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模倣犯
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模倣犯の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.01pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全405件 201~220 11/21ページ
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ベストセラーになり 図書館では常に順番待ち。 評判は良くなかったが映画化もされ、 ずっと読みたい読みたいと思いながら、 ようやく読むことができました。 文庫版は5巻の長編ですが、 次の展開が気になりグイグイと 力強く引きつけられ1週間で読みきってしまいました。 もう脱帽です。 大拍手を贈ります!! | ||||
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ベストセラーになり 図書館では常に順番待ち。 評判は良くなかったが映画化もされ、 ずっと読みたい読みたいと思いながら、 ようやく読むことができました。 文庫版は5巻の長編ですが、 次の展開が気になりグイグイと 力強く引きつけられ1週間で読みきってしまいました。 もう脱帽です。 大拍手を贈ります!! | ||||
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相変わらず登場人物のそれぞれの立場での描写には、さすが著者のものであることが伺えます。これがいつも話を分かりやすくする理由の1つ。 そして、犯人を追うにあたり、刑事とそして犯人たちの犯罪心理学での読み合い。 この読みは、凄く深い。今一度この心理描写を読んでみたくなった。 5冊でしたが、展開も早くいつのまにか読み終わる感じです。 登場人物の割には、シンプルに分かりやすく描かれている。実に見事。 | ||||
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この本、上下をセットで初版を買いました。 随分高かったし随分時間が経ちましたが最近になって引越を機会にやっと読みました。 途中、映画化を含め世間で「模倣犯ブーム」のようなものが流れていきましたが我関せずで本棚で熟成された本書は今まで手に取らなかった理由が腑に落ちました。 まず何よりハードカバーのデザインと内容が乖離しており読後に愛着が沸きません。 ストーリーは流石に宮部みゆきです。 これだけの大作を大した破綻も見せず纏めきる技量は現代日本のトップクラスと言えるでしょう。 しかしこれ程の長編でありながら登場人物への感情移入がこれ程むずかしい小説を私は始めてみました。 登場人物の多さ、置かれた立場の相違、美醜、色々な理由があるのでしょうが登場人物で自分勝手という印象を抱かない人物が殆ど居ないからではないかと感じました。 大量殺人事件、被害者遺族は自分達のこと、喪った家族のことばかりに心奪われ他に心が配れないのは分かる。しかしそういう人物やステロタイプな若者像が多く長編で数の多い登場人物を分かりしやすくしたことが裏目に出たと感じます。 本を多く読む方は大抵ある程度の感情移入を出来る人物の目安を付け、その人物目線で本の世界に入り込む方が老若男女を問わず多いと思います。 しかし私は本作で豆腐屋の爺さんと整理役の上役刑事以外感情移入できる人物は一人もいませんでした。 年齢を重ねたからこそ見えるモノ、自分の尺度をもって他人を計る。無闇に他人任せにしない。確固たる自分をもつ二人目線でこの本を読むと読後には圧倒的な疲労と虚しさしか残りません。 ピースがそば屋の娘に手を出した辺りから話は収束に向かうというより支離滅裂な破壊へ向かっていきます。 筆者はより残酷な展開の一つのピースと考えたのでしょうがこれもそば屋の娘へ感情移入できない大きな理由となりました。 世の中「イチローのファン」はたくさんいても「イチローのファンだからマリナーズのファン」という人は少ない筈です。 昔の「長嶋のファンだから巨人ファン」「野村のファンだから南海ファン」っていう人は少なくなりました。 時代の変化に伴う人々の心の変化を捉えた作品の筈が読者の心も変化していることを置き忘れた気がします。 ホントは星2〜3と思いましたが長編へのご苦労とファンですので甘めにしました。 とはいえ宮辺みゆきさんの大ファンであることに代わりはありません。 彼女のもの悲しい短編が大好きです。 | ||||
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「楽園」を読んだ後、 7年以上も前に読んだこの「模倣犯」がとてつもなく気になり、 もう一度読み返してみようと上下巻共すべて再読しました。 全体像は覚えているものの、もやっと忘れてしまっていた色々が、 読み進めるごとに蘇り・・・ 先を知っているからこそ、 栗橋浩美の苦悩・有馬義男の心の強さ・高井和明の心の優しさ・網川浩一の無謀さ・・ などをより強く感じました。 「無駄に長い」というレビューが沢山見られますが、 この『模倣犯』においては無駄な部分はひとつもない、と私は思っています。 人物を魅力的に描く宮部みゆきさんらしい手法ですし、 私もまんまと・・・ 一番面白かったのは第二章(「面白い」と表現するのは良くない内容の章ですが)だったし、 一番感情移入してしまったのは、 犯人の片割れである栗橋浩美でした。 彼はとても卑劣でしたし、許せない部分も多かったのに、 それでも感情移入してしまった自分に戸惑いを感じるくらい・・・。 そんなにも細かに人物の背景などを描く中で、 唯一、作者が詳しく表記しなかったのがピース(網川浩一)だったと思うんです。 彼は何故母を殺したのか? などの動機や、心情が、全く表記されていません。 ここに、 真犯人に対する作者の一線を見たような気がしました。 | ||||
