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孤狼の血
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孤狼の血の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.10pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全220件 161~180 9/11ページ
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とても面白かったです。女性ならではの細やかな描写で、ヤクザの世界を深部まで書かれていて夢中で読みました。作者は岩手県の方なのに広島弁が読みやすくサラサラ書いてあります。 映画化したらいいなぁとか、出演者は松坂桃李さんがいいなぁとか、中村倫也さんも実力ある演技派俳優だから出て欲しいなぁとか考えてた矢先の映画化!楽しみです。 続編の「凶犬の眼」も早く読みたいです。 | ||||
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広島弁でやくざと刑事。ありがちな設定でありがちな結末。 でも、登場人物の描写が丁寧で、一人ひとりの人間性が身近に感じられ、文字を通して映像が浮かぶ小説でした。 ただ、やくざもので書くなら、もう少し、事件そのものを深く描写して欲しかったです。 人柄の描写に比べて、事件やその背景等の描写が少し浅く感じてしまいました。 ただ、期待通りの展開故の安心感があり、面白かったです。 | ||||
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柚月裕子の『孤狼の血』を読みました。この著者はわたしにとっては『慈雨』以来ですが、『慈雨』とは、全く趣のことなるハードな作品となっています。 役所広司主演で、今年5月に公開が予定されている映画の予習として読みました。この手のパターンでは原作に比較して、映画にガッカリすることが多いいのですが、現時点では、映画への期待が膨らみます。映画の公式サイトを見ながら、この役はこの人が演じるのかと思いながら、楽しみにしています。 ところで、本作は、広島の呉を舞台にした暴力団同士の抗争と警察との関係を描いていますが、差別ではないけれど、女性作家がこんなに骨太な作品を書くのかと正直、驚きです。 暴力団との癒着が噂されるベテラン刑事大上を役所広司が、新たに大上のしたに配属された新米刑事日岡を松坂桃李が、そのほかにもそうそうたる面々が演じます。 刑事大上の最期と、その後の後日談が少しあっさりしすぎていると言う印象が残ります。ただ、最期に日岡が抱えていた密命が明かされる点とそれに対する日岡の態度には感銘を受けます。そんなに単純に割り切って良いのかと疑問残りますが・・・。 | ||||
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評価は「4」にしたけれど面白く読んだ。 警察小説というジャンルに入るのだろうか、この辺の小説はあまり読まないのでよくわからないが、丁寧に書かれているなあという印象を受けた。 こういった切った張ったの世界にいた人でも広島出身の人でもないんだろうなあというのは読んでいて頭に浮かんでくるのだけれど、そこからくる嘘っぽさとか嫌な感じはないし、丁寧さがテンポの邪魔をしてもいない。 本の帯に「1ページ目から熱くなる!」とあるけれど、初っ端からぐいぐい引っ張られるわけではないので、これはどうかなと思う。 どちらかというと1ページ目からもう結末は見えているのに、それでもじわじわと引き込まれていく味わい。 悪徳、というか清濁併せ吞む刑事が主人公の話なのだが、話の進め方は乱暴ではなく、作者の小説への取り組み姿勢がとても誠実に感じられて、そこがいいなあと思った。 で、なぜ「4」にしてしまったかというと、主人公の刑事とその部下がどうしてそういう道を選んだのかが、今ひとつ私には伝わってこなかったから。 孤狼の孤狼たる所以とその血が受け継がれること。 ここにスポットをあてすぎると、それはそれで違ったタイプの小説になってしまうのもわかるのだけれど。 よくわからない感想文になってしまったけど、本作以外の作品も読んでみたいなあと思ったので、なんだかんだと言って面白かったのだろう。 | ||||
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ヤクザ抗争と県警との闇を描く作品。昭和の終わの広島県の架空の市、多分、呉市を舞台にしたヤクザ同士の抗争に、ヤクザ担当のヤクザみたいなデカとその若手相棒で対決していく、ハードボイルドな非常に興味深い作品。印象的なのは、最初から最後まで、広島弁のオンパレード。柚月氏は良く勉強や研究したんですね。リアルすぎる。 | ||||
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久々に面白い小説に出会えた。 しかしながら、多少の蟠りは否めない部分が心残り。 ネタバレになるので詳しくは書きませんが、チャンギンに殺って欲しかった。 | ||||
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期待したほどのスピード感は無い。しかし女性ならではの丹念な描写と構成力がこの小説を成功させている。 映画化が楽しみだが、自分では勝手に伊藤英明を日岡にイメージしてたので少し違和感が残りそう。 | ||||
