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砂の器



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砂の器の評価: 4.05/5点 レビュー 172件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.05pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全172件 121~140 7/9ページ
No.52:
(5pt)

感動を味わう

今頃なぜ古い松本清張のDVDが・・・と思ったものの興味本位から第1巻を購入。
途中から、刑事役である丹波哲郎が過去を振り返るシーン「ただ想像するしかありません・・・」から始まる過去のシーンが涙を誘う。
なぜ、日本の美しい風景をバックに過去が進行する。そして殺害事件が次第に解明されていく。その殺害にあった背景とは・・・。
松本清張傑作映画ベスト10 1 砂の器 (小学館DVD BOOK)Amazon書評・レビュー:松本清張傑作映画ベスト10 1 砂の器 (小学館DVD BOOK)より
4094804013
No.51:
(2pt)

上巻で期待したけど・・

上巻が面白かったので下巻も買ったけど、いつの間にか刑事が天才的な推理を働かせるようになって犯人を突き止めるとは、あまりにも雑。現実問題として推理だけでは公判は維持できないだろうに、こんな雑なストーリーが傑作とは。清張のネームバリューだろう。
小説を映画化するとつまらなくなるものだが、こればっかりは映画のほうが面白い。そういう理由で、ずいぶん前に映画を見た後だけに原作を期待したが、映画のほうが遥かに面白かった珍しい例。
砂の器〈下〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:砂の器〈下〉 (新潮文庫)より
4101109257
No.50:
(5pt)

清張作品の映画化、最高傑作。巨大なる悲劇が眼前に登場。

松本清張が原作。映画化されたこの作は、原作を越えている!
野村芳太郎が監督、脚本は橋本忍、山田洋次。登場する俳優は当時を実際に体験し、怒りきっている。彼らの姿そのものなのだ。
なぜ、「砂の器」なのか、この映像化された動きをみよう。映像で納得。
緒形健はなぜ殺されたのか。
役者丹波哲朗の最高作でもある。森田健作。笠知衆も登場。森田健作、そして、天才ミュジッシャン加藤剛。愛人は島田陽子、さらに婚約者等、渥美清も出ている。戦争、敗戦、戦後が見事に描かれている。ハンセンシ病への差別。
なぜ、この事件が起きたのか。背後を知る。
いや、若き人に知って欲しい。
敗戦後の日本。加藤剛は生き、苦しきも堂々と第二の道を歩まんとしている。
しかし、丹波哲朗が朗々と語るあの時代。涙。今こそ、何回も観ないといけない。
解説本は見事。いい作品を小学館は残してくれた。
必見。この作品を観ることなくして死ぬことあい無かれ。
松本清張傑作映画ベスト10 1 砂の器 (小学館DVD BOOK)Amazon書評・レビュー:松本清張傑作映画ベスト10 1 砂の器 (小学館DVD BOOK)より
4094804013
No.49:
(3pt)

筆力を味わう小説

松本清張がすごい小説家ということは、誰もが認めることで、しかし、ときどき外れと言うか、手抜きに等しいゴミ小説もあるのがふしぎなのだけれど。
どこが不思議かというと、そのゴミ小説がかわいく思えるところだ。
さて、砂の器。何度も映画/ドラマ化された、有名な小説だ。
「かめだ」と言う訛りをおって、今西刑事が東北から岡山まで旅するし、なぜか、不発に終わった秋田・亀田地方でキーパーソンと遭遇する。
汽車から紙吹雪をまいた女性の話を聞くと、犯人の衣服を切り裂いて捨てたのだと直感し、3カ月後にも関わらず、その切片を拾ってしまう。
こんなラッキーマンなのだから、途方に暮れて散歩していたら、ある男とぶつかって、そいつに絡まれている内に、そいつが真犯人だった。
という結末でも不思議はないんじゃないかと思うのだが。
それでも松本清張は、すごい小説家なのだとつくづく思う。
こんな展開なのに、ちっとも読む気を失させないのだ。
いったい、どうやって、この状態から大団円に持って行くのだろう!
気になってしょうがない。
これが、松本清張の筆力なのだ。
砂の器〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:砂の器〈上〉 (新潮文庫)より
4101109249
No.48:
(2pt)