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ストーリーが抜群によくて実に読ませます。 読み始めたら面白くて止まりませんでした。 小説家としては天性の才能があるのでしょう。 この長さでありながら飽きがきません。 有馬氏と刑事武上はアジがあり 人間的な魅力を感じました。 マスコミの事件報道についてや犯罪者の深い心理分析、 被害者家族が社会から受ける不当な仕打ちなど社会性をもったメッセージがあり それらはそれなりに理解できました。 ただ本作を通じて著者が何をいちばん読者に伝えたかったのか、 あるいは深く考えさせられるようなものは感じられませんでした。 また、犯人の犯罪に対する動機が弱く、いまいち理解できなかったのと 犯人の存在そのものに対する説得力にも欠いていたように思います。 | ||||
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非常に長かったが、最後まで飽きずに楽しめた。 第一に、やっぱり上手い。ひとつの事柄を色々な登場人物の側面から違った角度で丁寧に描き切る、そのテクニックは秀逸。 最初は淡々とした群像小説なのかな、という印象を受けるが、それぞれのストーリーが徐々に交わり、そして重なり、 ひとつに終結してゆくラストはとにかく圧巻の一言。 そんなにうまく事が運ぶのか?と思わないでもないが、しかしそのマイナスを差し引いても有り余るお釣りがくる力作。 犯罪者の心理、被害者遺族の心理、取材する者、警察、その他第三者の心理、 決して相容れることのない互いの主張とその苦しみ、心情をこれほどまでリアルに臆することなく突き詰めた作品は初めて読んだ。 それぞれの傷を抱えながら、そして更に傷つけ合いながらも、正しい道を模索してゆこうと必死でもがく登場人物たちの姿に心をえぐられる。 犯罪そのものの惨劇、犯罪者心理の生々しい描写、それらは当然理解なんて域を超えているし、向かっ腹が立つ。 しかし、実際に犯罪はこうやって起きるんだ・・・と、その点は否応なしに納得してしまうほど丁重に描かれていて、 この人はやっぱり社会派ミステリーの秀逸な書き手であり語り手なんだな、と思わずにはいられなかった。 十分なエンターテイメント性で楽しませてくれながらも、心に深いものを訴えてくる素晴らしい作品だと思う。 | ||||
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かなりの長編なので読むのを遠ざけていましたが、思い切って一巻を読んでみました。 これは面白いです。次の頁がめくりたくて仕方なく、残りの頁数がどんどん少なくなっていくのが惜しいと思った本は久し振りです。 濃厚な人間描写と複雑な人間関係は宮部みゆきの真骨頂ですが、それに加えてのサスペンスとしての要素が見事です。たくさんの謎が散りばめられ、それらがどのように収束して結末へ向かっていくのかものすごく気になります。 あと四冊もあるなんて不思議な感じがするのですが、いったい物語はどう展開していくのでしょう?これから二巻を読んでみようと思います。 | ||||
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上下巻の落差が激しい。 特に上巻は丁寧に、丁寧に、人物像や情景が描かれている。 しかし、下巻に入ると突然、別人が書いたのではないか と思うほど、ストーリーが乱暴、セリフも陳腐化しているところが非常に残念でならない。 最後ラストスパートで宮部さん疲れちゃったのかな、とかんぐってしまう。 後半のストーリーにもう少し骨太さがあれば傑作といえる作品なんだと思う。 | ||||
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原稿用紙3551枚の超大作であるが,スリリングなストーリー展開により,宮部ワールドにすっかり引き込まれ,一気に読破してしまった. 宮部作品は初めてだったが,登場人物の豊かな心理描写,背景の細やかな描写,全編に散りばめられた謎を解く鍵,どれをとっても一流の作家であることが窺える. 本作品を通して,警察の思い込み捜査による冤罪,加害者よりもひどい仕打ちを受けてしまう被害者とその家族,といった現代社会のひずみを痛烈に批判している. ただ,犯人の自白によって,真犯人が判明するという,結末には少し物足りなさを感じてしまった. | ||||
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やはり長いですが、もし長くても長いだけの必要性があるなら良いと思うのです。 ですが中盤で、もう既に亡くなった人の話を延々と読まされても、結局その人は 何も出来ずに亡くなっているのです。 そんなに詳しくこの部分を書く必要があるんでしょうか? 読者はやり切れないモヤモヤを抱え込まされて、先に進むしかありません。 その後にも更にボロボロになって死んで行く人もいますが、作者は全く救いの手を 差し伸べません。 さすがにここまではしないだろうと思いましたが、その人の死なんて、作品には 大した部分ではなかったのでしょうね。 ですが、作品中その親族達の事を考えると、大変気が重くなります。 フィクションですが、そういう事まで考える読者もいるのです。 ノンフィクションだとしたら仕方がないと思いますが、フィクションであるこの 作品で、ここまで人を殺して作者が伝えたかった事がさっぱり分かりません。 現実は厳しい?誰も他人は助けてくれない?人殺しは日常茶飯事だ? はっきり言って、宮部みゆきはこれ以降読む気が起こらなくなった作品です。 | ||||
