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コンビニ人間



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【この小説が収録されている参考書籍】
コンビニ人間

コンビニ人間の評価: 3.99/5点 レビュー 1009件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.99pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全749件 481~500 25/38ページ
No.269:
(5pt)

読んでてつらい(ネタバレ)

主人公の人物像はかなりデフォルメされています(いわゆるアスペルガーは主人公のように無感情というわけではない)が、自分が社会の異物であるという感覚に共感を覚える人は多いでしょう。
ある意味宇宙人のような扱いを受けるなかで、なんとか周囲の人間を真似して、地球人に擬態する様は痛々しいものです。それでも彼女はコンビニ店員としては上手くやれているという自己認識を持っているのだと思いますが、飲み会からハブられていたことや、退職を引き止められなかったという事実から、それすら怪しく思えてくるのがまた悲しい。
ラストで彼女は「普通」の人間を目指すことをやめ、コンビニ人間として生きていくことを決意します。しかし、再度コンビニに勤務できるとは限らないので、中盤で登場する謎の店員モドキのおっさんになる可能性も残されているという恐ろしさがあります。
コンビニ人間Amazon書評・レビュー:コンビニ人間より
4163906185
No.268:
(4pt)

考えさせられる本です。

ちょっと現実離れしたところもありますが、何しろ読ませる。
現在の一つの断面を淡々と無機質に、書かれているのが好かったと思います。
コンビニ人間Amazon書評・レビュー:コンビニ人間より
4163906185
No.267:
(5pt)

「普通」について考えさせられた。

とても面白かったです。
普通とは何か。幸せとは何かについてすごく考えさせられました。
自分にとっては普通のことでも、自分以外の誰かにとっては普通ではないのかもしれないので、これからは価値観を他人に押し付け過ぎず、お互いに尊重し合うべきだとこの作品を通して学びました。
文章も分かりやすい言葉が使われていて、中高生でも読みやすいかなと思います。
コンビニ人間Amazon書評・レビュー:コンビニ人間より
4163906185
No.266:
(5pt)

読書苦手な私でも読めました

高校の試験問題に出てた本です。気になって購入しました。読書苦手な私でもスイスイ引き込まれ読めました。
コンビニ人間Amazon書評・レビュー:コンビニ人間より
4163906185
No.265:
(4pt)

とても面白かったです

今までなんとなく感じていたけどはっきりとは考えなかったこと、私の頭の中をどんどん言語化されていくような気がしました。
コンビニ人間Amazon書評・レビュー:コンビニ人間より
4163906185
No.264:
(4pt)

飽きない

読んでいくとどんどん場面が変わり、読んでて飽きませんでした!
コンビニ人間Amazon書評・レビュー:コンビニ人間より
4163906185
No.263:
(5pt)