「紙吹雪」で興ざめ

上巻を読んだ段階ではストーリーがこの後どう展開するのか全くわからない。ストーリー序盤の重要なキーワード「カメダ」に関する捜査に始まり、「ズーズー弁」に関する捜査でストーリーは一歩前進した。しかし、その後紙吹雪を列車の窓からまき散らす女の話を聞いた刑事がある推理をするが、その推理がいただけない。ストーリーにこんな味付けしようとした作者の意図は理解出来ず、作品の質を落としてしまっている。この点を除けば緊張感あふれるストーリー展開で、早く次の展開を見たくなり、どんどん読み進む事が出来る。まだ下巻を読んでないのだが、事件の真相や誰が犯人なのかは上巻を読みながらいろいろ推理しているが、上巻を読み終えた段階では全くわからない。さて、真相やいかに?
砂の器〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:砂の器〈上〉 (新潮文庫)より
4101109249
No.47:
(1pt)

これはいったいどういうこと???

この商品、表紙を開けると、
音声に「2.0chステレオ」と「5.1chサラウンド」の2種類が入っているように書かれてあるのですが、
実際は なんと「2.0chステレオ」しか入ってません。
小学館ともあろうものがこれはいったいどういうわけ???
嘘つきやん。
しかもチャプター選択の画面もないし・・・。
デジタルリマスター版と同じ物が入ってるものとばかり思ってたんだけど、甘かった・・・。
めちゃめちゃ汚いので、おそらくデジタルリマスター版ではないのでしょう。
しかし、「5.1chサラウンド」が入ってないのは紛れもなく販売元の大きな間違いなので、
問い合わせてみようと思います。
松本清張傑作映画ベスト10 1 砂の器 (小学館DVD BOOK)Amazon書評・レビュー:松本清張傑作映画ベスト10 1 砂の器 (小学館DVD BOOK)より
4094804013
No.46:
(3pt)

現代芸術嫌悪

 作者自身が「原作を越えた」と述べたと伝えられる映画に比べ、小説自体は清張推理小説群の中ではB級品である。トリックの未熟さとヒントの出し渋りを二、三挙げてみてもも、例えば伊勢の旅館の女中が直ぐ思い出す程の三木謙一のズーズー弁を同居の養子彰吉が言下に否定したり、死亡した二人の女性の住居が今西刑事の極く近くだったり、実妹のアパートだったり、血の付いたシャツをわざわざ列車の窓から撒き散らしながら、血の付いたはずのズボンやコートへの言及がなかったり、桐原老人からの手紙を隠したまま、今西のノートに突然伏せ字で「ある人物」の本籍・現住所が現れたり、果ては超音波殺人など、読んでいて苦笑を禁じ得ない。
 映画で喧伝されたハンセン氏病患者に対する世間の無理解への抗議という点でも、原作では病名も書かれず、和賀英良の悲惨な生い立ちを述べる以上の社会的主張は感じられない。
 その代わりに、本書で印象深く思われるのは語り手の現代芸術に対する嫌悪感である。ヌーボーグループに集う若手芸術家・評論家たちには「既成芸術の破壊」という動機以上の芸術的創造力はなく、世間を驚かすことだけで世に出ようとし、その実マスコミや富裕層からの愛顧を願い、仲間内ではひがみと足の引っ張り合い、といった具合で攻撃は休むところがない。和賀英良の前衛音楽も外国からの借りものに過ぎないと手厳しい。特に和賀と関川には彼等より低階層の女性を配し、自己保全ために、同年配の女性たちの無垢の愛を利用したり、死に追いやったりする様子を書き込んで、読者の彼等への同情を執拗なまでに抑圧していると感じられる。
 本書が新聞に掲載されたのは1970〜71年にかけてで、学生運動の無様な終焉期に当たる。それと共に前衛芸術もその戦闘性を失って風俗化した。オールド・リアリストの清張は、足が地に着いていない「前衛」への嫌悪感を、結果を見てから物を言う愚昧さに気づきつつも、敢えて書きたかったに違いない。
砂の器 (カッパ・ノベルス 11-9)Amazon書評・レビュー:砂の器 (カッパ・ノベルス 11-9)より
4334030092
No.45:
(3pt)

