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模倣犯
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模倣犯の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.04pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全411件 361~380 19/21ページ
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| 上巻を呼んでいるときは、なかなかのものだと思いましたが、下巻の中ほどに進むにつれて、面白さが激減しました。後半、ピースが登場してからは、我慢しながら惰性で読んでました。結末は、それまでの話が長かった分、あまりに貧弱で、正直、がっかりしました。申し訳ないですが、もう、同作者の小説は読みたいとは思いません。ほんと、124万部も読まれていることが、信じられません。私なら、誰にもお勧めしませんが・・・。 | ||||
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| これほどの重量があり、インパクトのある作品を女流作家で読めるとは思わなかった。宮部氏の筆力には定評があるが、これはまさに真髄を極めたと言っていいと思う。中でも、登場人物(被害者)の一人一人の生い立ちを細かく記しているところが、著者のこだわりを感じさせた。ほぼラストまで読まないとなぜ「模倣犯」なのか理解できないところも、ミステリーのやり方であろう。しかし、ただ「ミステリー」というジャンルではなしに、これは様々なジャンルが盛り込まれていると思う。人間の弱さを盛り込むことで、時には本当に切なくなるが、人間という動物の感情を考えさせられた。ここ数年で、自分の中では一番ヒットな作品であった。 | ||||
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| 評判がいいので買ったものの、読後には何がいいのやらと困惑していた。最近このHPで不評を述べる人たちもいるのを発見して少し安心した次第である(笑)。失礼な表現になってしまうが、作者はベストセラーを狙っていたのだろうと確信できる(そりゃ当然か)。プロの作家としてどのマーケットに口コミの購買者たちがいるのかもご存知なのだろう(当たり前だ)。この小説のなかには、はっきり言って「おんなこども」向けのキャラクターしか登場しない。新聞の読者の声欄に正義の投書をするシーンでも出てきていたら完璧だった(笑)。作者の「ねらい」ばかりが感じられるのは、好まれにくい深淵をうまく(ずるく?)避けているという印象が強いからだ。作家としての誠実さを疑わざるを得ない。(犯人の考えかた」は描写する一方で、思想的な論拠となると曖昧である。さらには、そうした信念といったものを実生活の中で保ち続けていくことの困難さや、それに伴う物語の変化といった、小説的なテーマが欠如していることなどが端的な例だろうか)。本が売れなくなった、という現代社会の現象の根はこういったところにあるのだろうと考えさせられた。そういう意味では参考になったのだから、星ひとつだけという訳にもいかないナ。職業作家は、「おんなこども」が最大かつ最も確実性の高いマーケットだという認識にかくも脅迫観念を抱いているのだろうか。だから読者に阿るとなれば、「何をあえて書かないのか」という技術が必要になる、ということなのだろうか。この本で書かれたことよりも、書かれなかった人間のほうに、より現実的な人生があるのだとすれば、大人はますます小説というものに手を出しづらくなってしまう。少なくとも父親として息子のために譲り渡したいような本ではなかった(他にエンターテイメントは少なからず残してあるのだが)。……しかし、これだけの長さの書き込みをしたのだから、本気で「人間」を描こうとしていたのかナ。「引き込まれた」人たちが大勢いるという事実のほうに恐いものを感じてしまう。 | ||||
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| 時に宮部みゆきは社会派になる。薬害という少数派の被害に焦点をあてたリスクの一つで許されるのか? と問う『パーフェクトブルー』法律がさばいてくれない加害者を被害者は殺すことができないのか……。と問う『スナーク狩り』そして、満を期して出た『模倣犯』。今の犯罪を。「理由なんか無い」退屈しないことの方が大切という指向性と分析しつつ、「世間を舐めるんじゃねえよ。世の中を甘くみるんじゃねえ」と教える大人がいなかったとなげきつつも、きちんと現実から逃げてもはじまらないよ、たちむかうその時々のプロセスが大切と教えてくれる。宮部ワールドがそこにある。 | ||||