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佐々木譲『警官の血』の第三部とどうしても比べてしまう...広島の方言がいいという評価も目にしたが,逆にそれが某映画を思い起こさせる... 正直,もっと書ける作家さんだと思っていたので,ちょっと期待外れ感が。 | ||||
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本レビューは酷評を含んでいます。また、結末に言及する部分も含んでいますので一読されてから読まれることをおすすめします。 文章がくどい。 読んでいてストレスなのは「既に提示されたこと」がご丁寧に再度説明されていることだ。 そういったことがされる背景にはミステリーであれば読者、または観客をミスリードするためだが、本作ではそれがない。 思わずひっくり返りそうになったのは狼の絵柄が描かれたライターを大上が日岡に渡すシーンである。328p、8行「上早稲拉致事件のために訪れていた多島港から、瀧井の事務所へ向かう途中に立ち寄った煙草屋で大上が買ったものだ」。 この描写は以前にもされているので、普通ならば省略してもよい。 こういった描写はあちこちにも見られる。これを「丁寧な描写」と取るか、「しつこい」と取るかで評価が分かれるところだ。 東映実録映画の愛好家であれば、本作が深作欣二の『仁義なき戦い』や『県警対組織暴力』と影響下にあることはすぐ察することができるだろう。両作品では時代背景を見せることで暴力と悪事を頼りにのし上がってきた人々を描いていた。 本作の舞台は88年だが、その時代に何が起きていてどういった時代だったのか、それが描かれていない。好景気に浮かれていた列島の隅で、燻っていた暴力の火種がどう開花したのか。説明はされているので評者の読解力不足を指摘されても仕方が無いが、如何せん理解できる程度に迫ってこない。 結末では日岡が警察のスパイで大上の内偵のために送り込まれた人間だと明らかにされるが、それも予定調和である。何の変哲も無い地面に地割れが起きて飲み込まれるような驚きはなかった。せいぜい、三十センチのベッドから飛び降りて着地した程度である。どんでん返しに重きを置く種類の作品ではないから、そういったことを求めること自体が愚なのかもしれない。だが一読し、とって付け加えた結末には本を投げ捨てたい衝動と戦わざるを得なかった。そもそもの伏線すら張られていない。同様の悪徳警官を描いた作品であれば逢坂剛『禿鷹』シリーズの方が何倍も上手である。 | ||||
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私はゲームという物はやらないのですが「龍が如く6 スペシャルムービー 帰ってきた桐生 ! ! ヤクザとの戦争」 という10時間にもなる3D動画を年末年始に一気に視聴し、血湧き肉躍り痺れました。 観てない方は寝不足覚悟で視聴してくださいね。お薦めです。 何故こんなことを書くのかというと、件の動画と本作の登場人物達が妙にオーバーラップしてしまったんですね。 偶然なのかお話の舞台は全く同じように広島県。さすがにストーリーは異なりますが、癖のある登場人物達の広島弁 の会話や挙動が実によく似ている。同じ極道の世界の話なのでそうなるかもしれません。 さて肝心な本作ですが、こちらは正道からは著しくかけ離れた極道のような刑事の話。 主人公は法律やルールなんて歯牙にも掛けず、歴戦の猛者の極道達からも一目置かれた凄腕の漢。 事件解決の為に、組同士の抗争をおさめるために奔走し非常な結末を迎えます。 そしてもう一人の主役は機動隊上がりの若年刑事。極道刑事とペアを組むことになるところから 物語が怒濤の勢いで始まります。見た目は若くても格闘はめっぽう強く正義を貫こうとする姿勢が 青臭く極道刑事に翻弄されますがやがては本来の使命を逸脱し、極道刑事の意志を継ぐことになる。 この二人を取り巻く、極道、警察の同僚や上司、深い縁のある女性達の脇役が実に魅力的。 非業の後半まで、まさに一気に読み込ませる物語の展開に思わず胸が熱くなります。 そしてラストの顛末とエピローグもニヤニヤしてしまうほど気持ちが良い。 こりゃあ、読まなきゃ損の大傑作ですよ。しかも解説には続編が刊行されると嬉しい情報も。 最後に、主人公の大上刑事はフロスト警部に似てるなあと感じたのは私だけでしょうか? | ||||
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柚月裕子の『孤狼の血』を読みました。この著者はわたしにとっては『慈雨』以来ですが、『慈雨』とは、全く趣のことなるハードな作品となっています。 役所広司主演で、今年5月に公開が予定されている映画の予習として読みました。この手のパターンでは原作に比較して、映画にガッカリすることが多いいのですが、現時点では、映画への期待が膨らみます。映画の公式サイトを見ながら、この役はこの人が演じるのかと思いながら、楽しみにしています。 ところで、本作は、広島の呉を舞台にした暴力団同士の抗争と警察との関係を描いていますが、差別ではないけれど、女性作家がこんなに骨太な作品を書くのかと正直、驚きです。暴力団との癒着が噂されるベテラン刑事大上を役所広司が、新たに大上のしたに配属された新米刑事日岡 を松坂桃李が、そのほかにもそうそうたる面々が演じます。 刑事大上の最期と、その後の後日談が少しあっさりしすぎていると言う印象が残ります。ただ、最期に日岡が抱えていた密命が明かされる点とそれに対する日岡の態度には感銘を受けます。そんなに単純に割り切って良いのかと疑問残りますが・・・。 | ||||
