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盤上のアルファ
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盤上のアルファの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.90pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全17件 1~17 1/1ページ
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特に後半のスリルがたまらない。 大阪人のユーモアに笑かされたかと思うと、キュンキュンさせられたり、感動で胸がいっぱいになって涙が込み上げてきたり、気持ちのジェットコースターが楽しい小説でした。 | ||||
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将棋ファンならぜひ読むべき。ドキドキ、ハラハラしたい人におすすめ。 シリアスなのに笑って、じんわり感動する。最後の最後までおもしろかった。 この本に出会えてよかった。 | ||||
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いわゆる「将棋モノ」は良作が多いと思う。関西圏を舞台にした本作は、そのなかでも秀逸。でてくるキャラクターが全員際立っていて、しかも交わされる会話のテンポが素晴らしい。ストーリー展開は少々粗削りなところもあるが、泣けるポイントがちりばめられていて、一気に読める。これが著者のデビュー作というのだから、驚く。 | ||||
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将棋は並べ方くらいしか知りませんが藤井聡太棋聖の話題から気には。どんどん先の展開が気になり、楽しく読めました。別世界、という気はしますが | ||||
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商品も梱包も満足しています | ||||
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映画化の決定した『罪の声』のあとで、同じ作者の処女作を手に取ってみた。瀬川晶司のプロ入り以降制定されたプロ編入制度を利用して、一発逆転を目指すアマチュア棋士と、それにつきあう学芸部の記者との交流を描いている。ありがちな将棋モノとはいえ、『罪の声』と同じくダブル主人公の視点から交互に物語を紡ぐことで、男同士の友情、30代男性の人生、仕事との向き合い方などのテーマを背景として熱い展開をみせてくれる。 そんなわけないだろ、と突っ込みたくなるような展開も、妙にリアリティあふれる細部の描写によって読者を最後まで引き付ける。関西弁の掛け合いも小気味よく、田辺聖子や黒川博行をほうふつとさせる。関西弁の遣い手としては同世代の西加奈子と双璧か。 ちなみに文庫版巻末の先崎学による解説はまあまあネタバレをしているので、先に読まないようにご注意を。 | ||||
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ドラマ化されるので原作を読んでみたくなり購入しました。 | ||||
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プロ棋士になるという夢に破れ、妻と別れ、職を失い、住む家も失った中年男が、再度プロ棋士になるという夢へ挑戦していくという物語である。 ストーリーとしてはこれだけのものであり至極単純なのだが、とても楽しく読め、物語の世界に引き込まれた。 まずは文章がとても読みやすくてテンポがいいので飽きない。 それと登場人物が個性的でどの人物も魅力的で面白い。 私が特に気に入ったのは真剣師の林鋭生。 主人公の真田が子供の頃、父親が借金取りに拉致されて途方に暮れているところに現れて将棋を教えた人物。 この人物についてもっと知りたいなと思ってたら、「盤上に散る」という続編があるとの事なのでそちらも読んでみようと思う。 私は囲碁はわかるのだが、将棋は全くわからないので、読んで楽しめるか少し不安だったが全く問題なかった。 将棋を知らない人でも十分に楽しめる。 作者の塩田氏は「罪の声」が話題になっており、「どんな作家なんだろう?」って気になってデビュー作である本書を読んでみたのだが、好きな作家になりそうだ。 塩田氏の他の作品も読んでみようと思った。 | ||||
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作者はこの作品がデビュー作であり、これで小説現代長編新人賞を受賞している。選考時間はわずか15分、文句なしの満場一致の受賞 だったらしい。この作品が、新人作家によって書かれたものとは全く信じられないくらい、巧みなプロット、人物構成の面白さ、そして関西弁に よる会話の妙、どこをとっても完成度が極めて高い。主人公は、真田信繁33歳の棋士、幼い時から両親と離れ離れになり、筆舌に尽くし 難い人生を送ってきた男。彼が、挫折を重ねながら、奨励会3段として、リーグ戦に参加する権利を得るための編入試験8局に臨む姿が 描かれる。ここまでだと、ややステレオタイプの将棋出世物語に過ぎないが、この作品にはもう一人の主役が存在している。左遷されて将棋 担当に回された新聞記者秋葉である。性格が悪いから左遷されたと上司から直接言われるぐらい、この秋葉も変わっている。同じ33歳 同士の真田と秋葉、これに小料理屋の女将静、そして若手女流棋士加織、さらにアクの強い個性豊かな人間がたくさん絡んでくる。 新人にこれほど、巧くて面白い作品が書けるのか、正直驚嘆する。実は私は、塩田武士を最新作「罪の声」で知った。あのグリコ・森永 事件を、犯人一味に利用された子供たちの人生という観点から描いた、ノンフイクションに近い小説である。もともと新聞記者、取材力もすごいと 思うが、文章がうまいのも記者育ちのお陰か。この作者、まだたくさん作品を上梓しているわけではないが、私が彼の作品をすべて読了 するのは、そう遠い先のことではあるまい。それほど魅力のある作者だ。 | ||||
