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星読島に星は流れた
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星読島に星は流れたの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.06pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全17件 1~17 1/1ページ
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全体的に薄味でご都合主義的な展開だが、キャラが立っていて文章も読み易かった | ||||
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まとまり良い構成、テンポの良い会話、最初から最後まで、わくわくしながら読んだ。質の高いミステリで、この作者さんの他の本を読もうと思う。 | ||||
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2015年に出た単行本の文庫化。 もともとライトノベルで書いていたひとだという。ヒロインの造形などが、たしかにそれっぽい。 隕石をテーマにすえた長編ミステリで、舞台はボストン沖合の孤島。隕石の盗難と連続殺人が起きて、という筋立てだ。 大がかりな仕掛けがあり、かなり探偵小説を読んできたひとでも満足できるだろう。細かな伏線がしっかりと回収されていくのも心地よい。 文章は読みやすく、登場人物たちにも好感がもてる。 | ||||
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数年に一度、隕石が落ちてくるという孤島。そこで開催された観測会で、落下してきた隕石が奪われ、同時に殺人が発生する。はたして隕石の行方は? そして、犯人は? という本格ミステリ。 まず設定がすこぶるいい。数年に一度隕石が落ちてくる、という本来あり得ないはずの設定を、違和感なくストーリーに溶け込ませる導入の手際も見事。さらにその設定を存分に生かした展開とロジック、結末のサプライズも◎。真犯人に関しては正直油断していたこともあり見抜けなかったが、あとから考えれば納得の落としどころ。多少キャラクターが漫画的だけれど、舞台が海外で、ある種の異世界的興趣もあるので気にならなかった。アクティブなニートがお気に入り。 ロマンチックな設定とキャラを存分に生かした正統派本格で、非常に満足。 | ||||
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見方を変え,線を点へと切り離しての推理と,それによって浮かび上がってくる真実, 『そちらではない方』を巡る真相が語られる終盤は,天文知識の難しさもうまく作用し, ツッコミどころがないわけではありませんが,ストンと気持ちよく畳まれていく印象です. また,「それで解決?」と思わせてからの,さらなる真実がこれまた腑に落ちる一方, そこで交わされる最後のやり取りは,世界や人々を宇宙に重ねたやり取りが思い出され, 相手の中の諦念と達観,語る男に芽生える小さな希望,そして自分ならと頭を巡らせます. ただ,これがライト文芸レーベルの作品なら,このままほぼ満足で終わるのですが, 創元推理文庫からとなると話は少し変わり,その後に「でも…」が付いてしまいます. 具体的にはラノベ風の言い回しやラブコメ展開などで,個人的には嫌いではないものの, ここに期待しているのはそれではなくて…と,身勝手を承知も違和感が抜けませんでした. 逆に言えば,キャラクタと多めの会話で進められるライトなミステリでもあるわけで, このあたりが気にならない,読みやすいものをお探しならばお勧めのしやすい一冊です. なお,舞台はアメリカのボストン.読み終えてみても海外である意味は弱く感じますが, そのあたりの理由は『文庫版あとがき』で触れられており,なるほどと思わせられました. | ||||
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ボストンで家庭訪問医をしている加藤盤は、変り映えのしない毎日を過ごしていた。そんなある日、天文学者が毎年開催している、ある事を目的とした天体観測の集いへの招待を受ける。招待客は全7名、場所はその天文学者が所有する大西洋上に浮かぶ孤島だ。この島には、ある不思議な噂があり、それが世界中の天体関係者はファンを引き付けている。 天体というテーマも舞台設定も、まさしく本格ミステリーの王道です。出来る限り手掛かりを読者に示す一方、探偵が試行錯誤しながら推理を進めるというオーソドックスな展開で、文章も読みやすく楽しめます。ただ、詳しく言えませんが事件の経緯では少し気になることがあり、またミステリーとは関係がない話もやや軽い感じがして、その点は物語に厚みがないように思いました。 | ||||
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「数年に一度隕石が堕ちる島」、この設定だけで引き込まれる。 星座や隕石、流星群といった星々が物語を彩り、対照的に人間の欲望や醜さを際立たせている。 「地球最後の日」を迎えた主人公が選ぶ道とは――。 読後感も良く、久しぶりに星を見上げてみたくなる一冊です。 | ||||
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なかなか事件が起きないので、変な心配をしてしまった。 スッキリとした結末で良かった。 著者の他の作品も読んでみたい。 | ||||
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マンガチックな登場人物達と男子に夢を・・なシチュエーション。 おぉ、これがラノベか! ライトノベルというものを積極的に読んだことはありませんが(偏見もってる訳ではない)、こういう作風なんでしょうか。 勉強になりました。 ストレス感じずサクサク読める一方で、どうしても作品自体が軽く感じられます。 評判通り素晴らしいミステリーでした。 結構なページ数にもかかわらず、サクサク読めたのはこうした作風のおかげだと思います。 主人公:35歳、事故で妻子を失った医師。 シブイ設定だけど、めぞん一刻の五代君としかイメージ出来ませんでした(^^; | ||||
