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模倣犯



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模倣犯の評価: 4.01/5点 レビュー 405件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.01pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全82件 1~20 1/5ページ
No.82:
(3pt)

長いけれど心理描写が好きな方へ

全体のほとんどが心理描写と情景描写。凝った殺人トリックはありません。殺人そのものも監視カメラ全盛の現代では成立しない性質のものです。
模倣犯1 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:模倣犯1 (新潮文庫)より
4101369240
No.81:
(3pt)

90年代はそうだったのかな

まだ1/5なので、今後に期待の星3つです。

登場人物の行動に疑問を感じては、1990年代の話だったと思い出す
ということを繰り返しながら読みました。
10~20代の方にはまどろっこしく感じるかもしれません。
(電話といえばコードがつながった受話器であり、
スマホはもちろん、携帯電話も普及していません)

上記の引っかかりを流して読めば、
各登場人物の話がどうつながってくるのか、
けっこう犯人に近づいてそうなのに
あと4巻もあるのはどういうことだろうかと
今後の展開を楽しみに読めました。
模倣犯1 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:模倣犯1 (新潮文庫)より
4101369240
No.80:
(3pt)

広げられた風呂敷が少しずつ畳まれていく

1〜3巻で登場した人物が少しずつ絡み合い、2,3巻で停滞したストーリーがようやく進展していく。
1巻で死亡し、ヒロミの説得を試みたカズが犯人の一味として社会に糾弾され、その遺族が受ける理不尽な迫害が描かれる。
読者はカズの無実を知っているが、作中ではそれを知らない人々の身勝手な正義が遺族を追い詰めていく。現実でも蔓延る理不尽が執拗に描かれるが、カズの妹・由美子に同情するとともに、妙な嫌悪感も覚えてしまった。

4巻ではこれまで明かされてこなかったピースの本名がようやく明かされる。これまで徹底して「ピース」としか呼ばれなかったことから、おそらくこの人物の本名はすでに1巻あたりに登場していて、意外な人物なのだろうと思っていたら、まったく知らない人物だった。
遺族の集いにて大立回りを演じた由美子に対し、ホテルの支配人と警備主任が何の権利もなく由美子を断罪しようとするシーンが印象的だった。彼らの正義が身勝手なものであり、さらにその正義の矛先が的外れであることは読者ならわかることであるが、それを真犯人であるピースが庇うという構図が秀逸だった。

遺族から金を巻き上げようとする「弁護士」浅井も心に残った。物語にはけして必要不可欠な存在というわけではないにも関わらず、このような人物を登場させて(良い意味の)不愉快さを演出するあたりが作者の憎らしいところである。

4巻は意外な終わり方を迎える。ここまで大きく広げられた風呂敷が少しずつ畳まれていくが、最終巻でどのような終わりを迎えるかとても楽しみ。
模倣犯〈4〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:模倣犯〈4〉 (新潮文庫)より
4101369275
No.79:
(3pt)

さらに深く掘り下げられる一方で、さっぱり進まないストーリー

2巻では犯人である栗橋浩美やその幼馴染であるカズやその妹・由美子の時点で物語が進むが、3巻はほとんど栗橋浩美の視点で展開されてゆく。そのためか、いつの間にかこの犯人が物語の主人公のような錯覚に襲われると同時に、妙な親しみも覚えた。

1巻の終わりで犯人らしき2人の男が車ごと崖から転落して死亡するが、その場面に至るまでの経緯が詳細に描かれる。
車で運ばれている途中で意識を取り戻したカズが、計画の全貌を知っても逃げようとせず、助けを求めることもなく死んでしまうのだから本来は不自然な流れなのだが、そこに至るまでのヒロミとカズの生い立ちが丁寧に丁寧に描写それるため、不思議と納得してしまった。

377ページでピースがカズに、「僕は捕まったりしない。」と言い切る場面があり、僕ら、ではなく「僕」という一人称を使ったため、おそらくヒロミはカズとともに殺されるということの伏線だろうと思って読んでいたが、2人の死は普通に事故だったらしく、なんの伏線でもなかったために拍子抜けした。

