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変身
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変身の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.08pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全390件 221~240 12/20ページ
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難解すぎたのか、現代人には面白くなくて当然なのか。 冒頭で虫になった以外、あまりにも動きがない。 | ||||
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虫とは一体何を指しているのか? これが最大の謎ですね。 真っ先に思いついたのが精神疾患者です。 疲れ果て、うつ病になったザムザを毒虫として権化したのではないかと思いました。 うつ病になると、前とは全く違う者になるらしいですからね。 それを変身と表現しているのではないでしょうか。 多説ありますが、自身の中ではその考え方が一番しっくりくる感じです。 家族がザムザに接する姿もすっかり変わってしまい、彼はどんどん悪い方向に墜ちていきます。 意思の疎通もままならなくなり、家庭は傷つく一方。 最終的に彼は死んでしまいますが、これは自殺に該当するのではないでしょうか。 自殺念慮が彼の中で廻り続けた結果だったのでは? 変身は文学界屈指の絶望的作品です。 カフカの世界に踏み入れる第一歩には本作をお薦めいたします。 | ||||
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この商品は、大変判りやすく、勉強になります。 大変オススメです。 | ||||
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内容はいいのですが、翻訳がちょっと...混乱しますしあまり段落ごとに隙間をあけずに字をビッチリとつめてますので正直、読みずらいかんじです | ||||
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(ネタバレあり) 久々に読みましたが、何回読んでもやっぱり笑ってしまいます。初めて読む前までは、暗いだのなんだの言われてたので読むのを躊躇っていたのですが、蓋を開けてみたら、私にとってこの作品は喜劇というか落語というかコントというか、そんな感じに思われて、'暗い'という感覚がさっぱりわかりませんでした。 読み終わった後に「当時のドイツの社会情勢を反映した」 「いきなり社会的弱者となった者の背景を」という書評を読んで「なるほどそう捉える事もできるな」と納得はしたのですが、それを知った上で再読してもやっぱり笑ってしまうのです。 主人公が自分が「虫」となった状況を結構すんなり受け入れて話が進んでいき、家族も不思議とその状況を受け入れ、やがて厄介者となった主人公によって翻弄されていく家族の描写が面白いんです。 心の中でツッコミ入れながら軽く読んでいける感じです。 確かにこの状況を'深刻に'捉えればどこまでも暗く重い作品なのですが、'滑稽に'捉えればどこまでも面白く笑える作品です。(いわゆる太宰作品もそうです、暗いと思えばどこまでも暗いけれども視点を変えると滑稽で笑えてしまう) そしてその多面性こそがこの作品の醍醐味に思えてなりません。 ついでに、後に知ったのですが、ドイツのカフカファンの間では「カフカが'隣の部屋に聞こえるほど'声を出して笑いながらこの作品を執筆していた」という話が有名だそうです。 それを知って、ちょっとホッとしたというか、改めて本は自分の感覚で読んでいいんだと再認識させられました。 (落語文化のない国では、こういう文学作品が落語のような役割をしていたのではとも思いました) この私のレビューを含め、初めて読む時は、色々な書評など一切気にせずに、難しい事を考えず、まずは真っさらな気持ちで自分の感覚で読んでみる事をおすすめします。 そして、やっぱり何度も読みたくなる作品です。 | ||||
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カフカらしい作品が出てくる作品集です。 翻訳は一番新しい版で行われています。 目を惹くのはやはり有名な「変身」でしょう。 何事もなかったであろう日常が 虫への変化により激しく変わってしまうこと。 まともな生活すら送れなくなるもどかしさ そして、最後はですが ラストは何かと賛否が出そうな気がします。 どんなものかはぜひ読んでみてくださいとしかいえません。 他の作品では ある発言が引き金で生きている世界が 一瞬で暗転する「判決」もあります。 これも人生を表現しているのかもしれませんね。 解釈がいろいろと取れるので、 絶対的なものがいい!という人には向きませんが 面白い作品がそろっています。 | ||||
