■スポンサードリンク
砂の器
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
砂の器の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.05pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全172件 81~100 5/9ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
松本清張の作品の中で、一番のお気に入りです。 トリックが実現可能かとか、社会問題に十分に触れているかとか、そういう細かいことよりも、この作品全体に漂う昭和の情緒が大好きです。ですから、小説の欠点を批判したり、整合性のとれていない箇所を指摘しようとするのではなく、昭和の情緒、価値観、人間関係などを味わいながら、読んでほしいです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
何度も映像化された、松本清張の名作『砂の器』の下巻。 上巻では、物語が進むと思いきや見当違いだったということが多かったが、話は下巻でイッキに進み、物語の全体像・トリックが明らかになる。 最後の殺人は(微妙に)科学的というか、某コナン少年の住む米花町でも、採用されるか、されないか五分五分くらいの殺人方法でした…。 話が終わってみれば、殺人の動機は意外とあっさりしたもので、個人的には「こんな動機でここまで大風呂敷を広げて話を伸ばしてきたのかよ?!」というものでした(簡単に言えば、動機はただの保身)。 個人的には、上巻の盛り上がりを下巻にもっと活かしてほしかったです。 著者:松本清張 発行:S48.3.30 H21.11.20 104冊(!!) 読了:2014/12(164/06)★3.7 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
蒲田駅の操車場で男の扼殺死体というと、やはり国鉄総裁下山事件を彷彿させ、”けものみち”でも国鉄総裁が登場するので、あの事件が作者に与えた影響の大きさを知ります。が、しかし、この作品は”けものみち”にみる愚かさ、浅さや軽さはなく、読書の楽しみを満喫しました。 幾人の犠牲者が登場します。その犠牲者全てが善良な人々である単純性と、加害者がしたたかな悪人であるにかかわらず、線の細さをもって終盤まで被害者であることを秘匿する点が作品としては残念だったかな。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
新旧の映画をすべて観たうえでのコメントです。 えいがの映像や音楽はそれなりにどれも素晴らしかったのですが。 行間からにじみ出る著者の感性はやっぱり活字から。 新たな重みを感じさせてくれます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
上下巻読んでこその感想ですので下巻だけあえて書きません。 TVやDVDとは違った感動を味わってください。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
息をもつかずに上・下まとめて読みました。面白かったです。当時は夜行急行の時代だったのですね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
著者:松本清張(41歳で懸賞小説応募、『西郷札』で直木賞候補になる) 発行:昭和48.3.27-平成21.11.20 百五刷(!!) 読了:2014/12(160/02)★3.8 東京、蒲田で起きた殺人事件を契機にそれを負うサスペンス推理小説。 大きな手がかりが発見されて前に進むか?と思えばまたふりだしに戻り…結局は捜査本部も解散になった後に個人的に今西刑事は事件を追った。 上巻では、“ヌーボーグループ”と本殺人事件の接点がなく、物語は今西刑事の空回り(それが下巻で手がかりになるが)をよそに、“ヌーボーグループ”の活動が描かれるが、読者は「このグループの誰かがこの事件に関与してるのかな…」と思いつつも深層に迫るのは難しいだろう。 進展もぬるいというか、グイグイと引き込まれる展開はあまりなかったけれど、下巻(読了済)は面白いので我慢して読んでください。 映画化1回、ドラマ化は4回(近年では2011年)しているらしいので、機会があったら是非映像作品でも見てみたいと思う作品でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本書はミステリーとしてみると、確かにラッキーな偶然の連続により真相に迫っていく印象があります。 この点、本文中に、吉村刑事が今西刑事に語る次のような場面があります。 「ちょっと不思議な気がしますね。われわれがこうして、この土地に来たのは、今西さんが奥さんの雑誌の付録を見たからでしょう。あれがなかったら、ぼくなんてこんなところに来るわけはなかったんです。してみると、人生なんて、ちょいとしたきっかけで運命が変わるということがよくわかりますよ」 刑事の仕事は、根気と忍耐が必要だ。 