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盤上の向日葵



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盤上の向日葵の評価: 3.92/5点 レビュー 181件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.92pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全181件 61~80 4/10ページ
No.121:
(5pt)

「砂の器」との比較

柚月裕子の「盤上の向日葵」を読み終えました。
読み始め、しばらくして、
これは松本清張の「砂の器」によく似ているなと思いました。
将棋は子どもの頃やったきりで、盤上のデータが書かれていても
いまいちイメージがわかず、ちと苦労しました。
読み終えての感想はやはり「砂の器」を下敷きにしているなということでした。
「砂の器」では音楽家として大成をなす主人公が
それまでいたる苦労、研鑽の様子が描かれていませんが、
この小説ではそのあたりが丁寧に描かれとてもよかった。
でも、清張はハンセン氏病を扱うなど社会性に重き置いているのに対し、
この本では、貧困、DV、出生の秘密などやや社会性において一歩譲るかなと思っております。
映画「砂の器」で親子が村を追われ、
雪降る極寒の岸辺を寄り添うようにしてさまよっているあのシーンは今でも心に焼き付いております。
盤上の向日葵(上) (中公文庫)Amazon書評・レビュー:盤上の向日葵(上) (中公文庫)より
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No.120:
(5pt)

引き込まれました

物語の展開にドンドン引き込まれました!
将棋には知識が無く、物語によく出る「棋譜」が全く理解出来ませんでしたが、
その場の緊迫感は伝わってきました。
それぞれの登場人物が、それぞれに二転三転する人生物語。
良かったです。
盤上の向日葵Amazon書評・レビュー:盤上の向日葵より
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No.119:
(4pt)

上巻を読めば、ほとんどの人は下巻を読みたくなるだろう。

途中まで読んだら、犯人が分かったと思う人も多いかもしれないが、この小説のストーリーはそれほど単純ではない。柚月裕子さんの他の作品と同様に、登場人物の描き方はとても丁寧である。しかし、将棋という独特な文化を背景にすることで今回の作品では奥行きのある世界を描いている。ほとんどの人は下巻を読みたくなるだろう。
盤上の向日葵(上) (中公文庫)Amazon書評・レビュー:盤上の向日葵(上) (中公文庫)より
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No.118:
(4pt)

「盤上の向日葵」という題名の秘密が明かされる

将棋の世界を背景に、主人公の出生の秘密が明かされる。悲しい思い出がどのように向日葵に関わっていくのか。ここまで読んだら、途中で止めるのは難しいだろう。
盤上の向日葵(下) (中公文庫)Amazon書評・レビュー:盤上の向日葵(下) (中公文庫)より
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No.117:
(3pt)

将棋の世界とミステリー

舞台は山形県天童市。将棋の竜昇戦(竜王戦のこと)が行われる。若き天才棋士、壬生(羽生九段がモデル)と奨励会を経ずにプロになった東大卒のエリート棋士、上条圭介の対決。壬生は現在6冠で、来年1月の王棋戦(棋王戦のこと)に挑戦することになっている。圭介も、タイトル初挑戦で竜昇位を取って壬生のライバルになりたい。どちらも負けられない闘い。現在3勝3敗のタイで、天童市での第7戦で全てが決まる。壬生は14歳でプロになり、18歳で王棋を獲得した。そして、記録を次々と塗り替え、7冠を取ろうとしている。

一方、圭介の経歴は異色である。奨励会には入会せず、東大卒業後にソフトウェア会社を起業し、大成功した。しかし、会社がIT業界のトップ3になった時、なぜか彼は会社の株式を売却し、実業界から引退した。その後、将棋の世界を選んだ圭介は、アマチュアのタイトルを総なめにした。プロとアマが一緒に参加できる新人王戦では、プロを次々と破り、優勝したのだ。私も将棋のことは多少知っているが、アマチュアが新人王戦で優勝することは、まずあり得ない。プロに3勝した今泉というアマがいたが、彼は今プロになっている。圭介はこの偉業で「炎の棋士」と呼ばれた。そしてプロ試験でプロと5番勝負して3勝1敗という成績を残し、見事に合格したのだ。

その天童市の竜昇戦に、2人の刑事が来ている。石破と佐野という刑事で、佐野は昔奨励会にいた。ここで何かが起ころうとしている。

時をさかのぼること4か月。佐野はある死体遺棄事件の説明を聞いていた。遺体は埋められて3年。殺人の可能性もある。そして、遺体と共に将棋の駒が埋められていた。初代菊水月の作で、600万円の価値がある。今は天童市の将棋資料館と伊豆の御蔵島美術館でしか見ることができない。犯人は何か目的があって遺体と一緒に駒を埋めたと思われる。この駒はたった7組しか作られておらず、2組は前記の場所にある。あと5組の所有者は分かっておらず、駒の行方を追うのは難しいと佐野は考えた。

