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模倣犯
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模倣犯の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.04pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全411件 161~180 9/21ページ
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| 個人読書履歴。一般文学通算287作品目の読書完。2006/01/15 | ||||
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| 個人読書履歴。一般文学通算287作品目の読書完。2006.02/01 | ||||
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| 個人読書履歴。一般文学通算287作品目の読書完。2006/02/15 | ||||
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| 個人読書履歴。一般文学通算287作品目の読書完。2006/03/01 | ||||
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これだけの長い物語で、 たくさんの登場人物がいて、 まあ、よくこれだけ丁寧にそれぞれの人物像を描いたものだと感心します。 あたり前だけど作者は一人なんだから、 描く人物が自分に近いものになってしまいそうなものだけど、 それを全く感じさせないで、 登場人物全員をまるで「見てきたか!?」のように表現しているところは、 さすが宮部みゆきの真骨頂‥ではないでしょうか。 | ||||
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| 上下巻分かれているので、感想をまとめてこちらに書きます。 上巻はぐいぐい引き込まれて読んだ分、下巻のクライマックスが残念な展開でした。 世間を震撼させた連続殺人魔が普段は一見とても善良な市民で周りの評判もすこぶる良い好青年!ってのは映画や小説だけにかからわらず実際の犯罪史でも珍しい事ではないので、この設定自体に斬新さを感じないし、クライマックスで「模倣犯です」って言われプライドを傷つけられ自ら自供してしまう展開にもあまり面白さを感じませんでした。 でも前半、豆腐屋の老人が犯人にオモチャにされ振り回される様子や被害者家族としての苦悩、そして意外に犯人を心理的に追い込む洞察力の素晴らしさは興味深かったです。 あとは、、、話をもう少し短くコンパクトで出来ませんかね? 上下巻合わせたらきっと六法全書より分厚いですよ。 話の展開と全く関係もなければ伏線にもなってない登場人物の人間関係とか心理描写をタラタラ描き過ぎのような気がします。それによって全体的なテンポが損なわれている気がして残念。 | ||||
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| 長い作品だからこそ、たくさんの感想を持ちましたので箇条書きで。 ※若干ネタバレを含みます。 ◆滋子について 同世代の仕事をしている女なので、共感して読みました。 彼女の仕事に打ち込むひたむきさと、世に放つ文章への責任感に頭が下がる。 昭二と離婚する危機のエピソードは、いかに仕事に理解があると言っても 結局は自分の生活がうまく行っているときは「応援する」立場の男が 自分の生活がイレギュラーになった途端に、仕事をしている妻がとてもできないことを 望んで、専業主婦ではない女性を選んだことを忘れて 自分の生活を全面的にサポートできないことをを責めるあたりが非常に現実的。 ◆ピースについて ずっと、物語の中で「伝説のすごいやつ」という役割だった時は 記号のように「ピース」と呼ばれていた彼が、小説内でフルネームを与えられた あたりから、実体を持っていろんな動きを始めるという趣向が面白い。 ただ、ヒロミと一緒の時はパソコンのフリーズ状態になるピースの描写があったものの、 本来頭が良いはずなのに、なぜか後先考えずに滋子の挑発に乗って 真実を暴露してしまう、というところにはいささか疑問が残る。 こんなカッとなりやすい性格という伏線ありましたっけ? (貴志祐介氏の『悪の経典』のハスミンに似ている・・・) まぁ、捕まらないことより芝居として世に残すことが彼の最大の目的だったから、 と考えれば道理は通るといえば通るのですが・・・ ◆その他ストーリーについて 樋口めぐみのことをあんなに蔑んでいた彼女が、いざ実兄が被疑者となった際に 事件に関係のない人間からするととても容認できないような暴挙に出たことに皮肉を感じる。 読者からするととても良い青年のカズだけど、本当にこういう人が身近にいたら やはり愚鈍だとバカにしてしまうのかもしれない・・・ヒロミのことをバカにできない。 ヒロミは自尊心肥大症のひどいバージョンのような気がするが、 仕事をしない、やりたいことが見つからない という若い世代は 多かれ少なかれこういうところがあるのかも、と思った。 有馬さんの生き方、考え方が素晴らしく「老いる」ことの意味を見た気がした。 最後、主婦が小さな女の子を抱きしめるシーンで思わず涙が出た。 実際の世界で、鞠子のような不幸な女性が現れないことを祈る。 | ||||
