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火星に住むつもりかい?
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火星に住むつもりかい?の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.63pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全105件 61~80 4/6ページ
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平和警察なる魔女狩りを合法としたような権限を持つ警察機構になじめるのかどうか。その世界に浸かれるのかは読者の側にゆだねられている。 この小説において平和警察といわれる部署は怪しいと思われる人物を徹底的に拷問し、拷問に屈服し自分がやりましたと白状すれば群衆の前でギロチンで 処刑することができる。そういった設定になっている。 この設定に説得力があるか、そこを読者が納得できるかが面白いと思えるかの境界線だと私は思いました。 この小説を読みながら、伊坂幸太郎は自分の得意な分野や人物、展開などを制限しているように思えました。 彼が得意とする80年代のミュージック、ちりばめた伏線の回収、ユーモア、どことなく村上春樹な文章。 そういったものを制限するように意図的に自分に課したような気さえするほど、この小説は伊坂幸太郎の匂いがしません。 ほかの作家の方でも、自分のスタイルに限界を感じ、今までとは全く別の作品を発表することはままあります。 また、滑らかな曲線で作風を変えていく作家も珍しくありませんが、そういった書きなれたものを捨てて、自分を制限した作品というのが 売れっ子作家さんの作品には節目節目に見られます。この作品も伊坂幸太郎の挑戦なのかもしれない。 そう思えてなりません。伊坂幸太郎としては物足りません。ゴールデンスランパーのような完成度もないですし、鴨とアヒルのような完成されないなかでも 充分といえるエネルギーもないです。ただ作家として殻を破ろうとしているのは感じました。 こういった実験的な作品、制限された作品のあとに自分を解放した作品が名著になることは、よくあると思います。 他の方のレビューを見て、本当に愛されている作家さんだなぁと思いました。 私が言うまでもないですが、次回作に期待です。 | ||||
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内容については語りませんが、とにかく登場人物の魅力にかけるような気がします。 なかでも際立ったのが、ダークヒーロー。 誰なんだろう?かなり意外な人物が?などと想像しながら読み進めて いましたが、えっこいつ?という感じでした。 動機もいまいちですし、武器の謎も今ひとつ。 なんとなく映画化されそうな内容ではありますが、良くも悪くも普通だと私は思いました。 | ||||
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途中で読むの止めました。 読み進めるのが辛いくらい、酷いです。 初期の伊坂作品が好きなのでこれまで買っていましたが、 もう伊坂幸太郎もここまでかと残念な気持ちです。 | ||||
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いまいちな小説で面白くない グラスホッパーを読んだ後だからか?途中まで読んでて息切れする小説 | ||||
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横暴な国家警察 監視される市民 錯綜する情報 付和雷同する集団 ひとりぼっちの正義の味方 序盤では登場人物が次々に変わる 嗜虐性の強い人物描写に私は辟易し何度も本を閉じた それでも続きが知りたくなり時間を空けて再読 正義の味方による謎解きからが本番だ 情報の信憑性について考えさせられた | ||||
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他の伊坂作品と比べて、不安感をあおる要素の強い一冊。 見事な警句やセリフににやにやする要素もほとんどなく、どこかとぼけたような主人公(?)が出てくるまで読むのが辛かった。 物語として完結していないようにも感じるのだが、強引に物事を終わりにしてしまう権力の力を描くという意味ではこれでもよいのか。 後半は引き込まれたので、もう少し長くして、さらにもう一捻りあっても良かった なお、最初に読む伊坂作品としては適切でないことを付記しておきたい。 | ||||
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住人同士が監視しあう社会。密告された者は、拷問され身に覚えのない罪を告白させられる。そして、その先に待っているのはギロチンによる処刑だった・・・。「平和警察」と呼ばれる組織は暴走を続ける。だが、その組織に敢然と立ち向かう正義の味方が現れた!はたして彼の正体は? 世の中の平和を保つため危険分子を取り除こうとする。だが、それはしだいにエスカレートし、罪のない者まで捕えられ処刑される事態となる。けれど、一般市民はそれをおかしいとは思わない。「あの人は危険人物だったのだ。」と納得してしまう。まるで、集団洗脳だ。「何が正義なのか?」その定義さえあいまいになって来る。このような状況も、そして処刑の描写も、読んでいて背筋がぞっとした。相互監視、密告、規制強化・・・。現実社会でこれほど極端なことは起こらないだろうとは思う。けれど、似たようなことは起こり得るかもしれないと思うとたまらなく怖い。 最初は読むのに時間がかかったが、後半は一気だった。逃げ場のない状況・・・。「火星に住むつもりかい?」このタイトルが特別な意味を持って重くのしかかってくるような気がした。変わってほしい! いや、変わらなければならないのだ! 強くそう願う。読後はほろ苦さが残るが、読みごたえのある作品だった。 | ||||