地の文において、ヒロミは栗橋浩美というフルネームか、カタカナでヒロミという2パターンで記載される。なぜ使い分けるのか明確な理由がわからず、次巻以降の伏線かと期待する。
3巻までのメインキャラクターであるヒロミとカズが死に、いよいよピースについて次巻以降では描かれると思う。
この事件がどのように幕引きを迎えるのか期待したい。
模倣犯3 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:模倣犯3 (新潮文庫)より
4101369267
No.78:
(3pt)

さらに多角化する視点。メインストーリーの進展はなし。

第1巻は連続女性誘拐殺人事件の犯人と思しき二人組が遺体となって発見されたところで終わるが、2巻ではこの二人を中心に犯人側の視点で事件が掘り下げられる。

1巻で描かれた人物たちはほとんど登場することなく、本筋のストーリーがまったく進まないため、やや退屈に感じる。
一方で、1巻同様にすべての登場人物が丁寧に描写されているため、確かに作品世界の中に生きているのだと感じさせられた。結果、世界の奥行はさらに深くなった。

犯人のメッセージを届ける役目を与えられた女子高生の視点もあり、犯人と接触してから殺害されるまでが60ページ以上に渡って描かれている。
彼女が殺害されることは、すべての読者と犯人が知ってるにも関わらず、この少女だけそれを知らず、最期の瞬間まで生きたいと願い続けている。彼女の運命を知りながらそれを追体験するため、まるで犯人と共犯関係になったような錯覚に襲われた。

多様な視点が入り乱れる上、時系列も意図的にバラバラにされており、各節ごとの前後関係がわかりにくい。犯人・栗橋浩美によって最初に殺害された2名の女性のその後については描かれておらず、本筋とは直接関わりのないところで大きな謎が残されることとなる。
また、事件の鍵を握る「ピース」の正体についてもあえて伏せられ、その正体は3巻以降に持ち越しとなった。
緻密に描かれた世界のリアリティには驚かされるばかりだが、分量に比してストーリーの進みが遅く、やや食傷気味になる。次巻以降に期待したい。
模倣犯2 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:模倣犯2 (新潮文庫)より
4101369259
No.77:
(3pt)

良い

よい
模倣犯1 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:模倣犯1 (新潮文庫)より
4101369240
No.76:
(3pt)

心理描写が一切ない「ピース」の描き方に疑問

いよいよラストへ向けて、スト-リーが大きく展開する巻だが、個人的には最重要人物「ピース」の描き方に難を感じ、あまり髙く評価できない。

 彼が悪意で由美子を絶望に陥れる恐怖が、ストーリーの大きなポイントと思うのだが、まず由美子が彼をこんな安易に信頼してしまうのは、非常に不自然。彼女が巻き込まれてしまうトラブルも、あまりに作為的で、感心しなかった。

 そして、作者はあえて計算の上書いてるのだろうけど、彼だけは心理描写が一切ない。それが何を考えてるのかわからない、彼の不気味さを演出しているのは確かだけど、私には疑問だ。本作の最大の魅力は、登場人物の執拗な心理描写と思うので。
模倣犯〈4〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:模倣犯〈4〉 (新潮文庫)より
4101369275
No.75:
(3pt)

犯人が有利なほうへ事が運びすぎ

由美子が滋子を待っている場面、
あまりにも犯人に有利にことが進みすぎて、現実味がだんだん薄れていってしまいました。
模倣犯〈4〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:模倣犯〈4〉 (新潮文庫)より
4101369275
No.74:
(3pt)

二人の犯した犯罪の全容

薬屋の息子で遊び人の栗橋浩美と、蕎麦屋の息子でなんの取り柄もない高井和明、そして同級生のピースこと網川という三人の幼馴染の話が中心となる。栗橋と高井は1巻の最後に自動車事故で死亡したふたりである。二人は仲の良い幼馴染というわけではなく、主と従の関係にある。
栗橋の親は精神を病んでおり、彼自身も幻覚をみることに悩んでいる。
そして、栗橋浩美とピースの周りの女性がすこしずつ被害にあっていく。二人は若い女性達をまるで演出するかのように手にかけていく。
1巻のデビューは自分の書いている時点で90を超えるが、2巻になると20しかない。それほど1巻とは様相の変わった作品になっている。2巻とその3巻は二人の犯罪の全容であり、女性にとっては気持ちのいい作品ではないと思う。
模倣犯2 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:模倣犯2 (新潮文庫)より
4101369259
No.73:
(3pt)

