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夜の記憶
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夜の記憶の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全1件 1~1 1/1ページ
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トマス・H・クックは癖になる作家ですが、この小説はファンの人も特にファンでない人も読まない方がいいと思います。読後感が最悪です。怖い、怖いというレビューがありますが、全然怖くありませんし、怖いのが好きな人を愉しませてくれるような作品でもありません。 人間性の闇の部分がどうこう言って感心するのはあまりにも“軽すぎ”でしょう。恐怖によって人を支配することは許されざる悪ですが、恐怖に支配されてしまったとしても仕方のないことで、声高にあげつらうような話ではないと思います。基本的に(たまには例外もいますが)人は拷問には耐えられないものであり、多くの冤罪事件が一見不合理な自白から産まれてきたのは知る人ぞ知る事実です。 解決を依頼された当面の事件についても、また主人公の過去の事件についても、決着の仕方が実に不愉快です。プロットの全体が、読者に対して、無用な嫌悪感を押し付けるものだというのが私の評価です。 『心の砕ける音』(正確には『Places in the dark』)が打ちふるえてしまうほど素晴らしい作品だったので、大いに期待して読んだものとしては、がっかりもいいところ。5作目にして初めて駄作に遭遇してしまったクックさんでした。 | ||||
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