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ユートピア
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ユートピアの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.19pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全89件 81~89 5/5ページ
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地方にありがちな、かつての賑わいを失い、その喪失感が住民の心までも蝕んだような街。 そこに、そうした地元民とは成り立ちの違う闖入者として芸術村が形成され、それとは別に地元民の逆らい難い大規模工場の背広組(マンション組)も住んでいる。交わることのない三者が、ママトモ・趣味友として重なるところから、本書のストーリーは転がり始める。 3人の(おそらくは)30代女性、彼女達のうち2名の2人の娘(小学生)、そして、彼女達のうち1名の失踪した義母(50代?) そう本書の主役はすべて女性だ。彼女達の配偶者も登場するが、実に存在感が希薄だ。 入れ替わり立ち替わりで、本作で語り手となるのは女達で、己の語ることのない思いをあますことなく語ってくれる。一方で、男達が何を考えているのかは女達を通して語られるのみであり、実はこの「ホントは何考えてるんだ?」がラストに至っての余韻を読者に残すことになる。私のような男性で本書を読んだ方には、この余韻を味わってこその本書の価値だろう。 本書には、見えざる神の手のような賢い振る舞いは殆ど現れない。イラっとさせられる自己顕示欲や我がままや悪意や鈍臭さや愚かさが繰り返されるうちに、読者は日常のリアルを本書に重ね、次第にフィクションとリアルの境界線を見失い、リアルでは隠している悪意を次第に露わにする・されるような感覚に陥るかもしれない。 「次に何が起きるのか分からない」それが伏線とかドンデン返しではなく、実は私達の日常がそんなものだからだと思ううちに、本書の描く日常に潜む人間間の怖さがサスペンスとして機能し始め、終盤の加速したストーリーに結実していく。ラストまで読んでみて、実にさりげなくちりばめられた伏線を思い出しながらも、私は一つの思いだけを抱いていた「女に、年齢は関係ない、みんな怖い・・・」 | ||||
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「善意は悪意より恐ろしい。 」という言葉に惹かれて読みました。 湊かなえさんの作品は初めて拝読しましたが、引き込まれました。 おすすめです。 | ||||
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おもわぬ言動を非難され、足をすくわれる。 いいじゃん、そんなこと。 と思っていても、許さないという人が匿名で増えてきた行きにくさも描いていて、おもしろかったです。 | ||||
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登場人物がどこまで読み進めても頭に入ってこず、「この人は何してる人だっけ?」「あれ?この人って誰のママだっけ?」「この人は誰の旦那だっけ?」とかいちいち止まってしまうので読みづらくて仕方なかった。 話のドロドロ部分を描きすぎて、人物が薄っぺらいと思いました。 | ||||
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湊 かなえさんの最新長編です。 舞台となるのは太平洋を望む人口約七千人の港町、鼻崎町(はなさきちょう) 仏具店の嫁として店を切り盛りする、堂場菜々子(どうば ななこ) その娘で交通事故により車いすで生活を送る、久美香(くみか)小学1年生 恋人の宮原健吾に誘われて移住して来た星川すみれ 夫の転勤で五年前から鼻崎町に住んでいる相場光稀(あいば みつき) その娘の彩也子(さやこ)小学3年生 この5人が軸となりストーリーが展開して行きます。 表紙のタイトル、亀裂が入った「ユートピア」を象徴するかの様に 理想郷とは程遠いブラックな流れが続きます。 足の不自由な、久美香と親友の彩也子の友情がきっかけとなり 三人の女性達によって車椅子の基金「クララの翼」が設立されますが そこには純粋な善意とはかけ離れた人間の嫌な部分がこれでもかと露出されて行きます。 「クララの翼」「火事」「5年前の殺人事件」「誘拐事件」と少しテンコ盛りな感がする内容の中に 嫉妬心、欺瞞、自惚れ、嘘、と人のドロドロとした感情表現が延々と続き不協和音を奏でます。 まともな登場人物は誰1人登場しないのかと思いながら読み進めたら <はなカフェ>で働く、菊乃(きくの)の存在でやっとホッとさせられました。 しかしそれもつかの間、最後のエンディングで一気にどんよりとした気分に陥り 何とも言えない読後感となり、それまでの出来事を想いだし更にゾッとしました。 鼻崎町の風景や登場人物達は常に脳内映像となって映り 風景と人物描写は素晴らしかったです。 湊さんの久々のイヤミス全開で読後感は決して良くないけれども やはり毎回手に取りたくなる作品です。 | ||||
