■スポンサードリンク
孤狼の血
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
孤狼の血の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.10pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全220件 121~140 7/11ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
巻末の解説で書評家の茶木則雄氏が、本作は深作欣二監督の『県警対組織暴力』を下敷きにしていると述べている。 たしかにそっくりだ。 だが、解説者は「作者は膨大な資料を租借し、ほぼ完全に自家薬籠中の物にいしている」とも書いてある。 果たしてそうであろうか? 何処をみても深作映画からのテンプレートにしか見えなかった。だから、小説としての深さを感じなかった。ノベライズ的な印象。 広島弁そのものが心もとなかった。ほとんどコントで使う広島弁である。 だが、つまらなかったかといえば、そうでもない。アクションはそこそこ派手で、緊迫感もある。 だけど、回りくどい。たぶん、アクション、人情、ミステリの要素を全部入れようとしたから、ごちゃごちゃになっている。 本格警察小説を好む読者はこれがいいのか? B級アクション好みからすれば、ハードボイルの雰囲気を纏った人情物にしか見えなく、カタルシスは得れなかったですよ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
驚きました。コレハ面白い! 序盤は昔観たどこかの映画のような、ステレオタイプなお話かと思いきや、徐々にその面白さは加速していき、ラストの展開であっと言わせる、その構成に思わず「うーんこれは巧い!」と唸らされる見事な作品でした。 組織犯罪と警察との関係という、すでに使い古されたテーマかもしれませんが、それをこれほどまで魅力的な作品に仕上げる著者の力量に感無量の思いがします。 世の中には綺麗ごとだけではいかんともしがたい現実があります。 建前で言えば、それは確かに悪といえるものでも、その悪をつぶすことが果たして正義と言えるのか、といった理不尽な現実が社会にはあります。 たとえば、明らかに違法行為がなされていることが公然の事実となっているにも関わらず、そこに警察の手が入らないものがあります。それをかたくなに悪だと言って取り締まることによって、かえって悪を拡散させてしまうという現実があります。あえてファジーな状態を維持し、そのファジーさから逸脱してやりすぎた場合のみ、公権力が働きつぶしにかかる。 新米刑事の日岡が悪徳刑事として名を成す暴力団係班長の大上刑事に「大上さんにとって正義ってなんですか」と問いただす場面があります。 まさにそれが本書のテーマでもあります。 果たして自分にとって「正義」とは。 本書によって改めて考えさせられました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
極道ものが好きで、浜田文人や黒川博行のシリーズもの小説はすべて読みました。このシリーズは初めて読みましたが、警察と極道の階級が的確に表現されており、更にストーリー性に富んでいて、とても面白かった。 ある程度の想定は出来るが、それをひっくり返すケジメに心打たれました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
先に劇場で映画を見てからの購入です。 この分野は今まであまり縁がなく、食わず嫌いしてましたが、なんの。 十分以上に楽しめました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
昔の昭和45年~50年初頭の東映やくざ実録路線を彷彿とさせます。 当時の映画を作者がいろいろ参考にされているところが?かわいいです・・。パクリではありません。(^-^; | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
単行本、文庫本とも、あまりのゴタゴタした広島弁(呉弁か?)に、 頭が痛くなり途中でバッタ(映画は鑑賞しました。仁義 県警を懐かしく思い出しましたが・・小説はバッタ)。 黒川氏の「疫病神シリーズ」の関西極道弁は、平気なんですが。再度挑戦してみますけ~、の~。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
男くさいストーリーの魅力に圧倒されていると、最後に逆転する構成とかもあり完全にやられた。しかしなんで広島弁になると、こんなにもカッコよくなるのだろうか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本の題名とプロローグを読んだ段階で、最後の場面がほぼ想像できた位にはハードボイルドやミステリーを読んできたが、ここまでの出来だとは想像もしておらず、本屋で横目で見ながらも今まで読まなかったのを思いっきり後悔した。 女性作家の場合、主人公にしろ敵役にしろ女性が想像する(或いは望ましいまたは嫌だと思)レベルに留まるため人物造型が甘過ぎて本格的なハードボイルド書けないと思っていた・・・ これは別に日本に限らず海外の作品でも同じで、例えばパトリシア・コーンウェルの検視官シリーズに主要な脇役として登場する叩き上げの破滅型刑事・マリーノについても、マイクル・コナリーが生み出したロス市警のハリー・ボッシュ刑事と比べればひ弱で甘ったる過ぎるし、S.J.ローザンのリディア・チン&ビル・スミス・シリーズの主人公のビルは、アイリッシュ系中年の大男の私立探偵という設定の筈だが、せいぜい思春期を過ぎたあたりの若造にしか思えない。 だからこの作品も余り期待しないで読み出したのだが、いきなり、しかも激しく予想を裏切られた。 何で女性作家にこんな人物造型が出来るんかいと思ったら、作者は深作欣二監督監督の「仁義なき戦い」シリーズや「県警対組織暴力」の大ファンだとか・・・ 成るほどね、あの映画に感化されたのかと妙に納得w この本ではあっさり流されてる大上の最後や五十子の殺害場面等も、今後の作品できちんと書き込まれることを心から期待している。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
