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模倣犯
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模倣犯の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.04pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全411件 201~220 11/21ページ
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| 読後の感想は「長い。けれど、読み応えある丁寧なサスペンス」 時間をかけただけはある。著者の主張がいたる所に散りばめられている。 義男とピースのやり取り、編集長と滋子の対峙。と読むべき個所は随所に。 丁寧という印象はおそらくそこから来ている。 登場人物の過去、心理描写にページを割くあまり、「長い」小説となっているのは 仕方ないのかもしれない。 「火車」ほどのスリリングさ、テンポのよさはないかも知れないが、この小説には 随所に盛り上がる個所があるため長くても読めてしまう。 | ||||
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| 上下巻の上巻です。 どちらともとても分厚い。 その中には登場人物ひとりひとりの気持ちが深く記されています。 一番印象的なのが孫が行方不明になった老人の気持ち。 色々な情報が詰まっているので老人の出来事がよく知る人のことのように感情移入できます。 なんでこんな酷い事ができるの?、自分を正当化するイっちゃってる犯人、 小説の中だけにしてほしい。。。が、実際こんな事件はたくさん起こっているし 巻き込まれた被害者もたくさんいる。 被害者の気持ち、犯人の気持ちがいろんな意味で痛いほど伝わる悲しいお話です。 長いですが苦労して読んだ分、この物語の一登場人物になったように 一緒に怒り、一緒に泣けることのできる作品です。 | ||||
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| 殺人は、被害者や加害者だけでなく、その家族の人生までも殺してしまう。 ウソは、どんな遠くに放り出しても、自分で帰り道を見つけて戻ってくる。 最終盤で見せる展開は上巻からでは想像もつかないもので、事件前の日常を丹念に描き込んだことで、落差を強調する効果が出ています。特に、高井由美子の文字通りの転落ぶりには驚くばかり。 それぞれのエピソードは面白いし、スルスル読めるのですが、読む絶対量が多いから苦行感は抜けないし、撒かれた伏線も忘れてしまいそうなのが困りモノ。 エンタメ小説としては面白い部類に入ると思うけど、その分量は読む側・解釈する側に十分な覚悟を求めます。それだけに「作者が映画化の出来に納得しなかった」というのも分かるような気がします。 | ||||
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| 『(登場人物)は現在〜な状態である。そもそも(登場人物)は〜(人となり、生い立ち、環境などの説明)である。だから、今、〜なのだ。(短いエピソード)。と、いうことは、どういうことなのだろう?』この繰り返し。個々のエピソードはそれなりに面白いのでどんどん読めますが、あまりにも数が多いため、三分の二程度まで読み進むとほとんどの章がこのような同じ構成であることに気づいてしまいます。そして丁度その頃合で、お話自体も何か別の世界の物語のように変わってしまいます。前半の細かく繊細な思考や行動をする人々がいなくなり、大雑把で場当たり的な人々だけしか登場しなくなる、または同じ人物であってもまるで別人のように思考力を失って迷走してしまう。後半の物語をまとめ、終わらせるためには仕方ないことなのはとても理解できるのですが、要するに作者のご都合主義が「果物皿の中のモナリザのように、面白いほどよく見え」てしまいます。最後のどんでん返しもとってつけたように感じました、なぜならラストに至るまで「その人物がそのポイントにそんなにも」拘泥しているという描写が無かったから。そして最後のまとめ方。終わりよければ全て良しですか?「世の中を甘く見て」いるのはいったい誰ですか?……とこう批判的な意見を述べましたが、全体の感想としてはとても面白かったです、タイトルにも書きましたが通勤しながらちょっとずつ読むには最適です。私がこうも穿った批判的な感想を持ってしまったのは、ついおもしろくて、後半部分を休日に家でじっくり読んでしまったのがなによりの失敗ではないかと思う次第です。 | ||||
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| 時間をつぶすには最適な本ですお勧めな一冊です。宮部みゆきは、面白いですね。登場人物がいっぱい出てきます。事件に関係ある人ですが、誰がどう関係するか、あとになって絶妙につながって、関心します。それにしても、700ページの半分くらいで、犯人が誰だかわかり、動機や犯行の手口が明らかになってくるわけですが、下巻には何が書いてあるのでしょうか・・・。早く下巻が読みたいでーす。 | ||||
