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盤上の向日葵
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盤上の向日葵の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.92pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全181件 121~140 7/10ページ
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過去と未来、東京と諏訪等の地方。時間と場所を交錯させるミステリーの常套手段はきっちりおさえている。 加えて、テーマは将棋。最近ブームということもあるが、賭け将棋の世界はよく知られてない。ドキドキしながら読ませるものがある。 とても面白い。 これだけの話のもっていき方なので、結語には高い必然性が求められるのはわかるのだが、話の核となる出生の秘密は好きじゃない。嫌悪感さえ覚える。いくら舞台を少し前の時代に設定したといえ、読む方は現代の感覚をもっている。その辺の温度感のズレが残念といえば残念だ。 | ||||
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読みながらグイグイ引き込まれていく。読みごたえのある一冊。 | ||||
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地方都市の風情を緻密に伝える文体。将棋の駒を巡る世界が存在することを知れた。 | ||||
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本屋大賞で上位くる本は再読する価値はないわな。かがみの孤城よりは良かったけど、「砂の器」と比較する馬鹿な評論家いたけど、レベルが違い過ぎて笑える。 暇潰しには、いいんじゃない。図書館で借りて良かったわ。 | ||||
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あまりオチは今ひとつ。 埋められた死体の身元も、犯人の素性も、殺害の経緯も、どれも今ひとつ。 | ||||
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昔からの将棋ファンには、この本に出てくる、真剣師が小池重明そのもので、懐かしい。 小説内の棋譜もそれとなく盤面を想像し、面白い。 この作家初めて読んだが、他も読んでみよう。 女性の書く内容とは思えない。 | ||||
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時間を忘れて読了した。こんなことは、いつの事以来だろう。桂すけの過去がーーーー。 | ||||
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この作者の作品を始めて読みましたが、知らずに読んだら男性作家かと誤解していたでしょう。力強い筆致で特に将棋のシーンは綿密に描かれており、手に汗を握りながら一息に読みました。将棋はよく分からないながら駒を動かしながら読んでみたくなります。 盤上の向日葵 という華やかなタイトルも印象的で、ダークな内容を際立たせています。 | ||||
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色んな人がそう言ってますが、フォーマットが『砂の器』です。作者自身、将棋の世界を舞台に『砂の器』を書きたかったと発言しているようです。なので、面白いことは面白い。私も一気に読みました。けれど、フォーマットを借りて来てしまっているのがちょっと・・・。少なくともオリジナリティという点でマイナスです。本歌取り、というレベルまでは昇華出来ていない気がし他ので、星は4つ止まりです。面白いのは面白いので、買って損はしません。そこはどうか誤解なきよう。 | ||||
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おもしろかったです。 冒頭からひきこまれます。犯人は割合早くから予想がつくのですが、被害者が誰か?が気になって頁を繰る手が止まりません。 『砂の器』を思い出すと書いてあったレビューがありましたが、犯人を巡る背景など、確かに彷彿とさせるところはありますね。 事件を追っていた警察は、犯人を突き止めるところまでは行ったとして、この犯人を巡る真相にどこまでたどり着けたのだろうかなあ、と思いました。 | ||||