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住人の相互監視による危険人物の洗い出しの恐怖、平和警察という国家権力の横暴と取り調べという名の拷問、正義の味方と偽善など、多くのテーマがつまった一冊。 平和警察による監視社会の実態を描いた第一部、平和警察の反抗する謎の男の捜査を描いた第二部、正義の味方と人助けの教えを描いた第三部、そして平和警察と正面からぶつかる第四部と、様々な視点で話が展開されるのだが、第二部で警察庁の特別操作室の真壁鴻一郎が登場するあたりから物語が加速し始めて一気に読んだ。 警察による発表や噂話が、その人と接していた時の印象や体験を上書きしてしまう。これは本当に怖い話で、現代社会においても本書の内容ほど過剰ではないが、十分考えられると思う。人間は安心できる情報よりも危険な情報、恐ろしい話の方により反応するというのはもっともだと思った。 皆を助けることはできないが、一人を救えば他の人を救えないことを偽善だと糾弾される。この物語の正義の味方の苦悩が丁寧に描かれていて、正義とは何か、正しいこととは何か考えさせられた。 本作はいつものユーモア溢れる軽快な会話が少ないが、十分読み応えがあった。個人的には、マイペースながら独自の視点で捜査を行う真壁鴻一郎が好きだった。 | ||||
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『平和警察』を『魔女狩り』に、『現代日本』を『中世ヨーロッパ』に重ねた発想と設定は流石と言うほかにない。現代であっても、どこかの国に重ねれば作中のような集団心理も『魔女狩り』もあるだろう。しかし現実味はあったが、平和警察の処刑方法がなんとも受け入れがたく、そこでつまずいてからはとにかく読み進めることが苦痛だった。 これまでの次々と伏線が回収され読後には爽快感のある著作と比べると、最終的には腑に落ちる終わり方だが、始終重々しさの付きまとう、暗すぎるストーリーだったように思う。 | ||||
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根拠がないのに好き勝手言っているので気分を悪くするかもしれません。自己判断で読んでください。 伊坂作品のレビューに毎回のように見受けられるのは強烈なキャラクターがどうこうだったり皮肉の利いたユーモアがどうこうだったりするけれど、少なくとも今の伊坂幸太郎はそういうところを小説に求めていないと感じる。小説の面白さってそういうところじゃないだろうっていう主張を感じる、個人的には。また、そこに一部の読者と伊坂幸太郎の溝が生じているのだと思う。この「火星に住むつもりかい?」でもそう感じた。 たとえば登場人物としては凡庸な人物像が多くなった。これは評価すべき点だと思う。過激な人物像は読んでいて派手で楽しめるけれど、そこには何も残らない。ああ、爽快だった、で終わってしまう。それにこれはあまり客観的な意見ではないけれど、これは僕の住む世の中とは別の話なんだなと冷めてしまうこともある。面白いけれど結局自分とは関係ない話なんだと思ってしまう。そういう部分が今の伊坂幸太郎からは無くなってきていると感じる。だから評価できる。でも凡庸な人がある出来事に対して凡庸な反応をするのは小説の面白みではないと思う。全体の設定の割には各個人の生き方というか描写はかなりないがしろにされすぎているのはたしか。 ユーモアが少なくなったというのはそこまで小説に影響しないと思う。もしユーモアが好きならばユーモアが集まっているような場所が他にあるんじゃないかと思うし。小説はお話なので話し全体として読者にどのような感じ方を与えられるかが問題だと思うし。ユーモア云々は些細な部分に横着している気がする。ただユーモアがないと物語に牽引力がなくなるというのは明白な問題だとは思う。がんばってほしい。 もう何作も前から伊坂幸太郎には変わろう変わらないとという意識が見られている。その挑戦がすべて上手くいっているわけではないのが惜しいところだ。しばしば(この小説は伊坂幸太郎が書く必要があるのか? 他の人でも書けるんじゃないか?)と思ってしまう。苦闘しているのはわかるので、何とか挑戦し続けていってほしい。もちろんこれは個人的な意見なので好き勝手言っているわけだけれども、それでもやっぱりがんばってほしいと思う。 | ||||
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SF小説のような、、。 住民が相互監視をし、怪しければ、”平和警察”に密告をする。 わけのわからない取り調べ。 危険人物と認定されれば、公開処刑。 嫌なら、火星でもいけば?、、というところ。 そこに、ヒーローがあらわれて、 窮地に陥った人々を、どういう基準か、救っていく、、というお話。 設定的には、日本で言えば、第二次世界大戦中の情報統制、憲兵制度とも似てるでしょうか。 昔のスターリン時代の強烈な情報統制と、強制収容所、処刑。。。 今のイスラム国もこんな感じかもしれない。 すぐ隣の国では、まだ、、。 ヒーローについても、体制についても、いろいろと落ちがあって、 伊坂さん的救いはあるかな。 でも、いろいろと考えさせられました。 | ||||
