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ぼぎわんが、来る
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ぼぎわんが、来るの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.94pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全186件 141~160 8/10ページ
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・超人的なシャーマン ・ノロイでホイホイ死ぬ ・都合の良いインチキくさい謎ルールで動く妖怪 ・怪異に現実味を持たせるために学説を持ち出し、逆に読むと疲れる ・大がかりな除霊バトル 等々、私はホラー大好きなクセに、逆に白けてしまいがちな条件をいくつか持っている。 言ってみれば、リアル路線重視が好みで、具体的には貴志祐介の『黒い家』のような感じ。 ところがどっこい、本書は非常に完成度が高く、そんな条件を気にも留められないほど面白かった。 導入で怪異との初コンタクトで心は鷲掴み。嫁と子供を愛する田原さん、ちょっとウザいけどいいヤツだなーと 読み進めると、次第に闇が見えてきて背筋ゾクゾク。怪異の分析に民俗学の准教授が出てきて、 「リアリティ出すために、作者の自己満足な専門用語ダラダラ解説始めんのかなぁ・・・・」と身構えたら、 読書の集中力を殺さない程度かつ、ぼぎわんという怪異を私たちの現実世界とジョイントするための、 深すぎず浅すぎず、広すぎず狭すぎずの程良いスパイス。そしてコレ、ストーリーに非常に重要です。 シャーマン姉妹など、「現実的にそれはねーだろ」と思いがちのキャラクターの設定も、そんなこと 気に留めることもないほどストーリーに溶け込み、最後まで一気読みできるエンターテイメント小説でした。 長ったらしく書きましたが、『ただただ面白怖い』というのが感想です! | ||||
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久々にかなり怖い小説を読んだ。特に第一章の恐怖は、秀逸。ここで終わっても十分に小説として成立する。 第二章は少し説教くさくなってしまうが、展開が見事。 しかし第三章ではいっきに現実離れしてしまって、ちょっと残念。そもそも現実離れした話ではあるのだけれど、あれはなんだか飛躍しすぎというか、白々しすぎるような・・・。 | ||||
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病室で煙草って凄すぎです 所轄を蹴散らす その強さに 笑いが止まりませんでした | ||||
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面白かったです!一気に読めました。 家父長制をモチーフにしたホラーですね。男性にも読みやすいと思うのでぜひ読んでほしいです。 伝承を古来の社会制度に結びつけて膨らましたということで、怪談のセオリーに則った作りです。 レビューでは最後のおはらい?みたいなところが不評のようで。 個人的にはクライマックスはおはらいのところじゃなくてその少し前、 秀樹の親族になにが起きていたかを詳らかにすることで怪異の正体は日本旧来の家父長制だった、 ってのが読者に提示されるところだったと思うんですね。 その後のおはらいのところが妙にちゃちくさかったのは 読者へのメッセージとしてあえてそうしているんじゃないかな、という読み方もできますね。 そういえばあれですね。 たとえ寝たきりでも壮年男性が一喝したらすごすご帰宅したのに 女子供、子供には容赦なくグイグイくる物の怪、 まさに家父長制の象徴とも読める。 | ||||
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第1章第二章は秀悦! だが最終章で内容が薄っぺらく大雑把になり尻窄み感が否めない。 ただ話をぐいぐい引っ張るストーリー性、構成力が素晴らしくそういった意味で星四つ! | ||||
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とても読みやすくて、程々に怖い作品でした(^^)ただ、ホラー作品に慣れ親しんでいる人には少し物足りないかも。あまり読まない、読んだ事ない人は楽しめると思います。シリーズものらしいので、次作も読んでみます!! | ||||
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知らない人が来ても玄関を開けてはいけない、返事をしてもいけない。けれど幼かった主人公は返事をしてしまった。というのが大好きなのでこのお話も一気読みしました。 祖父があれが来ても開けてはいけない、答えてもいけない。と言い、主人公にあれは何?と聞かれても今は言えないと答えるのもツボで引き込まれました。 第1章に出てくるパパはまとめサイトによくある勘違いSNS好きオフ会好きパパだし、後半に出て来るお姉さんの設定が寺生まれのTさんと少し似てるし、ファブリーズのところもウケました。 ダラダラしてなくて読みやすいし怖いし楽しみました。 | ||||
