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失踪者
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失踪者の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.69pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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最初に書いておきますが、ミステリとしてはかなりしょうもないと展開と結末が 待っています。失踪者は一体どうなってしまったのか?同時に起きている殺人事 件との関連や真相は?みたいところを期待して読むと、高確率でガッカリします。 突如失踪したエレインの行方を追うジャーナリスト、ロザンナの視点が主となり 物語は進んでいき、そこへ様々な登場人物が絡み合うという流れですが、事件の 真相を解き明かしていく過程よりも、各人の心理描写がメインの小説と言えます。 途中(上巻が終わる頃)までは期待感も込みで割と楽しめていたのですが、登場 人物へのうんざり感がどんどん強まるのと並行して心理描写もしつこく感じるよ うになり、なんじゃそれの展開も相まっていつしか読むのが辛くなっていました。 なにせ読めば読むほど、満たされない人達のお気持ち表明合戦に見えてきてしま うのです。私はそういう登場人物たちの心情の吐露や行動にほとんど共感するこ とが出来なかったので、終盤はずっとイライラさせられているような気分でした。 文章や構成がとても上手な作家なのだとは思いますが、肝心の内容が好みとかけ 離れていたのが残念です。ミステリ仕立ての文芸作品が狙いだとしても、そこま での深みや滋養がある小説とも思えませんでした。リーダビリティに星3つです。 | ||||
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ミステリーとは関係なく人間関係のきびやうつろいを粘着質にねちねちこまごまと描写してくれるリンクさんです。今回は最初から謎解きに期待せず人間ドラマと思って読んだので面白かったと思いました。 しかし、めそめそ泣く美人でもない暗い女に声をかけて自宅に泊める男、いやいやいや、おかしいだろっ! ころりとだまされる美人で賢いデキル編集者、仕事ができるのよと自分では思っている無能。旦那はえらそうでしつこい。早く別れろと思う。 弁護士とは万国共通で最強カードなのですなと思わずにいられない。つまらなかった。つまらないところがおもしろかったかもしれません。月並みで。 | ||||
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ジャーナリストのロザンナは、5年前に失踪した幼馴染のエレインを当時犯人とも疑われた弁護士と一緒に探し始める。しかし、一瞬生きている希望が出て来たものの本人をなかなか発見できないでいた。一方、若い女性を狙った連続殺人事件の犯人はなんとか判明したのだが・・・。 と、ここまでが下巻の半分くらいだったので「まだ暴かれていない隠れた真実はあるんだな」と思いつつ読み進めると、うーん、そういうことだったのかあ。 納得できなくはない、まあまあ妥当なラスト。でも、良くも悪くも話の運びの上手さだけでここまで引っ張って来られた感じ(決して読んで後悔とかはないですが)。 作者が女性ということもあるせいか、残酷な殺人とかが描かれていてもトーンも暗すぎず読みやすい。ロザンナの仕事の悩みなど、ちょっと感情移入できる部分もあったり。但し、恋愛面はいただけないかな。ロザンナの行動が軽率に感じられて不快感も。だけど、重めのミステリーは抵抗があるときに読むには最適。 それから、エドワード・ホッパーのような、ポップだけど虚無感が漂う上・下巻の表紙イラストが個人的に好きでした。 | ||||
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