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愚か者死すべし
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愚か者死すべしの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.28pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全10件 1~10 1/1ページ
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原尞さんの本です。 確か、シリーズになっていて、沢崎という探偵がいて、そいつが渡辺探偵事務所にいて、云々という話だったなぁ、と思い出しながら読みました。 渡辺探偵事務所は、沢崎一人がやっているのですが、どうして「沢崎探偵事務所」じゃないのかというと、かつては渡辺という相棒がいて…という話だった記憶があります。 とりあえず、ハードボイルドな沢崎が、スタイリッシュにキメていく話でしたね。 ひょんなことから、移送中の容疑者を襲撃している車に体当たりをかまして、ご自慢のボローバードを壊してしまった沢崎。 移送中の容疑者は依頼人の父親。そして護衛の警官が死んでしまう。 ボローバードを駆って襲撃した車を追うものの、途中で見失うが、沢崎さんのマジパネエ推理力が炸裂し、襲撃犯のアジトを見つける……。 という感じで、なんか沢崎さんが何でもわかりすぎていて、ちょっとコワイところがあるというか、実は真犯人は沢崎なんじゃね?というハードボイルドぶり。 とりあえず、話題を飽きさせないように、次から次へと事件を投下していくので、飽きることはありません。 ただ、沢崎がなんでもスラスラと解いてしまうので、正直、二時間ドラマ臭の安っぽさしか感じませんでした。 文体はキメッキメのハードボイルドなんですけどね……。 ただ、原尞さんが元気そうなので、何よりです。 | ||||
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3月に新作が出るというので楽しみにしていたら、本作を読んでいないのに初めて気付きました。 一人称で書かれている文章の一文一文に、とても手間がかかるはずで、寡作にならざるを得ないのかも知れません。 さすがに第一期ほどではないのですが、楽しめました。 初版 227ページ4行目 (警視)総監が神奈川県警の所轄に命令しているところがありますが、(県警)本部長でしょう。すでに訂正されているでしょうが。 | ||||
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自首した父親の無実を証明してほしいという依頼を受けた私立探偵. その後,警官の銃撃事件に巻き込まれてしまう. メインストーリーの真相解明に,いくつかのサイドストーリーがからんで, 話は複雑に進んでいく. 中盤まではどんどん話が広がっていって,真相への関心が維持できるが, 後半は少し弱い印象. きちんと伏線を回収して,意外な真相も提示されており, それなりに楽しめることは楽しめるが, これらのサイドストーリーのお互いの関連性が薄く,やや物足りなさを感じるせいかもしれない. | ||||
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沢崎シリーズは大好きなのだが、この作品は今一つだった。 当初は少なくともあと二冊の続巻を予定していたっぽいので、そこでさらりと明かすつもりだったであろう小さな謎や結末がいくつも置き去りにされたまま。あえて書かずに読者の想像にゆだねるという手法はもちろんあるにせよ、ネタ振りされて落ちを知らされず放置されるのはもやもやしてつらい。 ファンなら「いよう、待ってました!」と声を掛けたくなるレギュラーの脇役二人も今回は(本編には)出てこない。沢崎の独白にも「あんたこんな人でしたっけ?」と思うような軽薄な箇所があり、真正面からの剛拳でぶちのめされるような「参りました感」は薄かった。でもね、万一続巻が出たら、絶対に買っちゃうんだけどさ。 | ||||