必至に捜査したものの何も得ることなく終わることも少なくない。 しかし、その地道な捜査を根気強く続けることなしに、「ちょいとしたきっかけ」を引き寄せることはできない。 そのコツコツと捜査を進めていく過程が本書の面白さだと思います。 しかしながら最終章だけは、少し残念な感じがしました。 読後、どうしてこんなに結末を急いだのだろうと思ったのですが、松本清張自身次のように言っています。 「推理小説の形態をとった場合には、必ず解決編が必要である。推理小説に文学性を望もうとするなら、文体や描写や人間性格の書き方であろう。しかし、最後にいたって「絵解き」の部分が入ると、俄然「文学性」は地下に潜ってしまう。」 清張自身、そこは分かった上で、ミステリーとしての体裁を優先させた結果だということなのでしょう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
さすがに松本清張の代表作品です。 展開が遠隔からの細かな設定から核心的な処へとつながるスリルは何とも言えない快感です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
つたないことをあれこれ書けばこの本に失礼な気がする。もし、まだこの本を読まれていなければぜひぜひ見知らぬあなたにお勧めしたい。 そして、読後の思いに浸ってほしい。 実に、いい本です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
私も松本清張作品を愛読してきた一人です。カッパ・ノベルス、単行本、文春の全集版、文庫など合わせておそらく200冊以上読んできたと思います。 そこで、昔から思っていたことを書いてみます。清張ファン(というより松竹映画化作品ファンですかね?)には怒声を浴びせられそうですが、ちょっと言わせて下さい。 その1 松竹映画化作品のせいでこの小説は実体以上の評価をされているのではないか?「ハンセン氏病差別への怒り」みたいなことがよくレビューに書かれていますが、小説ではその部分は本当にさらっと書かれているだけ。本作の大テーマとはとても思えません。著者がそれほど意図していないことで賞賛されても、清張さんも困るのではないかと思います。不当な差別が許し難いのは言うまでもありません。でも、ファンの方、冷静に考えて下さい。そのテーマは映画の話ではないんですか? その2 (ネタバレあります)電子音楽による殺人は、不可能ではないらしいが、一般読者にはいかにもリアリティが感じられない。 その3 秋田県の羽後亀田あたりをウロウロしていたのは結局何者?小説のどこかに書いてありましたか?正体不明の人物のままで済ませていいんでしょうか? その4 血の着いたシャツを衆人環視の電車の中で車窓から紙吹雪のようにばらまく?処分の方法など掃いて捨てるほどあると思いますがねぇ。 以上、まあいかにも大人げないことですが、映画を見てから小説を読んで40年。ずっと思ってきたことを書きました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
先日日本海側に行くことがありました。 なぜか砂の器のことが頭に浮かんで来たのです。 何時だったかテレビドラマでやっていましたよね。 数回横目で眺めた程度だったので、あんまり覚えていませんが。 確かに日本海側の地方が良く出てきます。 推理小説はあまり読まないので、レビューにならないかもしれませんが、 構成は良くできているんだと思います。 超音波とか若干理系的な要素も出てきます。 大筋は面白く読めました。 ただ、ちょっとだらだらとした部分が多く感じてしまいます。 説明的文章が非常に多いためでしょうか。 推理小説とはだいたいそんなものなのでしょうか。 なんともいえません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
どういう作品なのか…は、多くの方が知っているので、今更語る必要もないでしょう。上巻は結末へ至る助走です。 登場人物の紹介と*1)深堀り、舞台背景の説明(当時の社会の雰囲気をも伝える)、複数の伏線…と。 *1)例:今西刑事の刑事としての喜びとそれに対する矛盾した感情。「ヌーヴォー・グループ」の各メンバーに 対する屈折した感情(これって現代社会の縮図だと思うのだが)。 上記を巧みな&絵が浮かぶような筆致で描く、著者の筆力は流石だと感じた次第(偉そうな書き方ですが、上手い 語彙が浮かばないのでご容赦のほど)。 400p弱ありますが、次が気になる気になる…で、どんどんページをめくらせるのは、それだけ読者を惹き付ける力を 持っている証左でしょう。 下巻でどのように着地するのか、今から楽しみです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本格的な推理小説作家の真髄を感じる。 このスケールを描ける作家の不在が情けない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本格的な推理小説作家の真髄を感じる。 このスケールの作家の不在が哀しい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
