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盤上のアルファ
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盤上のアルファの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.90pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全29件 21~29 2/2ページ
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ここしばらく、一気に読んだ小説には出会えなかった。突っ込みどころはお利口さんには多々あるのだろうが、頭の悪いわたしには非常に心地よい小説だった。読んでみれば多くの人が爽快な気分になると思う。屁理屈と理屈に無駄な文字を使う帳尻あわせに終始する小説なんかエンターテイメントじゃないな。 | ||||
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結局、帯の惹句がいささか過大にすぎるんですね。 ここでの評価がはかばかしくないのに、すごい絶賛ぶりで、 「これを読むと元気が出る!!」とかってありますが、 別にそんなに力説するほどの元気は出ないかと。 構成については、他の方で酷評されている方もいますが、 いいと思うんですよね。登場人物各人の相互に関係のないエピソードが あっても。ミステリーじゃないから伏線を拾いまくらなくてもいいわけだし。 ただ、なんとなく、冗漫な感じというか、また将棋がテーマだから 多少の説明部分が出てきて、それが「知ってる人は言われなくてもわかる、 知らない人はこの程度の説明じゃわかんない」という中途半端感が 否めない気がして…どうせなら将棋テーマで突っ走ってくれたほうが よかったかなと。 関西弁での会話に適度なギャグがあって、クスリとわらわしてくれる ところがいくつかあって、全体としては好感を抱いた小説です。 ラストもいい感じで収束しているとは思うし。 やっぱりいかんせん、帯というか宣伝文句が過剰ですよ。 そこを通過しないで触れていたら違った評価になり得たかも知れないのに。 そうまでして売りたいかなって思いました。 | ||||
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いったいこのお話の本筋はなんなのだろう?作者の一本ピシッと筋を通すところが見えてこず、読んでいる側もあちこち振り回されて、気持ち悪くなる。本書がデビュー作であるということで、「新人ならではの傑作」ということで、勘弁してあげようかと思うが、講談社のあの帯は過大すぎるのではないか! 「盤上のアルファ」という題と狼の挿話からすると「勝負事」が本筋なのであろうが、どうにもこうにも余計なものが多すぎるのだ。主人公の真田が登場するまでに、78ページ。本書は266ページだ。前半の78ページは主人公をサポートする設定の新聞記者秋葉の立ち位置の確認。 で残りのお話も、勝負の話は3分の1くらいで、秋葉と真田と小料理屋の静という女性との同居生活や、そこにドヤドヤと集う棋士の卵たちの話などなどアットホームすぎてぬるい、ぬるすぎる。さらには男女の恋愛、半端ながら親子の再会などこれでは話を盛り込みすぎだろう。 この一貫性のなさは、将棋を知らない読者への配慮なのか?だとすれば大きな間違いだ。そんな配慮など無用だ。作者はどんどん将棋の話だけで、お話を進めていけば良かったのだ。読者はばかではない。現に囲碁を知らない小学生中学生に、マンガ「ヒカルの碁」は売れに売れたではないか。 オビに踊らされて、本書を購入したのが悔しくて書いているのではない。その道のプロの話、またはそこに駆け上がっていく成長の話、勝負の話はジャンルを問わず読者を夢中にさせるのだ。 作者の次回作品に期待したい! | ||||
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過大広告も甚だしい、文章も上手くないし、筋立ても ありきたりです。図書館で借りた本だったら最後まで読みませんでした。 小池重明もの、聖の青春、将棋の子らに比ぶべくもありません。 中でもタイトル戦の前夜祭の出来事は信じられません。 私の知っている囲碁ではこんな出来事は考えられません。 将棋の女流タイトル戦ってこんなモンですか、 本当に信じられません。かなりの読書家の友人も同感と言うことです。 最近の読者のレベルが下がってるンだ二人でぼやきました。 もう二度と宣伝にのせられて本は買いません。 | ||||