現代芸術嫌悪

作者自身が「原作を越えた」と述べたと伝えられる映画に比べ、小説自体は清張推理小説群の中ではB級品である。トリックの未熟さとヒントの出し渋りを二、三挙げてみてもも、例えば伊勢の旅館の女中が直ぐ思い出す程の三木謙一のズーズー弁を同居の養子彰吉が言下に否定したり、死亡した二人の女性の住居が今西刑事の極く近くだったり、実妹のアパートだったり、血の付いたシャツをわざわざ列車の窓から撒き散らしながら、血の付いたはずのズボンやコートへの言及がなかったり、桐原老人からの手紙を隠したまま、今西のノートに突然伏せ字で「ある人物」の本籍・現住所が現れたり、果ては超音波殺人など、読んでいて苦笑を禁じ得ない。
 映画で喧伝されたハンセン氏病患者に対する世間の無理解への抗議という点でも、原作では病名も書かれず、和賀英良の悲惨な生い立ちを述べる以上の社会的主張は感じられない。
 その代わりに、本書で印象深く思われるのは語り手の現代芸術に対する嫌悪感である。ヌーボーグループに集う若手芸術家・評論家たちには「既成芸術の破壊」という動機以上の芸術的創造力はなく、世間を驚かすことだけで世に出ようとし、その実マスコミや富裕層からの愛顧を願い、仲間内ではひがみと足の引っ張り合い、といった具合で攻撃は休むところがない。和賀英良の前衛音楽も外国からの借りものに過ぎないと手厳しい。特に和賀と関川には彼等より低階層の女性を配し、自己保全ために、同年配の女性たちの無垢の愛を利用したり、死に追いやったりする様子を書き込んで、読者の彼等への同情を執拗なまでに抑圧していると感じられる。
 本書が新聞に掲載されたのは1970〜71年にかけてで、学生運動の無様な終焉期に当たる。それと共に前衛芸術もその戦闘性を失って風俗化した。オールド・リアリストの清張は、足が地に着いていない「前衛」への嫌悪感を、結果を見てから物を言う愚昧さに気づきつつも、敢えて書きたかったに違いない。
砂の器―長編推理小説 (1961年) (カッパ・ノベルス)Amazon書評・レビュー:砂の器―長編推理小説 (1961年) (カッパ・ノベルス)より
B000JAMDRO
No.44:
(1pt)

こんなものが名作?

ストーリーとしてはおもしろいのはずなのだが、あまりに雑な展開で推理小説としては3級品。人物描写も薄っぺらで文学性も感じられない。
砂の器〈下〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:砂の器〈下〉 (新潮文庫)より
4101109257
No.43:
(4pt)

読書会

一般的には推理小説として読まれている本作ですが、推理小説としての出来は「もうちょっと」と言わざるを得ない。なぜなら手がかりが偶然過ぎるほど偶然に刑事に提示されるからです。そんなことはあり得ない、というぐらい都合良く証拠がそこら辺に転がっているのです。
そこの部分は興ざめしてしまいますが、物語の完成度が高いからでしょう、物語の世界に引き込まれました。我々読者はまるで今西刑事と同化して事件を追うのです。秋田に行ったり、出雲に行ったり、伊勢にいくのです。そして今西刑事と同じように聞き込みを行うのです。犯人の手がかりを追うのです。緊張感溢れる読書体験です。推理小説がエンターテイメントなのは、この同化を楽しむことができるからなのでしょう。その点では最高の部類の作品です。そして本作が読み継がれるのは、誰もが故郷を持っているからです。その故郷はいい思い出も恥ずかしい思い出も憎しみもあるでしょう。そんな故郷を思い出させる「共通体験」ができるからなのでしょう。その感覚は時代を超えるのです。
砂の器〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:砂の器〈上〉 (新潮文庫)より
4101109249
No.42:
(1pt)

BOOK化したとはいえ、この値段は高い

「砂の器」に引き続き、DVD−BOOK化される10作品は、
廉価版、レンタル等々、いつでも安価に接することができる作品ばかりなので、
これをわざわざ購入するのは、正直、書斎を飾る目的以外に無さそうだ。
実際、この「砂の器」のBOOK部分は、ベテランカメラマンの川又昂氏の談話
はともかく、製作当時の世相ニュース等、全く意味が無いものが多い。
秋には、清張作品のBOXも続々発売され、1作当りのコストから考えるとそちら
を購入する方が絶対得である。
松本清張傑作映画ベスト10 1 砂の器 (小学館DVD BOOK)Amazon書評・レビュー:松本清張傑作映画ベスト10 1 砂の器 (小学館DVD BOOK)より
4094804013
No.41:
(5pt)

こういう企画を待っていた!