まだ半分ですよ

三巻ではあるが、中身は二巻に続いて第2部となっている。全5巻であるが、作品は3部構成である。
高井和明は、友人である栗橋浩美が事件に関係しているということに気づき、彼を救おうと考える。
その一方で、これまで女性ばかりをターゲットにしてきた二人の狂った若者達は、今度は男性をターゲットすることに決めた。
「もう二十人近く殺しているんです」と言われた時の木村の気持ちを考えるとゾッとするばかりである。しかし、残念なことに二十人近い女性の殺人に関する詳細がこの後で描かれているわけではない。「山荘」の庭の土の下の物言わぬ亡骸たちは、そのままなのである。殺人のドロドロした部分は、ここで終了となる。
最後は犯人に仕立てられた高井和明が呼び出されることになって、第1巻の巻末の状況へと陥ることとなる。
ここまでくるとそれほど面白いとは思えなくても、先が気になって読まずにはいられない。ただ、読み終わってからすごく良かったかと聞かれると・・・
模倣犯3 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:模倣犯3 (新潮文庫)より
4101369267
No.72:
(3pt)

主犯がメディアに露出

第3部であり、ライターの前畑滋子が自動車事故で死んだ二人の若者が連続殺人の犯人として、ルポを発表する内容がメインとなっている。世間は自然とそれを受け入れていくのだが、高井和明の妹の由美が、兄の無実を滋子に訴えることで次第に事件が再び動いていく。篠崎は、由美とお見合いすることになっていた刑事であるが、これがまた話をやや複雑にしていく。
そして、これまで内向的にひっそりと描かれていた主犯が、別の形で世間に出てくることになる。
映画化され、中居くんが演じることになるのだが、作品の印象とは随分と違うのが否定できない。
模倣犯〈4〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:模倣犯〈4〉 (新潮文庫)より
4101369275
No.71:
(3pt)

やっと終わったという感じ

クライマックスである。
1巻は犯人と世間が思っていた二人組が事故で死ぬまで。2巻・3巻は本当の二人組の犯人の犯罪の模様。4巻はライターの視点から事件を総ざらいしながら、本当の主犯が世間の注目を別の形で集めていく様。そして最終巻である。
終わり方は映画とは全く異なる。だからと言って、すごくいい終わり方かと言われると・・・
作品のタイトルとなっている模倣犯というのがやっとこの巻のしかも最後の方でわかるのだが、自分としては期待していたもの以下であった。
面白いのは、レビューの数が1巻が圧倒的に多く、2、3、4巻はその5分の1ぐらいしかないのに、最終巻はその倍以上あることだ。
評価の平均は4を超えるが、自分にとっては良くても3しかつけられない。ちなみに、映画は星二つ。
模倣犯〈5〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:模倣犯〈5〉 (新潮文庫)より
4101369283
No.70:
(3pt)

極上エンターテイメント

宮部みゆき作品を読むのは「火車」に続き2作目、と慣れていない作家なので
はじめはヒロミが多重人格で、ピースは実在しないのかと勘繰ったりしましたが
これはそういう話ではないのだとわかってからは一気に読めました。

ただ、頭脳明晰とはいえ幼児性も高いピースが
警察や世間を翻弄ながら何年も犯罪を重ねる設定は漫画みたいで無理がある。
ピースは登場させず長寿庵息子の声紋あたりを詳しく解明してくれた方が
ミステリーらしくて良かったんじゃないか
あとは、登場する女性が、
若い娘はほぼ全員おバカ、被害者家族は壊れたり放心状態で無力、
重要人物の滋子と由美子さえも、性格が悪くドジで間抜けなことばかりしている
これが作者の女性観なのか、分身なのか、と不思議な気分になりました。
模倣犯1 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:模倣犯1 (新潮文庫)より
4101369240
No.69:
(3pt)

模倣犯2

続きで読みたくて注文しました。満足しています。全部Amazonでgetです
模倣犯2 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:模倣犯2 (新潮文庫)より
4101369259
No.68:
(3pt)

模倣犯4

Amazonさんですべて購入です。まとめて読みたかったので良かったです。
模倣犯〈4〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:模倣犯〈4〉 (新潮文庫)より
4101369275
No.67:
(3pt)

