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老人と海



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老人と海の評価: 4.13/5点 レビュー 245件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.13pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全245件 181~200 10/13ページ
No.65:
(5pt)

浪人生のときに読みました。自然の賛歌

ただ釣りをやってるだけだと評する人もありましたが、私にはいい作品に思えました。海、空、大きな自然が感じられ、読後感も非常によかったです。
老人と海 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:老人と海 (新潮文庫)より
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No.64:
(4pt)

原書と併読しました

ご存知アメリカのノーベル文学賞作家・ヘミングウェイの代表的な短編です。本作は数年前にすでに一度読んでいたのですが、今回英語の勉強を兼ねて原書を読んだので、邦訳も再読してみました。

 原書を読んだ後に読むと、どんな邦訳でもある程度何か物足りない感じはするものですが、本作もご多分に漏れませんでした。英語の原書にみられる小気味のいいリズム感が、日本語に訳されると全く別のものになってしまいますし、また、福田訳は原書にある細かい描写を少し削いで意訳している所がちらほらあったので、その点も気になったというか「どうして?」という感じでした。
 本作はただでさえ短いお話ですし、意味の強調のために書かれているような細部の描写や形容詞であっても、そのまま訳して欲しかったと個人的には思いました。ヘミングウェイはそういう一行一行を考え抜いて書いているのですし、この位の量なら読者も言葉の意味をよく考えながら最後まで読む程度の余力はあると思います。

 本書を再読して、老漁師のサンチャゴの不屈の精神や、彼を慕う少年との純粋な友情、また<海>やそこに生きる生き物とサンチャゴの間にある不思議な愛憎と絆の、簡潔でありながら緻密でもある描写に感動しました。しかし解説にもありましたが、読後、何か描かれている内容に浅さがあるというか、魂に残るものがやや薄いという印象を受けました。どうも円や循環ではなく直線的な思想というか・・。少年の存在がサンチャゴにとって終始一貫した揺るぎのない救いであり、彼のあり方への肯定であるのは間違いありませんが、その仕組み自体がシンプル過ぎるという気もします。
 
 また、サンチャゴは海で神に祈ることもありますが、その祈りは本当に真剣な信仰心からのものというよりは「困った時の最後の神頼み」的なものとして描かれています。作中で信仰の問題がそのようにごく軽くしか扱われていないために、どうも人間存在がもつ根本の苦悩にまで筆が迫ってはいないと感じるのかなと思います。同じアメリカ文学でも、トウェインの方が信仰の問題に対して関心が深く、その分作品にもっと深みがあるように感じるのですが・・。

 ともあれ、本作がお好きな方でまだ原書を読まれたことのない方は、原書も一読されることをお勧めいたします。
老人と海 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:老人と海 (新潮文庫)より
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No.63:
(3pt)

純粋な客観描写

初めてアメリカ文学に触れました。買ってから気付いてショックだったのが裏に書いてある本の紹介にオチが書かれていたことです…3分の1くらい損した気分になりました笑 しかし、それを補う徹底的な描写!すぐに物語にひきこまれました。鳥や魚や海の表情まで細かい。なんとも楽しい2時間でした!(短編なのですぐ読める)そして終わりには解説もついています。ヨーロッパ文学とアメリカ文学の特徴や違いが分かりやすく書かれています。 読み終わって感じるのは、老いるってなんなんでだろうか?知恵があり、世の中の仕組みも分かっている尊敬すべき老人。けど体がボロボロなんだよ!淋しいじゃないですか…やるせない。。老いるってこういうことなんですよね…でも知りたくない!僕はまだ若いから!笑 でもこの作品と出会えて本当によかった。いずれはそうなるんだもん。
老人と海 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:老人と海 (新潮文庫)より
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No.62:
(3pt)