映画では「ガミさん」の良さが最大限までは引き出せていないことを小説で知る。 ぜひ原作未読の方におすすめしたい!! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
当作家はよく読ませて貰っているが、私の思いの内容とちょっと違う感じだった。でも内容はいいです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
久しぶりに良くできた小説を読んだ感じです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
凄まじい本だった 女性が書いた本の中では恐らく1番だろう 最後主人公が広島弁になったのが拍子抜けしたが そこ意外はパーフェクトだった | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
2時間ドラマのシナリオみたい。映像で見ればそこそこ面白いのかも。しかし昭和63年に地方都市で携帯電話を持っているんでしょうかね? | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
もっとハラハラドキドキ感があるのかな?で読み終わってしまいました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
組織暴力と警察組織のせめぎ合い、そして若い警察官の指導など大変読み応えがありました。柚月さんの本はこれからも注目したいと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
テンポ良し、オチ良し。以下登場人物の元ネタ・モデル整理メモ。 神戸明石組=山口組、神風会=神戸本多会、綿船組=山村会、綿船幸助=山村辰雄、五十子組=村上組、溝口明=服部武、瀧井銀次=山口英弘、仁正会=共政会、尾谷憲次=波谷守之、関西十二日会=関西二十日会、一之瀬守孝=沖本勲 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
映画を観て、本が欲しくなり、買って読んで。もう一度映画を観てしまいました。 すごいですね! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ジェームス・エルロイやジム・トンプソンみたいなバイオレンスでハードボイルドでピカレスクな悪徳警官小説かと思ったら、なんともハートフルな人情噺だった。 全然悪徳警官じゃない。女や年寄りには優しいし、部下の面倒見はいいし、金離れもいいし、家族思い。 ナポリタンを食べさせたり家具のない安アパートに住ませたり「その筋から金を受け取ってるけど私腹は肥やしてない」描写をすることに抜かりはない。暴力団も一部の下っ端以外は紳士ばかり。 こういうの書く人って自分で書いてる人物に惚れてんだよね。 惚れてるから人の醜さ、汚さ、浅ましさが書けない。全部本宮ひろしの漫画の登場人物みたいに現実感に乏しいかっこいいだけの人間になる。 時々続編を書けと言われるのが嫌で主要人物を殺しちゃう作家がいるけど著者にはそんなことはできない。 自分が産んだ人物を自分でエコひいきしてるのを見ると白けるんだよね。 隆慶一郎とか浅田次郎とか百田尚樹とかその辺。 2課の中に加古村に情報を流してる者がいるかのような描写があるが結局わからずじまい。 「男の中の男」を書きたい著者のはそんなことは些細なことなんだろう。 作中人物を突き放せる作家が好きなので、とりあえず映画本編を見る気は失せた。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
まるで男性作家が書いたような迫力と女性ならではの緻密な組み立て。ブルーチーズをかじりながらワインを煽っているよう。暴力団 の上下関係や反社会的実力組織の業界用語(いわゆるヤクザ言葉)が超リアル。おまけに広島弁も自由自在に使いこなしている。ひょっ として著者の周りに広島県出身の警察関係者がいるのではないかと勘繰りたくなるほどである。ダークヒーローの一匹狼よ、己の血は 何処に流れる! (映画の方は男性客を意識したエロチックなカットやマジックワードありで、場内が騒めく瞬間あり) | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
昔、映画で見たことのあるような場面がいくつも出てきて、女の人で良くここまでと感心しました。映画化されるそうで、そろそろ上映始まるらしいです。警察なのかやくざなのか区別がつかなくなりました。同じような組織だよね。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!