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模倣犯
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模倣犯の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.04pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全411件 301~320 16/21ページ
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| 映画版で「は?よく分からん」と思ったので、本は読んでいなかったのですが、文庫版をとりあえず1冊・・・とうとう全冊揃えちゃったよーん。 「理由」「火車」は救われる人もあり、救われない人もありですが、模倣犯は・・・真犯人の精神力のすさまじさといい、被害者の親族の「事件は終わっても鞠子は帰ってこないんだよ!」の叫びといい、救いがあまりない分心に重くのしかかってきました。 最近本当の事件でも「劇場型殺人」って本当に多くなってきたと思います。「第2、第3の○○は現われる・・・」すごくずしーんときた一言でした。××さんの言うとおり、「大衆」なんて幻想で、本人は、舞台に上がったつもりかもしれないけれど、実は舞台を転落しているんだよー。 | ||||
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| 登場人物の背負っている業が鮮やかに描かれていて、重い業を背負っているからこそ見えてくるもの、人に対する優しさに感動します。「模倣犯」の言葉がラストで大きな意味を持ってくるという仕掛けがうまいですね。 | ||||
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| 宮部みゆきの作品はミステリーの形式をとっているが,そのトリックがすごいと思ったことはいまだかつて無い.綴られる文章はいたって平凡,村上春樹や小川洋子のような文学性を感じたことは無い.登場人物たちの会話も機知に富んでいるとは言いがたい.彼女の優れているのは話の構成及び人物描写だろう.この作品も御多分にもれないものとなっている.だが・・・ 登場人物たちを深く掘り下げているため,内容はとてつもなく密なものになっている.犯罪者の遺族,犯罪被害者の遺族これらの関係には考えさせられるものがあった.またルポライター滋子がピースをはめる場面は圧巻,久しぶりに読んでいて震えが止まらない感覚を味わった. 優れたトリックが無くても,この作品は今まで読んだ中で最高のミステリー作品だ. 追記 映画は論外 | ||||
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| 宮部さんの本は初めて読みました。模倣犯を1巻読んで宮部さんの作品をいろいろ読んでみようと思いました。 模倣犯が面白く登場人物を一人一人詳細に扱い本当に良い作品だと思いました。なんでも、4巻5巻は12月29日頃発売だそうで予約して続きを読みたいと思いました。文句なく5つ星です! | ||||
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| 文庫になっても、やはり1冊1冊が分厚い!! コンパクトにはなるけど、全部そろえたらハードカバーと値段はあまり変わりなさそうです。 事故死した男2人が犯人なのではないか…というところから始まる2巻。 連続殺人を追いながら、被害者の人権について深く語られています。 宮部氏の作品は、人物描写が深いのが特徴ですよね。 今回もそれが生き生き(?)しています。 4,5巻は12月末に発売らしいので、楽しみです。 | ||||
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| 待望の文庫化!あの厚いハードカバーを手に取る気になれずも、読みたかった!!早速買おう!全3巻ね!と思ったら勘違い。。もう2冊出るみたいです。全部一気に買いたい派なので、全部出るまで待ちます。もう少し。しかし・・全5巻って、なかなかハードですね。 | ||||
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| あの厚くて重たくてかさばる上下2分冊の単行本は、読書の喜びをたっぷり感じさせてくれたけれど、何たって不便でした。文庫化をこれほど待ちわびた小説もないのじゃないか、と思うほどです。これで手軽にじっくり(苦笑)読み直しができます。 導入部の重い迫力はやはり印象的ですね。人間の悪意の深い淵の底を覗き込むような気持ちにさせられます。初めて読んだ時の、じりじりするような暗さがよみがえりました。宮部みゆきの長篇の、この・感じが好きです。 | ||||
