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砂の器
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【この小説が収録されている参考書籍】
砂の器の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.05pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全172件 61~80 4/9ページ
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何も言えないです。松本清張の最高傑作であることは間違いないです。 | ||||
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立派な本です ! 見た目も中身も♪ 心に余裕がある時にじっくり読みふけりたい.....いつに成ることやら | ||||
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この作品を読んで一番印象的だったのは、主人公今西栄太郎刑事の事件解明に対する執念である。自分の休暇を使って、自費で遠方まで調査に出掛ける仕事中毒ぶりが描かれている。ちょっとした事柄から、事件の鍵になりそうなことを次々と思いつき、遠方まで出張したりするが、それがことごとく空振りに終わっている。何度も挫折を味わいながら、あきらめずにとことん突き詰めていき、真相にたどり着くまでの長い道のりは読み応えがある。所轄の蒲田署の担当刑事である吉村との友情も作品を味わい深いものにしている。 今西刑事の執念の捜査を描いた警察小説の比重の大きい作品と感じたが、事件の背景には、現代でも問題になっているらい病のことや、戸籍制度の闇の部分など、社会派推理小説としての問題点の指摘もある。 さらに、現実的に可能かどうか、疑問を感じる部分もあるが、前例のない特殊な殺人方法が示されている点にも興味を引いた。 しかしながら、列車から線路に白いものを撒く女の記事から血の付いた衣服の処分を連想したり、近くのアパートに住んでいる自殺した女を列車の女と結び付けたり、押し売り撃退の話とトリックとを結び付けたりなど、ちょっと無理がある、強引ではと感じる箇所もあった。 | ||||
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時代設定は古いが、2018年に読んでもエンターテイメント性は高く、読み出すと止まらない。犯人の動機、登場人物同士の関係など、読み終わってから振り返ると精巧な機械仕掛けのようで、「あれはこういうことだったのか」と何回も驚かされた。 ただ、「こんな偶然の出来事から手がかりを得られるのか?普通はないやろ」というようなところが何ヵ所もあるので、ミステリー通が評価するとどのようなものになるのかは少し興味がある。自分としては、そのような「偶然性」に依存した謎解き、ストーリー展開も含めて小説の形のひとつかと理解することにした。 | ||||
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・サノーさん一言コメント 「社会派推理小説という新ジャンルを拓いた巨匠が描く、人間の怒りと憎しみの連鎖と矛盾」 【サノーさんおすすめ度★★★★★】 ・ウノーさん一言コメント 「老練な刑事とともに、複雑な事件を紐解いていきましょう。昭和の情景、当時の日本の旅情も楽しめる一冊です」 【ウノーさんおすすめ度★★★★☆】 ・サノーさん、ウノーさん読書会 サノーさん(以下サ):何百年、何千年と変わらない「人間という生き物」がいる一方で、人間を取り巻く社会やインフラ、テクノロジーは、ほんの数十年で「激変」する。 ウノーさん(以下ウ):昔、読んだ作品だと思ったのですが、いま読むと「昭和の世の中」が遥か太古のように感じられました。 サ:いかに、ここ数十年の「変化」が大きいのか、こういう「時代を超えた傑作」を読むと、はっきり認識できる。 ウ:やっぱり「インターネット」の発現と普及は、ほんの数十年前を「太古」にしてしまうほど「変化」だったんですね。 サ:通信手段も同じだ。固定電話も普及してないところから、一家に一台となり、電話ボックスにより外で会話できるようになり、衛星電話、携帯電話、ガラケーとなって「スマホ」に至ったわけだ。 ウ:この作品では、「昭和中期の社会」とインフラ、世相を楽しみながら、わずかな「手掛かり」から、真相に迫っていく推理小説の楽しさを堪能できます。 サ:重要な「証拠」だった「証言」や「物証」が「おとり」となり、些細な気づきや発想が「証拠」へと昇華していくストーリー展開は、名人の芸だといっていい。 ウ:時代の寵児、松本清張を楽しむには、うってつけの一冊です。 サ:日本の方言、言語の特性を「トリック」に利用し、読む人を惑わしていく。 ウ:伏線の貼り方も絶妙です。物語の「その時点」では、全く意味をなさない「描写」が、真相に迫った後に「重大な意味」をもつように仕組まれた構成は、真似できるものではありません。 サ:でも、読んでいて、つい思ってしまう。「これって、検索すれば、すぐわかるよな」と。 ウ:「もし、今西刑事がスマホを持っていて、地図検索できたなら」とか、どうしても連想してしまいました。 サ:さすがの清張さんも、よもや60年後のネットワーク社会を想定することはできなかった。 ウ:想定する必要もありませんし。その時代を写し取り、その時代の矛盾を「推理小説」という形式で発表しつづけたのですから、いま読んでも「別の面白さ」が響くわけです。 【了】 | ||||