大間のマグロドキュメンタリー

年末の大間のマグロドキュメンタリーTVを何度も見たが、要するに、この話は相手がカジキマグロだというだけで、基本的には老体の零細個人事業主がマグロの一本釣りで釣り上げられない悲哀を描いている、という点において、基本的な文脈は大間のマグロTVと同じものである。どちらも荘厳な海の大型魚との戦いであり、よくTVに出演する、「生活のために最後の一発に賭ける」老漁師の深遠な精神と肉体活動を描いているという意味において、この作品も当然に相応の文学性が認められるのだろうが、大間のマグロTVを何度も見ている近年の人々にとって、この本を新たにめくることによる新たな感動というものは再現しづらいと思われる。「ソクラテスの弁明」は例えば、大昔の本ではあるものの、現代人が読んでも十分に読み応えのある名作である。その理由の一つは、そこに描かれた精神世界、哲学性が人間の本質をついているからである。しかしながら、老人と海に描かれた精神世界というものは色あせたものに見える。映像のように生き生きとは描かれているものの、映画の脚本のような意味ではエンターテインメントとして人気があるが、実際にそこに描かれた精神世界はそこまで深遠なものではないのではないか。かといって、全く面白くないか、と言えばそうでもないため、星3つとしたい。
老人と海 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:老人と海 (新潮文庫)より
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No.61:
(5pt)

名作の誉れ高いヘミングウェイの代表作

シンプルなあらすじの物語。明確に個性が定義された人物設定。無駄がなくテンポのよい展開。老境と若者の対照。自然と人間の対比。臨場感あふれる緊張。抑制が利いた文体。いつまでも残る格調が漂う余韻を胸に残す見事な作品である。分量としては少なめの作品なので、読書にそれほどなじみのない人にも向いている。
老人と海 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:老人と海 (新潮文庫)より
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No.60:
(5pt)

自信を失わないということ。

原題 The Old Man and the Sea はアーネスト・ヘミングウェイの晩年の小説で世界的なベストセラーとなりました。1952年に出版されています。
1958年にはアメリカで、ジョン・スタージェス監督により映画化されています。スペンサー・トレイシー氏主演です。
青年の頃に本を読むのが嫌いだった僕は、映画化は何度か見ましたが、原書は一度も読んだ事がありませんでした。

ところで、1950年代のアメリカって、既に自由主義国のトップなのですが、文化とか芸術とか料理の面で欧州諸国に劣っていると言われていたのです。しかし、 アーネスト・ヘミングウェイのこの作品と ハリウッド映画の躍進で芸術面でもアメリカは一流になりました。

話を小説に戻しますが、「老人と海」で注目したいのは、主人公である老人サンチャゴと、彼を慕う少年の表現が巧みなところです。半世紀経った今、日本ではサンチャゴみたいな情熱を忘れない老人は本当に少ないと思います。彼を慕う純真な少年も今の日本には希少だと思います。でも、彼の文筆からはリアルに感じる事が出来るのです。流石、文豪です。何年経っても伝えられています。
独り言の多い老人は今でも居ますが、内に秘めた情熱がサンチャゴの瞳から伝わります。自分の事を最高!と信じられれば、必ずチャンスはやってくるのです。それが年老いていても。
老人と海 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:老人と海 (新潮文庫)より
4102100040
No.59:
(3pt)

男の中の男とはこのことだろう。

1952年発表のアメリカ文学。
訳者による解説が興味深い。
彼によると1920年代までのアメリカ文学は空間的であり、ヨーロッパ文学は時間的である。そのため我々のように閉じられた社会に棲んでいる人間は、アメリカ文学に共感しずらい。

その1920年代の空間的文学の後に、過去の無意識にさかのぼる時間的な方式を採用したヘミングウェイたちが登場します。

当時ヨーロッパにおける絶望とは「精神を否定する精神」「自意識過剰を否定する自意識」でありました、それに反してヘミングウェイは肉体とか情念というものを信じています。それがヨーロッパ文学の抒情(じょじょう)性となり、ヘミングウェイの「ハードボイルド・リアリズム=非情の写実主義」とならざるえないのでしょう。