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湊 かなえさんの最新長編です。 舞台となるのは太平洋を望む人口約七千人の港町、鼻崎町(はなさきちょう) 仏具店の嫁として店を切り盛りする、堂場菜々子(どうば ななこ) その娘で交通事故により車いすで生活を送る、久美香(くみか)小学1年生 恋人の宮原健吾に誘われて移住して来た星川すみれ 夫の転勤で五年前から鼻崎町に住んでいる相場光稀(あいば みつき) その娘の彩也子(さやこ)小学3年生 この5人が軸となりストーリーが展開して行きます。 表紙のタイトル、亀裂が入った「ユートピア」を象徴するかの様に 理想郷とは程遠いブラックな流れが続きます。 足の不自由な、久美香と親友の彩也子の友情がきっかけとなり 三人の女性達によって車椅子の基金「クララの翼」が設立されますが そこには純粋な善意とはかけ離れた人間の嫌な部分がこれでもかと露出されて行きます。 「クララの翼」「火事」「5年前の殺人事件」「誘拐事件」と少しテンコ盛りな感がする内容の中に 嫉妬心、欺瞞、自惚れ、嘘、と人のドロドロとした感情表現が延々と続き不協和音を奏でます。 まともな登場人物は誰1人登場しないのかと思いながら読み進めたら <はなカフェ>で働く、菊乃(きくの)の存在でやっとホッとさせられました。 しかしそれもつかの間、最後のエンディングで一気にどんよりとした気分に陥り 何とも言えない読後感となり、それまでの出来事を想いだし更にゾッとしました。 鼻崎町の風景や人物描写が丁寧に描かれていて 常に脳内映像となって映り込んでいました。 湊さんの久々のイヤミス全開で読後感は決して良くないけれども やはり毎回手に取りたくなる作品です。 | ||||
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湊 かなえさんの最新長編です。 舞台となるのは太平洋を望む人口約七千人の港町、鼻崎町(はなさきちょう) 仏具店の嫁として店を切り盛りする、堂場菜々子(どうば ななこ) その娘で交通事故により車いすで生活を送る、久美香(くみか)小学1年生 恋人の宮原健吾に誘われて移住して来た星川すみれ 夫の転勤で五年前から鼻崎町に住んでいる相場光稀(あいば みつき) その娘の彩也子(さやこ)小学3年生 この5人が軸となりストーリーが展開して行きます。 表紙のタイトル、亀裂が入った「ユートピア」を象徴するかの様に 理想郷とは程遠いブラックな流れが続きます。 足の不自由な、久美香と親友の彩也子の友情がきっかけとなり 三人の女性達によって車椅子の基金「クララの翼」が設立されますが そこには純粋な善意とはかけ離れた人間の嫌な部分がこれでもかと露出されて行きます。 「クララの翼」「火事」「5年前の殺人事件」「誘拐事件」と少しテンコ盛りな感がする内容の中に 嫉妬心、欺瞞、自惚れ、嘘、と人のドロドロとした感情表現が延々と続き不協和音を奏でます。 まともな登場人物は誰1人登場しないのかと思いながら読み進めたら <はなカフェ>で働く、菊乃(きくの)の存在でやっとホッとさせられました。 しかしそれもつかの間、最後のエンディングで一気にどんよりとした気分に陥り 何とも言えない読後感となり、それまでの出来事を想いだし更にゾッとしました。 鼻崎町の風景や人物描写が丁寧に描かれていて 常に脳内映像となって映り込んでいました。 湊さんの久々のイヤミス全開で読後感は決して良くないけれども やはり毎回手に取りたくなる作品です。 | ||||
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久美香と彩也子は、鼻先町の同じ小学校に通う仲良しだ。 車いす生活の久美香は、本当は歩けるのではないかと噂され、 意地悪をされることもあるが、彩也子がいつもやさしく守って あげている。 子どもたちが仲が良ければ、母親同士もママ友になり、仲良しに なるものだ。 しかし、春には水仙が咲き風光明媚な田舎町でも平和に見えるのは 外見だけで、人間社会には誤解や思い込み、嘘と悪意がつきものだ。 人のこころはさまざまだし、時として目まぐるしく変化を繰り返す。 小さな事件がきっかけで不和が生じ、妬み嫉みを呼び水に 猜疑心と不和ばかりが育ってゆく。 唯一の救いは久美香と彩也子の変わらぬ友情だろうか。 いやいや、それさえもあやふや。 | ||||
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主要人物のほとんどの人が、毒を持ってます。 日本人がここまで感情をあからさまに、他人に吐露するものなのでしょうか? あと味悪いですが、最後まで面白くは読めました。 | ||||
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