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盤上のアルファ
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盤上のアルファの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.90pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
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NHKのドラマがよかったので原作を読んでみました。 ドラマからすると,そのプロットに過ぎないような作品ですね。 ドラマは秋葉(新聞記者)と真田(棋士)を中心に,秋葉の恋人,タイトル戦目前に秋葉から頼まれて真田に稽古をつけるとともに秋葉の恋人にプロポーズをする真田の後輩棋士,真田の師匠の千田,真田の元妻の静,そして真剣師でこどものときに真田に将棋を教え,三段リーグ編入試験前にも真田を鍛える借金取りが重層的に絡んでいたのですが… | ||||
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将棋の世界の厳しさや、その中でもがき苦しむ人間模様などがストレートに表現されており、知らない世界を垣間見れて、とても興味深く読めました。ただ、人物を取り巻く環境が、やや現実離れしていたかなと思い、その部分で感情移入鈴ライ部分があったことも事実ですが、力作であると思います。 | ||||
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塩田武士「盤上のアルファ」を読了。表紙がいいね。本作が作者にとってのデビュー作。一気読みでした。本作は将棋指しの話です。将棋指しの話といえば大崎善生ですね。「聖の青春」「将棋の子」と名作ぞろいですが、本作は狙っているところがちょっと違いますね。本作は「物語」が中心であり、将棋はひとつの要素です。先にあげた大崎作品はあくまで「将棋」や「棋士」に焦点があたっています。本作の好みはこの点をどう捉えるかで変わってきます。一気読みできたのは、作者の物語を作る力が優れているからです。ですが、将棋や棋士の側面が弱い。棋士というのは、異能の人達なのです。そこから新たな物語を作ることは可能です。私たちはそこを読みたいのです。筆は確かな作者ですから、次の一手に期待しています。 | ||||
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足りないところもあり、頑張っているところもあり、トータルではふつうというところでしょうか。 | ||||
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県警を回って刑事事件を追っていた事件屋の新聞記者秋葉と、幼少時代から貧乏で一人ぼっちの生活をしながらプロの棋士を目指すタンクトップの真田。この同い年の二人が「将棋」をきっかけに人生を変えていく物語。 序盤は二人の生い立ちが別々に描かれるのだが、二人が出会ってから物語が急展開し、なかなか楽しめた。ただ、せっかく真剣士の男まで登場させたのなら、もう少し、真剣師と真田の話でひっぱってもよかったと思うし、人生をかけた編集試験の割りに対局の緊張感がいまひとつだったのが残念だった。 | ||||
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結局、帯の惹句がいささか過大にすぎるんですね。 ここでの評価がはかばかしくないのに、すごい絶賛ぶりで、 「これを読むと元気が出る!!」とかってありますが、 別にそんなに力説するほどの元気は出ないかと。 構成については、他の方で酷評されている方もいますが、 いいと思うんですよね。登場人物各人の相互に関係のないエピソードが あっても。ミステリーじゃないから伏線を拾いまくらなくてもいいわけだし。 ただ、なんとなく、冗漫な感じというか、また将棋がテーマだから 多少の説明部分が出てきて、それが「知ってる人は言われなくてもわかる、 知らない人はこの程度の説明じゃわかんない」という中途半端感が 否めない気がして…どうせなら将棋テーマで突っ走ってくれたほうが よかったかなと。 関西弁での会話に適度なギャグがあって、クスリとわらわしてくれる ところがいくつかあって、全体としては好感を抱いた小説です。 ラストもいい感じで収束しているとは思うし。 やっぱりいかんせん、帯というか宣伝文句が過剰ですよ。 そこを通過しないで触れていたら違った評価になり得たかも知れないのに。 そうまでして売りたいかなって思いました。 | ||||
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団鬼六著真剣師小池重明を読んでいたため、小池氏との類似点を多く発見してしまい少し感情移入が難しかったように思えます。ノンフィクションとしての小池重明氏の人生がすさまじかっただけにフィクションだと一つ引いて読んでしまう所でしょうか。また、昔主人公と接触した人物が突然現れたりするのでそこもやや残念なところでした。ただ将棋を題材とした小説は少ないですが将棋を知らない方でも読みやすい内容になっていると思います。 | ||||
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第五回小説現代長編新人賞受賞作品。 プロデビューを果たした方の、新人賞受賞作品です。 プロ棋士を目指す33歳と、 左遷された33歳の新聞記者が出会い、 互いに人生の岐路を乗り越えていく。 ひらたくいうと、そんなお話です。 新聞記者の秋葉隼介が左遷され、 将棋に興味を抱くキッカケとなる第一章は、 読者をひきつける魅力のある部分と思いました。 しかし本書に関しては、内容以外の要素で、 私の個人的な嗜好で購入しました。 「出版社が力を入れている作品なんだろうなー」 という予測から「そんな作品はなんぼのもんじゃい」 という興味へ発展しての購入です。 帯の重松さんのコメントも購入の決め手の一つではありました。 正直に言うと、一読者の私からして「気になるなー」という、 欠点というか、何冊も出版されている作家さんからは、 ほとんど感じることのない“読んでいる時のひっかかり”はありました。 そこらへんの詳しい指摘は批評家の方に任せるとして、 本は面白かった、と思います。 読んでいるときは早く続きが読みたくなったし、 テンポの良い会話のうち何箇所かは、 とても好みのやり取りでしたし。 読書好きの人には、 「最近デビューした新人の本でこういうのあるけど」 と話のネタにすることはできそうですが、 文庫になっても友達には、率先してススメないかと。 繰り返しになりますが、それでも、 決してつまらなくはないと思います。 そんなこんなで、3よりの3,5という読後感なので、 ★は3つとしました。 | ||||
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