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「今が辛かったらこれを読め!」の帯で手に取り購入。関西語圏に住むためか、関西弁が入った会話には引き込まれるリアリティを感じる。登場人物は悲惨な状況に置かれていますが、決して悲壮感はなく、むしろユーモラスな展開。これが新人賞(第5回小説現代新人賞)受賞作というのだから完成度は高い。神戸新聞将棋記者の経歴があるにしても、人情の機微はこうは描けまい。でも将棋の知識はあったほうが理解できる作品です。続編が読みたいと思ったら、すでに出ているらしい。関西弁の軽妙な掛け合いは黒川博行の十八番だが、もう少し緻密なストーリーを書けるようになれば楽しみな作家だと思います。終盤の軽いどんでん返しとそれに続くラブストーリーもいい味を出しています。タイトルに出てくるオオカミのことや、帯のことは忘れて楽しむべき作品でしょう。 | ||||
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かつてプロの将棋指しを目指しながら果たせなかった男がプロに再チャレンジする物語である。 正直、冒頭は将棋や本筋ととまるで関係ないことが書かれていて、やや冗長と感じるかもしれない。 二人の主人公(プロ棋士を目指す男と将棋とは無関係の新聞記者)は、どちらとも世間から見れば 嫌われ者で半端者。その二人の絡みに、仲を取り持つのは小料理屋の美人女将の静。彼らがふとした 経緯で同居生活を始める。この生活が通常では考えられないくらいめちゃくちゃ。が、それがまた後 半のギャップにつながり、良い効果を生んでいる。最後では思わず涙を流してしまった。 将棋のルールは知っておいた方が良いだろうが、別に知らなくても楽しめるだろう。全体の構成は すごく単純なので、読んでいて頭が混乱するようなことはない。 ただし、将棋そのものがあまり好きではない人や、嫌われ者が主人公ということに嫌悪感を抱く人 もいるかもしれない。その意味では好き嫌いが分かれるだろう。 小説も将棋も好きな私は非常に面白く読めた。いつも辛口のレビューしか書かない私だが、この作 品には自信を持って星5個を与えたい。 | ||||
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本作がデビュー作ということだが、 少々の欠点はあるものの、楽しく読ませてもらった。 プロ編入(奨励会)試験に挑む無職男という設定が、 読んでみようかというきっかけとなった。 2005年にサラリーマンからプロになった瀬川晶司氏を 思い出したからだ。 およそ社会に適合できそうにない三十路男が 一度は果たせなかったプロ棋士へ再挑戦するというのは、 毎日をなんとなく過ごすレビュアーにとっては刺激的な話だ。 彼に関わる新聞記者は作者の分身であろうし、 マドンナ的存在の小料理屋の女将、新進気鋭の女流棋士など、 それぞれ魅力的な登場人物である。 物語は試験対局に勝てるかどうかという単純な話ではあるが、 そこへの展開は読者を飽きさせない。 少し残念なのは、オオカミというモチーフが生きていないこと、 一人称の主体が入れ替わって読みにくい部分があることだろうか。 ときどき見られる飛躍はよしとする。 それでも話の展開と関西的やり取りの面白さ、 登場人物が立っているところはこの作家の良いところだろう。 最後にまさかああいう展開になるとは予想していなかった、 ということで楽しく読めた作品である。 今後の続編やスピンオフにも期待したい。 | ||||
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みなさんの評価は意外に低いようですが、私には楽しめました。 ほとんど一気読みです。 それは今の自分の環境が真田や秋葉とよく似ているからかもしれませんね。 人生山あり谷あり。 落ち込んだときに読むと確かに元気が出ると思います。 | ||||
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ここしばらく、一気に読んだ小説には出会えなかった。突っ込みどころはお利口さんには多々あるのだろうが、頭の悪いわたしには非常に心地よい小説だった。読んでみれば多くの人が爽快な気分になると思う。屁理屈と理屈に無駄な文字を使う帳尻あわせに終始する小説なんかエンターテイメントじゃないな。 | ||||
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少し前から面白そうだなと思い購入しようか迷ったのですが買いました。 たまたま会社の帰りに買ったのですが、塩田武士氏のサイン本でした。 そこに‘一発逆転’そう書いてありました。 左遷された秋葉の話というより、棋士を諦められずもがく男、真田の人生、 全てをかけた‘一発逆転’の挑戦ストーリーだと思いました。 登場人物も魅力的で読みやすく面白かったです。 将棋の事は分からなくてもスイスイ読めます。 関西弁なのも味があり思わず笑ってしまう所が多々ありました。 特に‘湯がいたろか’には爆笑しました。 最近、関西でもあまり使いませんから。 秋葉と真田。行きつけの呑み屋の女店主、静も加わり奇妙な同居生活が始まります。 そこから33歳同士の友情らしきものが芽生えはじめて…。 男くさいはずなのに、青春というほど青臭くはないのですが、 何故かさわやか余韻が心に残ります。 | ||||
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二人の主人公、記者・秋葉と棋士・真田の視点で物語は進みます。前者視点は痛烈で面白いけど、後者視点はちょっと重いかな?という気もします。 が、登場人物の掛け合いはテンポよく小気味よく、漫才のように笑える。ただしこの小説の真骨頂は、掛け合いの面白さではなく「真剣な人間」の描写にあると感じました。私は将棋を全く知りません。それでも女性棋士の涙や外野の様子の描写だけでその熱さは十分伝わってきました。 作者さんは現役の新聞記者ということですが、真剣な人間をたっぷり取材してきたからこその描写力なのかなぁ、と思います。 | ||||
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小説現代長編新人賞、選考会満場一致の完全受賞作品というだけあり、これがデビュー作品とは思えない小説だ。 関西が舞台とあり、要所要所に小気味よいツッコミがあったり、会話自体のリズムが良く、大変読みやすかった。 また、将棋を知らない人間が読んでも、全く問題はない。それ自体がメインテーマではなく、将棋を介しての人間同士の関わりであったり、成長を描くことが主題だからだと思う。 読む側の年齢により感じることは違うだろうが、ぜひたくさんの人に読んで欲しい作品である。 またこの作者の次回作に期待したい。 | ||||
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