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| 一巻目は秀逸です。ミステリー小説でこんなに面白いのはなかなかない、と思いました。 ただ二巻〜はだらだらしすぎというか、一巻目にあったテンポの良さは影をひそめ、 別の作品のようになってしまいます。読んでいて途中で飽きました。 一巻目は事件のあらまし、二巻と三巻は犯人側の目線、四巻と五巻は犯人逮捕まで ですが、つじつま合わせのために強引な箇所があります。 もう少しまとまっていてもよかったのは、と思いました。 | ||||
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| 読後感はよくはありません。 宮部みゆき作品の長編です。 ここまで長い話しでも最後まで読めるのは筆者の文才でしょう。 非常に現代社会の病んだ部分を現しています。 直接ストーリーとは関係ありませんが、 登場人物のような人たちがどうして社会にでてくるのか。 最後までその疑問が残る読後感でした。 高度成長期に物質的には豊かになって先進国となった日本。 でも何か大きな代償を払ってきたのでしょう。 人生において幸福とはなんなのか?を考えさせられた本でした。 そういう意味においてはよくできたストーリーで自分の頭に訴えるものがあり 充実して読み終えました。 この作品の後の楽園を最後に犯罪を内容とした作品から遠ざかっているでは!? こんな内容ばかり書いていたら宮部みゆきとはいえ、気が病んでしまうでしょうね。 | ||||
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| 「現代ミステリの金字塔」と謳われているが、私としては「現代エンターテイメントの金字塔」 の方がしっくりくる。 こういう悲惨な作品をエンターテイメントと称するのはお門違いなのかもしれないが、 2500頁を飽きることなく楽しませてくれた要因は加害者側と被害者側、警察とマスコミ、 そして殆ど事件に関わっていない人からの目線からも描かれる、壮大な網川浩一の 劇に魅了されたからだ。 | ||||
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| 宮部みゆき大ファンの私ですが、宮部ファン以外の方にも是非お読みいただきたい。そんな作品です。 こともあろうか、その頃は宮部みゆきを知らず(今思えばそら恐ろしい)、話題だから見てみようと映画を見てしまいました。某SMAPの方が主人公を演じ、終始暗い、静かな雰囲気。何故か最後は爆発?......なんだこりゃって感じでした。 それから火車、理由、レベル7を読んで、宮部大ファンとなり、全て読み終わってから、ああ、あの映画も宮部みゆき原作かあ。と言うところで、あんまり面白くなかったけど、読んでみるか。と言う軽い感じでした。 大間違いでした。もともと600ページくらいの長編が好きで、長さは全然苦にならないのですが、それでも大長編。それが、あっという間に読み終わってしまいました。シドニーシェルダンを初めて読んだときのあの感覚でした。 文体は飽くまで静か。しっかりとした重い感じの、本来の宮部みゆきの文章です。いつも不思議なのですが、文章が重いのに何故かしっかりと読まされてしまう。読まされているから、時間がかからない。 他の作家では、伏線がほんの少し描かれている、と言うケースが多いのに、宮部作品は、違います。後になればなる程、あの文章はここで活きるんだ。と実感するのです。 私はハードカバーで読んだので、ベースになる上巻と、そこから発展する下巻と言う構成。ベースの部分ですら、一つの作品となりえると思います。それを更に発展させる構成力。と言うより、発展させるためのベースの描き方。理由で見せた一つ一つのパーツの描き方と、結果描き出される人物像。そんな構成力が最終的な宮部みゆきの凄さの本質ではないでしょうか。 書き込みが多い。描写に手間暇がかかりすぎ。と言った一見自信のない姿に、とんでもないパワーを含む宮部作品。その中でも圧倒的です。 絶対読むべきです。本当に損します。 | ||||
