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失踪者
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失踪者の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.69pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全16件 1~16 1/1ページ
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最初に書いておきますが、ミステリとしてはかなりしょうもないと展開と結末が 待っています。失踪者は一体どうなってしまったのか?同時に起きている殺人事 件との関連や真相は?みたいところを期待して読むと、高確率でガッカリします。 突如失踪したエレインの行方を追うジャーナリスト、ロザンナの視点が主となり 物語は進んでいき、そこへ様々な登場人物が絡み合うという流れですが、事件の 真相を解き明かしていく過程よりも、各人の心理描写がメインの小説と言えます。 途中(上巻が終わる頃)までは期待感も込みで割と楽しめていたのですが、登場 人物へのうんざり感がどんどん強まるのと並行して心理描写もしつこく感じるよ うになり、なんじゃそれの展開も相まっていつしか読むのが辛くなっていました。 なにせ読めば読むほど、満たされない人達のお気持ち表明合戦に見えてきてしま うのです。私はそういう登場人物たちの心情の吐露や行動にほとんど共感するこ とが出来なかったので、終盤はずっとイライラさせられているような気分でした。 文章や構成がとても上手な作家なのだとは思いますが、肝心の内容が好みとかけ 離れていたのが残念です。ミステリ仕立ての文芸作品が狙いだとしても、そこま での深みや滋養がある小説とも思えませんでした。リーダビリティに星3つです。 | ||||
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ミステリーとは関係なく人間関係のきびやうつろいを粘着質にねちねちこまごまと描写してくれるリンクさんです。今回は最初から謎解きに期待せず人間ドラマと思って読んだので面白かったと思いました。 しかし、めそめそ泣く美人でもない暗い女に声をかけて自宅に泊める男、いやいやいや、おかしいだろっ! ころりとだまされる美人で賢いデキル編集者、仕事ができるのよと自分では思っている無能。旦那はえらそうでしつこい。早く別れろと思う。 弁護士とは万国共通で最強カードなのですなと思わずにいられない。つまらなかった。つまらないところがおもしろかったかもしれません。月並みで。 | ||||
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最後の最後までハラハラさせられました。 この著者の本は「姉妹の家」しか読んでいませんが(それも傑作)、久しぶりに読んで、あらためて面白いと実感しました。 登場人物たちそれぞれの心の襞がおもしろく、ミステリーというより人間ドラマとして楽しめました。 ただ、一か所、かなり盛り上がった場面で名前の誤植があったのが、ちょっと残念。 | ||||
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きれいな本でした。 | ||||
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読み進むにつれて止まらなくなる。導入部も素晴らしいし、途中も盛り上がり、結末も驚かされる。 | ||||
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読み進むうちに、自分なりに予想する結末が全て外れてしまい、実に納得感のある展開が楽しめた。 | ||||
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ミステリ好きには、トリックのある推理小説が好きな人と、探偵役が謎を探っていくうちに明らかになっていく人間ドラマが好きな人がいると思います。この小説は、後者を好きな人向けですね。 私は、この小説はミステリ(推理小説)ではないと思います。解説を読んだ感じでは、著者の目指しているのは「文学」なんだろうと思います。ミステリとして読むと、全く意外な部分もなくつまらない話だと思いますが、エンタメ文学だと思って読めば、まあ、こんな感じだろうなと思います。 個人的には、主人公ロザンナと周囲の人々の行動がありきたりすぎて、がっかりしました。