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砂漠
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砂漠の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.93pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全318件 41~60 3/16ページ
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いくつもの楽しみ方で味わえる作品だと思う。少なくとも3つ以上。 とにかくセリフ回しが軽妙で面白い。伊坂幸太郎の小説をレビューする際に毎回言ってるかもしれないが、それでも足りないくらいセリフが面白い。 「鳥井ってブルジョア?」 「親が金に困ってないだけだよ」 「そういうのがブルジョアなんだ」 「親が金を余らせているだけだ」 「プレジデントマンはどこにいるんだ」 「この家とホワイトハウスには絶対にいない」 など、歯切れのいい語感とテンポでスラスラ読めてしまう。 538ページもの分量さえ長いと感じないのは、もうさすがとしか言いようがない。 伏線も素晴らしい。これも毎回言っているが、毎回言っても足りない。 キックボクシング、超能力といった大伏線はもちろん、会話の端々にちょこっと出てきた情報さえも精密に回収していく。ただ勢いに任せるだけでなく、ち密に計算されていることがよくわかる。 特にラストシーンでの伏線回収の爽快感はMAX。『陽気なギャング』シリーズを楽しめた人なら、きっと身震いして読み進めてしまうことだろう。 題名の『砂漠』というのも、物語が進むにつれて少しずつ真意が明らかになる。 漠然として、乾いていて、どちらに進めばいいのかわからない「社会」という砂漠において、どう生きるべきか。主要な5人に問われ、5人それぞれが自分なりの答えを見つけて道を歩んでいく。 洒落た作風ではあるが、根幹にあるのはまっすぐな青春活劇であるという点も、親近感を持って読む手助けになったと思う。 | ||||
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主人公は平凡すぎて、しかも活躍しない。他のキャラが活躍するが、特に盛り上がるわけでもない。襲撃を受けるシーンも緊迫感なし。つまらない日常がダラダラと何百ページも続く。麻雀のシーンが何度も出てくるが、この場面を読んで楽しめる人はごく少数でしょう。偶然遭遇したというご都合主義な展開も多い。プレジデントマンという訳の分からないキャラも冷めさせてくれる。 何故、レビューの評価が高いのかと言うと作家のネームヴァリューのせいでしょう。他の作家から星1つか2つが大半を占めると思います。 | ||||
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とんとんと話が転回。このリズムがここちよい、さすが伊坂ワールドといった本です。現代のリアルを描きながら人間と向き合う、そんな1冊です | ||||
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kindleに伊坂幸太郎の本が、増えることを望みます。 | ||||
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大学生活なんてあっという間 そんな言葉が身にしみる作品でした 登場人物もキャラが濃くて僕もこんな人たちと大学生活を送りたかったと思いました。 学生のうちに読めてよかったです。 | ||||
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500ページあり、最初は購入迷いました。しかし、読み始めてからは早く先が読みたくて、ページをめくる手が止まりませんでした。 5人の大学生の4年間の話です。 中学、高校、大学、それぞれのカテゴリーで、友情や青春、恋愛といったものを人々は経験して成長します。 ただ、大学は他と少し違っていて、自由、開放感、将来、など限りなく大人に近づく、そんな要素が非常に大きくなります。そして、中学、高校と決定的に違うことは、卒業後は社会人として、責任、不自由等という大学時代と全く違う世界に足を踏み入れねばなりません。 そういった主人公たちの心理的な描写が素晴らしく、大人と子供のはざまで悩み、成長する姿をうまく書かれていると思います。 できることならば、私ももう一度、主人公たちの友人として大学生活を送ってみたいものです。 | ||||
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オレは西嶋になる! さりげない叙述トリックもよい効果でした | ||||
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普通の大学生たちの日々を描いた作品て、伊坂作品には珍しいな、と思って読み始めました。 でも、読み進めていくと、なにしろ登場人物たちが普通だけど普通じゃなく、ストーリーも普通っぽくはじまるけど普通じゃなくなっていくところが、さすが伊坂さんの作品! 引きこまれます。そして、論理的で、鳥瞰的な主人公が徐々に変化していくのが、面白い。 新しい環境に入ることに躊躇している人に、ぜひ読んでほしい作品です。 | ||||
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入学、一人暮らし、新しい友人、麻雀、合コン…。学生生活を楽しむ五人の大学生が、社会という“砂漠”に囲まれた“オアシス”で超能力に遭遇し、不穏な犯罪者に翻弄され、まばたきする間に過ぎゆく日々を送っていく―。 | ||||
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タイトル通りです。伊坂さんの他の作品を読んだ記憶がないため、ライトノベル風のこの作品だからこそ、こんなに痛いキャラたちが生まれてしまったのか、他の作品でもこんなものなのかわかりかねます。とはいえ、この作品に限っては主要な登場人物たちが、およそ根拠のある背景も提示されないまま、あるいは学生ゆえの突飛さということかもしれませんが、理解に苦しむ言動を起こすので付いていけませんでした。 | ||||
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章題の春夏秋冬は泉谷しげるさんの名曲ですが、私は本書のサブタイトルを「男女5人大学4年春夏秋冬麻雀物語」と名付けたいですね。東南西北の冷たい美女・東堂、超能力女子・南、面倒くさい変人・西嶋、語り手のクールな男・北村とヤマセミ頭の脳天気男・鳥井の最高の仲間達ですね。莞爾と鳩麦さん、シェパード・ラモーン、プレジゼントマンもホスト礼一も全員が愛おしい、なんてことはない事は絶対ない! | ||||