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「教師一家惨殺事件」の設定は「模倣犯」という長編サスペンスに本当に必要だったのか? 長編にするためには必要だったかもしれませんが、どうせ入れるなら、もっと納得のいく設定で書いて欲しかったです。 塚田真一を執拗に追いかける樋口めぐみや、犯人である樋口めぐみの父の動機にリアリティが無さすぎる・・・ きっと最後のほうで本編の事件と密接にからんできて、「教師一家惨殺事件」の設定が重要になってきてくれると・・・わずかな期待をしていたのですが、裏切られました。 模倣犯がもしも連載ではなかったら−「教師一家惨殺事件」のような”おまけの設定”や無駄な登場人物とその背景が省かれて−5星の作品であったと思います。 | ||||
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宮部さんの著書である「火車」を数年前に読み、 濃厚な内容と緻密な文章に感動しました。 今回はこの長編小説を一ヶ月かけて読み終えました。 残酷な事件が生々しく描かれていて、 身震いしたときもありましたが、 少々強引にストーリーを進めているような気がしました。 あと、カバー裏表紙のあらすじは不要だと思います。 | ||||
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宮部みゆきさんの作品は好きでよく読みますが、長いと感じたのは今回が初めてです。犯罪の残忍さはとても詳細に描写され、ヒロミの内面についてもいやというほど描かれているのですが、ピースの内面について説明不足のまま終わってしまったかな・・・という印象ですね。 長いからというだけでなく、もう一度読みかえしたいとは思わない作品です・・・ | ||||
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あまりにも安易に人間が死にすぎている気がしてならない。 | ||||
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リアルに自分の身に迫ってくるような「悪意」に背筋を凍らせつつ、一気に読んでしまいました。もう読むのがイヤかも…と思いながらも最後まで引き込んで読まされてしまったあたり、さすがの筆致としか言いようがありません。 が、ラストの描写が別の長編(タイトルは伏せます)とかぶりすぎているのには興ざめでした。☆1コ引いてしまうほどがっかりです…。 | ||||
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一部はかなり面白かったし、全体に犯罪被害者遺族の心情や冤罪の恐ろしさ、悲しさは伝わってきますが、一人一人の登場人物にまで細かいストーリーがありすぎて中弛みしてしまいました。しかも、犯人判明はあまりにもあっけない。「あれだけひっぱったのに、これないでしょう」と思わずがっかりしてしまいました。文庫にして五冊は多すぎだと思いました。三冊くらいでまとめてあれば、星5つでした。 | ||||
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豆腐屋の有馬義男の孫娘が巻き込まれる第一部。犯人視点の第二部。そして、本当の悪意と狂気が現れる 第三部という構成です。特に第二部の残虐な犯罪描写や延々と続く心理描写は、飛ばし読みの誘惑に 駆られますが、しっかり読みましょう。犯人の内在理論を二部で理解することにより、ラストの全てを 打ち砕く有馬義男のセリフに、魂が揺さぶられます。 | ||||
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文庫にして全5巻。 とても読み応えありました。 題名から、模倣した犯人がいっぱい出てくる話だと思っていました(^^;) しかしそういうのではありませんでした。 最初からピースの存在はとても不気味でした。 あだ名が出てくるばっかりで、彼がどういう家庭の人間なのか、何を考えてるのか? しかしヒロミは完全に彼に囚われてるのが分かるので、彼の言葉や行動が分かるまで謎でした。 でも、最後を読むと、ピースは人を操ってるつもりだったけど、彼にとってもヒロミの存在は大きかったのではないかと思いました。 カズは最後までヒロミの為に必死だったけど、一番哀れなのは妹のような気がします。 何も知らずに。 自業自得な感じもしますが・・・。 こちらも映画にはなっていますが観ていません。 あらすじを見たところ、たくさん変わってた部分がありましたね。 宮部さんが映画に否定的なのも分かるような気もしますが、自分で観て確かめてみたいかも(^_^;) | ||||
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犯罪内容はともかく、人物の描写が私にとってはいまいちのめり込むことが出来ず、週刊誌連載だからかくどい文章のわりに、人物にブレあるような気がしました。登場人物の成長についていけなかっただけかもしれませんが。 一番感じたのは、作者のメッセージの力強さです。これにはとても心を動かされました。逆に、必然的にかもしれませんが、最後の真犯人の背景の描写が、作品上納得がいきませんでした。現実的にはそんなものかもしれませんが。 | ||||
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