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(短編集)
静かな炎天
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静かな炎天の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全20件 1~20 1/1ページ
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女探偵という感じがしない、ドライな中性的な雰囲気がよかった。 レヴューをみてたら、若かった主人公が40代に..と感慨深そうにしていたので、一巻から読めばよかった。 これから他の巻を読むのが楽しみ。 | ||||
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女探偵葉村晶シリーズで、全6編の連作物。 このシリーズはどれも評判が良いようで、本作も、2017年版このミス第2位にランクインしています。 いずれの話も軽めのハードボイルドに程よくコメディも入り、でも苦みのあるラストに余韻が残ります。 また、構成も良く練られ伏線も回収されるミステリーとして魅力ありますが、何といってもマイペースな店長に振り回され、四十肩に悩まされる葉村晶が一番の魅力です。 | ||||
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テレビドラマの、前評判もよかったので、その前に読み初めて、テンポが良く主人公が、怪我をするのですが、なんと無く憎めない感じでいいとおもいました。 | ||||
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葉村シリーズの短編集ということでは「依頼人は死んだ」に次ぐ。「依頼人〜」に比べ、話数が少ない分1話1話が長い。 こちらからドラマ化されたのは、表題作「静かな炎天」。厳しい猛暑。お盆で留守宅が多い静かな住宅街。穏やかな仮面の下で黒い炎を上げる殺意。ドラマでもその空気感がよく出ていた。 ドラマ化されていないが「副島さんは言っている」は趣向が違って面白い。あの葉村さんが安楽椅子探偵に…といっても全然リラックスできないのだが。 個人的には「血の凶作」が印象に残った。「ヴィラ・マグノリアの殺人」にも出てくる角田先生が登場。葉村さんも知らない角田先生の秘密を私は(というか「ヴィラ〜」の読者は全員)知っているのだ。 ドラマで富田店長役の中村梅雀さん、何だかぴったり。 | ||||
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葉村晶シリーズ | ||||
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若竹七海さんの文章が好きなので、このシリーズは大体読んでいます。今回もいつも通りの面白さですが、割と表面上は静かな穏やかなお話です。まさに静かな炎天ですね。ドタバタした感じはなくて、比較的スムーズに解決しますが、後にザラっと何か残る感じ。でも決して嫌な感じと言う訳でもないです。 | ||||
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等身大の名探偵・葉村晶がとっても好きになりました。ハードボイルドとしてもミステリーとしてもどれも面白いのだけれど、中でも「副島さんは言っている」のなんともとぼけた落ちがすてきです。他のシリーズ作品も読んでみたくなりました。 | ||||
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葉村晶シリーズの短編を読むのは「依頼人は死んだ」以来で、「依頼人」は9編だったのに、本書は6編だったので、損したかなと思ったが杞憂で、内容はグレードアップされている。バリエーションが多彩で、かつインターネットを駆使する調査は自然で、感心してしまう。 具体的な地名が頻繫に出てくるので、私も、グーグル・ストリートビューを活用して読んだ。「青い影」では、主人公葉村晶は杏林大学病院前を吉祥寺に向かって歩き(片側一車線が確認できる)、狐久保交差点に差しかかった時、事故を目撃する。交番脇のガードレール・・・・。確かに交番はあり、道を渡った側にある自動販売機・・・・。確かにITOENの自販機がある。何の事のない描写だが、実際に確認してみると、かなり正確で、このように、ストリートビューを利用しながらの小説読みも面白い。 余談が長過ぎた。個人的に気に入ったのは、「血の凶作」で、自分の戸籍を使われて死んだ人間の調査を頼まれるのだが、角田治郎→佐藤信長→白川一志→古閑寛太→津田次郎と変転していく過程が面白い。さてここから作者にお願いです。この戸籍と、小説の中で少し書かれていた不動産の相続の権利者を辿り、そして身元不明の死体が発見されるというシチュエーションを絡ませての長編は面白いと思うのですが・・・・・・。 | ||||