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母に頼まれて、購入しました。 「こんな立派な本が来ると思わなかった。」と、大変喜んでおります。 また、別の作品を購入したいと思います。 | ||||
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中だるみありという指摘がありますが、それはそのとおりと思います。ですが、ありそうな(far-fetchedではない)話を、読者を惹きつけながら語れる著者。さすがでした。構成力・発想力に脱帽です。 アメリカのドラマにあるようなdroneや科学捜査を駆使した刑事ドラマとは一線を画した昭和の捜査→読んでいて面白かったです。 | ||||
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推理小説と社会小説の合体版のような話の流れだった。ずっしりと重いテーマにため息をつきながら読んだ。だが、こういう話を書ける著者は貴重な存在だと改めて思った。 Felt like plodding along endlessly after reading it. | ||||
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思ったほどでした‥‥今から下巻を読みますが途中で力つきるかも。 | ||||
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どんどん読み進んでゆく感じで推理小説の醍醐味。最後の顛末が少し物足りないかな。む | ||||
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上・下の評価として、ストーリーの展開、意外性、などなど申し分なし。ついつい、松本清張にはまりつつあります。 | ||||
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小説から読んでみた。地道な犯罪捜査に重点を置いた小説版。多少御都合のよろしい部分もあるがエンターテイメントである以上、仕方ない部分でしょう。小説ではこれから成り上がって行くのに、足を引っ張るものを切り捨てる残忍な印象。映画版では成り上がる部分の強さはなく、悲劇的な親子関係を強調している。小説では蒲田操車場の殺人事件の犯人は後半まで分からないが映画版では登場人物が少ないのでまるわかりです。どちらがいいのではなく、どちらも読んだり見たりした方がいいです。 | ||||
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映画では表現できない情景や人間の描写が・・・作家の意図、狙いが・・・やっぱり文字の本だと思う。 | ||||
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30年前、友に誘われて見に行った映画「砂の器」。親子連れが彷徨する姿を描き出したラストシーンでは、涙が止めどなく流れた。「砂の器」以上の映画はないと、今でも思っている。 その映画の感動が忘れられず、いつか原作を読んでみたいと思いながら月日が流れた。 図書館でようやく手にし、あの感動の片鱗でもと期待して読み進める。松本清張の語り口は分かりやすくて好きだ。 ところが、途中から、プロットの甘さが目についてくる。伏線が分からない。出来事が安直。おやおや大丈夫かな?と混乱してくる。 自然死に見せかける人殺し手段は、作品が描かれた当時は目新しい着想だったのかもしれないが、奇をてらっている気がして、好きになれなかった。 極めつけは、犯人の動機が描ききれていないこと。よって、何の感動も得られぬまま、この長編小説が幕切れとなった。 映画の印象とは遠かったが、するべきと思いながらも長年放っておいたことをようやく遂げたことは素直に嬉しい。 | ||||
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私は松本清張の作品は数多く読んでいますが、正直いって「砂の器」は過大評価されていると思います。刑事と、事件に関わる複数の人々の間に偶然のつながりが多すぎて、現実味がないし、結末にいたる捜査の過程で決定的な証拠がなく、ほとんど刑事の推測に基づいて物語が進行し、また、何のために登場させたのかと思うような脇役が多くてゴチャゴチャしている感じがしました。殺人可能な音楽というのも信憑性が感じられないし、ラストに至っては、何よりも真犯人につながる確実な証拠が殆どないのに警察が逮捕状を出すわけないでしょう。映画はこのような欠点を大きく修正して成功したのだと思います。 | ||||
