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模倣犯
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模倣犯の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.01pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全405件 221~240 12/21ページ
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第一巻はミステリーとして非常におもしろい。魅力的な登場人物、綿密に練られた展開が続き、話に引き込まれながら読むことができる。しかし、巻が進むにつれて展開が乏しくなり、ストーリーの強引ともいえる押し付けが増えてくるにつれて、読むことに冷めてくる。また、全巻を通してストーリー及び登場人物にまとまりがなく、話が無駄に長い。 読んで損はない作品なのではあるが、「現代ミステリーの金字塔」や、「宮部みゆきの代表作」といったコピーに反論する意味もこめて星3つ。 | ||||
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宮部みゆきの本は、全てじゃないけど代表作は一通り読みました。感じ方は人それぞれだと思うし、別にいちゃもんつける訳じゃないです。ただこの人の本なついて感じたことは‥‥強引すぎっ!!ってこと。この作品に限らないでも、いくら何でも‥っと思ったことが多々ありました。そりゃ書き手としてはいいだろうけど、こっちはビックリしちゃいますよ。基本はどの本もとてもおもしろいです。しかし、一度読んだら二度と手にとらなそう‥って本が宮部みゆきの本には多い。その中でもこの「模倣犯」。二度と読むことはないと思います。一度でお腹いっぱい。 | ||||
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登場人物すべてに魅力があります。 宮部文学の最高峰と言っても過言ではないでしょう。 | ||||
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初めて宮部作品を読みました。映画化もされているだけに、きっと受けてをひきつける何かがあるのだろうと思ったのと、怖いもの見たさで本を購入。日本社会、文化の陰の穴を鋭くえぐっている。登場人物、場所、すべてを的確に文章で表現されていて、すぐに、この本の世界へどっぷりはまって、気づくと、とても怖くなっていて、ほんとに、予想以上に怖くなって、5巻まで買ったのですが、1巻を読み終えた時点で、ちょっと、休憩したくなった。読み始めたら、最後まで一気に読みたくなる。でも、ほんとに、文章表現が上手いので、容易にこの世界へ入り込んでしまい、怖くなる・・。2巻は、気を落ち着かせてから読みたい。 | ||||
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一種の推理小説であるが、筋だけを追う読み方だと、長すぎる印象を持ってしまうかも しれない。 文体とか心理描写がおもしろい。丁寧に読まないとおもしろみがわからない。 おぞましい話ではあるが、本当にリアルだ。真似する人がでてもおかしくない。 ちょっと怖い。 | ||||
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謎解きのスリルがないから、「犯人がこんな風に仕向けたからこうなってるのか?」と想像し、答え合わせをするイメージで私は読み進めました。推理小説じゃないのは分かってるんですが、ちょこちょこ答えが明かされながら進むから、インパクトが少ないんですよね。独白すべきことは最後にはほぼなくなってる。…にしてもバランスの悪さがやっぱり気になる。網川の闇とかの記述があっさりしすぎて、違和感が残る。前畑滋子が再登場する「楽園」を読んだ際、模倣犯の筋をほぼ忘れていたので再読してみたんですが模倣犯・楽園ともに手元に置いて何度でも読みたい本にはなりそうにありません。宮部みゆきさんの著作は結構読みましたが、火車・長い長い殺人・鳩笛草が私の上位三冊です。 | ||||
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今さらながら「名作」と呼ばれる本作品を読ませていただきましたが、評判通りの出来でした。涙あり、恐怖あり、感動あり・・・・上下巻合わせて1400ページの超・長編でしたが、退屈せずに読めました。ホラー・サスペンス好きの私としては第二部の栗橋宏美の犯行や心の動きを描写する下りが強烈でしたが、それ以外にも有馬氏を初めとする被害者の遺族の叫びや、友人思いのカズの行動は、目から出る涙を抑えられませんでした。本の帯に「忘れられない本になる」とコピーがありましたが、まさに忘れられない一冊です。 | ||||