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| 待ちに待った文庫化。 連続殺人犯と、それに挑む一人の老人と、捨てられた腕の第一発見者の少年との戦いを描いています。 2人はどう、犯人を追い詰めていくのか…。 前に映画を見て「こんなもんか」とがっかりしたのですが、読んでみると映画とは全然違って、より深いです。 ミステリですが、それよりもこの話は被害者家族の心境にスポットを当てて、こと細かく丁寧に描いています。その苛立ちや悲しさがヒシヒシと伝わってきます。 4,5巻は一ヶ月後の発売。待ち遠しいですね。 | ||||
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| カズと老人、少年、デスク担当刑事、建築屋が好き。車が墜落する刹那の描写(上巻)はまさに圧巻。家出した滋子がTV画面のピースに毒づく辺りの描写もいいですね。この滋子は非常に目障りな存在なんですけど彼女の物語を介して綴られた報道批評は辛らつです。老人が編集部に出向くシーンなどにもハッとさせられた。誰にも認知されないが故に誰にでも合わせる生き方を学んだピース。それが「大衆」というものを相手にした時、そこに舞台効果を何より優先する劇場型犯罪が誕生した―。これは「舞台」のお膳立てを司るマスメディアの本質を問う作品とも言えるし、演出をどう誤魔化しても真実は動かせないことを示した作品とも言えます。それにしても「身内に不幸があった店で豆腐は買わない」という感覚が私にはよく分からなかった。黒も白も一緒くたに「事件関係者」「警察沙汰」と回忌するのは前近代的だと思う。 | ||||
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| 長いけど面白かったです。上巻は大なり小なりイカレた人々の心情が事細かに語られて、正直気が重くなりましたけど、現実にあり得る事だと思います。下巻も飽きずに読めました。終盤でタイトルの意味が判ったときは思わずおぉっと叫びました。仕掛けが物足りない感、不用意過ぎる感、語り足りないのでは?という感じもするので、ちょっと勿体ないかなぁと思います。 | ||||
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| 上巻を読み終わった時は、被害者の気持ちをいたぶって楽しむ二人の殺人に気分が悪くなり、下巻は読まないつもりでした。でもここのレビューを見て、下巻を開きました。 一貫して芯が通り肝っ玉の座った有馬老人、事件を通して成長し、大人と対等にやり合う真一の姿に惹きつけられました。 はなしが長すぎる!登場人物が多すぎる!と思っていたのに、それぞれが流れの中で重要な役割を果たしており、一人一人が印象的でした。 クライマックスはどきどきしながら、一気に読み終えていました。 | ||||
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| メディアを犯人が利用した劇場型犯罪に翻弄される警察や被害者家族をしつこいくらいに丹念に描いています。いらいらするぐらいに及ぶその人物描写が、事件に対しての立ち位置を映し出し、それぞれの立ち位置から見える舞台を見事に彩ります。 犯人がボイスチェンジャーで声紋を変えることができないことを知らないのは、メディア型犯罪を仕掛ける犯人の描写として陳腐ではないかという意見もあるようですが、ウチは逆に、この程度の陳腐な犯人であってもメディア型犯罪を仕掛けることができるという意味で悪くない設定ではないかと思います。 犯罪によって被害を受けた被害者家族、警察、報道者、犯人、犯人の友人、被害者……それぞれがかかえる問題を『小説』中に閉じこめて、読み進めていくに従って万華鏡のように少しずつ変わった見方をさせてもらえます。うん、ウチは『火車』と同じくらいに気に入った作品ですけどね。 本のタイトルでもある『模倣犯』の意味が分かった瞬間にはやっぱり身震いしました。 | ||||
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| 大胆で繊細で緻密で本当に読ませるよ。「弧宿の人」と「模倣犯」は、宮部みゆきの傑作中の傑作!!!宮部みゆきはファンタジーっぽいのも書いてるけど、絶対に基本に戻ってくれるから好き。 | ||||
