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砂の器
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【この小説が収録されている参考書籍】
砂の器の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.05pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全22件 1~20 1/2ページ
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(他のレビューでも同じことを述べているのをお許しいただきたい) 優れたミステリーは、人間の社会的悲しみや怨憎を通じて、 この世界の矛盾を表現し、社会的問題を提起するという手法がよく取られるが、 それはそれで良いとしても、ミステリーは殺人事件を描いている限り、 プロレタリア文学のように、書き手の何らかの目的に支配されてしまうのものだ。 つまり、松本清張の作品であれば、必ずその殺人事件は 社会的に虐げられた登場人物が投げ込まれた恵まれない悲しい人生環境から 生み出されるということになるのだ。 つまり婉曲的な社会批判が目的となり、殺人犯は社会的な被害者である 善良な庶民ということになる。 このような舞台設定では、複雑怪奇な人間の姿を描き切ることはできないだろう。 私はミステリー小説には何の芸術性も存在しない、と考える。 松本清張の作品も例外ではない。 世の中は彼を誉めすぎるきらいがある。 「砂の器」はこの意味での典型的な清張節の作品である。 ミステリー小説がダメと言っているのではない。 そうではなく、現代のようなミステリーしか流行らない世の中や時代は、 突き詰めるべき人間のもっと重要な問題から目を背けているということである。 だからミステリー小説は文学芸術にはならないのである。 よくセックスを中心に描く文学作品もあるが、その類も同様である。 性を描いて人間の真実に迫ろうとしても無理というものだ。 ミステリー小説も同じことであり、ミステリーに必要以上にリアリティを求めるのではなく、 犯人探しや殺人に至るプロセスを楽しめるかどうかに価値を求めればそれで良いと思う。 実際の殺人事件はドラマより凄惨で恐ろしいものである。 以上のようなことを言うと誤解を招きそうだが、 このことは(ミステリー作家を含む)ある著名な作家たちの意見に 私が同意して述べているということを最後に言い添えておきたい。 それにしても現代は、芸術性の高い文学が生まれにくい時代になってしまっている。 それがとても心配である。 ドストエフスキーの「罪と罰」ように殺人行為というものが、 高い人間的煩悶を呼び起こすということになれば話は別だが、 大抵はそのようなレベルの小説にならないというのが、 ミステリー小説の限界である。 | ||||
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面白いと思って読んでみたけど 面白くなかった。 | ||||
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そんな方法で人が死ぬはずないだろ! 犯人はエスパーマンかよ。 | ||||
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砂の器(上下)を購入したが、届いた本は二冊とも、手に取るのも躊躇するほど真っ茶色に日焼けしている。その辺の道端に落ちていても、誰も拾わないだろう!二度と書籍類は購入しない。 | ||||
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小説とはいえ、こんな偶然の連続で犯人へたどりつくのか・・・・・?ちょっと、あり得ない。 | ||||
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思ったほどでした‥‥今から下巻を読みますが途中で力つきるかも。 | ||||
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30年前、友に誘われて見に行った映画「砂の器」。親子連れが彷徨する姿を描き出したラストシーンでは、涙が止めどなく流れた。「砂の器」以上の映画はないと、今でも思っている。 その映画の感動が忘れられず、いつか原作を読んでみたいと思いながら月日が流れた。 図書館でようやく手にし、あの感動の片鱗でもと期待して読み進める。松本清張の語り口は分かりやすくて好きだ。 ところが、途中から、プロットの甘さが目についてくる。伏線が分からない。出来事が安直。おやおや大丈夫かな?と混乱してくる。 自然死に見せかける人殺し手段は、作品が描かれた当時は目新しい着想だったのかもしれないが、奇をてらっている気がして、好きになれなかった。 極めつけは、犯人の動機が描ききれていないこと。よって、何の感動も得られぬまま、この長編小説が幕切れとなった。 映画の印象とは遠かったが、するべきと思いながらも長年放っておいたことをようやく遂げたことは素直に嬉しい。 | ||||