大人の純文学

「よくもこれほどいらんことを書いたな」と痛快な気分になる読後感でした。
ブラックユーモアに満ちた、読みやすい文体をもって未熟、軽薄と評価すべきではありません。事実、試し読みをした瞬間私はお腹が空いてコンビニエンスストアに食べ物を買いに走りました。破壊的なまでに効果的な文体と評価すべきであって、コンビニの売り上げに貢献こそすれコンビニを貶める効果は一切持たないと言えるでしょう。主人公が「普通」とは言えないことを考えればこれは驚くべきことです。
奇妙な主人公はコンビニエンスストアで働くレクター博士のごとく、読者に代わって凡庸さと闘いながらもサバイバルを図る喜劇女優です。「普通」であることに疲れたすべての大人に向けた、「自分らしさ」を回復させる物語であるである一方、凡庸に隷属する事からの脱却が凡庸の象徴であるコンビニを必ずしも排除しない、そこは実のところ問題ではないことを示し、「自分らしさ」の立脚点を完全に自由なものにしていることに意味があります。
もっとも、この作品は未成年に勧めがたいほど過激な反社会性を持つと思います。決してそれは暴力や性表現を含むからではありません。そうではなく、作者が登場人物たちに対して正誤の判断を下さず公平だからです。「この言動はひどい」「その考え方はどうなのか」という判断はあくまで読者にゆだねられており、しかも、わかりやすい犯罪でも暴力でもないからです。主人公にははっきりとした病名もありません。ただただ感情移入して読む読者には不向きでしょう。他方、主人公の反社会性や、それを描写することの差別性に反応し、排除する読者にも向いていないと思います。
主人公が「コンビニ人間」として自分を見出すことは、たとえ間違ったことであったとしても主人公の人生を現実問題として輝かせています。他方で、その間違いは決して正さなければいけない性質のものではないが、指摘し笑いものにしたいと思う人がいることもまた否定しない、という公平な姿勢で作者は書いています。主人公にとってゴールである「社会適応」について、別に正義とも何とも言う気はないのです。主人公に対して読者は違和感を持って当たり前だが、苦笑しつつも付き合ってやってほしい、というのが作者の立ち位置のように思います。また、そのメッセージが良く伝わるように、あえて何の障害と特定できない設定にしているのではないでしょうか。
コンビニ人間Amazon書評・レビュー:コンビニ人間より
4163906185
No.262:
(5pt)

非正常と正常と

「普通」になれない主人公が、
「コンビニ」という箱の中では、
「普通」でいた。

他人事の話ではない気がした。
自分自身にも当てはまる話であり、主人公同様に見られていることもあると感じた。

あることをきっかけとして、主人公は正常と思われるが、それも非正常のなれの果てでしかない。

主人公は「コンビニ」という箱で一生を終えるのだろうが、彼女のひたむきさを汲んでくれる人が現れてほしいとも思った。
コンビニ人間Amazon書評・レビュー:コンビニ人間より
4163906185
No.261:
(4pt)

多数派と少数派が、バランス良く描かれた作品

アスペルガーっぽい主人公の物語。アスペルガーの私としては、初めは無感情過ぎる主人公を当事者として共感出来ませんでしたが、普通側である登場人物との会話のズレがかかれている中盤辺りからは現実的な視点で読んでいました。ただ主人公の性格はいくら小説とはいえ、理屈優先で冷たいなと思いました。

とはいえ普通派とアスペルガー側のズレは共感する事が多く、リアルな社会の現状を作者は書かれていると思いました。

具体的には主人公は仕事の段取りが優れ、市場動向を踏まえた視点まであるのにもかかわらず、コンビニのバイト以外の仕事は落ちていたという事。
あるいは主人公が、男性である白羽と同棲してるのを知った周囲の普通側の人達は、主人公をコンビニ店員ではなく、古橋さんとして接するようになった事。この事をアスペルガーの主人公は不思議がっていたが、普通サイドの社会性や真面目過ぎないで楽しむという視点が表れているんじゃないかと感じました。

小説の内容を見るに、おそらく多数派の作者が、いろんな面に配慮して、集団思想、個人思想、両側の良い面を悪い面を俯瞰している事に驚嘆しました。
ただ当事者の私的には、主人公が集団側の考え方に「気付いてから」、アスペルガーとして自然体でいる事の難しさや苦しさを書いて欲しかったです。主人公の今後を想像すると、前向きさは素敵でしたが、ハッピーエンドではないと思うので。

蛇足ですが主人公がやめた後のコンビニの売上が、主人公一人では変わりないかもしれませんが、少し気になりました。

少数側からすれば、私自身を含め、主人公と同様に苦しんでる人も沢山いると思いますし、多数側からすれば、集団としての視点が欠けているアスペルガー等の少数側を受け入れづらいのかもしれませんが、主人公のように真面目に仕事に取り組んだりする事など、良い面を見て、受け入れてくれる方が多くなったらとても嬉しいなと思っています。
コンビニ人間Amazon書評・レビュー:コンビニ人間より
4163906185
No.260:
(5pt)