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| やはり残念な後読感だったなと。火車 理由 と読んで久々に宮部作品を読んだ感想である。 プロットは、なかなか面白いので読んで終うのだが、途中かなり我慢して読んでいる自分がかなり居る。 一番気になるのが会話文の不自然さだ! 普通の会話でこんな言い回しや熟語使わないだろうと言うのがかなりあるし会話文でその人物の年齢や人柄が全くにじみ出てこない。 その次に長い長すぎる! この半分で十分と言うかその方がテンポよくしまった作品になったと思う。そしてラスト ここまで狡猾に来た犯人があんな落ちかたか?ここまで読ませてこれかよ!!!ってかんじですか。あー残念! | ||||
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| 前半(特に最初の一巻)はとても面白かった。一々の事件の背景やスリリングな内容、被害者家族の抱える闇、それに相対して無情に犯行を繰り返す犯人。 一冊読み終えると次巻に進まざるを得ない程に次から次と引きつけられました。しかし残念なことに、読み進むにつれ、展開に対する物足りなさが次々と出て来たような気がします。一々前半で強烈だった登場人物像が、後半で物語が核心に近づくにつれ、徐々に徐々に薄っぺらい存在になっていったような気すらします。(ネタバレ)高井和明の妹由美子の前半の姿と後半との落差には、物語の衝撃性を求めての結果でしょうが、どうにも共感も感情移入もできませんでした(結局は愚鈍だと感じていた兄よりも本人のほうがより愚鈍だったのか。。。)。 特にクライマックスのテレビ局でのやりとりも、あれだけ冷静に冷酷に振る舞っていた『X』の最後にしては、熱くなりやすいという欠点を踏まえたとしても、いささかあっけなさすぎるような気がします。 前半に上手くちりばめられていた要素が、殆ど後半に活きなかったような気がします。 終わりを急いだのでしょうか。 前半で引きつけられた分、余計に残念な気がします。 | ||||
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| 読後の感想としてまず頭に浮かんだのが、「なんて辛い話だ、、、」ということ。 連続殺人というミステリーものには定番の設定で、実際の内容も笑う犯人、追う警察、悲しむ遺族といった 、連続殺人の話には定番に登場するであろう人々がやはり登場し、その人々の視点を代わる代わる描くといった内容。絡み合っている人間関係ではあるが、それもミステリーには欠かせない要素、まぁ「新しい!」 とは言える展開ではないと思います。 しかし、その設定の中で光るのが遺族の悲しみの目を通した視点。遺族がどれだけ悲しいか、どれだけ 辛いか、遺族の周りの人々との会話や心の内の声でその様子を読み手の心にシンクロするように描いている。読み手に心を焦らすような描写といえばよいでしょうか、とにかく遺族の気持ちが伝わってきて、こちらまで辛くなってきます。 そして、ネタばれですが、行方不明の孫を持つ祖父のその孫の遺体が見つかる場面。行方不明の身内を持ち、暗い日常を過ごし、しかしそれでも過ぎていく日常にいきなりその知らせが届きます。 そのシーンの唐突具合、そしてその知らせを聞いた祖父の目も眩むような絶望。読み手も一緒に目が眩み、涙が浮かんでしまうような淡々とした、それでいて深い絶望を感じます。 その場面で、たまたま近くにいた人の「なんてひどい、」というセリフが、この小説の上巻を表し、この場面が全体の山場を表しているかと私は思います。 このような、心深くまでもぐりこむような描写をする作者が怖いです。しかし、今このレビューを書いていて思いましたが、実際の殺人の被害者遺族はこのような心境になっていたのではと思うと、、、やりきれません。 読み手の心に深く入ってくるその描写手腕は明らかに一級品。文句なしの5つ星です。 | ||||
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| とにかく長い。無駄に長いと思われるストーリ。引き込まれるものが何もなく、1巻の終わりまで読んでも、登場人物の背景が綴られるだけの展開に限界がきてしまい、1巻の途中で挫折しました。 自分は『火車』も読めませんでした。 | ||||
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| ベストセラーになり 図書館では常に順番待ち。 評判は良くなかったが映画化もされ、 ずっと読みたい読みたいと思いながら、 ようやく読むことができました。 文庫版は5巻の長編ですが、 次の展開が気になりグイグイと 力強く引きつけられ1週間で読みきってしまいました。 もう脱帽です。 大拍手を贈ります!! | ||||
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| 相変わらず登場人物のそれぞれの立場での描写には、さすが著者のものであることが伺えます。これがいつも話を分かりやすくする理由の1つ。 そして、犯人を追うにあたり、刑事とそして犯人たちの犯罪心理学での読み合い。 この読みは、凄く深い。今一度この心理描写を読んでみたくなった。 5冊でしたが、展開も早くいつのまにか読み終わる感じです。 登場人物の割には、シンプルに分かりやすく描かれている。実に見事。 | ||||