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まず何と言っても名前からしておどろおどろしく不気味である。遠くからやってくるアレ、「ぼぎわん」は思ったよりいや想像以上に狡猾で極めて凶悪、極めて執念深い。更に極めて強い(文中)。中途半端な霊能者など返り討ちに合ってしまう。玄関から○○さんいる?と呼ばれても返事してはいけない。返事したら最後、山へ連れて行かれる。果たして「ぼぎわん」の正体は?何故自分が狙われるのか? 「リング」や「パラサイト・イヴ」の様にその正体を科学的に分析・説明しているので(対策の取りようがあり)まだ納得できるのだが、本書のようなオカルト的な妖怪は恐ろしさが半端なく、精神的不安感が消えない。いつ復活するかも しれない余韻が始終まとわりつく。 (蛇足)「来る」というタイトルで映画化進行中です。 | ||||
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読んでる途中に現実でインターホンが鳴り、恐くて泣きそうになりました。久しぶりに体の芯が冷える思いをできて、とても面白く恐い小説でした。 | ||||
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久々におもしろいホラーを読みました。 ぐいぐいと引きずりこまれて読む快感を覚えました。 すごいストーリーテラーですね。 第1章での悲劇を、第2章でどんでん返し的にひっくり返して見せるアイディアもいいです。 第3章のクライマックスが映像的なのもいいです。 映画化されないものか、と思いました。 | ||||
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本レビューは結末、また細部まで触れています。一読後に読まれる事をおすすめします。 気をつけろ。この本を読み始めたら最後だ。恐らく寝ることは不可能だし、続きが気になって食事も喉を通らない。若竹七海が『この町の誰かが』を称した言葉を引用してオマージュしたが、本作はそれほどの傑作だ。 タイトルにもある通り、「ぼぎわん」というのは「ブギーマン」である。ウィキペディアを参照すればいかなる特定の外見もない。この設定が後々、物語の「謎」として機能する事になるので、後記とする。 本作は章立てて進行していく。 最初に田原家の長である秀樹が直面する恐怖が描かれる。この辺はキングやクーンツといった外国産モダンホラーの影響が大きい。このスピード、展開、強烈な力業のパワー。日常が非日常に変換される瞬間の恐怖はどうだ。 続く章では夫の隠された一面が妻の香奈の視点から描写される。 急な視線転換に戸惑う読者も多いだろう。ホラー、というよりも手法的にはミステリーのそれだからだ。 物語は田原家の内面に存在していた「歪み」や「溝」を明らかにしながら進んでいく。人間の営みは一見しただけではわからない――平和に見える家や友人たちの間にこそ、「呪い」は存在し、道具として使役される。「きれい事」ばかりが素っ裸でSNSを走り、表で大声をあげる世の中の、人間の本当の姿を見せつけられた気分だ。 彼らに手を差し伸べるのは霊能力者・比嘉真琴だ。彼女の登場から物語は新たな真相と謎に直面する。 何故、「ぼぎわん」は現れるのか。 何故、主人公たちを執拗に狙い続けるのか。 それが明らかになった時に見えてくるのはモダンホラーの命題「人間の怖さ」である。「呪い」や「人外の者たち」は確かに恐ろしい。だが「呪い」や「人外の者たち」を作り、利用してしまうのもまた人間なのだ。その事実に蓋をして「ぼぎわん」や「呪い」を自分たちの仕業ではなく、触れてはいけない神の領域、「禁忌〈タブー〉」にしていた。 巡り続ける因果の応報に、恐怖の正体が何であるのか、我々はようやくたどり着く。そして真琴の姉にして最強の霊能力者・琴子の登場と共に我々は「ぼぎわん」と対峙する事になる。終局に至ると物語は加速し、ページをめくる手も熱を持つ。作者・澤村が十年に一度、現れるか現れないかわからないページターナーだという事は一ページ目から明らかになっている。それだけではなく読者の寝食を奪う罪深き優秀なエンターテイナーだという事実にも向き合わなくてはならない。ボキャブラリーは無限にも思える。 最初は面白かった映画が途中からがらりと作風が変わって急に熱が冷めた――。期待値の大きい映画や小説ではよくありがちな現象だが、作品世界を支える澤村の筆はそこをよくわかっている。作者の読書遍歴が透けて見える様だ。クライマックスでは細部に渡る描写や伏線、設定が、かち、かち、とはまる。全てが収縮するラストは見事としか言えない。筆者の気のせいだろうか、これだけの大傑作を書き上げてもまだ、文章に余裕が感じられるのは。物語はもちろんだが、作者の懐の深さにも背筋を震わさざるを得なかった。満場一致で第22回日本ホラー小説大賞〈大賞〉を受賞したという事実も頷ける。 最後にもう一度、念を押さなくてはならない。 気をつけろ。この本を読み始めたら最後だ。恐らく寝ることは不可能だし、続きが気になって食事も喉を通らない。あなたは「ぼぎわん」に追われながらページをめくる手を止める事はできない。 極上の恐怖を持つ傑作だ。星五つじゃ足りない。この本が売れなきゃ嘘だ。 | ||||
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ぼぎわんと言われる異界のものにつけ狙われる一家。本作品は、彼らを救おうとする姉妹の活躍を描いたホラーだ。 端的に言うと妖怪退治ものだが、襲われる家族に隠された憎悪や醜さを掘り下げている点が、他の同じテーマの作品と異なる。 ぼぎわんが現れるまでの怪異現象は、都市伝説的なものを取り入れながらゾっとする展開。そこに家族の中の問題が絡み合いながら独特の雰囲気を醸し出しす。後半のアクションシーンはなかなかの迫力だ。 デビュー作で続きを予感させるワードがばらまかれていて、そのあたりに著者の思惑を感じたりして。 | ||||