「老人と海」では、「精神と肉体との分離」を積極的に肯定する精神性が描かれています。言い換えると、「否定を肯定に転換するこころみ」が読み取れるのではないでしょうか。

老人(サンチャゴ)がひたすらかっこいい。男の中の男とはこのことだろう。
老人と海 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:老人と海 (新潮文庫)より
4102100040
No.58:
(3pt)

濃い。

敬愛の美しさにどんとした重みを感じる。
なかなか似たような雰囲気のものに出会えない気がする。
独特の重厚な世界。
老人と海 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:老人と海 (新潮文庫)より
4102100040
No.57:
(5pt)

雄々しい名作

老人が海に出て、巨大なマグロを相手に死闘を繰り広げる物語だ。

ヘミングウェイは、従軍したのち負傷して戦線を退いたのちに、従軍記者としてまた戦場に赴いた経歴があり、ボクシング・釣り・狩猟など男らしい趣味をたしなむ。
彼の作品にはそれが色濃く反映されている。

老人になっても、周りに何を言われても海にでる雄々しい志し。
孤独で色々な悩みと後悔を残し、武器を奪われても諦めない闘志で立ち向かう。

彼がこの作品を書いたのは53歳の時で、翌年にノーベル賞を受賞する。
老人に起こる出来事が、ヘミングウェイに起った出来事の隠喩と考え
この物語の結末が受賞に繋がったのだと思うと、堪らない気持ちになる。

老人に近づくにしたがって、数年後もまた読みたくなるであろう作品だ。
老人と海 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:老人と海 (新潮文庫)より
4102100040
No.56:
(2pt)

改訳希望

福田恒存はシェークスピアの翻訳は上手なのに、ヘミングウェイの翻訳はなぜこんなにつまらないのだろうと昔から思っていました。原文で読むと、カリブ海の光景が眼に浮かぶ名文なのに、この翻訳はただ事実の羅列を読まされているとしか思えないスカスカな文章なのです。そもそも福田恒存はハードボイルドに合わないのではないかと思う。
 版権の関係か、本作に関しては他の出版社からは対訳本などの特殊な形でしか出ていないので、選択肢もありません。
 他のヘミングウェイ作品はほとんど改訳しているのだから、本作も早いこと訳しなおしてほしいものです。
老人と海 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:老人と海 (新潮文庫)より
4102100040
No.55:
(3pt)

初ヘミングウェイ

私が、世間で言われているような名作を読んで感じることが2つあります。
1、読むことで非日常の世界に飛んでいける
2、読む人によって解釈が異なってくる

私は、この本を読んで、壮大なスケール感を感じました。
薄い本なのに、とても不思議です。
また、何度か読み返すことで「もしかしたら、こんな考え方もできるかな」
と、自分の考えを深めていけるような気がします。

正直言うと、一度読んだだけでは理解ができませんでした。
(勉強がたりませんね・・・)
なので、期間をあけてもう一度読んでみようと思います。
非日常を味わいたい方にお勧めです。
老人と海 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:老人と海 (新潮文庫)より
4102100040
No.54:
(5pt)

すがすがしさに包まれる名作

人間が生きるとはなにかというテーマを淡々と、しかし力強い筆致で読ませてくれる本。人間の人生がどれだけ儚いものか、何をもってして生きるか(目的)、人の生命が終わるとき後世に何が残せるか、人生で大切なものは何か、が老人の漁と自然の厳しさを通していやがおうにも読者に訴えかけてきます。テーマの根底に流れるものがキリスト教的というよりも、仏教的であるのはどうしてなんだろう。そこが世界的にベストセラーになった理由かもしれません。本の終わりには涙とともに、すがすがしさに包まれます。
老人と海 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:老人と海 (新潮文庫)より
4102100040
No.53:
(4pt)

