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砂の器の評価:
6.00/10点 レビュー 5件。 A ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです
平均点6.00pt
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
昭和の社会派ミステリの最高峰
昭和を代表する社会派ミステリの金字塔ともいうべき、傑作。といえるのは、昭和30年代にこれだけのミステリ作品が描かれ、今なお読み継がれる傑作となっていること。今西刑事の執念の捜査、方言学、音響学、政界のウラ側までも上手く取り入れて、読み応え十分の作品に仕上げられたこと。上下巻に分かれる超長編になったのは、それだけ現実的には世の中簡単じゃないよ、と紆余曲折を繰り返す捜査やそれを攪乱する犯人のやり口を細かく描いた結果なのでしょう。採用されているトリックがどうのこうのと取りざたされることもあるようだけど、別に気にならなかった。松本氏を代表する作品であるだけに、何度もドラマ化・映画化されているが、そのどれもが到底及ばない原作の力をよくわからせてくれた”昭和の社会派ミステリの最高峰”なのです。追伸:「男の爆発」には笑いました(笑)
途中までは良くも悪くも優等生的な作品と思いましたが……
微かな手がかりを辿って刑事が執念の個人捜査で殺人事件の真相を追っていく……というミステリの定番パターンを扱った作品。もう約60年前の作品となりますが文章は綺麗で読みやすいです。途中までこの作品を読んでいた時の感想は、良くも悪くも優等生的な教科書に載るような話と感じていました。なので「完成度は高いと思うけれど、単純にあまり面白くない」とでもコメントすることになりそうだなぁ、と思いながら読んでいたのですが、終盤で悪い意味でいろいろツッコみたくなるような展開、真相の連続で、終わって見れば完成度も高いと思わなければ、無駄に長くて退屈な作品としか思えませんでした。ミステリとしては個人的には駄作と言いたいですが、それ以外の部分で面白いと感じたのが、作中に登場する既存の芸術の形態・格式に真っ向から対立する若い芸術家団体”ヌーボー・グループ”のメンバーが今生きていればもう80代のおじいさんたちにあたる年代だということ。結局何時の時代も、若者たちは上の世代に反発し新しい風を吹かせようとして、そして自分たちが軽蔑していたような年寄りになっていくんだなぁ、と思ってしまいました。その対比なのかはわかりませんが、ベテラン刑事の今西と若い刑事の吉村のコンビは大きく世代が離れていながら、常にお互いに対する敬意を持った二人であり、本当に器の大きい優れた人間とは、自分と異なる世代に対するリスペクトを持てるものなのだと感じる所がありました。 ▼以下、ネタバレ感想
泣けます
松本清張最高のヒューマンドラマです。
こんなにページ数なくてもいいやん
今西刑事の執念には本当に感服します。でもそれを現実的なものとして捉えたい一方でその他の設定や展開がそれに歯止めをかけるという‥私はどっちの方に身を置いて読んだらいいの?って感じでした。しかも、最終的に犯行とそれにまつわる一部始終が明らかになるわけですけど、そこの部分がなんか物語の中から異質なものとしてポンっと浮き上がっているようで、違和感覚えました。 ▼以下、ネタバレ感想
砂の器の感想
名前はよく聞いていたのですが未読だった砂の器をやっと読むことができました。社会派のミステリーと聞いて苦手意識を持っていましたが、読んでみるとすぐに引き込まれました。見所はやはり今西刑事の根気強さですね。被害者の名前すらわからない状況から、解決に持っていく彼の手腕は見事なものでした。ただ、少し話がうますぎるというか御都合主義的なところはいくつかありましたし、犯行方法も「ん?」となってしまいました。そのあたりは人を選ぶのではないでしょうか?個人的には読んで損する作品ではないと感じました。映像化されているので次はそれを見たいと思います。
昭和を代表する社会派ミステリの金字塔ともいうべき、傑作。といえるのは、昭和30年代にこれだけのミステリ作品が描かれ、今なお読み継がれる傑作となっていること。
今西刑事の執念の捜査、方言学、音響学、政界のウラ側までも上手く取り入れて、読み応え十分の作品に仕上げられたこと。上下巻に分かれる超長編になったのは、それだけ現実的には世の中簡単じゃないよ、と紆余曲折を繰り返す捜査やそれを攪乱する犯人のやり口を細かく描いた結果なのでしょう。採用されているトリックがどうのこうのと取りざたされることもあるようだけど、別に気にならなかった。
松本氏を代表する作品であるだけに、何度もドラマ化・映画化されているが、そのどれもが到底及ばない原作の力をよくわからせてくれた”昭和の社会派ミステリの最高峰”なのです。
追伸:「男の爆発」には笑いました(笑)