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成吉思汗の秘密



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成吉思汗の秘密の評価: 4.28/5点 レビュー 43件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.28pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全4件 1~4 1/1ページ
No.4:
(1pt)

出版年が古いので紙焼けはしょうがない、値段も値段だし・・・!

もう少し紙焼けがなかったらよかった
成吉思汗の秘密Amazon書評・レビュー:成吉思汗の秘密より
4334950116
No.3:
(2pt)

久しぶりに読み返したが・・・

学生時代に文庫で読み,今回KINDLEで再読.
若いころは楽しんで読んだが,今回の再読では神津恭介の論の立て方のずるさばかりが目立った.
神津は「成吉思汗が義経である」を証明しなければならないはずなのに「「成吉思汗が義経でない」とは言い切れない」という主張と「「成吉思汗が義経である」ことを補強する材料と言えなくない材料がある」という提示を行うのみである.それにもかかわらず,定説を指示する学者には「「成吉思汗が義経でない」を証明せよともとめる.これでは悪魔の証明をもとめているようなものである.できるとしたら確実に義経の遺体であると考えられるものを国内で発見することぐらいか?(それでも,モンゴルで死んだ後に,日本に運ばれたとの詭弁も可能か・・・)
 事実,神津は「成吉思汗が義経である」ことの証明をできていない.本来その時点で神津の負けである.思考ゲームとして小説を楽しむのが正しいのだろうが,それにしては神津があまりに攻撃的,独善的,恣意的で学問にたいするリスペクトがなく,読み手に反感を与える切り口になっているのは,高木彬光の作風だからやむを得ないということか・・・
成吉思汗(ジンギスカン)の秘密 (ハルキ文庫)Amazon書評・レビュー:成吉思汗(ジンギスカン)の秘密 (ハルキ文庫)より
4894567199
No.2:
(2pt)

古典的推理小説として楽しみましょう。歴史小説なんて思っちゃいけません。

文体も古いし扱ってる義経=成吉思汗説もはっきり言ってトンデモです。ただこの時代の古典的推理小説として楽しめます。何故か最後の蛇足が付いた改訂版を薦めている人が多いようですが、最後の成吉思汗の解釈は高校生レベルの漢文と世界史の知識があれば苦笑せざるを得ません。ネタばれにならないよう1点だけ書いておきますが汗、河汗等は北方の騎馬民族の族長や王を表します。5世紀の柔然から使われていたといわれています。ジンギスカンが初めて汗になったわけでも、彼が汗の字を選んだわけでもありません。従って汗の意味を本書の蛇足の通りに解釈するのは無理があります。この余計な物がなければ唐突ではあっても余韻が残って終わったのに。元の通りなら星三つかな。
成吉思汗の秘密 新装版 (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:成吉思汗の秘密 新装版 (光文社文庫)より
4334738613
No.1:
(2pt)

コンプレックス丸見えの迷・推理小説

無論謎解き推理小説としては無理がある。論証不能な歴史上の出来事にいかに推量を下したとて、専門外の著者が資料を漁ったところで新事実が解明できる訳がないのだから。ただ呆れるのは著者の創造した名探偵・神津恭介に対する著者の異常な感情移入と自己陶酔ぶりであり、およそ高木彬光という男は「何も解っていない奴だ」ということを暴露してしまっている。
いくら名探偵で二枚目、かは知らないが、「仕事と研究以外興味がない石木」みたいな神津みたいな男が「女性の憧れの的」な訳があるか、「女に興味がない」などと吹聴して回る奴に女が興味を示すか、考えたら判りそうなものだが、何も解っていない高木は「こんな男がいたら女にモテモテに違いない」と思い込んでそのモテぶりを過剰に描写するが、いかに若い時の石坂浩二や草刈正雄みたいな顔をしていたって神津恭介みたいな男が現実に存在したら女から総スカン喰らうことは間違いのない事実であり、それを「頭が良くて二枚目なら女にモテモテになるに違いない」と、思い込んだ高木の浅はかさが如実に表れてしまっている。恐らくこれは自分自身の表象であり、一高から京大・中島飛行機とエリートコースを歩んだ自分をオーバーラップ、したいのだろうが、その割に全然女にモテないのを顔のせいにし、「これでツラさえ良かったら女にモテモテなのに」と夢想し、「それで女に興味がない、なんていう男がいたら、カッコいいなあ」と思い込んでこういう歪んだキャラクターを創造したのだ、というのが解かってしまって読んでいて悲しくなる。
大体東大コンプレックスが強すぎるのが高木、という男の顕著な特徴であり、何かと「東大、東大」と無意味に不必要に東大、という言葉を連発するところに彼の異常さが窺える(冒頭神津が入院する件で、「神津さんが東大の外科に入院したと!」と相棒に叫ばせるところなどまさにそれで、どこに入院しようと関係ないと思うが)。その癖「東大ばかりにお天道様が通るもんですか」と、意味もなく憤慨してみせるのもまさにこの男のコンプレックスの根の深さを如実に表しており、何事もうまく行かなかったのを学校のせいにし、「東大さえ出ていれば」というねたみのあからさまなこと、とても京都大学を卒業した人間とも思えない。要は女にモテなかったのを責任転嫁し、「京大卒だからモテなかったんだ」という意識の裏返しであり同じ男として同情に堪えない、のである。「俺はこんなに頭が良いのに、何故女にモテないんだろう」真面目に悩んだ結果神津恭介という、「東大助教授で二枚目で、しかも女に興味がない(彼が思う)カッコいい男」を主人公にして現実から目を背け溜飲を下げていた可哀想な奴、という実像が見えてしまって悲しくなる。
そのコンプレックスをバネにして稀代の流行作家にのし上がった、のは立派、かもしれんが、さてそんなコンプレックスとは無縁な人生を送った私と高木とはどちらの方が幸せな人生を送った、ことになるのか。
成吉思汗の秘密 新装版 (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:成吉思汗の秘密 新装版 (光文社文庫)より
4334738613

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