そして話は昭和46年にまでさかのぼる。唐沢光一朗は元小学校教師。定年退職してからもう3年になる。趣味は将棋である。圭介の貧しかった過去のエピソードが語られる。小学校で母と死に別れ、父親は稼ぎを酒やギャンブルに使っている。圭介は新聞配達をして家計を助けていた。唐沢の気配りで、圭介は唐沢と将棋を指すようになる。しかし、ある時唐沢は圭介が虐待を受けていることを知る。そこで、唐沢は小学生の圭介を守ってやろうと決意する。

では、肝心の死体遺棄事件と竜昇戦の結果はどうなったのだろうか。それは続きを読んでいただきたい。

将棋に関する描写は面白く読めた。将棋を知らない人でも楽しめるように書かれている。

しかし、あまり意外な真相ではなかった。何となく予想ができてしまう。ミステリーの部分がもっと素晴らしければ、傑作だと言えるのだが。たぶんこの作家の次の作品を読むことはないだろう。
盤上の向日葵Amazon書評・レビュー:盤上の向日葵より
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No.116:
(5pt)

ワオ!

久々の一気読みでした。
盤上の向日葵(上) (中公文庫)Amazon書評・レビュー:盤上の向日葵(上) (中公文庫)より
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No.115:
(4pt)

良い

上下巻という長編だがあっという間に読めた。
盤上の向日葵(上) (中公文庫)Amazon書評・レビュー:盤上の向日葵(上) (中公文庫)より
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No.114:
(3pt)

読後、普通に立ち上がれた

魅力、驚き、感動が薄い作品でした。作品より、帯に心奪われた。
展開がありきたりで個性がない。湊かなえさんの様なド迫力が欲しい。
盤上の向日葵(上) (中公文庫)Amazon書評・レビュー:盤上の向日葵(上) (中公文庫)より
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No.113:
(5pt)

楽しみです

上巻を読んで面白かったので、まだ読んでませんが楽しみにしています
盤上の向日葵(下) (中公文庫)Amazon書評・レビュー:盤上の向日葵(下) (中公文庫)より
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No.112:
(5pt)

テレビドラマとのちがい・・

NHKのドラマでは、まず、奨励会から刑事になったのが、女性であって、以前、別ドラマでも別の局であった。女性の描きかたも、数年前とは違った方向ができて、このドラマでは希望や、問題提起、批判にまでなっていて、◯見さんにしか見えない容貌が説得力もあって良かったと思う。本の装丁にデザインされている駒の持ち主の飯島棋士が、テレビの解説でチラッと出ているのもよかった。深刻なテーマがあり、有名な絵画や、血の問題など因縁浅からずの重厚な謎解きが中盤終わりに待っている。人が助けてくれるのは優しい態度でばかりではない、自分が助けるのも定石ばかりではない、思いがけないことが知らずにある・・のような本書を補って余りあるテレビドラマの方もよかった。4回分を一午後で見られ、三回ほどみて、以前サンプルを読んで安くなるのを待っていた本も読んだ。最後の羽生さんの解説も生証人としても良かった。
盤上の向日葵(上) (中公文庫)Amazon書評・レビュー:盤上の向日葵(上) (中公文庫)より
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No.111:
(3pt)

盛り上がるかと期待しつつ、そのまま終わった

上巻はよかった。★★★★☆
下巻に期待していたが、盛り上がることなくそのまま終わってしまった感がある。

癖があるベテラン刑事と元奨励会の若手警察官のペアも、この二人である必要があったのか。名駒の行方もここまで執拗に書く必要があったのか。7組の駒のうち他6組については軽く流すだけでよかった気がする。
上巻を読んでいた段階では、この駒の行方がわかったのちもう一つ盛り上がる展開を期待していたのだが、結局は盛り上がることなくそのまま容疑者に辿り着いてしまった。

東名についてはもう少し書き込みが必要だったと思う。
上条にとって人生に影響を与えた重要人物であるのに、上条の気持ちの変化があっさりしすぎていたのではないだろうか。唐沢とその妻に対しても東大卒業後のエピソードが欲しかった。

またラストについても納得が行かなかった。上条の気持ちに対してうまく納めることができないし、曖昧な形での決着も不満だった。

前半期待しただけに、後半の失速感を感じてしまい、残念な読後感となった。

余談だが、本屋大賞の入賞作品では外すことばかり。もう本屋大賞入賞作品は買わないでおこうと思う。
盤上の向日葵(下) (中公文庫)Amazon書評・レビュー:盤上の向日葵(下) (中公文庫)より
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No.110:
(2pt)

可も無く不可もなく。期待しすぎました。

東明の潔い生き方と比べると主人公の生き様があまりにも中途半端。東明を主人公にした方が面白いかもって感じでした。東明はちょっと主人公には不向きでしょうが。面白いのは面白いが特筆するところがなく、なんでこれが本屋大賞2位?
あと、訳のわからないラスト。なんで?って感じです。必然性もなく、意味がわからなかった。
盤上の向日葵(下) (中公文庫)Amazon書評・レビュー:盤上の向日葵(下) (中公文庫)より
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No.109:
(1pt)

どーした!柚月!

