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黒い福音
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【この小説が収録されている参考書籍】
黒い福音の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.19pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全41件 1~20 1/3ページ
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昭和34年に起きた「英国航空スチュワーデス殺人事件」がモデルとなっていて、事件は当時かなり騒がれた。実はこの作品も同年に連載が始まっており、小説といいながらドキュメンタリー色がかなり強い。松本清張と連載した中央公論は相当突っ込んだ情報を得ていたと思われ、細部は脚色されていたとしても、なぜ犯人を取り逃がしてしまったかはその通りなのだろう。 事件編と解決編の2部構成になっているのは当時としては斬新すぎて受けなかったようだが、今では当たり前に使用されている書き方で推理小説としてもすぐれている。ただ、今読むとテンポが遅くて冗長気味で、これだけの紙数をかける必要はない気がした。 | ||||
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最近の某宗教団体を思い浮かべました。宗教団体の不気味な存在はいつの世にも存在するのだと思います。 | ||||
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昔に一度読んだ。時代が変わっても、ドキドキした。名作だとあらためて思った。 | ||||
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昭和34年に起きた日本の未解決事件の中の1つである「スチュワーデス殺人事件」を、当時の松本清張が現場を歩き資料を読み漁り、丹念に仕上げた傑作だ。 戦後の日本は国際法もまだ世界に比べると酷く緩く、外国人が法を犯した場合でも簡単に逃げられた時代である。 この事件は、うら若い女性が河川敷で死体となって発見され、しかも国際線に乗っている花形の職業であるスチュワーデスであった事で、国民のみならず、マスコミも大々的に取り扱った事件である。 殺された女性の足取りを紐解いて行くと、1つの教会にぶち当たる。そこで彼女が親しくしていた神父に容疑がかかる。刑事VS教会&神父の気迫を感じさせる取り調べが始まるが…。 本作は個人的に読了までかなりの時間を要した。 刑事や新聞記者、教会の神父達の隠蔽工作等、入念に作り上げていく松本清張先生の言葉の羅列に、一喜一憂しつつ、犯人がすぐそこにいるのに捕らえられない歯痒さに疲労感さえ感じながら読み進めていた(苦笑) これを書き上げた松本清張先生の体力も以下ばかりかと思う。 そして、最終的に何も無し得なかった刑事達の無念も相当であったと思う。本作にも名前を変えて出てくる名刑事がいる。この事件を担当した藤沢六郎こと、(本名)平塚八兵衛氏も、物語の良いクッションとなっている。 平塚刑事も、苦々しい気持ちでこの事件の終焉を見ていたのかと思うとやるせなくなる。 | ||||
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このような事件があったことを知りませんでした。今もこの教会は下井草で活動を続けています。評判の良い教会です。 | ||||
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外国人神父とキリスト教団の関与が強く疑われながらもなぜか迷宮入りした1959年の日本人スチュワーデス殺人事件が題材。 第一部は教団の内幕。本業のスチュワーデスの傍ら香港と東京の間で麻薬を密輸させようとするも拒否した信者が、教団の秘密に触れたとして黒幕である貿易商から指示を受け恋仲の神父に口封じされるまで。 第二部は捜査の内幕。手段を選ばない捜査で黒幕を特定し、教団を狼狽させるまでに事件の核心に迫りながらも政治的な判断で追及の手を緩めざるを得なかった刑事警察、抜きつ抜かれつを繰り返し過熱する取材合戦で事実に迫った新聞記者が登場。当時捜査にあたった刑事は吉展ちゃん誘拐事件で活躍した平塚八兵衛であったとのこと。 無残な最期を迎えた被害者がとにかく不憫。敗戦国となった戦後、外国の租界とさえいわれ不良外人を跋扈させていた当時の日本の立場の弱さを間接的に伝える内容となっています。 | ||||
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「飛行機マニア」さんのご指摘通りですね。 昭和45年発行の12月の文庫本を見ますと「神父」となっていました。 全ページを確認していませんがちょっとひどいですね。 | ||||
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流石に古い本で有り傷みは有るがボチボチとよみます。 | ||||
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事件から数十年経った今でも読み応えがあります。当時の日本の国際的地位の低さを考えるとむなしくなります。 | ||||
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以前、本で読んだことがあり、改めて読みたくなってkindle版を購入しました。疑問なのは、全編通して、「神父」が「信父」となっていること。このような語は辞書にないし、宗教上、特に使われているわけでもない。電子化の際のワープロミスが校正で漏れてそのままとなったのか、何らかの意図があったのか。kindle版の元となった文庫版を確認したいと思うが、どこの本屋に行っても在庫がない。 | ||||
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逝く前にもう一度読みたい本の一つでした、何十年振りに読みました、読み応えがありました。 松本清張の黒いシリーズは良いですね、好きです。 | ||||