『砂の器』はもう何度観たか数え切れない。評者のなかでは「これぞオールタイム・ベスト」というべき作品だ。勿論原作の小説も読んでいるが、物語としての密度、構成の妙では圧倒的に映画版の方が上なのは衆目の一致するところだろう。クライマックスで流れる『宿命』も実に素晴らしい。
反面、常々物足りなく思ってきたのは、松竹から出るVHSビデオやDVDに解説書の類いが全くないことだった。ひと昔前は、メイキング映像を用意するなど考えられなかったし、ソフト化されて繰り返し観られるだけで御の字だったわけだから、致し方ないことなのだが……。この作品が作られてから35年経ち、関係者にも亡くなられた方が多いことを今回の解説本から改めて知った。インタビューが載っている撮影監督の川又昂氏も既に83歳。まさにぎりぎり間に合った感じだ。とは云え4頁ではあまりに少ない。どうせならもっとたっぷり制作秘話を聞きたかったのに。
また、川本三郎氏の作品解説もちょっと淡白な印象を拭えない。評者が思うに、本作のテーマである親と子の宿命、その哀しさが最も表れているのは今西警部補が事件の犯人・和賀英良=本浦秀夫ではないかと本浦千代吉に質したのに対し、千代吉が悲痛な呻きを漏らしつつこれを否定したシーンだ。立派に成長していた最愛の息子。でもここで親子の名乗りをあげてしまえば、折角輝かしい人生を歩みつつある息子に迷惑を掛けてしまう……。いまだに涙なくして観れない。川本氏の解説はこの部分を全くスルーしてしまっており、大変残念だ。
松本清張傑作映画ベスト10 1 砂の器 (小学館DVD BOOK)Amazon書評・レビュー:松本清張傑作映画ベスト10 1 砂の器 (小学館DVD BOOK)より
4094804013
No.40:
(5pt)

名画の品格を高める魅力的な編集、造本。

いいものはいい。
ただし、映画そのものが傑作なのは言うまでもないので、
《DVDブック》としての魅力に特化して言うと、

1、映画作製時期をイメージさせる解説、写真。
2、撮影を担当した川又昴のインタビュー。
3、川本三郎の委曲を尽くしたエッセイ。
4、重厚で品格のあるブックデザイン。

…ということになろうか。
特に、邦画の魅力に精通し、名著『ミステリと東京』の著者でもある
川本氏の文章は、本書の価値をかなり高めている。

映画について言えば、
ロードショウ時から何度も映画館で観た上、数年前には、
デジタルリマスタリング上演で久々に観て感銘を新たにしたし、
今さらとも思ったが、やはりいいものいい。
脚本、配役の妙はもちろんだが、今となってみると、
秋田、島根、石川、伊勢などの地方の景観美を、
ドラマと一体化して収めたことが、ほんとうに貴重。

松本清張をして原作よりいいと言わしめた名画の、
文字通り永久保存版にふさわしい一冊。
松本清張傑作映画ベスト10 1 砂の器 (小学館DVD BOOK)Amazon書評・レビュー:松本清張傑作映画ベスト10 1 砂の器 (小学館DVD BOOK)より
4094804013
No.39:
(2pt)

名作と言われているので読んでみましたが・・・

名作と言われているので読んでみましたが、期待が大きすぎたせいか、
少なくとも上巻だけでは特に大きな驚きも感動もスリルも感じませんでした。
書かれた当時と現代の技術の進歩や時代の雰囲気がだいぶ変わっているので
そのあたりにまず溶け込むのに上巻の4分の3くらいまでかかりました。
逆にその時代の変化が愉しめるという見方もありですが。
下巻でどれくらい盛り返してくるのか?
今後の展開に期待します。
砂の器〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:砂の器〈上〉 (新潮文庫)より
4101109249
No.38:
(4pt)