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| 上・下巻2段組で1400ページ以上の長さを、一気に読ませてしまう本ではあった。斜め読みで1週間くらいで気楽に読めた。面白いか?と聞かれれば、「面白かった」と答えるだろう。ただ、予想外の結末ではない。どちらかというと予定調和的な結末。同じ作家の「火車」や「理由」のような新しい問題意識に裏打ちされた緻密な構成と比べてしまうと、ただ長いだけという印象がぬぐえない。映画化もされて話題作ではあるのかもしれないが、残念ながら、ほかの人に「これは読んだほうがいいよ!」と薦められるほどの「読むべき」作品とは思えない。時間に余裕があって、一応話題作は押さえておきたいという人向きだと思います。 | ||||
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| 確かに重いし、二段組だし、長いし、でもホントに面白いんです。私は大好きです。秋元康さんがどこかで、この本を読むと、自分にはこういうものは書けないことが思い知らされ、そうすると却って自分が能力を発揮できるのは違う部分だ、ということを確認させられた、というような意味のことを言っておられましたが、このストーリーの構成力、文章力、登場人物のパーソナリティの描写等は圧巻です。映画も見に行きました。どうしても、これだけの長さのものを数時間におさめているので、原作を読んでいない人がどれだけ、この映画を理解できるのか?と思いました。映画だけしか見てないで判断するのはとってももったいないです。ぜひ、原作を読んで面白さを堪能してください。 | ||||
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| ここまでドキドキしながら読んだ本は久しぶりです!続きが気になって気になって、夜な夜な読みっぱなしでした。とっても分厚い本だったので読み始めるまでは途中で嫌になっちゃうかも・・・なんて思ってたのが嘘のように~。。。是非是非映画を見る前に読んで欲しいです! | ||||
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| たしかに、読み終えた後は、うーんとうならせてくれるにはくれるのですが、"火車"の大ファンの私にとって、模訪犯は少し物足りないような気がしました。最近では、明るいニュースも少なくなり、ひと昔前に比べたら、殺人事件の重さが軽くなってしまったように思います。日本といえば、世界で一番安全な国、だったのに、いまではどうでしょうか? そういう意味を含めて、宮部さんのようなとても優れた作家がこのような重いテーマに取り組むということは、それだけたくさんの読者が"なぜ、人は人を殺すのか?"ということについて、考えさせられるということです。私自身、臨床心理士を目指しているということもあり、また久しぶりの長編ミステリーということで、かなり期待して読んだのですが、少々期待しすぎてしまったのかな、という気がしました。小説というのは、長ければいいというものではなく、ある程度の長さにまとめた方が、かえってインパクトがでるとおもうのですが、"模訪犯"はまさにそうだと思います。また、結末がどうも現実味がおびていない為、せっかくのテーマがあくまでも"フィクション"でおわってしまっているような気がしました。本を読みながら作者の意気込みがだんだん空回りしてきてしまい、最後はすこし疲れてしまった様子がうかがえました。 | ||||
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| 上下冊とも一気に読みました。私が宮部さんの作品の作品が好きなのは、独特の読後感があるからでした。例えば、「火車」とか「龍は眠る」のような。購入した本書の帯に室井滋さんが怖い怖いとコメントしていたのがありましたが、宮部さんの作品はそんな子供だましの作品ではありませんし、それは本書にしても例外ではありません。可能性としてあり得る社会の姿を切り取って目の前にストーリーとして掲示してくれることは間違いないでしょう。しかし、私としては先ほど述べた読後感が足りないと思うのです。「理由」にしても「模倣犯」にしても、読了した後に、人間として生まれていて良かったと思える暖かさを残してくれないと感じたのは私だけでしょうか? | ||||
