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村上海賊の娘
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【この小説が収録されている参考書籍】
村上海賊の娘の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.92pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全332件 261~280 14/17ページ
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| 四分冊の最終巻となる第四巻.ついに火ぶたが切られた村上海賊と眞鍋海賊の激突も, 敵味方,魅力的なキャラクタが大勢のためか,あちらこちらと場面転換が頻繁に行われ, やられるときまで賑やかな相手側であったり,老将二人の漫才のような戦いぶりだったり, 笑いどころも含め,見せ場は十分なのですが,やや話が散漫になっているようにも感じます. そのため,あたりから気になっていた『主人公の消えている時間』がまた増え, 加えて,敵の大将のあまりの強さと,おなじみとなった豪快さがさらに目立ってしまい, 怖気立つほどの執念,そしてその最期と,かなりの部分を持っていってしまった印象です. 展開上,やむを得ない面もあり,終盤の一騎打ちでは彼女の活躍も見られはしますが, やはり海賊の娘,村上景が中心となった物語をもう少し読みたかった思いは否めません. とはいえ,かつては酒を酌み交わし,片や愛をささやき,ささやかれた間柄でもある二人. 勝ち鬨が響き渡る中,男を想い大声で泣く女の姿は,戦いの結末に一抹の寂しさを残します. 最後の章では,この戦いをはじめ,主立った人物のその後が史料から伝えられますが, 残念ながら,主人公については情報が少ないらしく,これといったことは語られません. ただ,あの海賊の娘のこと,笑い,泣き,怒りと,思うままに生きたと思いたいものです. | ||||
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| カバー絵での大泣きをはじめ,あの海賊の娘がたびたび見せる涙が印象的に映る第三巻. お気楽に戦場を眺めていたまではいいものの,非情な現実を知るほどに周りから疎まれ, つい先日までの歓待の雰囲気はどこへやら,自分自身まで否定される屈辱を受けながらも, その甘さを認めざるを得ず,失意とともに瀬戸内へと引き上げる主人公に胸が少し痛む序盤. とはいえ,しおれたお姫さま暮らしもわずか,再び戦場へと赴く姿には軽い興奮を覚え, 理由を問う父に対し,否定をされた甘さと理解はしつつも,思いを激しくぶつける様子は, これもまた彼女が戦場で見て,得てきたものであり,ドラマチックな演出が気分を高めます. 一方,豪快な泉州の海賊はここでも存在感は十分で,周りが良からぬ雰囲気を漂わせる中, 息子にええかっこを見せるため,胸を張って家を守るため,アツい啖呵がこちらも痛快です. 終盤で明かされる『秘策』の正体については,正直なところ肩透かしの感もありましたが, 男たちが奮い立ち,我先に主人公の元へと向かおうとする展開にはこれまた興奮をさせられ, 毛利と織田,つまりは村上海賊と眞鍋海賊,そして村上景と眞鍋七五三兵衛の因縁の行く末は, エンタメテイストを存分に盛り込んだ演出も相まって,否が応でもその期待は膨らんでいきます. | ||||
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| 歴史小説ものはあまり読まないため、難しかったら・・・と不安に思っていましたが説明が丁寧なのでとっつきやすかったです。登場人物も多いですが、きちんと特徴が説明され、書き分けがうまいので混乱することもありません。ヒロイン・景がとにかく人間味あふれて、痛快です。 | ||||
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| 戦国時代の小説やドラマの登場人物は、戦国大名を中心とするものに偏りがちですが、それ以外の人々の生き様が見えて面白い。登場人物一人一人の性格、人間性、立場による行動原理等が丁寧に表現されているところが良い。 | ||||
