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失踪者



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【この小説が収録されている参考書籍】
失踪者〈上〉 (創元推理文庫)
失踪者〈下〉 (創元推理文庫)

失踪者の評価: 3.69/5点 レビュー 16件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.69pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全3件 1~3 1/1ページ
No.3:
(1pt)

推理小説ではないです

ミステリ好きには、トリックのある推理小説が好きな人と、探偵役が謎を探っていくうちに明らかになっていく人間ドラマが好きな人がいると思います。この小説は、後者を好きな人向けですね。

私は、この小説はミステリ(推理小説)ではないと思います。解説を読んだ感じでは、著者の目指しているのは「文学」なんだろうと思います。ミステリとして読むと、全く意外な部分もなくつまらない話だと思いますが、エンタメ文学だと思って読めば、まあ、こんな感じだろうなと思います。
個人的には、主人公ロザンナと周囲の人々の行動がありきたりすぎて、がっかりしました。失踪した女性の置かれた境遇が、外見も性格も魅力的ではなく誰からも愛されず、障害を持つひねくれた性格の兄を介護するだけの日々という過剰に悲劇的な設定の割りに、その女性の内面が深く描かれることはなく、他の登場人物にしても、話を悲劇的に見せるだけの小道具として扱われていて、設定も含めて浅い話だと思いました。作者の書き方が上手なので、読ませることができるんでしょうね。全の設定がストーリーを面白く読ませるためのご都合主義なのだろうと思います。
登場人物の設定とその行動は、全部がベタすぎて、2時間ドラマかよ、と思うほど、意外性がありません。結末は、主人公からしたら笑いごとではないのかもしれませんが、予想を全く裏切らなずベタなので笑ってしまいました。私は、最後まで、主人公の性格と行動が好きになれませんでした。

日本人から見れば男女平等の考え方が(日本よりは)進んでいると考えられているヨーロッパでも、良い母親・妻の役割に疲れて以前の仕事に復帰したくなった主人公、後妻を自分の妻というより息子の母親としか考えず家庭にとじこめておきたがる夫、理想的な家庭(親)像に固執する10代の息子、…という、伝統的な性別役割分業の家庭が出てくるベタな物語が支持されるということは、そういう話は今でも世界的に共通しているのだろうと思います。登場人物と地名を日本に置き換えて、日本を舞台とした話にしたとしても、そのまま通る話だと思います。
失踪者〈上〉 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:失踪者〈上〉 (創元推理文庫)より
4488211089
No.2:
(1pt)

ちぐはぐ

設定は悪くないけど、登場人物の行動がすべてちぐはぐ。
主人公は、ジャーナリストといいながら情におぼれ、貧困のどん底にあえぐ、モデル並みの容姿の持ち主の重要登場人物はなぜかプロ並みの射撃の腕前。そんな貧乏なに射撃場行くお金あるんだ…。サイコパスの連続殺人も?他にも多数突っ込み所満載です。
最後、超消化不良なかんじ。ほんと設定はおもしろいだけに残念。時間の無駄だったわー
失踪者〈上〉 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:失踪者〈上〉 (創元推理文庫)より
4488211089
No.1:
(2pt)

ミステリではないから

評価が高くて期待していたが、ただのダメ人間たちの物語にすぎない。つまり、普通の人の言い訳がましいダメなところがいろいろと積み重なって事件のようになっていくお話。そこに共感できればいいのだろうが、ダメですが何か?みたいなスタンスだとやっぱり読んで気持ちのいいものではない。失踪した人がどうなったか知りたくて読んでしまうのだが、ほんと読まなくてもよかったわこれ、という感想しか残らない。上質のミステリを期待している方々にはお金の無駄。
失踪者〈上〉 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:失踪者〈上〉 (創元推理文庫)より
4488211089

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