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私は松本清張の作品は数多く読んでいますが、正直いって「砂の器」は過大評価されていると思います。刑事と、事件に関わる複数の人々の間に偶然のつながりが多すぎて、現実味がないし、結末にいたる捜査の過程で決定的な証拠がなく、ほとんど刑事の推測に基づいて物語が進行し、また、何のために登場させたのかと思うような脇役が多くてゴチャゴチャしている感じがしました。殺人可能な音楽というのも信憑性が感じられないし、ラストに至っては、何よりも真犯人につながる確実な証拠が殆どないのに警察が逮捕状を出すわけないでしょう。映画はこのような欠点を大きく修正して成功したのだと思います。 | ||||
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偶然が多すぎ。 いろんな場面で、なぜ閃いたのか分からない所多すぎ。 殺人方法も、なんだかなーってかんじ。 | ||||
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はっきりいって推理小説としての出来はすこぶる悪いと思う。 一番、致命傷なのは偶然が多すぎてご都合主義に感じてしまうところ。本来、現実感のあるのが社会派推理の特徴のはずなのに、偶然が多すぎて読んでてアホくさくなってきた。万に一つだから偶然なのであって、それが三つも四つも重なると鬱陶しくなってきます。 何千万人もいる人間の中で、あんなに偶然に知り合いとか偶然に近くにいたとかあるわけない。 松竹映画の「砂の器」の方が数十倍よくできてます。 砂の器は映画が原作を越えた希有の例として、ミステリーファンの間では有名ですが、実際は、映画が原作を越えたのではなく、原作が酷すぎたので、シチュエーションだけ使った映画の方が結果として良いできになった、という所だと思います。 | ||||
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上巻が面白かったので下巻も買ったけど、いつの間にか刑事が天才的な推理を働かせるようになって犯人を突き止めるとは、あまりにも雑。現実問題として推理だけでは公判は維持できないだろうに、こんな雑なストーリーが傑作とは。清張のネームバリューだろう。 小説を映画化するとつまらなくなるものだが、こればっかりは映画のほうが面白い。そういう理由で、ずいぶん前に映画を見た後だけに原作を期待したが、映画のほうが遥かに面白かった珍しい例。 | ||||
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上巻を読んだ段階ではストーリーがこの後どう展開するのか全くわからない。ストーリー序盤の重要なキーワード「カメダ」に関する捜査に始まり、「ズーズー弁」に関する捜査でストーリーは一歩前進した。しかし、その後紙吹雪を列車の窓からまき散らす女の話を聞いた刑事がある推理をするが、その推理がいただけない。ストーリーにこんな味付けしようとした作者の意図は理解出来ず、作品の質を落としてしまっている。この点を除けば緊張感あふれるストーリー展開で、早く次の展開を見たくなり、どんどん読み進む事が出来る。まだ下巻を読んでないのだが、事件の真相や誰が犯人なのかは上巻を読みながらいろいろ推理しているが、上巻を読み終えた段階では全くわからない。さて、真相やいかに? | ||||
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この商品、表紙を開けると、 音声に「2.0chステレオ」と「5.1chサラウンド」の2種類が入っているように書かれてあるのですが、 実際は なんと「2.0chステレオ」しか入ってません。 小学館ともあろうものがこれはいったいどういうわけ??? 嘘つきやん。 しかもチャプター選択の画面もないし・・・。 デジタルリマスター版と同じ物が入ってるものとばかり思ってたんだけど、甘かった・・・。 めちゃめちゃ汚いので、おそらくデジタルリマスター版ではないのでしょう。 しかし、「5.1chサラウンド」が入ってないのは紛れもなく販売元の大きな間違いなので、 問い合わせてみようと思います。 | ||||
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ストーリーとしてはおもしろいのはずなのだが、あまりに雑な展開で推理小説としては3級品。人物描写も薄っぺらで文学性も感じられない。 | ||||