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階級の上下をこの時ほど身に染みて感じたことはなかった。もし、これが同僚や下の者だったら、彼は突進して頸を締めたに違いない・・・ ・・・時の総理大臣が某国との外交折衝の思惑のために事件を潰した・・・タカが女ひとり殺されたからといって・・・ | ||||
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位置3567付近、戍(まもる)を戌(いぬ)とした誤植がある。 | ||||
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【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する | ||||
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実際に起きた未解決事件をベースにして 著者の見解を織り交ぜた作品となっています。 実質ノンフィクションといっても間違いないでしょう。 まず感じたことは「怒り」 戦後の日本人を野蛮人と蔑視した挙句に 本来は困っている人たちに行くであろう物資を ちょろまかし。 そんな人たちのどこが「神の使い」なのでしょうね。 そしてこともあろうか、彼らは神が一番嫌うであろう 「最低最悪の悪魔の物質」を密輸しようとしたのです。 女を使ってです。 もうここまでくると神もくそもありません。 最後は女の利用に失敗し、 口封じゆえに女を殺すのです。 本当に…となってしまいました。 だけれども皮肉ながら人なんて所詮、なのです。 神に仕えようがこのザマですから。 今であったら、決して逃されることはなかった事件。 戦争がそれを回避せざるを得ない状況を作ってしまったのです。 悲しいものですね。 | ||||
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松本清張の作品のおもしろさは犯人推理より、物語の筋の中から出てくる独特の、雰囲気にある、この作品もその雰囲気のなかにいつのまにか、感情移入させられて行く途中に、わくわく、ドキドキする。砂の器に ひってきするけっさくと思う。 | ||||
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イエズス会の高校について その高校が高専になった時に入学したので、まさか2・3年まえにそんなことがあったなんて、それで興味を憶えて読んでみました。とても面白く改めて松本清張に魅かれ色々な清張物を引き続き読んでいます。 | ||||
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およそ50数年前に実際に起きた、外国人神父による日本人スチュワーデス殺人事件を題材にした推理形式の問題作品。読んでみると、実際にこのようなことがあったと思わせる内容の本です。清張氏の正義感が読み手に伝わって来ます。当時の日本の国力の無さに遣る瀬無さが滲んできます。正に正にー黒い黒い福音の問題作品で十二分に読む価値の大きい本、今再読しても全く違和く観の無い本です。 | ||||
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本書の初読は中学生の時だと思うが、現代日本文学全集(正確な名称は失念した)の松本清張の巻に所収されていて、第一部の終わりと第二部の始まりが、がらりと変わっていたので、同じ作品のつづきなのか判らなくて、途方にくれた記憶がある。 それと、高校に入り、当時つき合っていた同級生の女性と本屋に立ち寄ったおり、書棚の背表紙に本書を見つけ、「この、くろいふくおん、という本、面白いで」と云ったら、不思議そうな顔をして「これって、ふくいん、と読むはずよ」と、逆襲された事も記憶の中にある。 さて、本書は実際にあった事件を基にしているが、内容はキリスト教の若い神父が、信者のこれも若い女性と親しくなり、やがてその女性は水死体となって発見される。 密輸事件が絡み、女性がスチュワーデスということ、かつ、重要容疑者が外国人神父ということで、俄然脚光を浴びる事になる。 しかし、その神父は自分の容疑が固まる前に、更には教会の思惑もあって、日本を脱し、次の赴任地へ飛行機で去っていったのだ。 5〜6年前だっただろうか、週刊新潮にこの神父の記事が載っていた。国名は忘れたが、南米のとある国で、まだ神父をしており、記者がスチュワーデス事件の事を訊いたら、不機嫌な顔をして沈黙したという。 ともあれ、日本がまだ国際的にも認知されず、弱かった時代(昭和30年代半ば)に起こったこの事件は、何とも後味の悪い幕切れとなった。 | ||||
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本書の初読は中学生の時だと思うが、現代日本文学全集(正確な名称は失念した)の松本清張の巻に所収されていて、第一部の終わりと第二部の始まりが、がらりと変わっていたので、同じ作品のつづきなのか判らなくて、途方にくれた記憶がある。 それと、高校に入り、当時つき合っていた同級生の女性と本屋に立ち寄ったおり、書棚の背表紙に本書を見つけ、「この、くろいふくおん、という本、面白いで」と云ったら、不思議そうな顔をして「これって、ふくいん、と読むはずよ」と、逆襲された事も記憶の中にある。 さて、本書は実際にあった事件を基にしているが、内容はキリスト教の若い神父が、信者のこれも若い女性と親しくなり、やがてその女性は水死体となって発見される。 密輸事件が絡み、女性がスチュワーデスということ、かつ、重要容疑者が外国人神父ということで、俄然脚光を浴びる事になる。 しかし、その神父は自分の容疑が固まる前に、更には教会の思惑もあって、日本を脱し、次の赴任地へ飛行機で去っていったのだ。 5〜6年前だっただろうか、週刊新潮にこの神父の記事が載っていた。国名は忘れたが、南米のとある国で、まだ神父をしており、記者がスチュワーデス事件の事を訊いたら、不機嫌な顔をして沈黙したという。 ともあれ、日本がまだ国際的にも認知されず、弱かった時代(昭和30年代半ば)に起こったこの事件は、何とも後味の悪い幕切れとなった。 | ||||
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