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本好きな友人にはいつも薦めています。自分の娘にも読んで欲しいと思える作品。 | ||||
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大学生活の4年間はまさに社会という砂漠に船出するまでのひと時のオアシスだ。めんどくさくて、青くて、切なくて、そして甘い時代を存分に思い出させてくれて楽しませてくれた。一人一人の登場人物の造形が実に魅力的だ。それぞれの名前にも諧謔があっておもしろい。麻雀のシーンが効果的に何度も出てくるが、東、南、西、北がそれぞれの苗字についているし、キタムラの彼女の名前は鳩麦さん!石原莞爾と同じ名前の莞爾がイベントの幹事役として登場したり。元ホストの本名は佐藤一郎。そういうところも含めて面白かった! | ||||
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こんな学生時代だったら良かったなと思い起こされる作品でした。 | ||||
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私は実業之日本社文庫版の方を購入しました。 普段、伊坂幸太郎の本は読みませんが、帯の『この一冊で世界が変わる、かもしれない』という言葉にひかれて購入しました。が、文中の言葉を使って言わせてもらえば『なんてことはまるでない』です(^_^;)。 これと言って軸になる筋書きもありませんし、酷評する人がいるのも理解できる小説ですが、読みだしたら止まらなくて、麻雀とかボウリングとか、自分の学生時代を懐かしく振り返りながら(今の若い人たちはやるのでしょうか?)一気に読んでしまいました。 著者の巻末解説にある通り、『モラトリアムの贅沢さと滑稽さ』をなつかしく振り返らせてくれる良作だと思います。 | ||||
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新潮文庫版も持っているのですが、実業之日本社文庫版も買いました。 著者による実業之日本社文庫版限定のあとがきや、人生において取り戻すことのできない青春の輝きともの悲しさを感じさせる文庫カバー絵も好感が持てることから、二冊買ってもいいと思わせる魅力的な作品です。 特に本書では伊坂幸太郎の持つセンスの良いユーモアが爆発しています。 登場人物のネーミングからして顕著で、鳥類を思わせる髪型の男の名前が「鳥井」だったり、僕「北村」が「西嶋」に麻雀に誘われ集まったメンバーが「東堂」と「南」で、東西南北の苗字をそろえるためだけに麻雀のメンツが選ばれていたことが判明したり、常連の定食屋の店名が「賢犬軒(けんけんけん?)」など遊び心満載です。 そしてこの5人のいずれも存在感があり個性が光っています。 決して成功はしないけど真剣勝負で逃げずに克服しようとする「西嶋」。麻雀では、勝負に勝つことよりも平和を意味する「ピンフ」にこだわり、やることなすこと格好悪く合コンでは浮いた存在で、周囲の嫌悪や軽蔑を振り切って果敢に這いつくばりながらも前進を続け堂々としている。 そんな女性に絶対もてそうにない西嶋のことを妙に気に入っているのが絶世の美女「東堂」。常にクールな顔で、あらゆる男が彼女にいどみ撃沈している。 鳥井の幼馴染の「南」は穏やかな性格ながら、ちょっとした超能力者で、テーブルの上の茶碗くらいなら手を触れずにすっと動かすことができ、それを鳥井は日常の一部として受け入れている。 本書のタイトル「砂漠」にはいろいろな意味が込められているのでしょうが、ブティックで働く「鳩麦さん」は「社会」を「砂漠」に例え、「砂漠」に足を踏み出したことがない僕らにこう言います。 「学生は小さな町に守られているんだよ。町の外には一面、砂漠が広がっている。町の中にいて一生懸命、砂漠のことを考えるのが、君たちの仕事かもよ。言っておくけどね、砂漠は酷い場所だよ」 大学生時代の4年間は、人生における最大の休暇だともいわれますが、思いっきり遊ぼうと思えば思い存分遊ぶ時間はあるし、目的を持って勉強しようと思えば勉強もできるし、とにかく金を稼ごうとバイトに明け暮れることもできるし、麻雀卓を囲み無意味な時間をたっぷり過ごすことも自由だ。 そしてそれは「砂漠」にでるまでに許された最大の贅沢だ。 その中でも「最大の贅沢は人間関係における贅沢である」との本書大学長の言葉が本書の本質をついている。 ああ、なんて魅力的で贅沢な人間関係なんだろう。 | ||||
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青春小説には違いないが、伊坂ワールドの青春。甘酸っぱくもなければ、爽やかでもない。相変わらずの伊坂ワールド胸糞展開。 作中後半に登場する地の文である、『いまだに僕たちはあのホスト礼一にかかずらっているのか、と呆れた』が私の心を代弁していた。 あと、麻雀がわからない人は置いてきぼりにされる。 | ||||
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凄く好きな青春小説です。やはり、伊坂さんの作品は面白い。この人の作品にある、伏線回収、からの大どんでん返し、そういう流れを特に楽しめるものだと思いました。 大学生という「大人?まだ子供?」という微妙な時期の心の動きに共感も感じました。学生のうちに読めて良かった作品です。 | ||||
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ネタバレではないが、最後の幹事役の莞爾が言っていた一言に凝縮される。 「本当はお前らみたいなのと大学生活を送りたかった」 社会という砂漠に飛び込んでいく、オアシスのような学生生活。 恋愛だったり、友情だったり、事件も起こる。 登場人物の西嶋みたいな、こんな奴が一人でも周りにいたら相当浮くけど毎日楽しいだろうなとホッコリした気持ちで読んだ。 | ||||
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初めて読んだのが大学1年の頃だったが大学を卒業までに1年に1回読んでいた。友情あり、恋愛?ありで(そんな安い言葉を使うのは良くないと思うが)大学生に是非読んで欲しい作品。 私自身卒業直前に4回目を読んだのだが、自分の学生生活を思い出し感傷に浸ってしまった。 登場人物の個性、流石のワードセンス、数々の名言、巧みな構成、伊坂ワールド全開な作品です。 | ||||
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