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砂漠
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砂漠の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.93pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全318件 141~160 8/16ページ
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みんな友達思いでさっぱりした性格で、読んでいて爽やか。 西嶋くんは一癖もふた癖もある人だけど、 「友達には恵まれた」ってちゃんと感謝することを忘れてないから、 このグループは4年間も続いたんだと思う。 人間関係が充実してることが一番幸せなことですよね。 だから北村くん達がとってもうらやましい! でも実際に西嶋くんみたいな人がいたら、 絶対関わりたくないなって思ったけど。 | ||||
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他の精緻な作品から比べると、出だしは稚拙で素人の小説か、と思うほど驚く。 しかし50pを過ぎるころから、グイグイと読む者を引きつける展開はさすがだ。 それぞれの登場人物のキャラも明確で、仲間内では「東堂さんが良いネ〜」「いや、南さんが気になる」とAKBのアイドルを品定めするようで面白く読んだ。 であるが、出てきてもよさそうなセックスシーンなんかは、まったく排除されていて作者の「俺は他の流行作家なんかとは違う」というような、こだわりとあざとさを感じた。 学生時代を懐かしく、甘い感傷をもって読める爽やかな青春小説のひとつ。 | ||||
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個性的な5人の大学生の物語です。 それぞれ強い個性をもった集まりです。 物事を冷めた目で見る僕、 根底に温かいものをもったクールビューティ「東堂」 お調子者の様に見えて強い心を持っている「鳥井」 超能力者であり、みんなのオアシス「南」 そして際立って個性的な「西嶋」・・・ その五人が普通の大学生活の中で起きる普通でない出来事を通し、 それぞれの絆を深め、それぞれの魅力を磨き発揮していきます。 魅力を磨く為の刺激剤が、「西嶋」。 この物語は西嶋なくては語れません!!! 勝手な自分の解釈・考えではあるけれど、一本筋を通すべく、もがき続ける姿や、 周りには見せないけれど、ひそかに持っている、あったかい気持ちが皆の 心を動かしていきます。 言葉を語るより、自らの行動で示す素晴らしさ、影響力を感じました。 特に西嶋が東堂を迎えに行く場面で、 「俺は恵まれない事には慣れてますけどね、大学に入って、 友達に恵まれましたよ」 というセリフに感動しました。 ものすごい大事件が起こる話ではありませんが、 小さく激しい事件が続くので、飽きずに読み切れます。 本当に個人個人の人間描写が素晴らしく、とっても読んでてイメージが しやすいです。 たまに「分かるわかる」って言いたくなってる自分がいます。 読み終わって少しさわやかな気持ちになれますので、 是非読んでみて下さい! | ||||
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わたしが好きなある俳優さんが好きな小説だというので読みました。伊坂幸太郎については、「ゴールデンスランバー]で、いい印象を持てなかったので期待していなかったのですが、わたしはむしろこちらの方が好きです。大学時代のあれやこれやが思い出されて、重なる思い出に nostalgie すら感じました。最初は西嶋の一途さみたいなものが正直うざかったのですが、終わってみると一番まともで、自分に忠実でpureなやつだったのではーと思います。残念ながらわたしは、西嶋みたいな一途さをどっかへ忘れてきたようです。忘れ物を取りにいってもいいですか。といって、時折開きたくなる一冊です。 | ||||
