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ホテル1222
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ホテル1222の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.22pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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この作者 予想以上に面白かったので、デビュー作に遡って購入し始めました。状態は特に問題なし。 | ||||
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クローズドサークル、アームチェアディテクティブ、北欧の要素があり楽しめます。 シリーズ最終話(恐らく)です。単発でこれだけを読んで、面白くないと判断されてしまうのは残念です。ポワロで言えばカーテンだけ読んでしまったような物です。勿論ポワロは別格です。アガサと比べられるのは酷です。 主人公はシリーズのはじめでは、若く美しく溌剌としていて歩けます。シリーズとしては、刑事ものです。 何よりの欠点はシリーズ8作中の3作が日本語訳されていないということです。そして、それは主人公の人生においてかなり大事なところです。 | ||||
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ノルウェーを代表する女流ミステリー作家ホルトが敬愛する英国ミステリーの女王クリスティーを強く意識して書き上げた古典的本格ミステリーの意欲作です。初めにミステリーの黄金時代の作品を多く読んで慣れ親しんだ通の方には本書に対して過度な期待は抱かないで頂きたいですし、また逆に本書を読んで推理の楽しさに触れられた初心者の方には過去のパズル・ミステリーの名作の数々を改めて探してお読み頂きたいと思いますね。 雪嵐の最悪の天候下で列車の脱線によりトンネルに激突する事故が起き、運転手が死亡するが乗客は幸い無事で何とか近くのホテルに避難が完了した。救助は訪れる気配がなく196人の不安が募る中で翌朝に牧師が射殺死体で発見される。数年前に捜査中に傷を負い警察をリタイアして今は車椅子での生活を余儀なくされているハンネに周囲から事件の調査が期待されるが本人はあまり乗り気ではない中で続いて再び死体が見つかるのだった。 冒頭で書いた通りに本書のミステリーとしての完成度は黄金時代の名作群と比較すると幾分見劣りがしてしまうと思います。でもそれは無理もない事でしょうし、現代社会に於いての不自然でないリアリティーを追求すれば小さくまとまってしまうのも止むを得ないでしょう。「そして誰もいなくなった」や「オリエント急行の殺人」の様な派手な設定は再現が困難なのと、また模倣では意味がありませんし著者が自分流のオリジナリティーを貫いて困難なパズル・ミステリーを成立させた事に意義があり十分に健闘されていると思いますね。容疑者の範囲が広すぎる中でも「意外な犯人」の趣向は成功していると思いますし、「どうして犯人が二種類の異なる凶器を使ったのか?」や「正体不明の乗客は果たして誰なのか?」といった魅力的な謎に加えて自然災害に怯える人々のパニック心理の描写も素晴らしく、また私見ですが奇矯な小男の医師マグヌスはひょっとするとあの名探偵ポアロがモデルなのかも知れないなと思いますね。さて、完全な一般人となったヒロインのハンネはやはり人を寄せ付けない孤高のイメージを保つ性格はそのままで捜査には気乗り薄ですが、やはり長年の習性は抜け切らず乗客個々のデータも得られない不利な条件下で経験と直感で人間性を読み切って真犯人を突き止める手腕は流石お見事ですね。また今回の事件では不幸な生い立ちらしい十五歳の少年アドリアンの事を常に気づかう厚情のドラマが感動的でしたし、パートナーのネフィスと二人の間の幼女イーダと家政婦マリーとの暮らしに幸せを感じているらしいのが喜ばしく思えますが、やはり以前に比べるとどうしても少し寂しい気がしますのでどうか今後の作品では元同僚の刑事ビリー・Tを復活して登場させて欲しいなと願いますね。 | ||||
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