失踪した女性の置かれた境遇が、外見も性格も魅力的ではなく誰からも愛されず、障害を持つひねくれた性格の兄を介護するだけの日々という過剰に悲劇的な設定の割りに、その女性の内面が深く描かれることはなく、他の登場人物にしても、話を悲劇的に見せるだけの小道具として扱われていて、設定も含めて浅い話だと思いました。作者の書き方が上手なので、読ませることができるんでしょうね。全の設定がストーリーを面白く読ませるためのご都合主義なのだろうと思います。 登場人物の設定とその行動は、全部がベタすぎて、2時間ドラマかよ、と思うほど、意外性がありません。結末は、主人公からしたら笑いごとではないのかもしれませんが、予想を全く裏切らなずベタなので笑ってしまいました。私は、最後まで、主人公の性格と行動が好きになれませんでした。 日本人から見れば男女平等の考え方が(日本よりは)進んでいると考えられているヨーロッパでも、良い母親・妻の役割に疲れて以前の仕事に復帰したくなった主人公、後妻を自分の妻というより息子の母親としか考えず家庭にとじこめておきたがる夫、理想的な家庭(親)像に固執する10代の息子、…という、伝統的な性別役割分業の家庭が出てくるベタな物語が支持されるということは、そういう話は今でも世界的に共通しているのだろうと思います。登場人物と地名を日本に置き換えて、日本を舞台とした話にしたとしても、そのまま通る話だと思います。 | ||||
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この作者は初めてです。ドイツのベストセラー作家と知ったけれど舞台はイギリスで最初「え?」と戸惑いながら読み出すも、展開の面白さに読むのをやめられなくなってしまいました。 5年前、霧のため飛行機が飛ばなくなって途方に暮れていた若い女性エレインが、親切な弁護士の男性宅に一泊して以降、すっぽりと消えてしまった。エレインは幼馴染の女性の結婚式に出席する予定だった。自発的な失踪?事件に巻き込まれた?弁護士はどうしたのか? 5年後の現在、当時エレインを結婚式に招待したロザンナは元ジャーナリストとして(かつエレインの幼馴染として)この失踪事件を記事にするよう依頼され、調べ始める。当然、最も怪しいはずの弁護士にインタビューを申し込み、なんとか話を聞くことができた。この弁護士はキャリアも家族も損ない失意の5年間を送っていた。ほんの僅かな親切心があだとなってしまったと・・・。 ロザンナの仕事と家庭との葛藤、失踪したエレインの障害を持つ兄の存在、そしてロザンナの調査と交互に挟み込まれる若い女性の残虐な殺人事件と、異常におびえて何かから逃げるように暮らす若いウェイトレスの描写など。物語は少しずつ進展するも、絡まっていた謎が解き明かされるかと思いきや空振りに終わったり。とにかく物語の運びがとても上手くて飽きさせない。ベストセラー作家というのも頷けました。 | ||||
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ジャーナリストのロザンナは、5年前に失踪した幼馴染のエレインを当時犯人とも疑われた弁護士と一緒に探し始める。しかし、一瞬生きている希望が出て来たものの本人をなかなか発見できないでいた。一方、若い女性を狙った連続殺人事件の犯人はなんとか判明したのだが・・・。 と、ここまでが下巻の半分くらいだったので「まだ暴かれていない隠れた真実はあるんだな」と思いつつ読み進めると、うーん、そういうことだったのかあ。 納得できなくはない、まあまあ妥当なラスト。でも、良くも悪くも話の運びの上手さだけでここまで引っ張って来られた感じ(決して読んで後悔とかはないですが)。 作者が女性ということもあるせいか、残酷な殺人とかが描かれていてもトーンも暗すぎず読みやすい。ロザンナの仕事の悩みなど、ちょっと感情移入できる部分もあったり。但し、恋愛面はいただけないかな。ロザンナの行動が軽率に感じられて不快感も。だけど、重めのミステリーは抵抗があるときに読むには最適。 それから、エドワード・ホッパーのような、ポップだけど虚無感が漂う上・下巻の表紙イラストが個人的に好きでした。 | ||||
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作者はドイツのお方。 舞台はこってこてのイギリス。 そして悶絶するアタシは日本の片隅の住人。 まあ,よくもここまで盛り沢山に, 読者を翻弄できるの,あーた。 もう国家間, つまらんことで いがみ合ってる場合じゃないですぜ。 | ||||