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中学生の頃、友人たちはジャンプやマガジンなどの雑誌を読んでいた。 私はと言うと『別マ』であった。別マと言っても別冊マーガレットではない。 別冊近代麻雀である。 『砂漠』には麻雀の描写が多く出てくる。 全然知らない方でも困らないように説明はしてあるが、難しいかも知れません。万人向きではないでしょう。 作品の背景には題目通り砂漠がある。 砂漠は砂漠ではなく、困難の比喩である。 困難も、社会での困難と捉えて良さそうだ。もっと広く人生における困難とも。 語り手は一人、北村。 大学生5人の物語である。 どんでん返しはないが、心地良い仕掛けあり。 テーマは深く哲学も多彩。それでいてエンターテイメントとしても優れている。雀士にはお勧め。麻雀を知らない方もでも、麻雀だけふんわりした感じで捉えてもらえれば、お勧めの作品です。主人公の一人、西嶋の生き方に爽快感もあり。結びの文句も善し。 | ||||
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はっきり言ってこの作者は好きではありません。 余りにも奇を衒った感があり、現実感が希薄な設定があまりにも多いのが その主な理由です。 しかしこの作品は、『超能力』という理論では説明不可能なものも出てき ますが、それを差し引いても十分楽しめる青春小説に仕上がっていると思 います。 何より登場人物のキャラクターの誰もが際立っているのが大きな魅力でし ょうね。ラストの少しばかりの物悲しさも、この小説の心地よいスパイス になっています。 小説の好みは人それぞれでしょうが、私は伊坂作品の中でこれが一番好き です。 | ||||
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将来、私が大学に行って「四年間やることはやって、あとは自由にしていいよ」と言われたなら、きっと周りに流されずに、良識のある大人を気取って、淡々とした毎日をすごし、いたずらに時間を浪費することになると思う。 レールを踏み外す事を恐れ、大人たちの冷たい視線に怯え、学費を無駄にしないように一生懸命勉強するはずだ。 いや、そんな大学生活じゃつまらない。 「書を捨てよ、町に出よう」だなんて寺山修司も若者を煽っていたではないか。 卒業できる程度に学校に行って、あとはスリルとロマンに満ちた毎日を過ごそうよ。 周りに流されてヘラヘラ笑いながら“バカ”なことをしようよ。 良識ある大人を嘲笑してやれ、顔に泥を塗ってやれ。 誰か知らん人の家に集まって、永遠くだらない話をしよう。 お酒ください。灰皿取り替えてください。 夢みさせてください。 砂漠に雪が降るところ、見せてくださいよ。 ああ、自分はどうなってしまうのかしらん。 友だちは、できるのかな。 この「砂漠」という小説を読んで、私は不安と期待で胸が張り裂けそうになった。 (菊) | ||||
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大学生活で偶然あった友達達の、普通にありそうな話です。 それぞれのキャラクターがしっかり描かれており、感情移入もしやすく、読み終わった後には何だか、懐かしい感じを受けて自分の学生時代を振り返りました。 どちらかと言うと、伊坂幸太郎氏は短編ものが好きでしたが、これは良かったですね。 読み終えて、本当に懐かしい時代だなぁ、と思いました。 | ||||
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今現在“砂漠”にいる人に向けて、“オアシス”の話をするときに、「あの時は良かった〜」というのではなくて、「あの時のことは、そうは変わらず今でも大切だろ」という背筋が伸びる物語でした。 サン・テグジュペリの著書からの引用を下敷きに、例えば「〜かー」であるとか、章中一回出てくる「なんてことは、まるでない」、章終りの「〜だいたいこんな感じだ」というくくり方のオフなカンジで進んでいく成長物語ではあるのです。 ただ、作品中、「三島由紀夫の自決」に関する主人公2人の会話で、人が他者に向かってその覚悟を持って物事を伝えようとし、かつ、本気で人に伝えようとしても伝わらない寂しさについて語る箇所があります。それに対して、主人公の一人は、そうまでしても人に伝わらないなら、別なものに伝えないといけないと考え、全く極小な事柄を成し遂げようとし続けているわけです。 つまり、社会にでている人にとって、モラトリアムに大切だと考えていたことを完遂することは困難ではあるけれども、本当に大切ならば、他の方法で表現し続けることもできるのではないか、という投げかけを感じるのです。 「バタフライ・エフェクト」や、「風が吹けば、桶屋が儲かる」と洋の東西を問わず言葉がありますが、直接的な因果がなくとも、ある行動が何らかの影響を生むことがあります。 「大切なこと」を成し遂げるための全く関係のない行動というのは、つまり「祈り」の本質なのではないかと気付かされました。 | ||||