人の生き方の多様さを考えさせられる

主人公は学生時代から、時折ズレた言動をする。18歳からコンビニのバイトを始めて、就職や恋愛をせずずっとコンビニのバイトを続けている。そこへ、新人バイトとしてやってきたのが、社会になじめないやつ。
どこか似ている2人だが、惹かれることは絶対にない。しかし、妙な関係性が生まれている。

綿矢りさ「蹴りたい背中」のストーリーと似ている感じがしました。

人の生き方は多様だけど、どこかはみ出した人を社会が許さない風潮がある。
本来人は、自分が納得して生きていればいい。
このアンビバレントさを絶妙に描いている。

読み終わった後、考えさせられる作品でした。
コンビニ人間Amazon書評・レビュー:コンビニ人間より
4163906185
No.259:
(5pt)

コンビニ経営の申し子

いつか、古倉さんの「コンビニ経営コンサルタント」的な才覚が認められ、現場・本部の両方で愛される人材になっていきますように
コンビニ人間Amazon書評・レビュー:コンビニ人間より
4163906185
No.258:
(4pt)

「普通」でいることって結構大変

子供のころはサラリーマンになって「普通」の人生を送るだけなら簡単・楽勝なんだろうなと思ってました
この歳になって「普通」であり続けることの大変さをしみじみと実感しています
世の中には「天馬空を行く」ように「普通」の人生を送っている方もいるのでしょうが、この主人公ほどではないにせよ、大抵の人はともすれば滑り落ちそうになる一線を踏みとどまって、なんとか「普通」であり続けているのではないかと思いました
コンビニ人間Amazon書評・レビュー:コンビニ人間より
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No.257:
(5pt)

コンビニと自我の一体化

コンビニ人間 村田 沙耶香著

社会生活を行っていく上で本来の自分とは異なる「社会的な外面」を誰しもが持っているが、その社会的外面は、本来は「個人の要請と、周囲・社会からの期待・要請との間の折り合い」の上に形成されるものである。ところが、同調圧力の強い日本では、「個人がどうありたいか」よりも「社会、コミュニティが期待する像」により比重がおかれる。

また、内向型人間は興味が内側へ向いているため、興味が外側へ向く外向型人間よりも「社会的な外面」の重要性に疎く、社会で自分がどう見られたいか、ということに問題が生じる。

主人公の古倉は子どものころから、過重な「社会、コミュニティが期待する像」を受け入れることが難しく、また外向型人間とは違う感覚、考え方のため、適切な社会的外面をまとうことができなかった。しかし、社会で生きていくための必要からどのような人が最も求められているかを考え、たどり着いたのが、「コンビニのような何でもでき、何でも置いてあり、必要であればいつでも対応できる人物」であった。そこで、コンビニと自我を一体化することで、自分の居場所を発見し、間接的ながら社会と接点も見つけたのだと考える。

「皆、制服を着て同じように働いていても、前よりも店員ではない気がする」

同居する白羽とのことが店内で話題になったときにそう感じたのは、古倉にとって理性的で機能的であったコンビニに、肉や情念が入り混じり始めたためであろう。

同居する白羽は、社会的外面を被る能力もないため、分離できていない母親の代わりに古倉の子宮の中へ(象徴的に)入りこもうとした。そして、コンビニ店員では自分を守ってもらうためには不十分なため就職を勧めるが、自我形成が十全でなく、コンビニ店員の外面を借りてきてようやく生きてこられた古倉は結局はコンビニへ戻り、関係が終了する。

社会に適合できない、コミュニケーション障害など、社会にうまく合わせられない個人が非難されがちだが、多様性を認められない日本の構造の方にこそ問題があるのではないか。それらをうまく捉えた作品であった。
コンビニ人間Amazon書評・レビュー:コンビニ人間より
4163906185
No.256:
(5pt)