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「中世の魔女狩り」が、「平和警察」によって現実となった世界の話です。 いまでこそ、魔女狩りは危険思想だという概念が一般的になりましたが、現在の世界において、果たしてその危険思想が全くなくなったと言えるでしょうか。 『危険な人間が危険人物となるわけではなくて、危険人物と指された人間が、危険人物になるだけだ』 この一節に、集団心理の怖さ、さらには集団を管理するルールから逃げられない怖さを感じました。 | ||||
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次の作品も気になります。 全て本で揃えていましたが、初電子本です。 | ||||
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今までの伊坂作品は頼りがいの無い主人公が周囲の人物に振り回され、反社会的なものに巻き込まれていくパターンが多かったが、この作品は違う。どちらかというと反社会的な人物を裁く側に焦点が置かれている。今までの作品では謎に包まれることが多かった部分だ。私はその謎を追いかけながら先がどうなるのかドキドキし、周囲の人物のユーモアに溢れた掛け合いを楽しむのが好きだった。そのため、この作品は合わなかった。阿部和重との共作もついこの間出版され、その作品についても今までの作品とは違う印象を受けた。まさに今伊坂さんは作風を変えようとしている段階なのだろうか。その試みは小説家人生として悪くはないだろうが、私個人としては残念だ。出来れば次回作はモダンタイムスや残り全部バケーション、ゴールデンスランバーのような作品を期待したい。 | ||||
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平和警察による拷問、理不尽な死刑。読んでいるとムカムカしてくる。早く何か起こって、スカッとさせて! 小さな進展はあるが、ずっとムカムカ、モヤモヤが続く。ラストに来てやっと「そうだったのか!」となるが痛快とまでは行かない。現在の世相に警鐘を鳴らす意味では良いのか? あまり楽しめない本だった。 | ||||
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警察の一組織が過剰な力を持つ世界 理不尽な拷問、処刑・・・それが嫌なら「火星にでも住めばいい」 そんな世界にヒビを入れたのは・・・・ 初期作品の様な洒脱な会話や伏線は控え目ですが、 登場人物のキャラ、独裁、密告、人を追い詰める拷問などの世界の描写、 伊坂幸太郎ならではの2つの時間軸とそれが収斂していく様子に引き込まれてあっという間に読み進めてしまいます。 もっと色々書きたいのですが、ネタバレになるのでここまでにします。 伊坂幸太郎の初期作品からのファンにもおすすめですし、この作品を取っ掛かりに伊坂幸太郎作品に入る人にもお勧めです。 | ||||
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伊坂節全開の伊坂ワールドで、伊坂ファンとしては安心して読める作品でした。 伊坂ファンなら1度は読んでおきたい作品じゃないでしょうか! | ||||
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テーマがテーマだけに、伊坂作品らしいウィットに富んだ小気味の良さはなし。 物語のいたるとこに散りばめられた複数の伏線がすべて回収され、 なんともいえない爽快感を感じるのが伊坂作品の持ち味だけど、今回はそういった種類のものでもなし。 前半はあまりテンポが良くないけど真壁鴻一郎という存在がスパイスとなり、彼が登場したあたりからようやく物語が動き出した印象です。 「正義」と「偽善」の違いは何か。 恐ろしい集団心理のなかで、どれだけ自分を保てるか。 読み進めていくうちにテーマが明確になってくると作品の重みもグンと増していきました。 「困っている人は助けろ」、これは私には至極当然なことのように思えるけど 「人を助けることができるなんておこがましい」「すべてを助けないことは偽善」・・・・という考えもある。 正義のあり方をつい考えてしまいましたね。 だけど、この作品に登場するヒーローは深いことも重いことも考えてなくて、ただ人間としてのあたりまえの感情に突き動かされて行動しただけ。 この単純さもこの作品の魅力だと思います。 十分楽しめはしたけど、私はこういうのよりはもう少しユーモアのある伊坂作品の方が好きなので今回は☆は4つにしておきます。 | ||||
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残念なのはこの本と最近の事件が重なること まんまISだよこれ 内容はテンポもよくいろいろな伏線がありさすがの伊坂幸太郎 ただ結末はある人の死亡報告から察しがつくし その結末ではなにも解決しないし、あの人がそうする可能性は100%ではないような ちょっとご都合主義かな ただスピンオフが作れるくらいの良いキャラが誕生した | ||||
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伊坂さんのスケールの小ささというか、テーマと内容のギャップを感じてしまう。 | ||||
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