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最も伊坂幸太郎らしい作品で、最も伊坂幸太郎の中でおもしろい小説だと思う。 物語としては、五人の大学生が、様々な試練に立ち向かいながら、成長していくという物語である。そして、その五人の大学生というのが、読み進めていくうちにどんどん好きになり、愛おしくなっていくであろう。それは、作者伊坂幸太郎の、登場人物一人一人に注がれる温かい眼差しがあってのことであろう。そして、最後のお話である。このお話で、五人がある敵に立ち向かっていくのであるが、ここが一番の感動シーンであり、驚きシーンである。とにかく、読めばわかる。 この物語は、伊坂幸太郎はこれまであまり好きではなかった人、青春小説が好きではなかった人に是非読んでほしいものである。 | ||||
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最も伊坂幸太郎らしい作品で、最も伊坂幸太郎の中でおもしろい小説だと思う。 物語としては、五人の大学生が、様々な試練に立ち向かいながら、成長していくという物語である。そして、その五人の大学生というのが、読み進めていくうちにどんどん好きになり、愛おしくなっていくであろう。それは、作者伊坂幸太郎の、登場人物一人一人に注がれる温かい眼差しがあってのことであろう。そして、最後のお話である。このお話で、五人がある敵に立ち向かっていくのであるが、ここが一番の感動シーンであり、驚きシーンである。とにかく、読めばわかる。 この物語は、伊坂幸太郎はこれまであまり好きではなかった人、青春小説が好きではなかった人に是非読んでほしいものである。 | ||||
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この度の東北地方太平洋沖地震が起こる直前に本書を読み終えた。 西嶋ならこういう時、どう行動するだろう。 可哀想だと思うなら助けに行けばいい。 停電が不公平だと感じるなら、不公平だと叫べばいい。 彼はそう言い残し、そう行動する気がする。 別に二つの行動が矛盾(世間的に)したって構わない。ただそう感じるという理由で行動するだろう。 感じたまま行動することに矛盾はない。 私は完全な鳥瞰型の人間だ。しかしそう行動できる人間に私もなりたいし、彼のような人間と人生を共に歩んでいきたい。 そう思わせてくれた作品であった。 | ||||
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少し前に読みました。初めて読む伊坂さんの作品がこれでした。 自分も大学生ということもありチョイスしたためか、結構サクサクと読めました。 東西南北+鳥井といった個性的な人物たちの大学生活の物語。 何と言っても西嶋が強烈。周りにこんなタイプの人間がいたら、まず鬱陶しがられるだろうなと最初は思いました。 だけど、一番胸に刺さる言葉を言ってるのは西嶋の台詞なんですよね。過去にいろいろと経験がある彼だからこその言葉な気がします。 読み進めていくうちに、西嶋みたいな友人が欲しいなとまで思ってしまいました。 何故なら自分も主人公の北村ほどではないが、比較的鳥瞰型な人間なので西嶋が言ってることは確かに同感の部分があるが、あくまで理想論だ。って思ってしまうことを、 「目の前の危機を救えばいいじゃないですか。今、目の前で泣いている人を救えない人間がね、明日、世界を救えるわけがないんですよ。」という台詞通り、何の突拍子もなく保健所から捨て犬を引き取ったり、プレジデントマン(通り魔)を探そうとしたりと、余計なことするなとか、くだらないとか思っている反面、そんな真っ直ぐな西嶋に憧れてしまったから。 