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| 長かった。それが第一印象です。 連載ものだったらしいので仕方ない気もしますが、 このラストなら文庫3冊程度にまとめて欲しかったというのが読み終えたあとの率直な思いでした。 この小説は、犯罪者たちを追い詰める爽快な推理小説ではありません。 被害者側からの視点で事件が進展していく「1巻」。 事件の結末を知りながら犯人側からの視点で読んでいく「2・3巻」。 犯人を知りつつも捜査は難航し、むず痒いが、確実に解決へと進んでいく「4・5巻」。 その合間に描かれている、被害者・加害者の家族たちの地獄の思い、希望への切なる願いが悲しいほどに伝わってきました。 他のレビューでもありますように、事件の展開での尻つぼみの印象は拭えませんが、心情表現に関してはまさに圧巻でした。 被害者、加害者の家族の人たちの心情を緻密に描き、読者に犯罪について再考してもらうことこそが宮部みゆきさんの目的だったのではないでしょうか。 以上を踏まえ、この小説全体での評価は☆4 しかし、有馬家族の言動描写や事件の進展で肩が震えるほど衝撃を受けた「模倣犯1巻」は、文句なしの☆5つです。 背表紙のあらすじは絶対に読まないでください。 あれは、一冊全ての要約ですよねw | ||||
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| 長いっていうだけではなく、ちょっと休憩ははさんで落ち着かなきゃって思う場面がたくさんありました。 せつないというか、心がザワザワするというか、悲しみや怒りがいろんな場面で込み上げてきました。 映画化もされていて、そちらは観てませんがこの込み上げてくる感情をきちんと映像にできてるんでしょうかね。 有馬さんが山崎努さんが演じてらっしゃるのを見てほっとしましたが。 | ||||
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| 小説自体はすばらしいです。 ただ善良な一家高井家への仕打ちが酷すぎて 真っ向から読むことができませんでした。 一巻二巻・三巻までは寝るのも惜しんで徹夜して読み耽たものの・・・ 四巻、あまりにあまりな仕打ちに真犯人への怒りと、苛立ちで 四巻・五巻はとにかく結果を追うだけの作業読書となってしまいました。 読み飛ばしてしまったページがかなりあります。 もし読み飛ばさなければもっと達成感を覚えることができたのでしょうか、 あの可愛らしいお蕎麦屋さんの一家は、もう戻って来ることはないのだ、と 思うと辛くて悲しくて、許せません。 楽しい読書ではありませんでした。 不愉快さのシミが残る読書になりました。 読み進ませる引力と得体の知れない魅力はすさまじい小説であることは確かです。 フィクションをもってこれほど心に影響を及ぼされる 宮部みゆきさんは本当に凄いと思いました。 でも高井一家が・・・ | ||||
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| 念のために述べておく。五巻の紹介文には「真犯人は一体誰なのか?」と書かれてはいるが、この物語はそうした「犯人当て」ものではない。むしろ犯人と被害者の周辺を巡る人間ドラマである。であるからいっそう、読み進めていく側の負担は大きい。特に三巻・四巻の展開は時間軸が逆行して結末を知らされたあと、そこに至るまでの経緯が執拗に描かれていて、それはつまりは1ページ毎に悲劇的な結末へと近づいていくということになるわけで、この山を越えるのには相当のエネルギーが必要であるだろう。事件そのものの実行部分も、ごくあっさりと書かれてはいるが、それだけに「行間を読ませる」手法であり、この上なくやりきれない気持ちになる。むしろ内容的にはかなり直截的かつ破壊的な我孫子武丸『殺戮にいたる病』の方が楽に読める気さえするくらいだ。 ところで近代社会以降になって、「社会」が発見され、「大衆」が見出される。デュルケームは「社会」を「社会的事実」として「物のように」扱うことを提唱し、その実践においてコントの命名になる「社会学」を確立した(『社会学の根本概念』)。オルテガ・イ・ガセットは「大衆」という無名の権力を「社会」の直中に見出した(『大衆の反逆』)。一方、リースマンはそうした「大衆」の指向性について鋭い考察を投げかけた(『孤独な群衆』)。“真犯人X”は、そうした集合性、無名性、他者指向性を特性とする「大衆」を操る術に長けた人物として設定されている。それに対抗するのは、日常生活においてお互いに触れ合い、言葉を交わす共同体としての「世間」である。観念的な「社会」と経験的な「世間」。被害者の祖父が“真犯人X”に向かって投げつける最後の台詞により、「世間」は「社会」に対し、自らの勝利を高らかに告げる。『模倣犯』とは敗北者の名前である。 文句なく、現時点での宮部みゆきの最高傑作。 | ||||
