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ユートピア
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ユートピアの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.19pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全89件 1~20 1/5ページ
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湊さんはイヤミスという作風ということで有名です。 ところが今まで、そのイヤーな気分はどこから来るのか、というのが何となく表現できずにいました。もどかしく気持ち悪い、何なんだろ、みたいな。 ・・・ で、本作のあとがき・解説の原田ひ香さん。 最近名前をよく聞きますね。 彼女がこれまた的確にイヤミスの原因やその理由を表現しています。少し長くなりますが引用します。 「湊さんの作品の特徴で私が一番好きなところは、登場人物たちの強烈は「主観」だ。 人称が一人称であれ、三人称であれ、細やかで少し神経質で、でも、誰にも流されない自我を持った人たちが登場する。そして、その複数の「主観」や「自我」が絡み合いながら物語らが構築され、進んでいく。 私はこれを「主観と主観の殴り合い」と呼びたい。普通なら、すれ違い、くらいの言葉を使うのだろうが、湊さんの作品にはそれではちょっと弱いと思うのだ。 一体彼らがなんのために殴り合うのか、戦うか、と言えば、「おのれの正しさ」を勝ち取るため、自分の正当性を主張するためだ。」(P.352) ・・・ そうそう、まさにこれです。これがイヤーな気分にさせるのです。 今回でいうと、久美香、光稀、すみれ、と立場の違う女性たちが登場します(実際はもう少しいろいろ出てきます)。さらに陰口や嫌みなどが飛び交う中、概ねこの三人は自分の正当性・正しさを疑わない。その頑固さというか、視野の狭さ?は怖いくらい。 あとは典型的な帰納の誤謬というか、一般化をやらかし、「田舎の人って」「地元の人って」「よそから来た人って」、と相手と正面から向き合わず、憶測で判断する。 ・・・ 私は、「普通は」「常識じゃあ」とかいう言葉は、もはや受験での「必ず」「絶対」という形容詞と同じくらい疑わしい、と感じています。 それくらい価値観や見方の変化が著しいなかで、自らを省みず(敢えての演出的にではありましょうが)に相手を悪しざまに言う。この強烈な主観がイヤーな気分にさせる気がします。 皆さんはどう感じるのでしょうか。 ・・・ ということで、4カ月ぶりの湊作品でした。 基本的に女性たちのすれ違い(マウンティング?)のストーリでありました。 一つ思い出しました。 名古屋に住んでいるとき、家内は、とあるママ友にえらく嫌われたのか「〇〇(家内の出身。今の居所)って電気通ってるの? てかみんな木の上に住んでいるんでしょ?」と揶揄されたことを思い出しました。 今はすぐキれる家内ですが、その時はよく耐えたと思います。子どもがいる手前、というのもありますが。 移動の自由があってよかったと心底思います。 ということで本作、女性の泥沼な口撃が好きな方、田舎暮らしを考えている方、転勤族の妻等々は楽しめる作品だと思います。 | ||||
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なんで高評価が多いのか不明。途中で挫折 | ||||
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よく見る光景だなと思ったのが、街によくある全然採算の取れてない女性向け雑貨屋さん。 家賃すら稼げてないだろうけど、旦那の収入があるから事業として成立してなくてもいいんだよね。 そういったビジネスとしての辛さが全然ないところでの、ビジネスごっこ。 パラサイト・自己実現をやってる人々が描かれている。 現実のビジネスにある資金繰りに四苦八苦して自殺に追い詰められるような、悲壮さがない自己実現。 いい身分だなあ、という印象しかない。 | ||||
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古本でしたが良い本でした。 | ||||
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さすが湊かなえ先生です。本当に最後の最後までドキドキさせられました。ありがとうございました | ||||
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地方都市を舞台に、三人の女性が織りなすミステリ作品。 大企業の工場が誘致されている他は、美しい景観だけが特徴的な、閉塞感漂う町。 主役は、結婚しUターンした主婦、夫の転勤に伴ってきた主婦、立ち上がった芸術村へ移住してきた陶芸家の三人だ。 地元民、転勤者、移住者らのどろどろとした軋轢が、心の呟きとしてつづられる。ちょっとしたことに悪意のアンテナが反応してしまう様に、読んでいてイライラが募る。 ミステリ要素は、クライマックスまで待たなければならないので、彼女たちの日常にお付き合いできるかで、好き嫌いは分かれるかもしれない。 過去の殺人事件の顛末を上手く結びつけているものの、何か説明し切れていないようにも思える。気にしなければ楽しめるだろう。 | ||||
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構成はわかりやすく、伏線回収的なおもしろみはあったが、最後のオチに対しての深さに対して満足できなかった | ||||
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本屋で探す楽しみがなくなったけど、やむ無しですね。 | ||||