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| ラスト、冷静・緻密なはずのピースが、あの挑発にのって、みずからが犯人だと暴露してしまうだろうか?と、ちょっと疑問が残りました。それまでずっと描かれてきた、冷血で計算ずくのイメージと合わないような。でも、最後の最後に、なぜこの小説が「模倣犯」というタイトルなのかがわかった瞬間は、やっぱり鳥肌たちました。あと、何といっても、有馬老人をはじめとする人間描写の深さ、鋭さ、暖かさは、作者の天才を目のあたりにする思いで、これが、多くの人を虜にする宮部ワールドの魅力か、と思いました。 | ||||
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| ①『火車』→破産家族の地獄を訴えてから数年後、商工ローン問題を機に出資法改正。さらに99年~04年、破産法制の全面改正が実現。 ②『理由』→不動産競売の執行妨害の実態を描く。代表的な民法の教科書に「推薦図書」として採りあげられる。03年、元凶たる短期賃貸借制度(民法旧395条)の廃止がようやく実現。 ③そしてこの『模倣犯』。犯罪被害者の家族の苦悩を掬い上げ、週刊誌連載開始から数年後の00年、犯罪被害者保護法が成立、施行。 もちろん、宮部作品の力だけでこれらが実現したわけではありません。しかし小説を通して世の中に投げかけた問題意識が、こうして確実に法改正という目に見える形でアクションに結びついているのは素直にすごいことだと思います。ベストセラー作家の中でもこういう形での社会的影響力を持った人って案外少ないのではないでしょうか。 | ||||
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| 上巻の最初はそれこそ一気に読み進みましたが、だんだん勢いが落ちました。宮部さんの作品はテンポが遅い作品が多いと思うけど、それでも「火車」や「理由」は先が知りたくて追いかけるように読んだのに、この作品に関してはそんな勢いが出ませんでした。 | ||||
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| 犯人の意図が想像を超えたもので、読んでてびっくり。「模倣犯」・・・なるほどねぇ。映画はダメでしょ。 | ||||
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| 宮部さんらしく、様々な立場の人の心を描写しています。被害者・加害者・被害者の遺族などまた、同じ被害者の遺族でも別々の考え方とか。上巻のみでも楽しめます。もちろん、下巻がすぐに読みたくなりますけどね! | ||||
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| さすがは、みやべさん。上下巻の圧倒的なボリュームながら、一気に読破しました。仕事が終わり、ちょっとのつもりが気が付けば、カーテンの隙間から朝日が差し込んでいました。難を言えば、犯人の姿が終わりに近づくにつれて、チープになっていくところか。それと、犯人に利用される兄妹の役割も、最後はあいまいな感じがしました。帯には、切ないラストとありましたが、その点はいまいちかも。ただ、そんなアラを補ってあまりあるみやべワールド。最高作では、ありませんが、間違いなく傑作です。読み過ぎにはくれぐれもご注意を。 | ||||
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| 実は、この本を手の取る前は、高井由美子の状態でした。ある日突然、悪者とされ、相手はウソにウソをつき周りを信じ込ませる。「ウソよ、でたらめだ」ともがけばもがくほど、周りは嘲笑う。渦中にいると、本当に自分が何が正しくて何が悪いのかもわからなくなってしまい、脅えビクビクしてしまうものなのだ。(その辺の心理描写はひどく上手に描けてると思う)そんなとき、自分の言い分を少しでも聞いてくれる人にすがってしまい(本編では網川浩一)、痛い目にあった。この本を手に取ったのは本当に偶然だ。宮部作品は、苦手だし、この本の厚さといったら・・・。でも何かに導かれたのかもしれない。由美子の気持ち、被害者の気持ち、わかるわかると涙して読んだ。無視しようと耐えに耐え、爆発したときには「ケンカはやめろ」「暴力はよせ」と言われ、やり返すこともできない真一の空虚感もわかる。読みつづけながら、自分の事件と重なる部分があり、一緒に怒り、泣き、同調しと悩みながら読みつづけた。下巻の後半になると自分の中でも心が晴れてきて、「ウソはいつかバレる。派手であれば派手であるほど」という一文でスッとした。強く願いつづけるつもり・・・楽しければいい、面白ければいいという愉快犯に巻き添えになった辛さ。これからの世の中、人事ではない。被害者側の心理を描いた作品。でもまだツメが甘いと思う。そして被害者は今後、どう気持ちを片づけたらいいのか。今後はこの先を書いて欲しいと思う。 | ||||
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