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愚者の毒



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【この小説が収録されている参考書籍】
愚者の毒 (祥伝社文庫)

愚者の毒の評価: 4.28/5点 レビュー 39件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.28pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全4件 1~4 1/1ページ
No.4:
(3pt)

ミステリと言うよりは「愚者」の凄まじい因果応報譚をクドクドと描いた凡作

まず、題名の「愚者の毒」とは本作中のある人物が発する以下の言葉に由来する。「自分の考えに従って生きる愚者こそ、毒を有用なものに転じる事が出来る」。これが「愚者の毒」の意味だが、本作はミステリと言うよりは"有用なものに転じる事が出来なかった"「愚者」の凄まじい因果応報譚を描いた作品と言える。

まず、冒頭、伊豆の高級老人ホームで暮らす"わたし"の2015年の様子が描かれる。"わたし"の夫は週一回は"わたし"に面会に来ると言う。その後、2015~6年年と1985~6年をカットバックに妹の借財のために発達障害の甥の達也を抱えた香川葉子(結局、事情があって葉子は達也を手放してしまう)、葉子が家政婦として働く事になった難波家の跡取り息子の由紀夫(に葉子は恋心を抱く)、由紀夫と特別な関係にあるらしい石川希美、難波家の当主の"先生"の人間模様が描かれる(冒頭の言葉を発したのは"先生")。そして、高級老人ホームで暮らしているのは葉子らしく描かれているが、実は希美である事は直ぐに分かる。由紀夫は悪徳弁護士から自分達を守ろうとして、弁護士と共に誤って葉子を殺してしまう。更に、話は1985~6年の筑豊の炭鉱を舞台として、希美と由紀夫とがどんな悲惨な境遇に逢ったか、そして、親殺しという苛酷な共犯関係にあったかが昭和の高度成長時代との対比で描かれる(実はこの描写の中に後の悪徳弁護士が居て脅迫のネタとしていた)。希美と由紀夫とは裁かれ様として死を待っているのである。実は希美は癌で余命幾ばくも無い。そして、ラストは2016年に戻り、希美の眼前で由紀夫がボート中で死亡するが、その犯人は老人ホームの職員となっていた達也という絵に描いた様な因果応報譚。

人間ドラマとしては良く描けているが、ミステリとしては寂しい出来。読者にとって分り切っている事をクドクドと描いた凡作としか映らなかった。
愚者の毒 (祥伝社文庫)Amazon書評・レビュー:愚者の毒 (祥伝社文庫)より
4396342624
No.3:
(3pt)

読みにくい

この作者の作品は好きでよく読みますが,本作はかなり読みづらく,残念でした・・・
愚者の毒 (祥伝社文庫)Amazon書評・レビュー:愚者の毒 (祥伝社文庫)より
4396342624
No.2:
(3pt)

面白い

この小説にサイコパスって言葉は似合わない、出てくるたびに違和感がある。ラストのトリックはちと無理じゃないでしょうか。あれとあれを結びつけるためのトリックという必然性は感じますけどね。
愚者の毒 (祥伝社文庫)Amazon書評・レビュー:愚者の毒 (祥伝社文庫)より
4396342624
No.1:
(3pt)

非常に 重く深い内容ですが...リアル感が

昭和の高度成長期の影と現在の2面性の社会を生き抜いた二人の
やるせない物語です
ある面、史実を参考に物語を組み立てられ、少し酷いシーンもあるのですが
なにかリアル感が感じられれなく、必然性のない展開です。
なんか、感情移入が最後まで 出来なかったです。
愚者の毒 (祥伝社文庫)Amazon書評・レビュー:愚者の毒 (祥伝社文庫)より
4396342624

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