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なぜ虫になったか、自分で考えられる作品でした 学校の課題でしたが読書嫌いでも、楽しめました | ||||
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いい作品に説明は愚問 どう感じるかが収穫。 おもろい人やなーと思います。 | ||||
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カフカはこの変身で何を描こうとしたのか? それは、多面的な人間という生き物の弱さと非情さ。 それを分かりやすくするために(読む人によっては様々だと思うが) 奇怪な生き物に主人公を貶めたのだ。 あれだけ家族のために身を粉にして働いてきたグレーゴル。 しかし一たび姿が違ってしまえば、厄介者として、 臭いものに蓋をするような扱いになる。 最後、グレーゴルが息を引き取るや否や家族は安堵し、ピクニックへと出かけてゆく。 果たしてこの家族が異常だと我々読者は言えるだろうか? もしこの家族と同じ状況になったなら、我々は毒虫になった親兄弟を嫌悪せず、 心から寄り添い合うことが出来るだろうか? ピクニックとまでにはならないにしても、 きっと悲しみと同時に安堵する心持ちになることだろう。 超高齢化社会に突入した日本は、今まさにこの変身の時代になったのだと思う。 弱さと非情さゆえの事件が日々表沙汰になってきている現実。 自分だけは違うという甘さを捨て、 いまこそ我々はカフカを読むことによって、人間の弱さと非情さの面を理解し、 その上で優しさという包容力を学んでいくしかないのだ。 しかし、そこには精神的な努力と忍耐が必要なのは言うまでもないことであろう。 | ||||
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カフカの絶望名言集が面白かったので、昔読んだきりだった『変身』に、あらためて挑戦してみた。 昔は「難解」という印象が強かったけど、今回はとてもすんなり読めた。 昔は「虫になるってどういう意味?」とひっかかったけど、今回はすごく感情移入できた。 グレーゴルが死んだ後の、家族の明るい再出発がたまらなかった……。 | ||||
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グレーゴルは存在価値が虫同然になってしまったのか?虫同然にされてしまったのか? 人間が不条理である以上、カフカの問いかけは色褪せないと思います。 | ||||
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『変身』は、「ある朝、グレーゴル・ザムザが不安な夢から目を覚ましたところ、ベッドのなかで、自分が途方もない虫に変わっているのに気がついた」という出だしから始まる、とても有名な小説です。奇怪な話ですが、この小説で描かれている事態は、ある意味現実よりも生々しいかもしれないと思いました。 グレーゴルは自分が虫に変身したということに、まったく動揺しません。グレーゴルは変身した後でも、まずは日課である自分の仕事を気にかけます。一方、グレーゴルの家族は、グレーゴルの変身に激しく動揺します。話が進むうちにグレーゴルは家の外に出なくなり、家族にとってますます厄介な存在になります。 自分の変身を気にせず自分の仕事を第一に考えたり、衰弱して家の外に出られなくなったりするグレーゴルは、現代人の様々な問題を体現していると思います。(野暮な例としては、いわゆる社畜とか、ひきこもりとか、介護とか。) 「人間が虫になったりはしないかもしれないが、虫のような人間にはなるだろう。しばしば虫のように扱われ、おびえながら触角をのばして辺りをうかがっているものだ。追いまわされ、逃げまどい、ほうほうのていで片隅に這いこみ、息を殺している」という池内氏の巻末解説は、とても的を射ていると思いました。 | ||||
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物語としては完成度が低いと思う。文学としてはどうか知らない。翻訳も分かりづらいと感じた。おそらく原書で読めば、星4つくらいにはなると思う。 なぜ星5つがこんなにも多いのか本当に不思議。有名な文学作家の書いた作品で、代表作の一つという先入観から?と疑ってしまった。 | ||||