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| 戦国期に実在した海賊集団村上水軍を主題に、覇王織田信長と宗教王国石山本願寺の争いを絡ませた内容も面白いが、登場人物の多様さが輪を懸けて面白い。 まず、ヒロインの景は、女子バレーやバスケのようなアスリート然として、野性的なボーイッシュさが魅力いっぱいに描かれている。そこに謹厳実直な兄元吉といじられ役の弟景親とが絶妙のコンビネーションを形成している。その他、泉北弁を操る真鍋海賊団の剽悍さ、飄然としながらも策士の危うさが匂う乃実宗勝、優等生じみた児玉就英、沈着冷静な小早川隆景、官僚的な本願寺の僧下間頼龍など多士済々のキャラがぎゅう詰めの弁当みたいにあふれかえっている。そして、ハリウッド映画のように、シュミレーションゲームのごとく生き生きとストーリーが進んでいくのである。第一巻は、主要人物の紹介と人間関係とが中心で、ヒロインが安芸国の一向門徒衆を助けて大阪石山本願寺に向かうところで終わるが、続きを読みたくなる。からりと晴れ上がった夏空のような実に痛快なるピカレスクロマンである。 そして「陰徳太平記」「武家万代記」などの当時の資料を多用しているのが、単なる時代小説で終わらない重みを加えており、作者のただならぬ趣向と配慮が見られる。これを煩雑と思う人もいるかもしれぬが、個人的には司馬遼太郎の「余談ながら」に始まるわき筋と同じ効果があって、平板さに陥らないと思う。そんなところが「本屋大賞」に選出されたもかもしれない。 | ||||
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| 単行本が気にはなっていたのだが見送り。文庫が出たので購入。 第一巻のストーリィは面白かった。 織田信長V.S.石山本願寺の戦いに巻き込まれる毛利家と村上海賊。 第一巻は村上海賊の娘が大阪に向かうまで。 毛利家は石山本願寺の食料援助の依頼を受けるのか? 村上海賊は毛利家に協力して、食糧輸送を行うのか? といった、歴史的に見れば結論の出ている話を、村上海賊の娘を主人公(というには描写が少ないけど)におくことで、深みを持たせることには成功している。 ただ、文中に説明が多い。(資料の引用は要らないと思う。物語のリズムが明らかに崩れる。) 現代口語的すぎる感じがする。(当時の口語は知らないのだが。) 点から星三つ。 | ||||
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| 歴史は詳しくありません。話題作だったと聞き、選びました。 テンポが好きで読みやすいです。 活字が苦手な方にもいいのではないでしょうか。 | ||||
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| 題材が良かったと思います。 地元も盛り上がりました。 (あの辺周辺でいちびった人が、俺は村上水軍の子孫だ!と言い出した人が増えましたが…(笑)) ただ、話の展開が漫画。冒頭にもあげた某S氏が好きそう。 あと、丁寧に調べあげた文献は、感服いたしましたが、文中には載せないで欲しいです。(話はそれるが、このままだとどっかの歴史小説家みたいに、内容の3分の2は余談になる) | ||||
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| 私は、この作者を絶対に許さない 後、文が色々と読みづらい これから読む人は覚悟して下さい | ||||
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| 14年本屋大賞の受賞作で,13年10月の単行本(上下巻)を四分冊しての文庫化です. 瀬戸内で暴れた村上海賊の話のはずが,始まりは大坂,しかも海ではなく陸の上と, やや意外にも思える始まりではありましたが,その遠く離れた大坂での戦を語りつつ, 村上海賊のへと繋がっていく流れがスムーズで,スッと物語の中に入り込める印象です. 特に,大坂の織田信長軍と本願寺,片や中国地方の毛利家と村上海賊の当主たち, 多くの思惑が交錯する中,この巻では主人公の『海賊の娘』の魅力が存分に描かれ, 男衆を押しのけ海賊働きをしているかと思えば,子どもにムキになって言い合ったり, 醜女と蔑まされる中,南蛮系美人と褒められ舞い上がるも,気のない素振りを見せたり, 豪快さとかわいらしさを覗かせる様子は,読む側をあっという間に引き込んでいきます. 一方,戦局を巡る駆け引きは,とにかく娘を溺愛する父の思い入れも混じって複雑化, 毛利家の事情も絡みながら,鍵を握る娘はそんなこととはつゆ知らず大坂へ向かうなど, わずかの選択,運命のすれ違いが物語を広げる話運びは,この先への期待を膨らませます. ただ,台詞が現代もののように軽めに感じ,地の文と史料からとで使い分けているのか, 距離について,メートルと里,間が混在していることには,いささか違和感を覚えました. | ||||