少ない情報に逆に翻弄されながらも僅かずつ真相に近づいていく展開に、 いつもながらの日本各地を巡りながらの旅情溢れる描写と、前半は悪くない だが後半になるとそんな勢いもなくなり、ひたすら同じ位置を停滞するような展開になり 読んでいてどうしてもだれてしまう トリックも清張作品いたまにある無茶なもので、正直これならトリックなんて要らなかったと いえる代物なのが困りどころ さすがにこの地味な展開で800ページは長い 映画の方は素晴らしい出来らしいので、興味があるならそちらを見た方がいいだろう | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
東京の蒲田駅の操車場で男の扼殺死体が発見される。被害者の東北訛りと「カメダ」という言葉を手がかりに必死の捜査が行われる。迷宮入りしたこの事件を、老練刑事・今西が、他の事件の捜査の合間を縫って執拗に追う。 やがて、恐るべき真実が姿を現してくる。 松本清張の社会派推理小説はどれも読み応えがあるが、一冊だけと言われたら、この『砂の器』(松本清張著、新潮文庫、上・下巻)を挙げることになるだろう。 『砂の器』には、清張の差別への怒りと哀しみが込められているからだ。 優れた小説の映画化にはがっかりさせられることが多いが、DVD『砂の器』(野村芳太郎監督、丹波哲郎・加藤剛出演、SHOCHIKU)に限っては、この弊を免れているどころか、素晴らしい作品に仕上がっている。親子が流浪する荒涼としたシーンは、私の心の奥に刻み付けられている。映像だけでなく、音楽も圧倒的な力で迫ってくる。清張自身も、生前、この映画は高く評価していたという。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
東京の蒲田駅の操車場で男の扼殺死体が発見される。被害者の東北訛りと「カメダ」という言葉を手がかりに必死の捜査が行われる。迷宮入りしたこの事件を、老練刑事・今西が、他の事件の捜査の合間を縫って執拗に追う。 やがて、恐るべき真実が姿を現してくる。 松本清張の社会派推理小説はどれも読み応えがあるが、一冊だけと言われたら、この『砂の器』(松本清張著、新潮文庫、上・下巻)を挙げることになるだろう。 『砂の器』には、清張の差別への怒りと哀しみが込められているからだ。 優れた小説の映画化にはがっかりさせられることが多いが、DVD『砂の器』(野村芳太郎監督、丹波哲郎・加藤剛出演、SHOCHIKU)に限っては、この弊を免れているどころか、素晴らしい作品に仕上がっている。親子が流浪する荒涼としたシーンは、私の心の奥に刻み付けられている。映像だけでなく、音楽も圧倒的な力で迫ってくる。清張自身も、生前、この映画は高く評価していたという。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
推理小説は、数々あれど、これこそが、本当のベスト1、いや日本文学小説のナンバー1とよべる。再読でもページをめくる手が止まらない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
たまたま、昨年上梓された「東西ミステリ−ベスト100」のランクイン作品で、これまで未読であった2作を続けざまに読むことになった。 いずれも昭和30年代後半の作(ただし、飢餓海峡の時代設定はもう少し早くからスタートする)で、確かに小説としては面白く、「社会派ミステリーの二大傑作」としてもてはやされ、当時の読者が熱狂したのもわからないではないが、「飢餓海峡」の書評でも書いたとおり、やはり現代的な視点で見るとミステリーとしてはいずれの作品もかなり弱いとはいえよう。(ただし、「飢餓海峡」との違いとして、本作ではこの書評におけるの星の状況からもわかるように特に「映画との落差」と映画には出てこないトンデモ物理トリックなどにブチ切れたという読者が多いのも大いに頷ける。) ただその他の点でも時期的・量的な側面を含めこの2作品は双子のように似ている点が多い。 最たるものは「黒い過去の隠蔽」を動機としているところだが、一方大きな違いは作者の主人公(犯人)キャラへの思い入れの差であり、「飢餓海峡」の犯人に対しては作者は過大なほどの思い入れを抱いているのに対し、本作ではそういうシンパシーは皆無である分、読む側からしての違和感はほとんど感じず読める点である。 その他映画では描かれていないシーンも多く、個人的には「裏切られた」という思いよりは「へえ、そうだったんだ」といった新たな発見もあり、楽しんで読むことができた。 それでもなんでもかんでも偶然頼みの捜査陣といい、「ああいったものは人様が見ている前でおおっぴらに捨てるものではないよなwwwww」というようななんともいえぬアバウトさ等が、優れた現代ミステリーとの大きな違いであろう。 そういう意味でも勉強にはなったと思う。 それでも清張を続けて読むか、というと「いや、どうか」というところだが・・・・ | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!