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1988年のバブル前夜の舞台となる街や登場人物の描き方が物足りなかった。 暴力団と県警のからみのみで政治や経済については何も触れられておらず社会性が感じられなかった。また戦前、戦中、戦後、高度成長期やオイルショック時やバブルに向かう頃、の人口の増減や景気の浮き沈み等の組織や登場人物に与えた影響等についても皆無で歴史性も感じられなかった。 フィクションとはいえほぼ特定される地域や時期が舞台ならもう少しリサーチして書かれていて欲しかった。 近郊の島や海を事件の起こる場所にしたかったなら他の海が近い都市が舞台でも可能だったろう。 方言は力を入れて調べられたのか正しかった様に思う。この地域の方言を使いたかったのだろうなと思える。 作者が裏の正義と言うものを描いてみたかったとのことなのでその点には的がしぼられていてわかりやすかった様に思う。 | ||||
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方言丸出しの亜流刑事の生き方は読み応え有り。ドラマ化しても面白いかもね。しかし、関西以東の人達には言語解読に無理があるかも。 | ||||
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随所に「仁義なき戦い」を思わせるセリフや場面があって、柚月さんの「仁義」への思い入れの深さが感じられて、その点でも楽しめる作品です。最後のシーンなど完全に「仁義」の換骨奪胎版ですね。 | ||||
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よくあるマル暴刑事の物語です。結末はなかなか面白いのですが、他は特筆すべきものはないように感じました。悪徳刑事ぶりも禿鷹なんかの方が上ですね。黒川博行氏が「卓抜したリアリティ」って書いてるけど、どこがリアルなんだろう。並みの並です。 | ||||
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広島県警の若手刑事日岡秀一が、呉原東署のベテラン刑事大上章吾の下に異動となるところからこの物語は始まる。大上は暴力団 担当としてその剛腕ぶりは誰もが認めるが、一方暴力団との癒着や違法捜査で黒い噂が絶えない男だ。赴任一日目から大上に厳 しく鍛えられる日岡。暴力団同士の抗争が再燃しようとしている当地で、自分なりの正義で以て一方の暴力団に梃入れする大上、 その違法捜査や暴力的な尋問などに対して、日岡は中々馴染めない。だが、その大上の度胸、辣腕そして優しさに次第に魅かれて いく。 女性作家とは思えないような暴力描写、広島弁のセリフ(そう、まさに「仁義なき戦い」の雰囲気)、そして筋運びの巧みさに舌を巻く が、圧巻は最後の100ページほどの予想もしない展開。ネタ晴らしになる故書けないが、警察権力に対する大いなる批判を込めて 一気に事態は展開していく。この本のプロローグとエピローグが意味を持ってきっちりとはめ込まれるのもすごい。既に映画化され公開を 待っているところらしい。主演は役所広司と松坂桃李。楽しみだ。 | ||||
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かなり渋くて好みのややど真ん中を射ぬいてくれました。 ただ、難点をあげるなら、主人公側と友好関係にあるヤクザのグループが、外道グループに悪質な挑発をされてやむなく報復というパターンの多用が気になります。 あと、主人公は偉大な先輩に重要な遺産を任されるのですが、そこまで大きな信用を得るまでの過程に物足りなさを感じます。いっそ先輩刑事にぶん殴られるような反目があればラストの感情移入も強くなっていたかと。 | ||||
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2016年版このミス第三位に輝く警察小説。機動隊から暴力団の抗争事件が頻発する広島県の呉原東署二課(暴力団係)に異例の人事で配属となった日岡秀一は、広島県警内部で凄腕のマル暴刑事として有名は大上章吾の部下となる。着任初日早々いきなり、暴力団員に因縁つけるように飛んでもない指示を受ける。冒頭からトップスピードで物語は始まり、一気呵成にラストまで疾走します。 最初は、清濁併せ吞む破天荒な刑事と反撥しながらも心通わせる新米刑事とヤクザとの闘いかと思いましたが、流石に各方面で評価の高いハードボイルドだけに、物語の構図はそんな単純なものではありません。勿論、昭和時代の仁義なき抗争も盛り込まれた上に、ラストはまさに予想もしない方向に展開しプロローグからエピローグまで見事に繋がり着地します。 | ||||
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最近読んだ中ではピカイチでした。 刑事とヤクザの友情、先輩刑事の魂が後輩に受け継がれていく様、心が熱くなりました。 広島を離れて20年、すっかり関西弁の私が、読み終わった後は自然と広島弁で話してました。 | ||||
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手に汗握る、しかも展開の見えなさに酔いしれる とはこのことかと、しかも、地元が元になっている ということで、イメージが わきやすい環境も読みやすかった。 | ||||
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