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宮部みゆきの作品を読んでみたいと思い、映画にもなった 本作品を手に取った。 一冊あたり500ページの文庫本を5冊読み終えて、多くの 時間を割いたにもかかわらず、これほど得られるものが なかった作品は初めてだ。 1〜3巻目はさほどストレス無く読めたが、4巻目は音楽 でいえば「捨て曲」といえるほど展開に乏しい。 ただ字数を埋めたとしか思えなく辟易した。 3巻まで読んで放り出す勇気が自分にはなかった。。。 結末に意外感はあったがそれまで。 ラスト1ページで疑問が残ってしまい、なんとも後味の悪い 読了となってしまった。 | ||||
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「長い!」「余計な話が多くて長くてダレる」 面白い小説は、寝るのも忘れて一気に読んでしまうものだ。他の人は知らないが、自分は今まで面白い!と思った小説は、全てそうだった。だがこれはダレる。早く終わらないかなぁ・・・と思わせる。なぜこの本は、これほど評判がよく映画までされたのか?疑問だ。 自分がこの本を読んで一番最初に感じたのは、東野圭吾さんの「超長編小説殺人事件」そのままだ!ということだ。これは、とにかく長く書く。登場人物の過去をひたすら書きまくる。そりゃあ、主要な登場人物の過去を書き続ければ、長くなるのは当たり前だ。読んでバカバカしくなった小説は、久しぶりだ。 | ||||
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誰もが救われない結末。長い長い道を歩き、辿りついた場所にはカタルシスはなかった。 それでも、この物語のエンディングは秀逸だと思う。犯罪は被害者の遺族はもちろん、加害者の家族すらも不幸のどん底に落とすということを読者にリアルに突きつけるからだ。唯一希望を掴む可能性のあった主要な登場人物のある女性を死なせてしまったことで、この作者は冷酷に過ぎないかとも思えたが、それもこのテーマを描き切るうえでは致し方ないことなのかもしれない。 ただ、緻密に進んでいく物語ではあるが、警察の動きが最後鈍くなるのは苛立ちを感じた。幾つかの物証を手に入れたはずの警察が一転、詰めの場面で動きをとめてしまい、ジャーナリストによって真実を暴かれるというのは、劇的なクライマックスの演出のためには仕方がないことだったのかもしれないが、警察内部の事情でやむにやまれずそうなったという風に描いてもらいたかった。 だが、そんな些末なことはどうでもよいと感じさせるほど、重厚かつ深遠な、宮部みゆきの代表作となることは間違いない傑作である。 | ||||
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被害者の人権、加害者の家族の苦しみ、マスコミの倫理。 全て未だに解決していない課題ばかりだが、 それぞれの言い分すべてに納得がいくからこそ、 解決は難しいのだということがよく分かる。 もし、自分の家族が殺されたら。 もし、自分の家族が犯罪を起こしたら。 この「もし」は、今の世の中、起こりえない「もし」ではないのだ。 すぐ身近に存在する「もし」なのだ。 だからこそ、ワイドショーをみて、その情報を鵜呑みにしてはいけない。 だが、無関心でもいけない。 私たちは与えられた情報について、自分で考えなければいけない。 常に公平な目で世の中を見ようと努力しなくてはいけない。 それがどんなに困難なことでも。 そして、何より「思いやり」の心を持たなければならない。 想像力を駆使しなければいけない。 そんなことを考えさせられる作品だった。 | ||||
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とにかく総ての描写がリアルです。本当に現実に起きてるかのようです。それ故に、猟奇殺人の描写が怖すぎる。大抵の猟奇殺人の小説は、現実離れしすぎてファンタジーのような感じになってしまいますが、これは違う。虐待した被害者を写真に取るとき笑顔にさせるとか、正直読んでて吐きそうになった。そのくらいリアル。あと難を言えば、高井和明・由美子、この兄妹の描写が悲惨すぎる。和明は純粋な善良な心で行動したのに、それが総て裏目に出て、最愛の妹を酷い状況に導いてしまう。そこの部分が余りに救いがなさ過ぎて、減点1です。それでもやっぱりなぜタイトルが模造犯なのかわかったときは驚きました。装丁のデザインがなぜこうなのかも良くわかりました。その快感を味わうためにぜひ読んでみてください。なんだかんだ言って、このリアリズムと人間洞察力はとんでもないと思う。自分では一生掛かってもこんな小説は書けないと絶対の確信が持てます。そういう小説です。大傑作です。 | ||||
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文庫本にして五冊。 すべて購入して、読み終わりました。 一時中断しながらでしたが・・・ 一番印象に残ったのは、テレビのワイドショウと犯人とのやり取り。 マスメディアへの批判的なところがありますが、自分も同じ意見だと思いました。 犯人からの視点もあり結構楽しめました。 | ||||