一つの人間の生き方

初のヘミングウェイ。
たったひとり、名も知らない貧しい漁師の生き様を描いた作品でした。
家族、恋愛、友情などをテーマとした多くの本と比べれば、この本は「きれい」なものがなく、全体的に血なまぐさい印象です。それでも、一人の人間として己を信じて闘う老人の姿は「きれい」と同等の価値があるものだと感じました。
コンピュータのない時代、頼るものは、空と風と自分の経験。はたして、今このような生き方をする漁師や職業人がいるのかと思ってしましました。
老人と海 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:老人と海 (新潮文庫)より
4102100040
No.52:
(4pt)

不朽の名作

夏休みに読みたかった1冊、アメリカの「戦後派」文豪ヘミングウェイ晩年の名作。

ストーリーは、ただ小舟に浮かぶ孤独な老人がカジキや青鮫とストイックに戦う姿をひたすら描写しているというだけなのに、短編小説として絶妙なボリュームで、飽きることなく読める。

むしろ、それだけに余計なものがない、男性的なタッチで生きること、戦うことに対してまっすぐに訴えかけてくる爽快感や大胆さが人を動かすのでしょう。そして、そんな中にも、老人の少年への優しさが描かれている繊細さがなおさらこの小説の力強さを引き立てている。

ベルナール・ファイの表現を借りると、「ヨーロッパは時間の原理のうえに成り立っているのに対し、アメリカは空間の原理のうえに成り立っている」という。

この小説は、このハードボイルドさとストレートな表現力から、アメリカ流でもヨーロッパ流でもない、そんな歴史的背景から想像されるイメージとはまた少し違った独特の印象を与えらた。
老人と海 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:老人と海 (新潮文庫)より
4102100040
No.51:
(5pt)

俺がカジキを運んでいるのか?カジキが俺を運んでいるのか?

あらすじを読んで「獲物は釣れて、しかもサメに食われて無くなる」ことまで書くのか、と思いました。
けれど、この小説では「オチが読めていること」は大した問題ではありませんでした。
食物を愛し、憎み、尊敬するサンチャゴの姿勢、決して諦めずに大魚へ戦いを挑む生き様そのものが筋だからです。
サンチャゴが、老いてなお自分の誇りのために(なのかも、あやふやになるほどに)
愛する海を食べて生きながらえる姿は、どこかカニバリズムのようにも感じられました。
釣り上げたカジキを船横にくくって、陸へ戻る際
「俺がカジキを運んでいるのか?カジキが俺を運んでいるのか?」と
疲れ果てた頭で考えるサンチャゴ、このシーンがとても好きです。

獲物を捉える瞬間、人生の全てがそこに集約される。
最後、獲物をサメに食べられてしまうのは、サンチャゴの何かが損なわれた暗喩なんだろうか?
だとしたら、失われたものとは何なのか、と思う。
サンチャゴは誇りも希望も捨てずに果敢に戦ったけれど、
ずっと、マノーリン(サンチャゴの弟子)が居てくれれば、と思っていた。
その、ちらっとした弱さなんだろうか。それが命取りになった?このへんの解釈はまだ考え中です。
人によって色んな解釈、色んな視点で読める作品だと思います。

アレクサンドル・ペトルフのアニメーション「老人と海」を先に見たのですが
海の照り返しや透明感、サンチャゴ(漁師である老人)の年老いた節々の動き、
全ての奥行きがその場にあるようで(でも、夢の国のように美しい)
作品のなかで人物や風景が生きている、と感じました。
そんな、印象的な映像が先入観であるなか読んだ「老人と海」でしたが、
小説で繰り広げられた死闘もそのままに、情景が忠実で感動します。
小説を読んだことのある方は、是非このアニメーションも見て欲しいです。
老人と海 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:老人と海 (新潮文庫)より
4102100040
No.50:
(3pt)