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| 超長編&そして尚ロングセラーを誇る「模倣犯」、さて本作品がなぜここまで多くの人に読まれるのか?宮部みゆきという人気作家の小説であることを差し引いても、充分頷ける。それはなぜかと言うときっとここにあると思う。―登場人物一人一人の心情、環境が手に取る様に解かり自分自身と置き換えながら読む楽しさを味わわせてくれるから― 宮部作品の特徴の一つ「登場人物の描写の詳しさ」この作品中で作者が言いたかったことがなぜ伝わるのかは、そこにあると思う。読者がそれぞれ、有馬の祖父さんや慎一君、滋子etc.に自分を置き換えたのではないか?行間を読むまでもなく全てが書かれ、事件は勝手に解決されていく。だからこの作品は推理小説でもサスペンスでもなく、読者の心をゆすぶり続けているの!で!はないだろうか? 長すぎると敬遠してる方、それは大きな間違いデス。宮部みゆきの伝えたかったことが全てかかれてあるのだと解釈して欲しい。 | ||||
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| 別に長い本が嫌いという訳ではありません。でもこの本は正直無駄に長いと思いました。1冊でまとめたらちょうどいいくらいだと思いました。登場人物の肉付けもいいけど、テンポが犠牲になってると思います。火車を読んでからもう10年以上宮部さんの本を読んでいると思いますが、彼女の本はどんどんこの傾向が強くなってると思います。その肉付けも面白いものならいいのですが、重要でない登場人物の家の周りの描写等読み飛ばしてもまったく問題もないしつまらない部分も多々ありました。 | ||||
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| 正直いって、作品の完成度からいって星5つはちょっと厳しいと思い4つの評価にしました。それは皆さんも書いておられるように、内容と文章量の釣合に疑問が残る点、いつもであれば疑いをはさまないで物語世界にのめりこめるはずの宮部ワールドに、多少のツッコミをいれたくなる点等々・・・でも、おそらく宮部さんはこの作品に相当の力と思い入れを持って臨まれたんだろう、ということはひしひしと伝わってきます。きっと、この作品のあとに、新しい宮部ワールドがさらに広がることを期待したいと思います。それにしてもこの作品の映画化、大変でしょうね(笑) | ||||
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| 確かに一度読み出したらやめられないとは思います。エンディングがどうなるか、知らずにはいられないような内容だし、語り方だから。けれど、それでも私には読んで時間つぶしするにはまあいいかな、という程度の作品だとしか思えませんでした。登場人物はほとんどみんな同じような考え方の人間ばかりだし(犯人は別として)、こんなことふつーないだろ!と、つっこみたくなるようなところが多々あるし、長けりゃいいってものじゃない!といいたいくらい、まったく意味のないシーン、登場人物はでてくるし・・・。「宮部みゆき」という名があるからこそ、ここまで評価されたのでは?と思わずにはいられません。新人の作品だったら、注目はされたでしょうが、「荒削りではあるが、期待できる注目の新人だ」と評価されただろうと思うくらい、とにかく「荒削り」なのです。 「才能に恵まれた、あまりいろんな経験はない、おうちが好きな女性」が書いた作品という感じがとてもしました。 | ||||
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| 宮部さんの作品は大好きなので、今回も(本の分厚さには、多少ビビリつつ・・・)かなり期待をして読みました。が、はっきり言ってがっかりでした。ダラダラと説明が長く、ストーリーの核となる部分がぼやけてしまっているように思いました。いつもの宮部さんはどこに・・・ | ||||
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| 品行方正な宮部みゆきという作家の限界が見えてしまった作品かもしれない。筆力による圧倒的物量作戦で犯罪という現象面のコアな部分に肉薄しようという試みは、一部成功もしくは判断保留というのが個人的な見方だけれど、血腥さがないバラバラ殺人等ジュブナイル的な宮部みゆきの指向に踊らされる主人公たちの閉塞感が苛立ちとともに語られる3500枚には、犯罪者と被害者と傍観者と…立脚点を明らかにしつつ交錯し乖離する個が、一方向へベクトルを一つにしながら収斂しきれない構造。社会派に傾きつつも宮部みゆきに立ち戻ってしまうジレンマ(^_^;)。最後まで被害者側と犯罪者側が平行線を辿ることになるのであるが、主人公はいないと言っていいかもしれない。主な登場人物がいるだけだ。