなリフだけど、何回も聞いてしまう音楽みたいな。良くできてます、最初から最後まで。 | ||||
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構成が見事。それによって読んだことのない驚きを体験できる。本格的ではないが、読みやすく面白い。 | ||||
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空港でたまたま知り合った男が酔っているとはいえ、 「妻に浮気されてた……妻、コロス!」 とかいきなり言い出し始めたら普通の女はドン引きするところだが、 そこで「いいね!」ボタンを連打するのが本書の主人公のリリーだ。 いいね!どころか「あたしも手伝う」と協力を申し出始めて、この二人は頭おかしいのかな? と思いつつ読み進めていくうちに、その認識は誤りだったことが判明した。 自分のことしか考えていない妻、短絡的なその愛人、ポエム読んじゃう刑事と、 変な人間が後から後からどんどん登場してきて、まともな人物のほうが少ないことに気づくのだ。 そのおかしい奴らが「殺すぜ!」「逃げるぜ!」「捕まえるぜ!」「ポエム読むぜ!」 と自分の利益だけを目的に行動していき、絡みあっていき、とんでもない事態になってしまう。 その急展開に、二回ぐらい「うえっ!?」と驚いた。 これには本当に驚いたし、この驚きこそミステリの醍醐味だ。 なのになぜ評価を★3つにしたかというと、ストーリー自体は、 浮気が原因の夫婦関係の崩壊と愛人の出現、そして殺人という、2時間サスペンスドラマで一億回やられているようなものだったから。 最後に崖に追い詰められた犯人の独白シーンが出てきてもおかしくないぐらいの、王道。 それから、上記の「うえっ!」と驚くような展開になるまでがかーなーりー長かったから。 本書の4割ぐらいを読み進めても2時間ドラマみたいな話ばかりが延々と続いて、 正直「あれ、これ大丈夫か?」と不安になったくらいだ。 まあジェットコースターも富士急のフジヤマレベルになると落ちる前にまず登るのに時間がかかるからね、それと同じだね。 驚きさえできればどんなものでも読みたい!という人におすすめの一冊。 | ||||
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非常にトリッキーな作品なので詳しくは書けないが、一人称で書いてしまえばさほど入り組んだ事件でもないし、面白い事件でもないのだが、複数の主人公の視点から事件を見せることによって事件を見事二転、三転させることに成功している。非常に読ませ方がうまい。 結末がありきたりというレビューも見られるが、話をここまで二転三転させてしまうと、どう決着しようと心理的に驚きはなく、平凡に終わるような印象を誰もが持つのではないか。この小説は事件の展開を楽しむ作品だと思う。 | ||||
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どんでん返しの映画や小説が大好きです。 この作家さんは初めてですが、帯に『展開が5転くらいするよ』的な←(よく覚えてないけど)事が書かれてて、あとがきに映画化の話もあるとかの記述もあったので、期待して読み始めました。 率直に言ってつまらなかった。表現が周りくどい。いらない描写がありすぎてページを捲るたび文字がビッシリでちょっとウンザリしました。 読み終えてどこにどんでん返しがあったんだろう?凡人にはわからないのか? | ||||
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眠れない時間をうっちゃるにはちょうど良い読み物だと思います。眠れないほど夢中にはならないけど、退屈で寝ちゃうほどでも無い。ほどほどですね・・・・ラストでニンマリしてしまいました。 | ||||
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