期待しすぎたか

宮部みゆきの熱心な読者ではないけど、最近の「三島屋百物語」シリーズは、構成も人物描写もクオリティが高く、「さすが当代一の売れっ子」だなあと思っていて、書店でふと目に入ったこの作品を手に取ってみた。
他にも書かれているけど、「1」は抜群におもしろい。緻密な描写、スリリングな展開、この先どんなふうにストーリーが転がっていくのかと、期待せずにはいられない。でも「2」からちょっと様子が変わり、「3」になると「?」という部分が多くなる。特急から各駅停車に乗り換えたようで、とにかく話が進まない。進まなくてもおもしろけれればいいが、「ここでこれをくどくどやる意味はなんだろう?」と考えてしまう。で、「4」以降の怒涛の展開を期待して進んでみるが、その気配はない。「んーでも、最後に大ドンデン返しがあるんじゃ?」と思って最後までいったが、それはなかった。
なんだろう。いろんな人の視点から緻密に書き込んでいく、というのは方法としてありだとは思うが、そのせいで「1」のワクワク感が木っ端みじんになってしまった印象。人物も、ある人は後半で突然饒舌になり、相手を論破していく。ある人は突然、探偵ばりに事件の真相にふれる発言をする。そんなキャラだって、まったく伏線はなかったと思うのだが。問題は、いろんな人の視点から描写しながら、肝心のアノ人の部分がないこと。ないことで想像力をかきたてるとかいう狙い? いや、それは無理だろう、この構成でやる場合、真相が判明した後でも、それかあってもいいと思う。さらに、いちばん驚いたのは「模倣犯」というタイトルのオチ。最後「え? まさかそれ?」と思わずに口に出してしまった。
考えてみれば、著者がまだ30代前半のときに作品であって、大作家への道を歩み始めた頃のもの。細かいツッコミはいくらでもいれられるし、星をつけるなら2つが妥当かと思うが、「1」のおもしろさでちょっと加点して星3つです。
模倣犯1 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:模倣犯1 (新潮文庫)より
4101369240
No.66:
(3pt)

(3)よりはマシ

やっぱり人間不信になってしまう流れです。普通の人のいい蕎麦屋の兄妹が死んでしまう流れは辛いですね。豆腐屋の爺さんがガンバッテいます。
模倣犯〈4〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:模倣犯〈4〉 (新潮文庫)より
4101369275
No.65:
(3pt)

やっぱりこんな終わり方

ほんとに後味の悪い作品でした。人はどこまで邪悪になれるのか?とかいうタイトルが(4)に書いてあったと思いますが、普通に怖いですね。宮部さんの狙いだったとしても、間延びしていることもあり、迫力がなくなってしまい、最後はやっぱりこんな終わりかと残念でした。次のものに期待します。
模倣犯〈5〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:模倣犯〈5〉 (新潮文庫)より
4101369283
No.64:
(3pt)

ストーリーが、行ったり来たりするのがやや冗長。

話の内容は、大変、面白いが、話が行ったり来たりして、やや冗長。 できれば話の展開をもう少し早くし、短い小説にすると読みやすい。
模倣犯〈4〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:模倣犯〈4〉 (新潮文庫)より
4101369275
No.63:
(3pt)

残虐非道の犯罪劇に振り回される人々の心の揺れ動き

宮部みゆきの代表作的な位置づけ故に期待していたのだが、読み進めるにつれイマイチ感が募っていった。登場人物の背景に厚みを持たせるためなのかもしれないが、ちょっと無駄に長すぎる(特に第2巻)。栗橋浩美が幻覚に悩まされるシーンや、ピースこと網川浩一が表に出てきて舞台を仕切るあたりなど、ややマンガ的に軽い印象を受けた。結局文庫5巻を読み切れるわけだからストーリー自体は悪くないのだけど。

個人的には前畑夫妻の会話や、塚田青年と有馬老人の会話などにぐっとくるものが多々あった。と、ここまで書いて、ひょっとしたら本作品の魅力はメインのストーリーそのものではなく、残虐非道な犯罪劇に振り回される人々の心の悲しみや怒り、絶望や葛藤、そして再生に向けた心の揺れ動きにあるのかもしれないと思った。
模倣犯1 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:模倣犯1 (新潮文庫)より
4101369240

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