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古い本なので、印刷の微妙なカスレなど、味があって 楽しめました。 | ||||
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古い小説ですが、昭和の刑事らしい捜査が面白く読めるサスペンス小説です。 | ||||
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ライ病患者の家族がどれほど絶望的な状況に置かれるか、今の社会ではピンとこないが、この小説が書かれた当時は深刻な問題だったのだろう。 またもや殺人の動機が深刻な社会問題から発する松本清張の小説の構造である。 自分の戸籍を変えてしまうトリックも戦災による戸籍焼失という方法を使っており、これも戦後の社会の深刻な問題をあぶりだしている。 人間、社会の闇に照準をあてているので結構思い読後感であるが、謎解きで最後は事件が解決するという構造をもっているかぎり、純粋なエンターテイメントであることは間違いない。 しかし本当に読者を引き付けるテクニック、仕掛け、文体は素晴らしい。 | ||||
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安い! 古本屋さんで探すよりよっぽど経済的。お財布にも時間にも・・・。 | ||||
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俳優らしく垢ぬけた感じである 日本古来の音韻はズーズー弁であったという説 まあ、だんだん話すよ 癩病の乞食を隔離いて 死後の顔を人に見られるのを自殺者は意識していた いや、映画の方じゃなくて新劇の方だ。芝居だよ いつも見知らない客に接している あの女給さん、妊娠しているよ 帰宅の前のひととき わたし、自分ひとりででも育てますわ わからないことを言うね わたしに愛情を持っていらっしゃるのですか? 彼女の唇に自分を押しつけた。女の頬に流れている涙が冷たく触れた 人間、働けるうちは働いた方が、体のためにかえっていいかもしれませんね 混乱してるんだ それが一本になると思いますよ 論理の組立て そのあとで寂しくなるのが、人間の気持ちだろうな 一人の顔にだけ凝集していた やっと発見しましたね やっとだ 事件の奥 大阪で「再生」していた 定年になって、退職金でももらったら、一度、ゆっくり行こうよ 超音波 パラボラ ツィーター 電波法違反で摘発 経歴を詐称していたことも、ことごとく暴露 業病の父の戸籍から脱出したい 電子音楽と超音波を併用して心臓麻痺を起こさせ、殺人をやったのです これまでにない殺人方法 本人に逮捕状を見せるのは君の役だ ーーーーーーーー 映像作品と別格の印象です 原作の方がはるかに、ウェットな情感を撤廃した、きわめてポップでソフィスティケイトな作品で、すんなりと読めて感触がよかったです 昭和三十年代の先端に躍り出ている青年とその仲間たちの症状を、興味深い動静にのせて描かれていました かなり粘りの捜査を続けていく警察の今西、吉村の描写は、渋谷での会話などで推理が進み、とても面白いです しかし、超音波で殺人に至らす手段には驚嘆しました 今読んでも強烈です 映像作品の方で、ことさら僻地での親子行脚が強調されていました たいそう感動に訴えた潤色だと思いますが、原作側はそこにたいして比重はおいていないように思われます あと、和賀英良は宿命など作曲せず、おそらくその手の高級なセンスはなさそうです 自身の宿命と重ねて、ピアノを熱く演奏するようなフルオーケストラの作曲家ではなく、電子音楽を製造し、大臣の娘と婚約し海外と結ばれ、超音波殺人をたてるような野心ある青年で、こちらの方が、泥のような市井感覚が出て魅力的です 乞食から、高い注目度の作曲家まで上りつめた絶頂精度は原作側にあります その野心は大阪空襲で、闇な履歴を抹消して、創作人物に成った時から芽生えたのでしょうか 一極集中のこの国ですから、地方から上京し、故郷の方言をふくめた民度と、解像度の高い文化文明の中枢東京との格差を、身をもって知る方は多いでしょう ヌーボー・グループがいる東京とトラホームがいる地方 東京と地方の格差の琴線にふれるテーマもどこかある気がしました 羽田空港で〆となりますが、極めて映像的だと思いました 日本のスタッフでは、過去のように湿気だった作品になりますので、映像や編集に秀逸なトレンドをみせる、リドリー・スコットやマーティン・スコセッシようなポップな監督に、今度は原作にことごとく正確に作ってもらいたいというわがままをいだきました | ||||
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