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「砂の器」に引き続き、DVD−BOOK化される10作品は、 廉価版、レンタル等々、いつでも安価に接することができる作品ばかりなので、 これをわざわざ購入するのは、正直、書斎を飾る目的以外に無さそうだ。 実際、この「砂の器」のBOOK部分は、ベテランカメラマンの川又昂氏の談話 はともかく、製作当時の世相ニュース等、全く意味が無いものが多い。 秋には、清張作品のBOXも続々発売され、1作当りのコストから考えるとそちら を購入する方が絶対得である。 | ||||
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名作と言われているので読んでみましたが、期待が大きすぎたせいか、 少なくとも上巻だけでは特に大きな驚きも感動もスリルも感じませんでした。 書かれた当時と現代の技術の進歩や時代の雰囲気がだいぶ変わっているので そのあたりにまず溶け込むのに上巻の4分の3くらいまでかかりました。 逆にその時代の変化が愉しめるという見方もありですが。 下巻でどれくらい盛り返してくるのか? 今後の展開に期待します。 | ||||
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偶然の積み重ねだけで事件が解決するのは、文学性うんぬんの以前に推理小説として致命的におもしろくありません。 作者が書きたかったのは、ハンセン病と特異な地域の方言に関する考察を推理小説という文体に載せることだけだったような気がします。 第一の殺人に関する隠蔽工作は、犯人ではない工作者の立場から考えると度胸がありすぎて不自然だし、第二、第三の殺人の手口も納得できませんでした。 清張作品にしては雑さが目立ち、傑作とは思えません。 | ||||
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TVドラマ版「砂の器」に見入ったのを機に、TVの基となった本著を読んでみたが、私には、原作である本著よりも、TV脚本の方が優れていると思わずにはいられない。 TV脚本と本著との比較を行うと、TV脚本では、「宿命」というキーワードに沿ってストーリーが展開されており、犯人捜し的な要素は、あくまでも副次的なものとして、物語の背景に追いやられている。すなわち、ドラマの最大な見せ場は、和賀英良の人生の軌跡を徐々に明かすことを通じ、人間にとっての宿命の重みを描く、というものであった。これに対し、本著はあくまでも犯人探し小説の域を出ず、「宿命」という言葉が明示的に語られることすらない。 したがって、何よりも私を感銘させたのは、本著の中から「宿命」というキーワードを発見し、それに沿ってストーリーを鮮やかに再編成してTVドラマ化した、脚本の巧みさなのである。 | ||||
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はっきり言ってつまらなかった。不自然な箇所が多すぎて感情移入できなかった。推理小説としては、前半の異常なまでの捜査のもたつきと、後半の論理もへったくれもない謎解きの強引さにあきれ果てました。亀田と聞いて地名を連想するまで何日も時間がかかる刑事たちって何?被害者がよい人でしたというお話だけ聞いて、出張から帰って来る刑事にもびっくり。被害者が元警察官ならたとえ善人でも恨まれることくらいあるでしょうに。松本清張にしてはうすっぺらな人間描写だ。犯人の感情もあまり伝わっては来ない。作者が犯人の心理描写を結末まで披露できなかったのは分かる。しかし、それにしても最初の殺人の理由はともかく、その後の隠蔽工作などなどは行き当たりばったり。なんでこれが不朽の名作とか最高傑作とかいわれるのかね?ハンセン病や差別を推理小説に絡めたことが過大評価されているのではないか。作品自体はちっとも面白くないね。清張にはもっと面白い社会派の作品がたくさんあるよ。映画やTVドラマでは感動したけど、原作はひどく陳腐だね。 | ||||
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映画は何度も見ていたのですが今回初めて原作を読みました。映画と原作の大きな違いは以下の2点です。 ①犯人の殺人方法 ②東北の亀田に現れた謎の男の扱い実はこのふたつのことは原作の致命的欠陥であり、この部分を変更した映画版脚本の橋本忍と山田洋次はさすがだと感じました。最近テレビ版もあったようですが、この部分がどうなっているのか見ていないのでわかりません。映画を見た人は原作を読む必要は無いと思います。松本清張を読むなら他に面白い本がたくさんありますよ。----------------------と書いてしばらくしてTV版を見ました。原作のTV化と言うより、映画版のへたなリメイクという感じでした。やはり映画の影響は大きいようです。 | ||||
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