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| この本、上下をセットで初版を買いました。 随分高かったし随分時間が経ちましたが最近になって引越を機会にやっと読みました。 途中、映画化を含め世間で「模倣犯ブーム」のようなものが流れていきましたが我関せずで本棚で熟成された本書は今まで手に取らなかった理由が腑に落ちました。 まず何よりハードカバーのデザインと内容が乖離しており読後に愛着が沸きません。 ストーリーは流石に宮部みゆきです。 これだけの大作を大した破綻も見せず纏めきる技量は現代日本のトップクラスと言えるでしょう。 しかしこれ程の長編でありながら登場人物への感情移入がこれ程むずかしい小説を私は始めてみました。 登場人物の多さ、置かれた立場の相違、美醜、色々な理由があるのでしょうが登場人物で自分勝手という印象を抱かない人物が殆ど居ないからではないかと感じました。 大量殺人事件、被害者遺族は自分達のこと、喪った家族のことばかりに心奪われ他に心が配れないのは分かる。しかしそういう人物やステロタイプな若者像が多く長編で数の多い登場人物を分かりしやすくしたことが裏目に出たと感じます。 本を多く読む方は大抵ある程度の感情移入を出来る人物の目安を付け、その人物目線で本の世界に入り込む方が老若男女を問わず多いと思います。 しかし私は本作で豆腐屋の爺さんと整理役の上役刑事以外感情移入できる人物は一人もいませんでした。 年齢を重ねたからこそ見えるモノ、自分の尺度をもって他人を計る。無闇に他人任せにしない。確固たる自分をもつ二人目線でこの本を読むと読後には圧倒的な疲労と虚しさしか残りません。 ピースがそば屋の娘に手を出した辺りから話は収束に向かうというより支離滅裂な破壊へ向かっていきます。 筆者はより残酷な展開の一つのピースと考えたのでしょうがこれもそば屋の娘へ感情移入できない大きな理由となりました。 世の中「イチローのファン」はたくさんいても「イチローのファンだからマリナーズのファン」という人は少ない筈です。 昔の「長嶋のファンだから巨人ファン」「野村のファンだから南海ファン」っていう人は少なくなりました。 時代の変化に伴う人々の心の変化を捉えた作品の筈が読者の心も変化していることを置き忘れた気がします。 ホントは星2〜3と思いましたが長編へのご苦労とファンですので甘めにしました。 とはいえ宮辺みゆきさんの大ファンであることに代わりはありません。 彼女のもの悲しい短編が大好きです。 | ||||
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| 「楽園」を読んだ後、 7年以上も前に読んだこの「模倣犯」がとてつもなく気になり、 もう一度読み返してみようと上下巻共すべて再読しました。 全体像は覚えているものの、もやっと忘れてしまっていた色々が、 読み進めるごとに蘇り・・・ 先を知っているからこそ、 栗橋浩美の苦悩・有馬義男の心の強さ・高井和明の心の優しさ・網川浩一の無謀さ・・ などをより強く感じました。 「無駄に長い」というレビューが沢山見られますが、 この『模倣犯』においては無駄な部分はひとつもない、と私は思っています。 人物を魅力的に描く宮部みゆきさんらしい手法ですし、 私もまんまと・・・ 一番面白かったのは第二章(「面白い」と表現するのは良くない内容の章ですが)だったし、 一番感情移入してしまったのは、 犯人の片割れである栗橋浩美でした。 彼はとても卑劣でしたし、許せない部分も多かったのに、 それでも感情移入してしまった自分に戸惑いを感じるくらい・・・。 そんなにも細かに人物の背景などを描く中で、 唯一、作者が詳しく表記しなかったのがピース(網川浩一)だったと思うんです。 彼は何故母を殺したのか? などの動機や、心情が、全く表記されていません。 ここに、 真犯人に対する作者の一線を見たような気がしました。 | ||||
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| ストーリーが抜群によくて実に読ませます。 読み始めたら面白くて止まりませんでした。 小説家としては天性の才能があるのでしょう。 この長さでありながら飽きがきません。 有馬氏と刑事武上はアジがあり 人間的な魅力を感じました。 マスコミの事件報道についてや犯罪者の深い心理分析、 被害者家族が社会から受ける不当な仕打ちなど社会性をもったメッセージがあり それらはそれなりに理解できました。 ただ本作を通じて著者が何をいちばん読者に伝えたかったのか、 あるいは深く考えさせられるようなものは感じられませんでした。 また、犯人の犯罪に対する動機が弱く、いまいち理解できなかったのと 犯人の存在そのものに対する説得力にも欠いていたように思います。 | ||||