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自分の結婚式に招待した幼馴染が、突然失踪した事がテーマの本で、家族の問題がミステリーに大きく絡みます。主人公のローズの率直な生き方が、上下巻を面白く読ませます。事件物としては、警察の関わり方が甘いと思うし、こんな時ロマンスかとも思いましたが、まあ飽きずに読みました。英国の小さな村のパブ、ロンドンのカフェ、テムズ川を下るヨット。本の中の様々なシーンや、くせのある地元の老人など登場人物も多彩で、最後まで引っ張ります。結末は、ああという感じでしたが、想定内です。 | ||||
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読みやすく一気に読みました。結末もまあスッキリです。 内容は2時間サスペンスドラマの原作向きだと思いました。 暇つぶしに軽く読むのに楽しめましたよ。 | ||||
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設定は悪くないけど、登場人物の行動がすべてちぐはぐ。 主人公は、ジャーナリストといいながら情におぼれ、貧困のどん底にあえぐ、モデル並みの容姿の持ち主の重要登場人物はなぜかプロ並みの射撃の腕前。そんな貧乏なに射撃場行くお金あるんだ…。サイコパスの連続殺人も?他にも多数突っ込み所満載です。 最後、超消化不良なかんじ。ほんと設定はおもしろいだけに残念。時間の無駄だったわー | ||||
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評価が高くて期待していたが、ただのダメ人間たちの物語にすぎない。つまり、普通の人の言い訳がましいダメなところがいろいろと積み重なって事件のようになっていくお話。そこに共感できればいいのだろうが、ダメですが何か?みたいなスタンスだとやっぱり読んで気持ちのいいものではない。失踪した人がどうなったか知りたくて読んでしまうのだが、ほんと読まなくてもよかったわこれ、という感想しか残らない。上質のミステリを期待している方々にはお金の無駄。 | ||||
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古くは「失踪当時の服装は」や「キドリントンから消えた娘」に代表される失踪物が好きな私は、本書「失踪者」のシンプルなタイトルに釘付けとなった。最初に断わっておくが、買うなら上下巻揃えたほうがいい。上巻のラストを読めば、すぐに下巻を読みたくなるからだ。 冒頭で若い娼婦が殺され、警察が動く。次に、イギリスからジブラルタルへ向かう飛行機が霧で欠航となり、ロザンナの結婚式に行けなくなったエレインは予期せぬ事情で弁護士の家に泊まることになるが、結局、結婚式には来なかった。 5年後、エレインの失踪を追うロザンナの章。16歳の妹が殺されたアンジェラの章。誰かから逃げているパメラの章等々が描かれ、謎を深めていく・・・・。様々なエピソードがどう収斂するのか、期待を持たせて行くのだが、サイドストーリーも読ませどころ満載なので、上下巻が長くない。 下巻ラストの辺りのスリル、サスペンスが若干弱い部分はあるが、読物としての整合性に乱れはなく、各々の人物像もしっかりと描かれ、読後感は悪くない。個人的にはパメラが色々、お騒がせをしたが、気に入っている。 ストーリーそのものには関係ないが、当初、ジブラルタル(地中海から大西洋に抜けるジブラルタル海峡の北側)が英領とは知らなかったので、イギリスのどの辺りなのだろうと地図で探したが、考えてみればフォークランド諸島も英領なので、遅ればせながら、イギリスの或る意味での大きさを思い知った感がする。 | ||||
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5年前、ロンドンで謎の失踪を遂げた幼馴染エレインの追跡記事を書くことになった元ジャーナリスト・ロザンナ。結婚を機に引退してジブラルタルで暮らしていたが、夫の反対を押し切って取材を引き受け、ロンドンに戻ってきた。物語はロザンナがエレインの足跡を追う中、とある猟奇連続殺人事件との関連をほのめかしながら展開する。この小説の最も驚くべき点は、このストーリー展開の巧みさである。読者は、「ロレインは生きているのか、死んでいるのか」、「ロレインが死んでいるとすれば犯人は誰か」、「生きているとすればどこにいるのか」を想定しながらストーリーを追って行くことになるわけだが、その予測は見事に裏切られ続ける。あまりにも見事に裏切られるので、読書を止められなくなる。最後の最後までどんでん返しがあるので覚悟して欲しい。個人的には上巻のラストでまずびっくりして、下巻のラストでさらに驚いた。面白いミステリを読みたい!と思っている人に是非オススメしたい。 | ||||
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