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久しぶりに読み返しました。全部だと、悲惨な犯罪の部分がつらいので、最後の犯人が追いつめられられていくところを中心に読みました。宮部さんの作品はどれもそうなんだけど、「悪は滅びる」と感じられるところが大好きです。有馬さんの犯人に対するメッセージは何度読んでも心にしみます。宮部作品は全部読んでいますが、私の中でです! (関係ないけど、映画ではピースを主役にするところから間違ってますよねえ・・・。) | ||||
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映画を見たことがあり、原作のほうが面白いという話を聞き 読んでみました。文庫本だと5巻まであって読みきれるかどうか ビビりましたが、1冊目はあっという間に読み終えました。 1巻はまだまだ事件のさわりで 犯人が誰なのかもわからない状態で、 不可思議な殺人事件が次々と発生します。 マスコミにやたら露出する犯人と、 気丈にも懸命にやりとりするおじいちゃんを応援したくなります。 とにかく先が気になって気になってしょうがなかったです。 1巻の終わりもこれがまたちょうどよく 衝撃的かつ不可解な状況で締めくくられ2巻をすぐ読み始めました。 話題になるだけあります。 | ||||
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今さら感がプンプン漂う中読みました。 完成度としては「火車」の 方が断然上だと思います。 ただこの作者の宮部さんは、人間誰もが持っているけれど、持っているとは 認めたくない「闇」の部分を、両手で鷲掴みされているような気にさせる 文章を書く作家さんだと思います。 | ||||
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ここ1ヶ月ずっと模倣犯に縛られていたため、この5巻を終えてホッとしたっていう気分です。結末は希望通り・・・な気もするのですが網川が滋子の誘導にまんまと引っかかりすぎた・・・って気もしますね。 網川がバンバンとメディアに出始めた辺りで視聴者の誰かしらから「ためしに網川の声紋鑑定してみればどうか?」という意見が出そうなんですけどね。世の中には絶対にそういうふうに斜めに見る人がいるので。 こういう残虐性のある小説でもどうしても救いを求めてしまう私には有馬義男と塚田真一のシーンが一番ホッとしました。 すごく長い小説で一人一人の背景を細かく描写してるので奥行きがありどっぷりつかりたい人にはお勧めの本です。 | ||||
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新書の時から面白いから読めとよく言われていたものですが このたび文庫で読みました。 いやはや、これだけ多い人物をよく細かくそれぞれ描けるなあと感心するばかり。 やはり宮部みゆきは面白い! おじいさんの心境や、犯人のそれぞれの心。会ったことがない人達の 交差する思いが、丁寧に書かれています。読み進めて行くうちに だんだんそれらの一つずつのパーツがかみ合わさっていくのは快感です。 | ||||
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さすがと思わせる作品です。その長さにもかかわらずぶれない主題、 目線が途中で変わるために飽きさせない創り。5巻もあることに幸せを感じながら でも、その面白さに一気に読破してしまい、読み終わったときにはじめて分かる そのタイトルのもつ意味。はっきり言ってなぜ『模倣犯』なのか、最終巻を読むまで 理解できませんでした。でも、最後にすっきりが待っていました。 読後感としては、かなり辛いし切ないです。犯罪とは残酷で切なく救いのない ものだと思い知らされました。 蛇足ながら、映画化された事は残念な事でした。この作品にも、主演した中居君にも 辛かったのではないかと…。どうしてあの映画なのかな?それだけは分かりません。 | ||||
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登場人物のすべてをないがしろにしない、という筆者の姿勢は、あらゆる人物の背景、人生を微に入り細に入り詳細に描いていく。 それを決して重くなく、ある意味「読みやすく」記述しているのは作者の力量、力技だと思うが、私なんぞは「ちょっとお腹いっぱい」ってな印象も持つ。 私見ではあるが、長編小説というのは多少「抜けた」部分があった方が、味わい深いように思うのだ。 出来の良い短編小説が「わずかの贅肉も無い引き締まった長距離ランナーかボクサーの体」だとすると、私の好きなタイプの長編小説は「若干の脂肪はあるが、グッドシェイプされた格闘家の体」のようなもの。 この宮部氏の小説は「ボディービルダーの体」のように感じるのだ。 拙い例えで申し訳ないのだが・・・。 | ||||
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