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ミステリーですので、まだ読んでいない方へ配慮しながら感想を書きます。 まず、登場人物の設定に不自然さが付きまといました。 東大出身のIT起業家で、後に奨励会を経ずしてプロ編入試験を受けたという設定でした。プロとの対決が5勝3敗というくらいの棋力で、その後にタイトル戦に登場し、将棋界の6冠に対等に挑み、最終戦までもつれ込むという設定自身がありえません。 藤井7段が高校へ進学するかどうかで注目を浴びたように、将棋に専念しなくてはいけない年代に、奨励会に入らず、将棋の世界から外れていた登場人物の棋力では、プロ棋士にはなれません。 また、鬼殺し戦法がラスト近くに登場します。いかにも怖そうな名前ですが、初心者相手のはめ手で、アマチュアの有段者同士でも用いません。正しい受け手を知っていれば自滅します。早石田も丁寧に応対すれば問題ありません。 あの場面で、ストリー上の展開が必要だったとしても「鬼殺し」を指させたところで、読者はひきます。 記譜の一部は書かれていますが、局面図がないので、臨場感が伝わりません。作者の筆力があるので、それでも読ませますが、絵空事という感じはぬぐえませんでした。 登場人物の一人は、伝説の真剣師をモデルにしているのはすぐに分かりました。四半世紀前に鬼籍に入られている方ですが、小説であっても、この設定はいかがかな、と思いました。新宿の将棋道場は良いとしても、真剣師の親の状況まで借りる必要はないでしょう。 将棋を愛して、数十年の読者もいます。将棋界が隆盛になり、小説に取り上げられるのは嬉しいことですが、便乗のように扱われるのは、また別の問題です。 純粋に小説の世界だと分かりながらも疑念がつきまといました。 | ||||
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良い作品ですです。 プロ棋士の飯島氏が監修しているので、戦型や指し手をイメージしながら読む事ができます。 1つ残念なのは、登場人物の真剣師があの小池重明を意識しすぎているところでしょうか。 この本を読んで真剣師に興味を持たれた方は、小池重明氏に関する作品をオススメします。 | ||||
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物語の骨格は「砂の器」、彩りとして最近流行の「将棋」を採り上げたという安直な作品。作者は読売新聞のインタビューで、「将棋を指したら超一流、人としてはろくでなし。こういうタイプが好きなんです」と語っている。現代将棋に無知な人間の台詞である。「人としてはろくでなし」かつ「超一流」の棋士は現代将棋では存在し得ないので、現代将棋に詳しい方には初めから求心力を著しく欠いた作品となってしまっている。本作の設定や命名法も安直。作中で天才棋士とされている六冠の棋士の名前は羽生を容易に想起させる壬生(この他、棋戦名も現存のものと酷似していて紛らわしい。その癖、「名人戦」だけはそのままなのは何故? 作中の棋譜で、先手・後手を示す黒白が一か所間違えているのは校正ミスだが、将棋を扱った小説としては致命的)。また、異色という触れ込みの上条と言う社会人からの特例プロ棋士(実は東明と言う<賭け将棋師>が本筋)という発想は花村から思い付いたのだろうが、この感覚が既に現代将棋とは乖離している。 作者は歌「王将」で有名な坂田三吉(本当は根が真面目で、温和な人柄だったという)、升田(風貌とは異なり、将棋は理知的で、その感覚は現代将棋に近い)等の「昭和」の棋士の方が現代の棋士と比べて"人間味"があったと錯覚・盲信しているのだから始末に負えない。「将棋はゲーム」と言い切っている羽生の言葉を知らないのだろうか ? どういう読者層を対象にしているのか皆目不明の怪作である。更に、「盤上」には既に無限の宇宙が拡がっており、そこでは既に無限のドラマが繰り広げられているのだから、そこにワザワザ人間ドラマを追加しても徒労に終わるのは眼に見えている。 捜査陣がベテラン刑事と元奨励会員の若手刑事のコンビという設定も定番、上条が不幸な過去を背負っているのも定番(と言うか、「砂の器」そのもの)で、どうしてこんな安易な発想しか浮かばないのか不可解である。また、上条が心ならずも東明に惹かれてしまう理由を「***」に帰しているのは卑怯という他はなく、決して、「人間ドラマ」ではない。それにしても、主婦がブログやSNSで独自のレシピを公開すれば「BUTTER」を執筆し、羽生、<ひふみん>、藤井(聡)等の活躍で"将棋ブーム"が起これば将棋を題材にした小説を執筆するという節操の無さにはつくづく呆れ果てた。 | ||||
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しっかりと構成されて、文章にも安定感を感じる。 ただ、宣伝文句に影響されて期待が先行し過ぎたようだ。 盤上の向日葵というタイトルの理由は、ラストの盛り上がりに かかる部分で明らかになる。 3分の1も読めば誰が事件に関与しているのかは明らかだが、 後半に向かって物語はテンポよく進んでいくので 部分部分に出てくる将棋の駒の動きが理解出来なくても 途中で飽きがくることは無い。 ミステリ要素を期待すると物足りないとは思う。 ドラマ原作としてもうってつけの作品だ。 | ||||