柚月裕子さんの作品は漏らさず読み切っている身としては、今回もかなり期待してましたが、将棋ファンにしか分からない難解な内容が前面に出ており、素人にはチンプンカンプン。登場するのも石破や東明?など、浅くなんの魅力もないどころか、読み終えた後に嫌な感じしか残らない人物ばかり。後味の悪さしか残りませんでした。はっきり言って駄作!どうした柚月!次作品に期待して良いんでしょうか?甚だ心許ないけど、また読むんでしょうね。頼みますよ!
盤上の向日葵(上) (中公文庫)Amazon書評・レビュー:盤上の向日葵(上) (中公文庫)より
4122069408
No.108:
(2pt)

作家は商売である

最近の小説は殆ど読まないので、評判に期待を込めて読んで見ました。
なぜこの人が小説を書くのかと云うことは言うまい。
最初から文学を目指してもいないし、そもそも文学とは無縁だろうから。
でも、勿体ぶった人物や事件、上巻はまだしも、下巻は向日葵幻想まで出て来てウンザリ。
ここら辺はAIに書かせたら、上手に書くような気がする。
羽生九段の解説も、小説自体は褒めるのが難しくって、過去の思い出風になったのかも。
本屋大賞二位がこれでは、僕は暫く現代小説は読みません。
盤上の向日葵(下) (中公文庫)Amazon書評・レビュー:盤上の向日葵(下) (中公文庫)より
4122069416
No.107:
(2pt)

陳腐に感じた

文庫版の帯に並んだ絶賛の言葉や本屋大賞2位の触れ込みに興味を引かれて買ったが、期待した謎解きはどんでん返しもなくそのまんまの展開で、一言で言って陳腐な作品だった。

まず、中年男性作家が中年男性読者に向けて書いたかのような作風に違和感を覚えた。
女性作家だと舐められまいとしての気負いなのだろうか。
そう勘繰ってしまうほど、手垢のついた「いかにも」な描写が続く。

上条の「狂気」や希死念慮も取ってつけたようで、それを出生の秘密や生育歴にこじつけるのはとても安易に感じる。人はそんなに単純な生き物だろうか?

ラストも予想を全く裏切ってくれない安易な結末に拍子抜けしてしまった。

ただ一人、東明だけがエネルギーに満ちて印象的ではあった。
盤上の向日葵Amazon書評・レビュー:盤上の向日葵より
412004999X
No.106:
(4pt)

将棋をよく勉強したなとは思う

でも、「投了図」(315ページ10行目)といったら、終局の盤面を
図示したものだ。「最終手まで」とか「投了局面まで」(再現)とか
にすべきだろう。

いっそ盤面を幾つか載せてくれたら親切だったと思う。麻雀小説で
牌の途中図が載っていないものなんて誰が読むものか。
盤上の向日葵Amazon書評・レビュー:盤上の向日葵より
412004999X
No.105:
(1pt)

ガッカリ

期待したが,がっかりであった.導入からして深みのない文章と構成である.
盤上の向日葵(上) (中公文庫)Amazon書評・レビュー:盤上の向日葵(上) (中公文庫)より
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No.104:
(5pt)

衝撃的な内容でした。

将棋のことは何も知りませんので文中の駒の動きの場面はさらりと読み飛ばしましたが、将棋がわかったらさぞかし面白いだろうといささか残念でした。しかし物語の力強さと緊迫感で一気読みしました。最後の壮絶な場面には衝撃を受け、本を閉じてもしばらくは茫然としていました。登場人物の描写が素晴らしく特に「東明重慶」の姿は目に浮かびます。良い本を読むことができました。
盤上の向日葵(下) (中公文庫)Amazon書評・レビュー:盤上の向日葵(下) (中公文庫)より
4122069416
No.103:
(2pt)

ミステリー好きには物足りない ※ややネタバレ

ミステリーを期待して読んだため、ひねり、リアリティ、緊張感が足りず、終盤からガッカリ感がありました。

遺体とともに発見されたとても価値の高い将棋の駒。
駒から事件を解明していく。
こうした流れである割に、なぜ遺体が駒を抱いていたか、の種明し(理由)に、必然性が感じられないのが残念でした。
上条の人物像や希死念慮も、子供時代や大学生時代のエピソードとのつながりが悪く、ストーリー展開に都合よく設定されている感が否めず、説得力不足というのが感想です。
盤上の向日葵Amazon書評・レビュー:盤上の向日葵より
412004999X
No.102:
(5pt)

将棋がわからなくても、緊迫した空気が良く伝わってくる。主人公が愛しい。

将棋がわからなくても、緊迫した情景が伝わってくる。主人公とその周辺の動きと、警察の捜査、だんだん迫ってくる。そうしたことが交互に語られる旨い作者だと思う。ただ、最後が寂しい。本当のことは当事者しか分からないでしょう。弁明させてあげたかった。でもこんな終わり方だからこそ強く印象に残ったのだと思う。
盤上の向日葵Amazon書評・レビュー:盤上の向日葵より
412004999X

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