ひとは金をかせぎ金を使って生きていく

人という動物は金をかせぎ金を使って生きていきます。金をかせぐには、おおまかに言って2通りのやり方があります。すでに金のある人がその金を貸すことでさらに殖やす方法、充分に金のない人が自分自身のサービスを提供してその代価として金を得る方法の2通りがあります。このレビューを読む人の99パーセントは後者であることでしょう。
この小説「コンビニ人間」のコンビニ部分を自分自身の職業と置き換えてみたらどうでしょうか。これほど喜ばしいことはないのでは?自分自身がその職を渇望しているのみならず、解説にもある通り企業側からみても本当に望ましい労働者です。
ゆえに問題となるのは、それで「健康で文化的な最低限度の生活」が送れるかどうかです。そしてそれは、個々人の問題というよりは、行政の問題であると考えます。
コンビニ人間Amazon書評・レビュー:コンビニ人間より
4163906185
No.255:
(4pt)

居場所があることはいいこと

発達障害、適応障害の知人がいるけれどうまく社会になじめていない感じを受けるけれど、この主人公のように、どのような形であれ、他人からどう思われようが、社会と接点を持てることは幸せなことだと、改めて感じさせられました。
コンビニ人間Amazon書評・レビュー:コンビニ人間より
4163906185
No.254:
(4pt)

純粋な心

彼女の考え方が面白い!
常識とはなんだろうと考えてしまいます。
コンビニ人間Amazon書評・レビュー:コンビニ人間より
4163906185
No.253:
(4pt)

決して万人受けしないが、考えさせられた

友人からの紹介で読んでみました。
そんなに重くなく、普段漫画ばっかり読んでる自分でも、2時間あれば余裕で読めます。
コンビニという、今では当たり前になった業態において、こんなに人間にフォーカスを当てた作品は見たことなかったです。
内容は万人受けするものでは無いかもしれませんが、考え方の多様性を重んじる風潮の現代で、すごく考えさせられました。
あと、コンビニの細かい描写とか、結構楽しいです。
さらっと読めるのに、現代の人間を見つめるような、そんな作品でした。
面白かったです。
コンビニ人間Amazon書評・レビュー:コンビニ人間より
4163906185
No.252:
(5pt)

コンビニ中心の生活を描いた

現代にあり得るかもしれないお話で、ぐいぐい引き込まれてしまいました。
主人公が少しずつ変わっていき、どんな結末になるのか楽しみでした。
コンビニ人間Amazon書評・レビュー:コンビニ人間より
4163906185
No.251:
(5pt)

普通って何だろう❓

自分は、イイ歳のオッサンですが共感出来ました。少数派だろうがなんだろうが、自分は自分らしくあれ。そんな気持ちにさせられました。
コンビニ人間Amazon書評・レビュー:コンビニ人間より
4163906185
No.250:
(5pt)

立場など関係なく、居場所を掴めたことを幸せに思う、後悔などするはずがない

とても面白かった。自閉症スペクトラム臭のする女性がコンビニだけで社会と繋がっていた。まさにコンビニ人間だった。社会と繋がり(居場所)を掴めた人は幸せだ。
ちょっと違う気もするけど、『自分にとっての全て』という意味ではミュージシャンにとっての音楽や、僕にとってのロックとかとも少し通じているのかも知れないと思ったりもした。つまり彼女にとってのコンビニは信念でもあり生き様でもあった(僕はロックが執拗に好きなだけで全然それに殉じてはいませんが…)。

頭がおかしいっていうのは、げに悲しくも、愛おしく切なくもあると感じた。主人公はふつうとズレているがけなげであり、悪いことは何もしていない。頭なんかおかしくてナンボだよと笑い飛ばしたり、受け入れたりすることが必要な場合もあり、あたりまえに普通でいる方が図々しいこともある。

白羽は「後悔するぞ」とほざいていたけど、彼女がそれを大切にして後悔するはずがない。社会と繋がりを掴めたことは羨ましいほど幸せなことだ。それは彼女にとっての生き様であり信念なのだから。彼女はコンビニ人間なのだから。
コンビニ人間Amazon書評・レビュー:コンビニ人間より
4163906185

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