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1時間程度で読める短編。 朝目覚めたら主人公が巨大な虫になった、 と書き出しからビックリ。 その後の状況説明は、具体的ながらも淡々としているため、 かえって滑稽な感じがして、もしかしてこれは喜劇なのだろうかと思った。 しかし、まったく主人公の事態は好転しない。 それどころか、主人公の変身の結果、迷惑を被った家族がどんどんやつれていき、 伴い、主人公自身も衰弱していく様も、まったく変わらないテンポ感で淡々と描かれている。 読み進めると段々つらくなってくる。 そして最後に主人公の死によって解放され、晴れ晴れとした気持ちを取り戻した家族。 その描写もあっさりとし過ぎていて、落ちがあるのかないのかも良くわからない。 何と言ってよいか分からない。シュールすぎて、ある意味衝撃的な作品。 | ||||
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探し回って、なかなかなかった課題図書。早くアマゾンで頼むべきだった。 | ||||
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虫になったグレゴール本人が,さほど焦らない所に狂気を感じた.数年後に再読したい. | ||||
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当時高校生だった私は読書が好きではなく、夏休みの宿題として感想文を書かなければならなかった為、仕方なく家にあった「変身」を手に取った。読み返してみて、こんな内容だったのかと感じたので当時は全部読んでいなかったと思われる。 感想としては、最期の展開には圧倒されてしまった。まさかこんな結末で物語が終わってしまうとは思いもよらなかった。 途中まで読んでいたときは、家族愛について書かれている物語だと思っていた。しかし、結末を迎えてもう何を伝えたかったのかワケが分からなくなった。 そこで一度頭を整理して考えてみた。 人は誰しも避けたいものがある。もしそれが大切なものであった場合、どうやって向き合っていくのかということ。 『避けたいものは自分自身を投影するものである』 もし明日自分に対する世間の風当たりが変わったとしたら、どのような感情で意思決定をし行動するか。 『自分自身と他者との分離』 奇想天外な内容ではあるが、現実に突然【虫】に変身するようなことは日常茶飯事である。 いじめ問題、病気、人間関係の孤立、破産、借金、職を失うetc… この物語では虫を除外して幸せになる為に意思決定をしたが、グレゴールの家族の目線ではなくて、グレゴール本人の目線で、「虫」になったときにどのようなあり方で自分をコントロールしていくかということを考えさせられました。 | ||||
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読書と言えばもっぱら、ドラえもんの科学本や図鑑、良くて星新一くらいの次男が、夏休みの宿題の「お勧め本紹介カード」に書く本選びに悩んでいる時、夫が本棚にある古い版の小説「変身」を勧めてきた。次男なりにがんばって読んだが、頭の中が???だらけになってしまい、紹介文などかける状態でなくなっていたので、Amazonで見つけた絵本版の本書を手に入れ、手渡した。 ビジュアル世代の息子たち、この本がイメージの扉を開いたようで、カフカの世界について親子での会話が盛り上がった。版画の持つ、光と影の世界が醸し出す心理描写が、文章の力を超えて心に入り込む一冊です。ネット古書で良い状態で入手できラッキーでした。 | ||||
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グレーゴルが働いていたときは、彼に依存していた両親、妹もグレーゴルが虫になってからは普通に働いていた。 つまり、彼らは彼に依存してしまっていて依存がなくなったと考えれば良かったのかもしれない。 グレーゴルは家族のために犠牲になったのかもしれない。 | ||||
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ストーリーは諸先輩方々のレビューの通り。 初めて読んだのは中学生位の頃だったと思うが再読。 今回読み終えての私観であるが、主人公の立場を通し、 3・11震災後の日本国家の在り方を想起させられた。 多くの人々が自己、家族、ひいては社会にあって働きあった日常。 しかし突如襲った災害によって、我々はかつてない種々の不安と傷み悲しみを負った。 否、まだ負い続けているとぼくは云いたい。 災後3年も経った今でさえ不充な生活を強いられ、 言葉にすらできず助けを求めている人々が多く存在する日本の実際。 これを為政者はどう説明できる、 リセットと忘却に任せて良いのであろうか・・・ 勿論、社会国家の援助が全てではない事は当然である。 主人公と家族、下宿人、政婦の筆致に災後日本の縮図を覚える。 この書を通じ個人と国家の相関意義を問わずにはいられない気持ちに駆られた。 読感に正解など存在しないし、人それぞれ多種多様であるべき。 是非、今の時代に読み味わって頂きたい作品。 | ||||
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