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| 私が小説に再び小説の面白さを思い出したのがこの本でした。 大学までの通学時間に暇つぶしに読む本を探していて、図書館で「なんか聞いたことがあるな」と思って何気なく手にしたのがこの本「模倣犯」。 久しぶりの小説だったしかなりの長編だったので、読み切れないかも、と思ったりもしたけれど、ストーリーが進むにつれてこの人物はどうなってしまうんだろう、この人物は…?と気になって気になって、全然読破するのが苦じゃありませんでした。 ストーリーの流れ的に決して幸せな結末が待っていないことは明らかで、話に入り込み過ぎて暗い気持ちになったりもしましたが、それは物凄くリアルに一人一人の人物の心情や受け入れがたい現実が描かれているからで、やっぱり宮部みゆきさんは凄いなと改めて感じた一冊です。 実は以前、映画をちらっと見たことがあって、何となく覚えている結末が「は?」って感じだったので大したことない印象を抱いていたのですが、小説は映画とはレベルが全っっっっったく違います。 この本は色々な意味で読む価値のある本だと思います。 | ||||
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| 上下通じての感想です。 宮部さんの小説には必ず救いがある。いつもそう感じていて 安心して読んでいたが、この作品にはそれがなかった。 「地に足を付けて、毎日丁寧に生きる。そうしてさえいれば きっと悪いようにはならない。」 宮部作品の通奏低音のような、この約束がなかった。 そのことがつらかった。 宮部さんらしい丁寧な人物描写で、登場人物の息吹を感じさせる。 もっとも私の心に残ったのは、『由美子は商売屋の娘である。・・・』 で始まる一連の文章だった。 自営業者でありながらその経営状態を把握できなかった ある家族への手厳しい指摘は爽快だった。 同時に、何の罪もない善良そのもの、助け合いながらつましく生きていた 高井家の人々がなめた苦しみが読後の私をさいなんでやまない。 | ||||
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| ここまでの傑作にはなかなか出合えるものでありません。 日常から足を踏み外していく人々、そして対照的に描かれる変わらない日常風景。 その対比が素晴らしい。すさまじい描写力だと思います。 そしてその緊張感が最後まで揺るがないのがまた凄い。 悪というものを切々と語るのがこの3巻です。 まともな神経では読めないほど「悪」一色です。 幼馴染の声が携帯から聞こえてくるだけで「いまいましい」と感じる。 思い出のエピソードを聞きだして、被害者とその家族を不幸に陥れる。 著者の精神は正常なんだろうかとさえ疑います。それほど真に迫る描写力です。 文句なしに★5つです。 作品内容と関係ないことですが、単行本の表紙はこの作品の内容に相応しくありません。 文庫本のほうが雰囲気がマッチしてて個人的に好きです。 | ||||
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| ここ20年のミステリーの最高傑作、だと思います。 日常から足を踏み外していく人々、そして対照的に描かれる変わらない日常風景。 その対比が素晴らしい。すさまじい描写力だと思います。 そしてその緊張感が最後まで揺るがないのがまた凄い。 1巻の見どころは・・・やはりハンドバックが発見されたことを聞いてしまい事故を起こすまでの、あの場面ですね。 これほどまがまがしく、日常と非日常の交錯を描き切れる作品ってそうないと思います。 そして、なんと1巻で犯人(一味)が早くも死んでしまうんですね。 この「読者をあきさせない」構成力もすごいと思います。 本当に平成に入ってから最高のエンターテイメント小説だと思います。 文句なしに★5つです。 作品内容と関係ないことですが、単行本の表紙はこの作品の内容に相応しくありません。 文庫本のほうが雰囲気がマッチしてて個人的に好きです。 | ||||
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| 日常から足を踏み外していく人々、そして対照的に描かれる変わらない日常風景。 その対比が素晴らしい。すさまじい描写力だと思います。 そしてその緊張感が最後まで揺るがないのがまた凄い。 1巻の見どころは・・・やはりハンドバックが発見されたことを聞いてしまい事故を起こすまでの、あの場面ですね。 これほどまがまがしく、日常と非日常の交錯を描き切れる作品ってそうないと思います。 そして、なんと1巻で犯人(一味)が早くも死んでしまうんですね。 この「読者をあきさせない」構成力もすごいと思います。 なかなか出合えない水準のエンターテイメント小説だと思います。 文句なしに★5つです。 作品内容と関係ないことですが、単行本の表紙はこの作品の内容に相応しくありません。 文庫本のほうが雰囲気がマッチしてて個人的に好きです。 | ||||
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