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湊さんの作品では、やはり女性の主人公だったり登場人物のほうが私には、違和感なく読めます。3人の仲良くなった女性たちの、心理描写もリアルに感じました。 母親である、堂場菜々子と相場光稀がわが子に対して、本当に繊細な気つかいで接しているのには(自分はこれほどまでにしていなかったな)と反省の思いを感じました。教師をされてた湊さんだからこその描写なのでしょうね。この作品はそれほどイヤでもなく、(最後のドンデン返しは多少ありましたが) わりと面白くて秀逸でした。 | ||||
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すごくおもしろかったです。湊かなえの本はどれもおもしろいから、大好きです。 | ||||
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ストーリーが緩急なく淡々と進みます。最初から最後まで「主人公格3人」の誰かが誰かを愚痴る、誰かが誰じゃに愚痴る、だけです。最後は彩也子が「マッチが使えるようになったこと」を見せようとして「火事」になったのですか?←と、ネタバレに書いてありました。こっれて正直「放火」です。まあ「告白」のような「最後に誰も救われない、悲惨で残酷な終わり方」ではなかったので★は2つ。(本当は★は1.5)でももう一度読もうとは思いません。 | ||||
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短くて読みやすかったし、難しくないから学生さんにもオススメです。 | ||||
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善意のつもりだけれど,内に秘める悪意やエゴが隠されている.その内面が細かく描写されているところが面白い. | ||||
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前半は特にだらだらとしたやりとりが続き面白みがなく、読むのを辞めようかと思ったほどだった。 後半もあまりスリリングではない。ただ、別れた彼氏が家を買って、数年ぶりに元カノを呼び寄せた という設定は興味深かった。 | ||||
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美しい景観の港町鼻崎町。ここに昔から暮らす菜々子の一人娘は事故に合い、車椅子生活を 余儀なくされている。その町に引っ越して来た自称芸術家たち。その中の一人陶芸家の すみれは、パートナーの健吾とここで新たな生活を送っている。そして、その町の最大の企業で 日本でも有数の食品加工会社に勤める夫とこの町に引っ越してきた光稀。この3人の女性の主観で 物語は進む。3人とも決して悪人ではない。完全な善人などいないという前提でいけば、 3人とも善人でさえある。だが、それぞれの関係や他の人間たちの関係で、邪気が出てくる。 町そのものも、決してユートピアではない。悪意のこもった噂があっという間に広がるし、人を 傷つけることも何とも思わない。そんな中で物語は進むが、事件らしい事件も起きず、ただ、 いくつかのちっちゃな悪意が物語の今後の展開を「いやな感じ」に予想させる。正直、読んでいて 些かまどろっこしい。後半になって事件が起き始め、また過去の事件の落とし前も展開するので、 やっとページを捲る手が早くなる。だが、決してその「いやな感じ」は結論として払拭されない。 湊かなえの作品らしいと言えばその通りだ。物語の結論も推理小説という範疇を気にしてか、 やや作り物っぽい感じがある。期待して読み始めたが、前半の退屈さが最後まで尾を引いた 作品になった。少なくとも私には。 | ||||
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今回も作者の描く小説に見事はまりました。 そして後味の悪いエンディングに、やっぱ湊かなえはこうでなくては などと一人余韻を楽しんでおります。 作者の小説は、そこんところ理解したうえで読み始めると面白さが 何倍にも膨れ上がります。 なににつけても「女王」の称号が付くのは素晴らしいことです。 これからも、今まで以上に湊さんの持ち味を生かした作品を 楽しみにしています。 | ||||
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サスペンスとしての殺人事件との関係性などはそこまで秀逸とは思えなかったが、芸術家たち、地元民、地元の工場勤務のため移住した人たちそれぞれの嫉妬や高飛車さなどむしろそのあたりが丁寧で面白い。町の情景が目に浮かびます | ||||
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女性ならではの視点、田舎特有の視点が忠実に描かれて面白かった。男性より女性向けに好まれる作品に感じた。 | ||||
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ネタバレ 前半は心理描写が繊細で、何気無い会話の中にある毒が少しずつ読み手を侵食してくる感じがとてもいい。 この前半部分の延長だけでも十分に物語を完結に持っていけたのに、後半の「金」と「誘拐」の話が本作を安っぽいミステリー化させて全てをぶち壊した。 読み終わってもモヤモヤしか残らない。 誘拐犯の動機とか義母の心理とか全くわからず、蛇足感が半端ない。モヤミス。 | ||||
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ドロドロとした人間関係というよりは、 とてもリアルな人間関係を読ませていただきました。 私自身、夫の転勤で地方にいますが、 分かる分かる…というところがたくさんありました。 あと、反省もしました。 地元の人の気持ちにも触れた気がしました。 湊かなえさんらしいラストではありましたが、 最後、3人でどういう会話がされたかが気になりますね。 インタビュー記事が差し込まれるのは途中まで、 というところも、ミステリーの複線ではなかったのかと、物足りなさを感じました。 | ||||
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