それぞれが被害者となり傍観者である社会構造そのもの。個の視点をバラ撒きすぎたゆえ、全体を俯瞰する構成に食い足りなさを感じる部分もなきにしもあらず。現実が小説を超える時代性が連載開始時の小説的企みを飲み込んでしまったがゆえに、有機的にストーリーが絡み合って来ないもどかしさも感じるけれど、確かに宮部みゆきだという手応えはファンなら感じ取れるはず。 社会的弱者=高井和明というキャラクター。なぜ彼を創造したのだろう。劇場型犯罪を演出過多にする必要があったのか。物語を劇的に演出する『あざとさ』の裏返し。大人になった高井和明に病理学的回答を付与して社会復帰させたのは宮部自身の免罪符。彼にさえイニシアティブを採らせようとする作者の優しさが中途半端なのである。突き放してしまえば、作家の手を離れてもキャラクターが勝手に動き出す躍動感が無いのである。宮部みゆきの手のひらで踊るキャラクターたちは予定調和で収斂する。作り込み過ぎた物語なのに、取って付けたような結末のお粗末さ。見つかった携帯電話はどうやって捜査に活かされたのか。これだけ場数を踏んだ真犯人にその程度のブラフで落とせるのか。アンバランスな書き込み不足がここに来て足を引っ張る。確かに魂を抉る部分はあるけれど、それが素直に感動に繋がるかというと、『あざとさ』に個人的には忌避してしまう部分が残ってしまうのだ。ミステリとしては違和感ありあり。 | ||||
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| 読んでも読んでも終わらないんじゃないかって位長かった。でも、重複部分や、なくてもいいかな?という描写を除いても、一冊一冊が多少薄くなる程度でしょう。ミステリやサスペンスと思って読むのは辛い作品かもしれません。あまりに厚いので、なかなか買う勇気も読む勇気も無く、先にレビューをたくさん読んでしまったせいかもしれないけど、滋子さんへの嫌悪感(?)はあまり感じませんでした。確かに彼女が何もしなくても、真犯人が誰かわかるのは時間の問題だったけど、警察が普通に逮捕するだけでは、真犯人にも世間にもあれだけの衝撃はなかったはずだし、あのハッタリはカッコ良かった。真一くんが高校生にしては大人過ぎるという意見もありますが、彼の背負ってしまった背景からすれば仕方のない事だし、宮部作品の“少年”は、いつも、皆、現実よりは大人すぎるし。それよりも、有馬のおじいさんみたいな人は、現実には絶対にいないんじゃないかな。真犯人以上に。いてもごく少数。有馬さんみたいな老人の多い世の中だったら、ピースみたいな人間は出てこないし、現実の日本もこんなにおかしな国じゃなかったはずだと思う。 | ||||
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| 最近それほど読まなくなりましたが、サスペンスはもともと好きです。女友達に薦められて連休のヒマつぶしにと読んでみたものの・・登場人物の背景などはしっかり描きこまれているとはいえ、物語の構成などで目新しさに乏しいような気がしました。当初からそれぞれの登場人物の背景物語がざっくりざっくり途中で割り込んでくるような構成は超古典的で今も昔も変わらないこのジャンルの手法でしょうが、感情を持たないような主犯とそれに踊らされる従犯という犯人像は陳腐で似たような本がいくつもあります。登場人物の数や背景を割愛して文庫本でちょうどいいかなという印象を持ちました。 | ||||
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| 宮部みゆきの模倣犯をとうとう読みました。去年から気になっていたのですが、あの本の厚さを考えると果たして読めるだろうかという躊躇が先にきて、手にとることができませんでした。しかし、昨年度のトップランクに入るこの本を読まなければ、もしかたら一生後悔するかもしれないとおもい(ちょっと大げさかもしれません)、思い切って読んでみることにしました。上巻下巻あわせて1400ページはあるのですが、一気によんでしまいました。というよりも読むのをやめることができませんでした。なぜだろう、どうなるのだろうという気持ちを抑えることができませんでした。あたかも登場人物たちはまるで自分の知り合いのような感覚さえ起こしてしまいました。最初は淡々と読んでいたのですが最後の章はほんとに手に汗握る思いで読みました。久しぶりに小説を堪能しました。読んでよかった。ただひとつだけ惜しむらくは、後半の主人公の少年があまりにも論理がしっかりしているので作者の影が見えてしまったことです。今後も宮部みゆきの本は読んでみたいとおもいました。 | ||||
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