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葉村晶シリーズの短編集。相変わらず面白い。いずれも些細な日常から、想定外のトラブルに巻き込まれる様、読んでいて面白いです。このシリーズの面白さの極意は、葉村晶の意志と関わらず二転三転と事態が展開することと、何より葉村晶がかならず冷静に、ことの事態や会話で「ツッコミ」を入れるところだと思います。若竹氏、なかなかいいセンスを持っていると思います。まさに「静かな炎天」では、犯人に、思わず真相の「ツッコミ」を言ってしまって、読者に事件の経過が説明されるというスタイルで、大変愉快でした。個人的満足度は100点満点中81点です。 | ||||
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テレビを見ての購入です。電車の中で簡単に読めるものとして購入しました。 | ||||
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寡作な作家というのは、作品をじっくり熟際させる時間も手間暇も充分にあるわけで、ある程度質の高い仕事を期待されるのは仕方ないだろうが、これに確実に答えてくれる人、ましてや常に期待以上のものをもって渇をいやしてくれる人というのはそう多くない。若竹七海もその一人。毎回出来がすばらしいために、期待のハードルがどんどん高くなるのだが、今回も見事にクリア。商業政策上、連作短編集を長編に偽装する出版社の多い中、堂々と「短編集」を歌っているのも嬉しい。 どの作も緻密に練り上げられたプロットをたっぷり楽しめる極上品そろいだが、個人的には爆笑ドタバタ風の展開の中にシリアスな影が徐々に浮かび上がってくる最後の二篇に惹かれた。「血の凶作」最後の2行のしみじみした味わい、そして「聖夜プラス1」最後4行の寂寥感、絶品である。 | ||||
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吉祥寺にあるミステリ専門書店<MURDER BEAR BOOKSHOP>のバイトにして<白熊探偵社>の調査員、葉村晶(はむらあきら)が事件を追うミステリ連作短編集です。 文章が心地よく、読みやすいことに感激しました。 ◆『青い影』 :2014年6月末、トラック運転手が大動脈解離で意識を失って引き起こした玉突き事故が発生。たまたま現場に居合わせた葉村は後日、犠牲となった女性の母親から、娘が持っていた手帖の入ったバッグが現場から消えたと聞かされる。そういえば、追突された乗用車から青いバッグを持った女が降りるのを目にしたが、あれは事故のどさくさに紛れた窃盗犯だったようだ。葉村はその女の影を追い始める…。 街に暮らす人々を訪ね歩いて事件の糸口を丹念に探す展開が読ませます。そうした<足で稼ぐ探偵術>の一方で、スマホの動画録画機能や検索機能、コンビニの防犯カメラ、SNSなど、現代的な機器がごく当たり前に活用されていく様子が、街角探偵のイメージとの大きな隔たりを感じさせて興味が尽きません。 ◆『静かな炎天』 :8月、葉村を訪ねて角野と名乗る男が調査の依頼にくる。「6年前に飲酒運転と思しき事故を起こして息子に大けがをさせた袋田が出所して再びハンドルを握っていると聞いた。だから免許を剥奪できるような証拠を探してほしい」と言う。葉村が尾行を始めるとすぐに、バイクに乗った不審な人物が袋田を襲撃して… この袋田の案件のほかにも、葉村のもとには千客万来、次々と調査の依頼が舞い込みます。しかしそのどれもが彼女にとっては造作ないものばかり。主人公のみならず、読者の私とて、たやすい事件の連続に、拍子抜けしてしまいます。退屈な読書になったなぁと気がふさぎ始めたころ、想定外の結末にたどり着いて驚愕させられました。最後の最後で『静かな炎天』の書名が指し示していた事実に気づき、怖気(おぞけ)を震(ふる)うこととなりました。 なかなかの佳品です。 ◆『熱海ブライトン・ロック』 :9月、葉村は35年前に熱海で失踪したきりの小説家・設楽創を追うよう依頼を受ける。若者の疎外感をテーマにした小説は、当時は知られていなかった合法ドラッグなどを扱い、世間の評判を呼んでいた…。 『』はグレアム・グリーンの小説の題名で、海辺の行楽地で不良少年が繰り広げる物語。その物語にかけたこの短編で、葉村が最後にたどり着いた深い闇に息を吞みました。結末のやりきれなさが心に残る一編です。 ◆『副島さんは言っている』 :10月、探偵業でかつて縁のあった村木から突然電話を受ける葉村。星野という女の身元を調べてほしいと急な要求をされる。調べ始めたところ、TVで星野が殺害されたとニュースが流れる。村木はこの事件にどうかかわっているのか…。 村木が巻き込まれた特異な事件の全体像と、その事件を解決するために葉村が繰り出す変化球とが、実に見事にクロスして真相が明らかになる展開が読ませます。 ◆『血の凶作』 :11月、ハードボイルド作家・角田港大の戸籍を勝手に流用していた男が火事で死んだ。この男は一体何者なのか、そしてなぜ他人になりすましていたのか。角田は葉村に真相究明を依頼する。 葉村が角田港大の粗忽ぶりに振り回され、なりすまし男の身元が二転三転する様子が笑えます。その笑いも、しかし、最後に判明する真相の向こうにバブル経済によって傷つけられた人や社会が見えてくるころには霧消してしまいます。 ◆『聖夜プラス1』 :12月、葉村は<MURDER BEAR BOOKSHOP>店長に言われて元外交官・園田均の蔵書をもらい受けに出かけるが、店長が間違った住所を教えたあたりから都内を駆けずり回る羽目に陥る…。 出かけた先の園田夫人に強引にお遣いに行かされたり、そのお遣い先で奇妙な男に追いかけられたりと、葉村は踏んだり蹴ったり。この連作短編集の掉尾を飾る物語はなかなか帰宅の途につけない葉村のユーモラスな一日を描いています。彼女の巻き込まれ型喜劇を読みながら、まるでスコセッシ監督の映画『』(1985年)みたいだなと笑ってしまいました。 | ||||
