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星読島に星は流れた
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星読島に星は流れたの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.06pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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見方を変え,線を点へと切り離しての推理と,それによって浮かび上がってくる真実, 『そちらではない方』を巡る真相が語られる終盤は,天文知識の難しさもうまく作用し, ツッコミどころがないわけではありませんが,ストンと気持ちよく畳まれていく印象です. また,「それで解決?」と思わせてからの,さらなる真実がこれまた腑に落ちる一方, そこで交わされる最後のやり取りは,世界や人々を宇宙に重ねたやり取りが思い出され, 相手の中の諦念と達観,語る男に芽生える小さな希望,そして自分ならと頭を巡らせます. ただ,これがライト文芸レーベルの作品なら,このままほぼ満足で終わるのですが, 創元推理文庫からとなると話は少し変わり,その後に「でも…」が付いてしまいます. 具体的にはラノベ風の言い回しやラブコメ展開などで,個人的には嫌いではないものの, ここに期待しているのはそれではなくて…と,身勝手を承知も違和感が抜けませんでした. 逆に言えば,キャラクタと多めの会話で進められるライトなミステリでもあるわけで, このあたりが気にならない,読みやすいものをお探しならばお勧めのしやすい一冊です. なお,舞台はアメリカのボストン.読み終えてみても海外である意味は弱く感じますが, そのあたりの理由は『文庫版あとがき』で触れられており,なるほどと思わせられました. | ||||
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ボストンで家庭訪問医をしている加藤盤は、変り映えのしない毎日を過ごしていた。そんなある日、天文学者が毎年開催している、ある事を目的とした天体観測の集いへの招待を受ける。招待客は全7名、場所はその天文学者が所有する大西洋上に浮かぶ孤島だ。この島には、ある不思議な噂があり、それが世界中の天体関係者はファンを引き付けている。 天体というテーマも舞台設定も、まさしく本格ミステリーの王道です。出来る限り手掛かりを読者に示す一方、探偵が試行錯誤しながら推理を進めるというオーソドックスな展開で、文章も読みやすく楽しめます。ただ、詳しく言えませんが事件の経緯では少し気になることがあり、またミステリーとは関係がない話もやや軽い感じがして、その点は物語に厚みがないように思いました。 | ||||
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