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読みやすくて展開が早くて一気読みしました。 読み終わって思ったのは、高梨さんがかわいそうすぎるということ。なぜ何もしてない高梨さんがかじられて死んでしまうのか。たまたま会社の開けっ放しの玄関にいてぼぎわんさんに会っただけなのに。 あとぼぎわんさんが子供をさらいに来たならなぜ田原の会社に出向いたの? 二章がとても面白かったです。一章を読んでいてなんとなく主人公むかつくなと思っていた部分が伏線になってました。 | ||||
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【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する | ||||
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なかなか良くできています。 三章仕立ての本作、第一章を読んだ段階ではどこか違和感を持ちつつ読み進めたものの、第二章でなるほど良くできていると感心します。 どれだけ非科学的で超自然的なことでも、論理的に考えて対策をとろうとするオカルトライターの野崎や子供好きで霊感を持つ真琴といった登場人物らが心に持つ様々な事情がドラマとしてうまく機能しており、物語としても純粋に面白いと感じます。 さらに、警察庁長官まで動かすことできる比嘉琴子の存在感が光っており、彼女が活躍する他の作品にも興味がわきます。 理不尽に呪われることの怖さから、壮絶なるバトルへとなだれ込むホラーエンタメ作品として面白く読め、本作が映画化されるというのも納得の出来栄えです。 | ||||
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1章は本当に面白いです。2章、3章とややテンションが落ちますが、それでもホラー小説好きなら読んでも後悔しないかと。ある種王道ですが、十分に驚きも有ります。 | ||||
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最近では低迷しているとも言われていたホラー小説大賞ですが本作は本物。 とにかく展開が早く、キャラクターも立っているしぼぎわんの描写も淡泊ながらも気持ち悪い。 要所要所で出てくる衝撃展開も鳥肌物。 若干キャラ小説といった雰囲気もあり、ぼぎわんの恐ろしさが薄れてくる部分もあるのだが。 本作が映画化されるというのはなんとも楽しみです。 内容についてはネタバレを見る前にとにかく読んで頂きたい。 間違いなく面白いですよ。 | ||||
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続きが気になって一気に読めた。 ししりばの家を読んでから、ぼぎわんを読んだので、琴子が活躍していたのは面白かった。 | ||||
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遅ればせながら読ませていただきました。 ホラー小説を読むのは本当に久しぶりでしたので、 心地よい?恐怖が新鮮でした。 私、40代、関西生まれ関東在住なので、 昭和の頃からほんのつい最近まで、 すごく話が身近に感じられました。 子育て夫婦のすれ違いや、子供を持たない大人の想いなど、 現実的な人間模様に、非現実が絡み合ってくるのも、 ぐっと引き込まれる魅力だと思います。 想像力旺盛だと、目を瞑るとぼぎわんが視えてくるのかもしれませんが、 私の場合、なかなか字ずらで追ってしまってその域に達せず、 著者が与えてくれた恐怖に至らなかったかもしれませんが、 それでも大変満足できました。ありがとうございます!! | ||||
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幸せな新婚生活を営んでいた田原秀樹に訪れる様々な怪異。 それは、亡き祖父が恐れていた“ぼぎわん"という化け物の仕業だった! 愛する家族を守るため秀樹は伝手をたどり、比嘉真琴という女性霊媒師に出会う。 果たして真琴たちは、田原家に迫り来る極めて凶暴な“ぼぎわん"の魔の手から、逃れることはできるのか……。 怪談・都市伝説・民俗学――さまざまな要素を孕んだノンストップ・ホラー! 全選考員が賞賛した第22回日本ホラー小説大賞〈大賞〉受賞作。 以上、そんな作品です。 まず言いたい事は、他のジャンルて比べて圧倒的に名作率が低いホラー小説に於いて、 貴志祐介さん以来の『本物』が降臨したという奇跡!!! 星は10あげたい! 近年読んだ小野不由美さんの『残穢』と大まかには同じようなテイストでありながら、圧倒的に面白く・圧倒的に恐ろしく・圧倒的に納得いく展開の神作品O(≧∇≦)o 同じ霊媒師が出るシリーズ続編の『ずうのめ人形』も同クオリティーの神作品であり、 今や衰えた貴志祐介さんに変わって『ホラー小説復活』を期待したい希望の作者でもあります。 このシリーズが扱う恐怖は、呪いや都市伝説ですが、 素晴らしいのは呪いや都市伝説が現実化する原因を被害者が持っている事。 現実化の理由付けが僕としては納得いくものであり、上手いなと思いましたし、 また作品の中で3章に別れていて、それぞれ語り手が違うのですが、 語り手が変わる度に別の見方の真実が明かされていく手法も素晴らしかったです(*^-゜)⌒☆ 一昨年、久しぶりのホラー名作だった『THE CHAT』の作者はその作品だけで面白さが終わってしまい、 去年末から期待して読み続けたホラー小説大賞・読者賞の『藤堂比奈子シリーズ』は化ける事なく凡作化してしまい、 もうホラー小説の未来はないのか?とも思っていたので、 澤村さんの神作品ぶりに狂喜乱舞するばかりです(^o^*)☆彡 和風ホラーが読める方・怖い作品を読みたい時に、是非是非オススメな神作品ですO(≧∇≦)o | ||||
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