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| 非常に長かったが、最後まで飽きずに楽しめた。 第一に、やっぱり上手い。ひとつの事柄を色々な登場人物の側面から違った角度で丁寧に描き切る、そのテクニックは秀逸。 最初は淡々とした群像小説なのかな、という印象を受けるが、それぞれのストーリーが徐々に交わり、そして重なり、 ひとつに終結してゆくラストはとにかく圧巻の一言。 そんなにうまく事が運ぶのか?と思わないでもないが、しかしそのマイナスを差し引いても有り余るお釣りがくる力作。 犯罪者の心理、被害者遺族の心理、取材する者、警察、その他第三者の心理、 決して相容れることのない互いの主張とその苦しみ、心情をこれほどまでリアルに臆することなく突き詰めた作品は初めて読んだ。 それぞれの傷を抱えながら、そして更に傷つけ合いながらも、正しい道を模索してゆこうと必死でもがく登場人物たちの姿に心をえぐられる。 犯罪そのものの惨劇、犯罪者心理の生々しい描写、それらは当然理解なんて域を超えているし、向かっ腹が立つ。 しかし、実際に犯罪はこうやって起きるんだ・・・と、その点は否応なしに納得してしまうほど丁重に描かれていて、 この人はやっぱり社会派ミステリーの秀逸な書き手であり語り手なんだな、と思わずにはいられなかった。 十分なエンターテイメント性で楽しませてくれながらも、心に深いものを訴えてくる素晴らしい作品だと思う。 | ||||
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| かなりの長編なので読むのを遠ざけていましたが、思い切って一巻を読んでみました。 これは面白いです。次の頁がめくりたくて仕方なく、残りの頁数がどんどん少なくなっていくのが惜しいと思った本は久し振りです。 濃厚な人間描写と複雑な人間関係は宮部みゆきの真骨頂ですが、それに加えてのサスペンスとしての要素が見事です。たくさんの謎が散りばめられ、それらがどのように収束して結末へ向かっていくのかものすごく気になります。 あと四冊もあるなんて不思議な感じがするのですが、いったい物語はどう展開していくのでしょう?これから二巻を読んでみようと思います。 | ||||
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| 上下巻の落差が激しい。 特に上巻は丁寧に、丁寧に、人物像や情景が描かれている。 しかし、下巻に入ると突然、別人が書いたのではないか と思うほど、ストーリーが乱暴、セリフも陳腐化しているところが非常に残念でならない。 最後ラストスパートで宮部さん疲れちゃったのかな、とかんぐってしまう。 後半のストーリーにもう少し骨太さがあれば傑作といえる作品なんだと思う。 | ||||
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| 原稿用紙3551枚の超大作であるが,スリリングなストーリー展開により,宮部ワールドにすっかり引き込まれ,一気に読破してしまった. 宮部作品は初めてだったが,登場人物の豊かな心理描写,背景の細やかな描写,全編に散りばめられた謎を解く鍵,どれをとっても一流の作家であることが窺える. 本作品を通して,警察の思い込み捜査による冤罪,加害者よりもひどい仕打ちを受けてしまう被害者とその家族,といった現代社会のひずみを痛烈に批判している. ただ,犯人の自白によって,真犯人が判明するという,結末には少し物足りなさを感じてしまった. | ||||
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| やはり長いですが、もし長くても長いだけの必要性があるなら良いと思うのです。 ですが中盤で、もう既に亡くなった人の話を延々と読まされても、結局その人は 何も出来ずに亡くなっているのです。 そんなに詳しくこの部分を書く必要があるんでしょうか? 読者はやり切れないモヤモヤを抱え込まされて、先に進むしかありません。 その後にも更にボロボロになって死んで行く人もいますが、作者は全く救いの手を 差し伸べません。 さすがにここまではしないだろうと思いましたが、その人の死なんて、作品には 大した部分ではなかったのでしょうね。 ですが、作品中その親族達の事を考えると、大変気が重くなります。 フィクションですが、そういう事まで考える読者もいるのです。 ノンフィクションだとしたら仕方がないと思いますが、フィクションであるこの 作品で、ここまで人を殺して作者が伝えたかった事がさっぱり分かりません。 現実は厳しい?誰も他人は助けてくれない?人殺しは日常茶飯事だ? はっきり言って、宮部みゆきはこれ以降読む気が起こらなくなった作品です。 | ||||
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| 「教師一家惨殺事件」の設定は「模倣犯」という長編サスペンスに本当に必要だったのか? 長編にするためには必要だったかもしれませんが、どうせ入れるなら、もっと納得のいく設定で書いて欲しかったです。 塚田真一を執拗に追いかける樋口めぐみや、犯人である樋口めぐみの父の動機にリアリティが無さすぎる・・・ きっと最後のほうで本編の事件と密接にからんできて、「教師一家惨殺事件」の設定が重要になってきてくれると・・・わずかな期待をしていたのですが、裏切られました。 模倣犯がもしも連載ではなかったら−「教師一家惨殺事件」のような”おまけの設定”や無駄な登場人物とその背景が省かれて−5星の作品であったと思います。 | ||||
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