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相変わらずかっこつけてるなと読みづらいなとわかりづらいなと でもだからといっておもしろくないわけではないのがこの人の作品です 良く考えられ練りこまれた物語が進行します 拳銃狙撃事件と誘拐事件が平行して進みそして交わり思わぬ結果が待っています 良い作品だと思うのですが、 ある男がある犯罪を犯すのを目撃した警察官が交番巡査とともに その犯人を捕らえたというところまでは良しとしましょう でも巡査が心臓麻痺で急死してしまったというのには・・・・笑っちゃいました 一気に現実味が飛んでしまいました その犯罪が何だったかが明かされないのも腑に落ちないし、 そのあたりの描写は完全に作者の一人相撲で興醒めでした このあたりの最後の20ページ程でこの作品がだめになってしまっています 何でこの大事な部分をもっと練りこめなかったのかがどうしても理解できません 寡作な作家さんだけに期待度が大きくなってしまっているのかもしれませんが、ちょっと残念です | ||||
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沢崎探偵が活躍するハードボイルドシリーズ。 復讐、誘拐、殺人…いくつかの無関係の犯罪が複雑に絡み合った護送人銃撃事件が新宿署内で発生。いやおうなくその中心に立たされてしまった沢崎は、その言動とは裏腹に事件を解決するべく動き始める。紆余曲折ありながら目に見える表面上の事件を調べていくうちに、巧妙に隠された事件の全貌が次第に明らかになっていく… 最後に明らかになる事件の全貌は良いのだが、それまでに張り巡らされた話が複雑に絡まりすぎて頭に入りにくかったのは事実。なので、なかなか読み進めなかった。しかし、事件が展開し、次々と真実が明らかになって全貌が見えてくると、あっという間に読めてしまえたのもまた事実である。 | ||||
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前作の内容はもう忘れてしまったけど、それでも読んでいるうちに自然と沢崎節にはまってしまうんですよね…シリーズを読んでいる人にとっては、目新しいことはないけど、安心して楽しめる作品ではないでしょうか。まあその辺りが星3つなのですが。錦織警部、橋爪(^^;が名前だけの登場なので次回作に期待したいと思います。 | ||||
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90年代以前に発表されたシリーズを読んだときのホットな衝撃は今回味わえなかった。期待しすぎたということなのだろうか。 読み心地は確かにいい。すいすい進んでしまう。ページが少なくなってゆくのが残念に思えてしまう。 でも、なにかが違う。90年代シリーズは、荒削りなところが目立ったが、熱意に圧倒された。今回は、妙に構成・文章がうますぎて、筋に少しご都合主義的なところがあるにも関わらず、許せてしまうというか、そもそも詳しく詮索する気もしないというか。それはそれでさすがなのだが。。。 読み終えて、そんなことを考えていたとき、作者のインタヴュー記事を目にした曰く、「早く書くテクニックを身につけた」 笠井潔が3作目となる「薔薇の女」について「テクニックで書けてしまった」と言っていたが、これと同じことが、本作にも当てはまるように思う。 また、戦後日本政治の裏側みたいな大きな話が、反ってリアリティを失わせてしまった感じもする。少し辛口すぎるかもしれないが、今後「早く書ける」ようになり、「浅見光彦シリーズ」みたい、新書シリーズレベルの連絡モノにならないことを期待します。 寡作でいい。原さんには、インパクトのある大作を期待。 | ||||
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正しい順番は「そして夜は甦る」→「天使たちの探偵(短編集)」→「私が殺した少女」→「さらば長き眠り」ですね。「天使たちの探偵」は短編集で、その中の事件に関して「私が殺した少女」で言及しているシーンがありますから。沢崎のシリーズの私のベストは「さらば長き眠り」ですが、このシリーズは順番に読む必要があります。順番に読むと「さらば長き眠り」の感動がより大きくなります。母に全巻貸したところ,「愚か者死すべし」から読み始めてしまっていて「渡辺って重要な人?読む順番間違った・・・」と後悔してました。ちなみに正月に中3の甥が「そして夜は甦る」をむさぼり読んでました。 | ||||
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ストーリーは勿論細部までこだわっていた全三部作に比べると細部が甘くなった気がしてなりません。また、大枠でのプロットも少し大げさすぎるのではないでしょうか?とここまで辛口気味なのはこの作者ならもっと凄い作品を仕上げてくれるに違いないという期待の裏返しです。全体をとっても傑作、細部にいたっても傑作といった素晴らしい作品を次に期待して今回は星三つ。でもこの作者じゃなかったら星4もしくは4.5ですね。 | ||||
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