最後の学長の卒業式の言葉 「学生時代を思い出して、懐かしがるのはかまわないが、あの時は良かったな、オアシスだったな、と逃げるようなことは絶対に考えるな。そういう人生を送るなよ」 「人間にとって最大の贅沢とは、人間関係における贅沢のことである」 がとても良かったし、描かれてきた主人公たちの大学生活で得てきたことを代弁してくれた気がしました。 多少無理があったり、ショッキングな出来事があったりするが、自分もこんな刺激的な学生生活を送りたかったなと思ってしまったし、考えさせられるものがありました。 大学生の内にこの作品を読めて良かったです。 心残りとしては、麻雀のルールがわからないで読んでたので、ルール知ってて読めてたらもっとよかったかもな。 | ||||
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少し前に読みました。初めて読む伊坂さんの作品がこれでした。 自分も大学生ということもありチョイスしたためか、結構サクサクと読めました。 東西南北+鳥井といった個性的な人物たちの大学生活の物語。 何と言っても西嶋が強烈。周りにこんなタイプの人間がいたら、まず鬱陶しがられるだろうなと最初は思いました。 だけど、一番胸に刺さる言葉を言ってるのは西嶋の台詞なんですよね。過去にいろいろと経験がある彼だからこその言葉な気がします。 読み進めていくうちに、西嶋みたいな友人が欲しいなとまで思ってしまいました。 何故なら自分も主人公の北村ほどではないが、比較的鳥瞰型な人間なので西嶋が言ってることは確かに同感の部分があるが、あくまで理想論だ。って思ってしまうことを、 「目の前の危機を救えばいいじゃないですか。今、目の前で泣いている人を救えない人間がね、明日、世界を救えるわけがないんですよ。」という台詞通り、何の突拍子もなく保健所から捨て犬を引き取ったり、プレジデントマン(通り魔)を探そうとしたりと、余計なことするなとか、くだらないとか思っている反面、そんな真っ直ぐな西嶋に憧れてしまったから。 最後の学長の卒業式の言葉 「学生時代を思い出して、懐かしがるのはかまわないが、あの時は良かったな、オアシスだったな、と逃げるようなことは絶対に考えるな。そういう人生を送るなよ」 「人間にとって最大の贅沢とは、人間関係における贅沢のことである」 がとても良かったし、描かれてきた主人公たちの大学生活で得てきたことを代弁してくれた気がしました。 多少無理があったり、ショッキングな出来事があったりするが、自分もこんな刺激的な学生生活を送りたかったなと思ってしまったし、考えさせられるものがありました。 大学生の内にこの作品を読めて良かったです。 心残りとしては、麻雀のルールがわからないで読んでたので、ルール知ってて読めてたらもっとよかったかもな。 | ||||
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タイトルからはイメージしづらいが、 大学生の主人公を中心にした、 青春物語。 あの頃は、誰もが自分が、 他の誰かと違う、 特別な日々を送っていると思っていた。 ある意味間違いじゃないけど、 他人がきくと、な〜んだ、と思うことも、 本人にしてみれば、大事件だったりもする。 もちろんこれは、 大事件、と言えることが起こったりもするのだが……。 いわゆるモラトリアムと言われる大学時代、 それが終わると、 社会という世界に出ていかざるを得ない。 その世界は、まるで、“裁く”のようだと言う。 モラトリアムがあるから、そこへ出ていけるのだ、 そう、言えるかもしれない。 伊坂幸太郎得意の、時間軸のずらしが絶妙。 途中感じた違和感が、そのことで解消される。 相変らず、クールというか、 覚めた主人公が、 他人事のように自分のことを話す感じが乾いていて、好み。 5人の若者が、中心だが、 誰もが愛すべきキャラと言えるだ追う。 | ||||
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タイトルからはイメージしづらいが、 大学生の主人公を中心にした、 青春物語。 あの頃は、誰もが自分が、 他の誰かと違う、 特別な日々を送っていると思っていた。 ある意味間違いじゃないけど、 他人がきくと、な〜んだ、と思うことも、 本人にしてみれば、大事件だったりもする。 もちろんこれは、 大事件、と言えることが起こったりもするのだが……。 いわゆるモラトリアムと言われる大学時代、 それが終わると、 社会という世界に出ていかざるを得ない。 その世界は、まるで、“裁く”のようだと言う。 モラトリアムがあるから、そこへ出ていけるのだ、 そう、言えるかもしれない。 伊坂幸太郎得意の、時間軸のずらしが絶妙。 途中感じた違和感が、そのことで解消される。 相変らず、クールというか、 覚めた主人公が、 他人事のように自分のことを話す感じが乾いていて、好み。 5人の若者が、中心だが、 誰もが愛すべきキャラと言えるだ追う。 | ||||