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少し前から面白そうだなと思い購入しようか迷ったのですが買いました。 たまたま会社の帰りに買ったのですが、塩田武士氏のサイン本でした。 そこに‘一発逆転’そう書いてありました。 左遷された秋葉の話というより、棋士を諦められずもがく男、真田の人生、 全てをかけた‘一発逆転’の挑戦ストーリーだと思いました。 登場人物も魅力的で読みやすく面白かったです。 将棋の事は分からなくてもスイスイ読めます。 関西弁なのも味があり思わず笑ってしまう所が多々ありました。 特に‘湯がいたろか’には爆笑しました。 最近、関西でもあまり使いませんから。 秋葉と真田。行きつけの呑み屋の女店主、静も加わり奇妙な同居生活が始まります。 そこから33歳同士の友情らしきものが芽生えはじめて…。 男くさいはずなのに、青春というほど青臭くはないのですが、 何故かさわやか余韻が心に残ります。 | ||||
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団鬼六著真剣師小池重明を読んでいたため、小池氏との類似点を多く発見してしまい少し感情移入が難しかったように思えます。ノンフィクションとしての小池重明氏の人生がすさまじかっただけにフィクションだと一つ引いて読んでしまう所でしょうか。また、昔主人公と接触した人物が突然現れたりするのでそこもやや残念なところでした。ただ将棋を題材とした小説は少ないですが将棋を知らない方でも読みやすい内容になっていると思います。 | ||||
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第五回小説現代長編新人賞受賞作品。 プロデビューを果たした方の、新人賞受賞作品です。 プロ棋士を目指す33歳と、 左遷された33歳の新聞記者が出会い、 互いに人生の岐路を乗り越えていく。 ひらたくいうと、そんなお話です。 新聞記者の秋葉隼介が左遷され、 将棋に興味を抱くキッカケとなる第一章は、 読者をひきつける魅力のある部分と思いました。 しかし本書に関しては、内容以外の要素で、 私の個人的な嗜好で購入しました。 「出版社が力を入れている作品なんだろうなー」 という予測から「そんな作品はなんぼのもんじゃい」 という興味へ発展しての購入です。 帯の重松さんのコメントも購入の決め手の一つではありました。 正直に言うと、一読者の私からして「気になるなー」という、 欠点というか、何冊も出版されている作家さんからは、 ほとんど感じることのない“読んでいる時のひっかかり”はありました。 そこらへんの詳しい指摘は批評家の方に任せるとして、 本は面白かった、と思います。 読んでいるときは早く続きが読みたくなったし、 テンポの良い会話のうち何箇所かは、 とても好みのやり取りでしたし。 読書好きの人には、 「最近デビューした新人の本でこういうのあるけど」 と話のネタにすることはできそうですが、 文庫になっても友達には、率先してススメないかと。 繰り返しになりますが、それでも、 決してつまらなくはないと思います。 そんなこんなで、3よりの3,5という読後感なので、 ★は3つとしました。 | ||||
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二人の主人公、記者・秋葉と棋士・真田の視点で物語は進みます。前者視点は痛烈で面白いけど、後者視点はちょっと重いかな?という気もします。 が、登場人物の掛け合いはテンポよく小気味よく、漫才のように笑える。ただしこの小説の真骨頂は、掛け合いの面白さではなく「真剣な人間」の描写にあると感じました。私は将棋を全く知りません。それでも女性棋士の涙や外野の様子の描写だけでその熱さは十分伝わってきました。 作者さんは現役の新聞記者ということですが、真剣な人間をたっぷり取材してきたからこその描写力なのかなぁ、と思います。 | ||||
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小説現代長編新人賞、選考会満場一致の完全受賞作品というだけあり、これがデビュー作品とは思えない小説だ。 関西が舞台とあり、要所要所に小気味よいツッコミがあったり、会話自体のリズムが良く、大変読みやすかった。 また、将棋を知らない人間が読んでも、全く問題はない。それ自体がメインテーマではなく、将棋を介しての人間同士の関わりであったり、成長を描くことが主題だからだと思う。 読む側の年齢により感じることは違うだろうが、ぜひたくさんの人に読んで欲しい作品である。 またこの作者の次回作に期待したい。 | ||||
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