映画のほうが名作かも

映画があまりにもいい出来だったので、原作をこの年になるまで読んでいなかった。トリスバーも知っているし(さすがに行ったことはないですが)、新幹線のない夜行列車も乗ったこともあるので、まあお若い方々よりリアリティを感じながら読めました。映画で感じた荘厳な音楽の世界は全く感じず、結構淡々とした推理小説として読んでしまいました。ハンセン病の社会的差別の糾弾的なアジテーションも感じず、この辺も淡々と当時は差別を受けて大変やったのだ・・的な雰囲気のまま、ひたすら今西刑事さんの追跡を追っていく。トリック・ストーリーの展開に関しては、犯人の動機は理解できます。戸籍のドサクサも納得、ただ納得いかないのは、ちょっと偶然性がごり押しでは??と今西刑事の妹のアパートに容疑者が転居してきたりちょっとやりすぎでは??それと超音波の殺人マシーンは昭和35年では革新過ぎてなんかSFの世界のような気がした読者もいただろうと思ってしまう。たがほぼ50年を経過した今の世でもこの理論は成立しているのでしょうか??
映画に比べて原作はちょっと突っ込んでみたくなる点はあります。ただ地方に出て足で調査してしていくあたりの記述は読ませます。確かに第1人者だと思ってしまいます。
やはり一度は読んでおくべき小説には違いないですね。
砂の器〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:砂の器〈上〉 (新潮文庫)より
4101109249
No.37:
(4pt)

映画の方が面白いかも…

砂の器は、もし映画(加藤剛主演版)がなければ、
それはそれで完成度のある作品なんでしょうが
時代に埋没していたでしょう。
映画版(加藤剛主演版)があって
テレビ版があって
それぞれがオリジナルとは異なる部分が多くあり
そこではじめてオリジナルを読んでみたいという
そんな問題意識が興るのです。
オリジナルにあるのは、らい病への偏見です。
そして、犯人と父親がさすらった長く辛い旅は
映画版を見てからオリジナルにあたったほうがイメージしやすくてよいのかと思います。
テレビ版の「宿命」という解釈は、
時代の埋没を避けるために仕方がなかったのかも知れませんが
私は、無理があったように思います。
砂の器 (カッパ・ノベルス 11-9)Amazon書評・レビュー:砂の器 (カッパ・ノベルス 11-9)より
4334030092
No.36:
(4pt)

映画の方が面白いかも…

砂の器は、もし映画(加藤剛主演版)がなければ、
それはそれで完成度のある作品なんでしょうが
時代に埋没していたでしょう。
映画版(加藤剛主演版)があって
テレビ版があって
それぞれがオリジナルとは異なる部分が多くあり
そこではじめてオリジナルを読んでみたいという
そんな問題意識が興るのです。

オリジナルにあるのは、らい病への偏見です。
そして、犯人と父親がさすらった長く辛い旅は
映画版を見てからオリジナルにあたったほうがイメージしやすくてよいのかと思います。

テレビ版の「宿命」という解釈は、
時代の埋没を避けるために仕方がなかったのかも知れませんが
私は、無理があったように思います。
砂の器―長編推理小説 (1961年) (カッパ・ノベルス)Amazon書評・レビュー:砂の器―長編推理小説 (1961年) (カッパ・ノベルス)より
B000JAMDRO
No.35:
(5pt)

超オススメ!

私はこの作品を最初に昔の映画で見ました。緒方拳や丹波哲郎が出ているすごーーーいふるい映画です。最近この作品でドラマ化されたので、それを見た人が多いと思いますが、是非機会があれば、その映画のほうも見て欲しいですね。この作品は、とても奥が深いです。読みましょう。絶対楽しめます。でも悲しいストーリーです。映画では寺尾聡のお父さんが(犯人の病気の父親役)がいい味出してます。
砂の器〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:砂の器〈上〉 (新潮文庫)より
4101109249
No.34:
(5pt)

宿命という悲しみ

 この本の根底にあるのは、病気に対する偏見と誤解です。
この偏見と誤解は やっと最近になって大きな社会問題
として取り上げられています。
 幼いとき、父親が病気を患ってしまい、父と子は放浪
の旅に出ます。
 宿命とはなんでしょうか。人生は変えられないもので
しょうか。
 主人公の悲しみが伝わってくる すばらしい作品です。
 
砂の器〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:砂の器〈上〉 (新潮文庫)より
4101109249
No.33:
(5pt)

負けたくない

近づく足音
迫る暗い過去
遠ざかる幸せ
孤独、不安、劣等感、忘れかけていた記憶が蘇る。
社会という名の偏見が、無垢な人間を追い詰める。
負けたくない、との切実な思いが・・・
社会によって追い詰められた人間の
孤独と不安の物語。
私は、あなたから逃げているのではありません。
社会から逃げているのです。
砂の器〈上〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:砂の器〈上〉 (新潮文庫)より
4101109249

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