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どうして伊坂氏が描くキャラクターはこんなに魅力的なのだろう。 決してかっこ良いとはいえない西嶋だが、読んでいて人間的にすごく惹かれていく。 学生時代にこんな友人がいたら、より楽しかっただろうなと感じる。 私の友人は砂漠が相当気に入ったのか、読んだ後は、ずっと西嶋口調が続いていた(笑) 様々な伏線が収束していく伊坂節に関しても、衝撃的ではないものの顕在している。 読んでみる価値のある作品であることは間違いない! | ||||
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どうして伊坂氏が描くキャラクターはこんなに魅力的なのだろう。 決してかっこ良いとはいえない西嶋だが、読んでいて人間的にすごく惹かれていく。 学生時代にこんな友人がいたら、より楽しかっただろうなと感じる。 私の友人は砂漠が相当気に入ったのか、読んだ後は、ずっと西嶋口調が続いていた(笑) 様々な伏線が収束していく伊坂節に関しても、衝撃的ではないものの顕在している。 読んでみる価値のある作品であることは間違いない! | ||||
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伊坂さんの小説で一番好きです。読み始めて何の違和感もなくどっぷりはまってしまったから、批判的なレビューがあることに驚いています。登場人物の中では鳥井君が好きです。たいそうなことは起きなくても(まあ色々起きてるんですけど)、日々を自分なりに生きて、友達や恋人なんかができて、その人たちとの関係に悩んだり、自分を過信したり、自信喪失を繰り返したりしながら、最後にはみんなが社会と自分の間に妥協点をきちんと見つける、っていうモラトリアムのモデルみたいのを提示してる感じ。なんのとりえもない大学生だけど、それでいいじゃん!って思わせてくれます。 | ||||
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ミステリー作家として人気を誇る伊坂幸太郎による大学生達の物語。マージャンやったり遊びいったり、ちょっと危ないことに顔を突っ込んだり、仲間と恋愛したり、大学生という社会人ではないが子供でもない登場人物達の物語。。文字に起こすとなんてことない話のように聞こえますね苦笑 実際他のミステリー小説のように予測不能な展開があるわけでも、手に汗握る緊張感があるわけでもありません。でも私はこの五人のメイン登場人物の仲間達、こんなやつらとも大学生活を一緒にやってみたいと思いました。大学というひとつの特殊な小社会では、やっぱり色々な人が集まります。そして人の組み合わせは無限大。日本の大学は最近頻繁に批判の対象になります。卒業が簡単すぎるとか、学生が勉強をしないetc でも日本の大学生活には、やはり海外の大学生活とはまた違った良さ、奇怪さ、淡々と生活しながらも後から「ああ、あの頃は楽しかったな」と思える何かがあると思います。 マージャンの何がそんなに面白かったんだろう? そうか、あのメンツが面白かったんだ。あのメンツとなら何をしても面白かった。 暫く音信不通になるかもしれない。けど久しぶりに会ってもお互い警戒せずにリラックスして話せる。そんな仲間を手に入れる大切さ、そんな仲間との不思議な生活。 この小説はそんな学生生活の特殊な面白さを描こうとしているのかもしれませんね。砂漠のような世界で生きる人たちへ。西嶋のセリフではないですが、自分の内面に抱える砂漠位には、人は雪でも降らせられるのだと思います。(・・・・結局何もかも自分次第ってことですよね笑) | ||||
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