ゆっくりと時は流れる

老人と少年の年齢を超えた男同士の友情を背景に大魚との死闘や鮫との戦いが描かれている。

老人と大魚の死闘の中にはいつの間にか戦友として大魚のことを見るようになる。「生と死」を感じその中で「老いと若さ」を感じている。また戦いの勲章である大魚を貪る鮫を殺す中で「罪と罰」についても考えられている。

男性に共感をえやすいハードボイルドな作品であると思う。
老人と海 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:老人と海 (新潮文庫)より
4102100040
No.49:
(5pt)

命尽きるまで、ただ愚直に生きる

勝利は儚い。一瞬で手をすり抜ける。しかし最善を尽くしたという誇りは、永遠に人間を支える。
 未来は儚い。一瞬で過去になる。それでも人間は、未来に希望を抱き続ける。
 なるほど生きることは罪深いことかも知れない。勝利は誰かの敗北なのだ。誇りは誰かの屈辱なのだ。
お互いに決して共有できない痛みがあるのだ。だが寄り添うことはできる。
老人が魚に、海に、少年に寄り添ったように。少年が老人に寄り添ったように。

 ヘミングウェイの死に、軽々しく言葉は吐けない。その痛みに寄り添えるほど、私は長く、深く生きていない。
ただ、文中の老人の言葉に、ヘミングウェイの本質を、理想を見る。
 「けれど、人間は負けるように造られてはいないんだ」
 「そりゃ、人間は殺されるかもしれない、けれど負けはしないんだぞ」

 苦境にある時にこそ、受け止めたい言葉だ。
老人と海 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:老人と海 (新潮文庫)より
4102100040
No.48:
(5pt)

福田恆存の解説が出色だと思います

名著は名著ですが、内容はいまひとつ薄い感じがします。

それがなぜなのかを補うように解きほぐしてくれるのが、巻末の福田先生の解説です。日本人の読者にとっては、この解説をまず読むために本書はあるだろうと僕は思っています。

ライオンの夢で幕を閉じる本編のストーリーは僕も好きです。けれど屈折や沈殿が足りないですよね。

と、感じてしまうのはなぜなのだろうか、という、我ながらいまひとつ腑に落ちない、食い足りない気持ちを満たしてくれたのが福田先生の解説です。ここだけでも繰り返し読んでいます。
老人と海 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:老人と海 (新潮文庫)より
4102100040
No.47:
(5pt)

「誰が為に鐘が鳴る」を読んで

ヘミングウェイの作品では、「誰が為に鐘が鳴る」を読んでから、老人と海を読みました。

題材が異なる性か、かなり違う傾向だと思いました。
海と老人の格闘という視点で、深みのある作品だと思いました。

最初と最後に老人と少年の交流があります。
間は、老人と海との戦いがあります。
特に、海と鮫との戦いがすざまじい。
最後に、老人と少年の交流で終わります。

原書も一度は読んでみたいと思いました。
老人と海 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:老人と海 (新潮文庫)より
4102100040
No.46:
(3pt)

人生の黄昏

著者の経歴から推測すると、主人公の老人は著者自身を写している面があるだろうと思う。53歳で体力の衰え感じ始めたのに加え、事故で重症を負い身体的な頑健さを失ったこと、創作についての自尊心・自信と作品の不評との葛藤、老いることへの心細さが移入されているように思う。
「『誰か話し相手がいるというのはどんなに楽しいことかが、はじめてわかった。自分自身や海に向かっておしゃべりするよりはずっといい。お前がいなくてさびしかったよ。』と老人は言った。」、「僕、お爺さんに教えてもらうことがたくさんあるんだから。」という会話が、少子高齢化日本や50代に近づいた自分自身の問題を思い起こさせ、共感を覚えた。
釣りのシーンの描写は、繰り返しが多く、しつこい感じがした。
老人と海 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:老人と海 (新潮文庫)より
4102100040

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