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表紙の雰囲気にやられたのと、舞台設定に惹かれて手に取った。 キャラが10人近くいて、アメリカの孤島を舞台としたをクローズドサークルものである。 その孤島が定期的に隕石が落ちてくる島で、曰くのある人物が集まる。 本格推理だとしたら、期待せずにいられない。しかし残念ながら、フェアではないので、推理ものとしては疑問がある。 また、キャラの立て方にラノベの癖があるのを受け入れられるかどうかが、物語の大筋に絡んでくるため、好き嫌いが激しく分かれると感じた。 そして残念なのが、主人公含めほとんど全てのキャラの背景が単なる設定と化していて薄い。 ミステリは、キャラに深みを求める必要はないとしても、その配置に問題があるように思え、人数を出しすぎている感は否めなかった。 文体は読みやすく、すらすらと読み進められる。原稿用紙にして600枚程度あると思われるのだが、なぜここまで内容が薄いのか。 おそらく、作品の中で、葛藤するキャラクターがおらず、犯人の目星も早い段階でついてしまうためか。 孤島という舞台設定も、ほとんど生かされていない。捜査機関を遠ざけるくらいしか機能していないように感じる。 また、悪人として描かれる方が納得できるキャラクターが、そういう風に書かれないので、結末まで違和感が残る。 ラノベハードボイルド?の特徴なのか分からないが、苦悩や悲しみや葛藤ややりきれなさはごっそりとここには『無い』 トリックは主人公のひとり語りで解明されていく。そこにフェアさは微塵も無いので要注意。 どうしてあれがあそこにあって・・・・・・。 クローズドサークルの魅力のひとつであると思われる、全員容疑者という状況も薄味でしか描かれない。 そして、帯に「謎を解く鍵は、最初から目の前にあったんだ」と書かれているが、これの指す作中の部分は、 単に描写がおかしいだけなのかと、何度も行きつ戻りつしてしまう部分であった。 | ||||
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上質なラノベミステリーだった。 ラノベと考えた理由は、読者対象年齢でなくキャラ設定だけれどもね。 主役が30過ぎと言うけれども、芝村裕吏「マージナル・オペレーション」(読んでいないけど)も30過ぎの主人公なのでOKだね。 で、美女二人の内、美宙博士が18歳のツンデレで、招待主のサラ博士が年齢不詳とか、フットワークが軽く空気が読めるニートだとかのキャラ設定がラノベだね。 内容でちょっと残念だったのは後半でレールが見えてた事。 | ||||
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孤島に集められた無関係な人々の間で殺人事件が起きるという王道パターンの本格ミステリーです。 丁寧にはった伏線を回収して、論理的に推理し、これしかないという回答に行き着く手際がとてもスマートで感心しました。 これぞ、本格ミステリーを読む楽しみです。 その上、登場人物が魅力的なので青春小説としても楽しめます。 派手さはないけれど、読んでて気持ちの良い作品でした。 続編を書いてくれないかなぁ。 | ||||
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必要な材料をすべて提示し、読者に推理させる本格ミステリではない。 なぜなら、重要な情報をふたつも隠し続けているからだ。しかし、これは、そのスタイルの推理小説ではないと見做せば、 一見アンフェアな箇所もしっかりとテキストで解決していることがわかる。 中途で挑戦状を挿入する大時代的なものではなく、話の流れ、ロジックの流れで読ませるミステリと言えるだろう。 著者は、読み手に推理する余地をじゅうぶんに与えず、終始、一方的に先導する。 下手なコンダクターに操られっぱなしだと、ただオロオロするのみだが、じつに舵取りが巧みである。 "隕石"という特殊な物体の属性を事件に絡める。そこから、試行錯誤の推理を展開するがどうもうまくいかない。 ラスト、真相にたどりつくわけだが、その述懐は、本格ミステリ字義どおりの論理であった。 | ||||
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絶海の孤島に招待された客に起こる殺人 ― 手垢のついた設定ですが、古さはまったく感じさせず、むしろ現代的に洗練されています。隕石に関する記述は薀蓄が興味深く、天文学のロマンも感じさせます。特にトリックがある訳ではないのに、謎と論理で飽きさせずに読ませ、隕石の問題とともに事件の真相が解明される展開は見事です。孤独な主人公のキャラクターもよく、ここ数年の本格ミステリのなかでも一等星の輝きを放っています。 | ||||
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数年に一度、隕石が落ちてくる島が舞台。その島で起こる殺人事件。 なんて魅力的な謎を考えるのでしょう! 読者が感じる、誰が? どうして? どうやって? という謎が解決されていく快感は、ミステリの醍醐味ですよね。 そして、『星読島に星は流れた』で書かれる、それらの謎と真相は極上の一言に尽きます。 ラノベ作家でもあるから(ここで手に取るのを止めるのは大損ですよ!)と言うと、語弊がありそうですが、難しい言葉を無理して使わないので非常に文章が読みやすいです。そして、登場人物も非常に魅力的で、飽きさせません。 つまり、極上の舞台に最高の役者が揃っているということになります。 ミステリアスな物語ではなく、ミステリを楽しみたい方、そしてミステリを楽しんでみたいという方は是非読んでみてください。 読んだ後、良い読書をした、人生が豊かになったと思う筈です。 | ||||
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