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著者の作品は、デビュー作を当時読んで以来です。このミスで上位に入っていたので読んでみました。 ロマンス無しの探偵の、活躍というか苦労が描かれています。独白が面白く最後まで飽きずに読めます。五冊くらいでているシリーズなので、あと四冊楽しめそうです。 ただ、短編集にしては複雑な話もあり、どういう話だったか分からなくなったりもしました。 他の方の評に、「血の凶作」の最後の二行の意味が分からないとありました。おそらくあれは、深い意味はなくオマケ的に入れた文章でしょう。話の中で登場した白川さんは結局事件の解決には関係なかったのですが、女探偵が話している相手の大学時代の懐かしい隣人なので、会いにいけるように住所を教えましたっけということでしょう。短編なのに複雑な話でした。 | ||||
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作者の作品は初めて読みましたが今年、出会えて良かったと感じました。 | ||||
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媚びていなくて、きれいすぎなくて良かったです。ちょっと私には難しかったけど、他のシリーズも読んでみたくなりました。 | ||||
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やっぱりテレビの紹介で読んでみた。 ハードボイルドというのは、よくわからないけど 主人公のキャラクターが好き。 シリーズを通して読みたくなった。。 | ||||
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日頃ミステリを読まないのに、アメトークで紹介されていたのを見て、読んで見ました。 「犯人はこの中にいる!」みたいな推理モノではなくて、地道に調査を重ねて手がかりを捜し歩くタイプのミステリ。 犯人探しのくだりはたぶん作者もあまり力を置いていなくて、描きたいのは事件に関わる人間模様。 調査にともない、現れてくる人々の、影の部分が浮き彫りになる中で、批判するでもなく、共感するでもなく、ただシニカルに批判的な目を向けているだけの描写がとても良い。ああはなりたくない。そう思えれば十分なのではないか。 事件の真相という謎があり、軽妙な文章がとても上手く、読むのに苦労は何も無い。評判どおり人間の悪意が描かれているのに、さわやかな読後感でした。やれやれ、まったく。あんたたちのようにはなるまいよ。 | ||||
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テレビで紹介されていて読んでみたが、めちゃくちゃ面白い。 ビターな世界観。 女性探偵の軽妙な語り口。 時おり見せるユーモア描写。 骨のあるミステリー。 毒の残る終わり方。 これらが絶妙なバランスで構成されている。 主人公は一応女性だけど、女性らしい描写がほとんどないのがいい(何しろロマンスすらない)。 女性探偵という枠を超えて葉村晶を唯一無二の存在にしている。 安楽椅子探偵あり、ハードボイルドあり、笑いありの六編の短編集。 読みやすいので是非オススメ。 | ||||
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葉村晶の短編集です。中身についてはあえて触れずにかきます。この探偵が古書店に勤めてるばっかりに読みたい本が増えて困ります。ちょっと?いや、かなりいらっとする古書店店主のうんちくについついひきこまれて、読んでみなきゃ!と。本好きの方ならおさえてる作品ばかりなのでしょうが。こういう楽しみもある作品たちです。「深夜プラス1」読みます。 | ||||
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「仕事はできるが不運な女探偵」葉村晶、前回の「さよならの手口」からおよそ2年ぶり。 連作短編としては「依頼人は死んだ」に続き2作目でしょうか。 20代から見続けていた葉村晶もついには40代。若い頃に比べて多少性格は丸くなってますが、 シニカルな口調と推理力は健在です。そして相変わらずの不運っぷり・・・ 短編集ならではのテンポの良さ、一癖も二癖もある登場人物たちとの掛け合い、そして思わぬどんでん返し、と 今回もあっと言う間に読み終えてしまう面白さでした。 巻末に収録されていた「富山店長のミステリ紹介」で告知されていたツアーは次作への伏線・・・?と期待。 この先も葉村晶シリーズ、続けてほしいです。 ちなみに、「暗い越流」という短編集にも葉村晶が出てくるので、ファンの方はぜひ読んでみてください。 | ||||
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