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埼玉県で白骨化された遺体の謎を追う二人の刑事と今まさに将棋のタイトルを手に入れようとしている桂介の話が交互に展開されていきます。犯人は誰なのかというよりも、遺体が一体誰なのかと犯人の動機を深く掘り下げたお話になっています。不幸のどん詰まり感が砂の器を彷彿させます。作中に何度か将棋の対局シーンが出てきますが、駒の名前しかわからない程度の知識の人が読んでも十分に雰囲気は伝わると思います。 | ||||
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将棋のルールはまったくわからないので、対局の場面は完全に無視して読みましたが、まったく問題なく読めた気がします。 560ページがあっという間でした。 特に新鮮味はないのだけど、登場人物のキャラが立ち、展開もスムーズ。 これなら将棋を知らない人も読書慣れしてない人も比較的サクサク読めるのではないでしょうか。 こんなに重厚感があるのに、ページをめくる指が軽いなんてすごい。読ませる力がある作品ならではです。 特に少年時代の桂介と唐沢夫妻のふれあいには胸が熱くなります。 結局、父親からは逃れることができなかった。 東明のことも無視することができなかった。 そこを切り捨てられないところが上条桂介の生い立ちからくる運命というか呪いのようなもの?なんだろうなぁ。 こんなに多くの登場人物がいるのに、誰一人幸福ではなく、救われないのが切なかったです。 | ||||
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人気商品で在庫がないとは想像していませんでしたが、確かに面白かった。 次回作が楽しみです。 | ||||
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柚月裕子さんの『盤上の向日葵』を読みました。柚月さんの作品を読むのは、『孤狼の血』以来です。 今人気の将棋の世界をテーマとしていることもあって評判ですし、一応の水準は保っている作品だと思いますが、『孤狼の血』ほどインパクトはないというところでしょうか。 平成六年、山形県天童市。将棋のタイトル戦の7局目の対局会場に、二人の刑事がやってくる場面から物語は始まる。実は、四か月前、埼玉県の山中で身元不明の白骨死体が発見された。一緒に埋められていたのは 初代菊水月作、錦旗島黄楊根杢盛り上げ駒という将棋の駒だった。かつて、奨励会に入り、プロ棋士を目指していた佐野巡査は、県警捜査一課のベテラン刑事、石破と組んで、現存すると言われる7つしかないという将棋の駒の行方を追っていく。 同時に進行するのは昭和四十六年から始まる一人の少年、上条桂介の物語だ。長野県諏訪市に暮らす彼は幼いうちに母を亡くし、父親からは虐待を受けて育った。彼を気にかけていた元教師・唐沢がその人並みならぬ将棋の才能に気づき、東京へ出てプロを目指すよう助言するが・・・。 という展開なので、犯人が誰かは、読者には自明であり、あえて謎とえば、殺されたのが誰かと、なぜ菊水月の駒があったかである。 幼年期の桂介を元教師、唐沢の目を通して語られており、桂介の心の揺れが十分に描かれていないため、最期の結末への納得感が少ない。ラストは、たしかにこういう手もあるとは思うが、もう少し工夫があっても良かったと思う。 | ||||
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悪くはないのだけど、何かが足りない。 引き込まれて、2日間で一気読みしました。 素晴らしい作品だとは思いますが、主人公の設定とか、やや安易なところもあり、あと一歩構想を練ってほしかったなぁと思いました。最後はハッピーエンドになってほしかったです。 直木賞にはもう一歩ですが、素晴らしい作家さんだと思いますので、頑張って良い作品を書いて欲しい。 | ||||
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将棋のルールはまったくわからないので、大丈夫かな?、と思いつつ、評判が良いので読んでみました。将棋は分からなくても、十分、楽しめました。凄い筆力だと思います。 ★4つにしたのは、前半は警察官が事件を追うパートと、恵まれない少年と彼を見守る子供のいない夫婦のエピソードが交互に続くのですが、事件パートがちょっと退屈というか、少年と夫婦のエピソードの方に惹かれてしまって、先が気になってついつい事件パートを読み飛ばしてしまったからです(すみません)。 登場人物のキャラクターの魅力も、事件パートよりも少年パートのほうに偏っている気がして、2つのパートのバランスがとれていたらもっとすごい作品になると思いました。 それと、事件パートのほうは、普通に捜査をしたら普通に真相にたどり着いてしまった印象もあって、はあまりひねりがないような気も…。というか、犯人が事件を隠すつもりがまったくないような気も…。 ミステリーとしてではなく、人間ドラマとして読む方がよいのかな?、と思ったりもしました。 | ||||
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