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| 戦国期瀬戸内海で活躍した村上武吉一族は、毛利家吉川元春、小早川隆景の要請で信長に包囲されている石山本願寺に兵糧入れする船団に加わり、織田方の泉州海賊と木津川合戦に及ぶ。戦に憧れる男勝りの武吉愛娘・景の大活躍によって毛利方は勝利する。親が希望する輿入れの夢を捨て、景は海賊として生きる道を選ぶのだった・・・。 村上海賊、泉州侍に関する時代考証はかなりのレベル。story tellingの力量もなかなかのものだ。読みやすさと面白さ、上下巻千ページの大部だが短時間で読み切れた。本屋大賞受賞は現代的語り口が若者の支持を得た結果であろう。 一方、景のキャラクター設定、現実離れした劇画的過ぎる戦闘場面、現代口語的せりふ回しと旧来の侍言葉のアンバランス、これらが綿密な時代考証が付与した現実感を削いでしまうのだ。伝統的歴史小説ファンには受け入れがたい。 泉州海賊・七五三兵衛の怪力ぶり、銛を投げつけ一撃で船を破壊する、刀で敵兵を4人串刺しにして振り回す(!)、また景に一旦討ち取られた七五三兵衛が生き返る・・・、荒唐無稽な劇画ワールド全開、苦笑せざるを得ない。「のぼうの城」はここまで劇画的ではなかった。 映画化するならアニメだろう。実写なら中国風空想的アクション史劇にならざるを得ず、見たくない。 | ||||
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| とても面白い。膨大な資料に裏付けされいるのでとても読み応えがある。一気読み必至 | ||||
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| これは面白い合戦ものです。しかも海賊です。 信長と秀吉によって日本が統一される前の世界が活き活きと描かれています。 今の瀬戸内海の穏やかな海が、違って見える一冊です。 | ||||
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| せっかく魅力的な娘が登場しているのに、やたら時代背景の解説が多くて、読むのが苦痛。 小説大好きな自分としては、とてもがっかりでした。 もう上巻の最後のあたりから読むのもやめて、下巻も買いませんでした。 小説とは解説本とは違うと思います。 | ||||
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| 上下巻共に分厚く、読むだけでも苦労しました。長々と細かい描写が多く、なかなかストーリーが進展しません。学生で時間があるならともかく、限られた時間の中で読むには、飽きさせないストーリー展開が必要ではないでしょうか。途中で読む気力をなくしてしまいました。 | ||||
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| 織田方との海戦は奇想展開な場面も含め結構面白く読め 上下巻とも とても楽しかった。 | ||||
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| 時代背景も良く分かり次から次へと想像を超えた展開で大変面白く読みました | ||||
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| こんな話あるのか?と首をかしげる場面も多いが醜女でいい男が好きで喧嘩っぱやいが情にも脆い・・・魅力的な今までにあまり主人公が醜い女性という設定がなかった分とても興味がわきました。 ただ荒唐無稽すぎて心には響きませんでしたが時間つぶし、娯楽としてはとても面白かったなと思います。私的には戦国武将のもう少しリアリティ(もっと厳しさとか・・・)が欲しかったかな。 | ||||
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| 読むスピードが遅いので、 ゆっくり読んで楽しみたいと思います。 | ||||
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| 荒唐無稽な話。確かにそうだと思います。しかし、和田さんの物語の面白さはスピード感に尽きると思うのです。スペクタクルの連続。七人の侍の海賊版ともいえる内容で、本を読んでいるというよりも、映画を見ているようでした。主役はもちろん「杏」です。それ以外考えられない。杏が勝手に動き出す。本なのに、動きだしたら止まらない。あっという間に上下巻読了しました。これが、面白くない方は、どんな物語が面白いのかな。いろいろ教えてください。 | ||||
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