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火星に住むつもりかい?
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火星に住むつもりかい?の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.63pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全105件 1~20 1/6ページ
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監視社会の恐怖を語る、いわゆるディストピア小説。現実世界では「中国」を想起させ、風刺が効いている。 ただ解説でも言及されてたが、先行作に比べ、妙にゆるいディストピアなのは、井坂さんらしく、逆にリアリティを感じた。だからこそ恐怖も伝わって来たが、エンタメ小説としてはイマイチ。正義のヒーローが悪を懲らしめる、単純な勧善懲悪にしなかったのは、作者の姿勢としてよくわかるけど、カタルシスに欠けるのも確か。割り切ってそういう書き方もあったと思う。 | ||||
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不気味な話の裏側に予想外のからくりが仕掛けられていて、とても面白かったです。 話のからくりについて詳しく話すことはできませんが、例えて言えば、バッターボックスに立ってピッチャーが投げるボールを待ってると、死角からボールがぎゅいーんと曲がってストライクゾーンに入ってきたみたいな。そんな印象を持ちました。 にしても、話に出てくる〝平和警察〟は怖かったなあ。取り調べ時の拷問の苛酷(かこく)さもさることながら、ないことをさもあったかのように見せかける情報操作が怖かったっす。ありもしないことを〝噂〟みたいに装(よそお)って、自分たちに都合のいいように流す情報操作は、ネットなんかではよく問題になる事例だと思うので、余計にぞっとしました。 登場人物のなかでは、なんといっても、真壁鴻一郎(まかべ こういちろう)捜査官のキャラが印象に残りましたね。昆虫の擬態(ぎたい)とかにやたら詳しくて、しばしば蘊蓄(うんちく)を傾ける、変てこなんだけど有能な人物。髪の毛にパーマがかかった細身の体型でミュージシャンぽい外見であるとか、綾辻行人の〈館(やかた)シリーズ〉に出てくる島田潔(しまだ きよし)て人物が彷彿(ほうふつ)されて仕方ありませんでした。いや、島田潔さん、好きなんですけど。 あと、カット区切りのイラストが色々と出てくるんですが、一番の妙を感じたのは、【理容室のカメラ】ですね。監視装置として置かれたこの絵の不気味だったこと。 〝監視〟〝密告〟〝捏造(ねつぞう)〟〝冤罪(えんざい)〟etc. etc. 集団社会に潜む恐怖の象徴としての【監視カメラ】の絵に、ぞくぞくっとなりました。 | ||||
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ワクワクするような好きな物語なんだけど、登場人物が多すぎて、場面展開もあちゃこちゃ行って、読みながら混乱してました。 これ誰だっけ?と前に読んだところを読み返しながらが結構多かった。 そして、終わり方もちょっと私には理解難しかった。 | ||||
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複数の視点から物語が進行して場面が何度も切り替わるというのは、伊坂氏のいつもの手法なのだが、今作に関して言えば非常に鬱陶しいです。 登場人物も多く、読み方も無駄に複雑な名前ばかりで風貌もあまり掘り下げなかったりして覚えづらい。 魅力的な登場人物がいないので覚えるのに一苦労です。 伊坂幸太郎さんの以前の作品は、この本を読みたいんだという意欲が掻き立てられたが、今作は読み進めるのに時間がかかりました。年々切れ味がなくなっている気がします。 面白いと思うシーン0.01%とそこに行く99.99%の前振りという構成です。読んでいる最中も読後も満足感を得られない駄作です。 | ||||
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平和警察という警察内部にできた部隊が、国民を監視する社会を描いたディストピア。 平和警察とは名ばかりで都合の悪い人物は「危険人物」と見なしてどんどん処刑する。 間違っていると思っても、処刑されるのが怖くて国民は何も言えない。歯向かうと抹殺される。 まさに現代における独裁国家や監視社会そのもの。 ラストは伊坂さんらしく爽快に終わってくれますが、正義って何なの?というテーマは読了後も考えさせられる作品です。 ※ギロチンで処刑というのが現実味なかったのはちょっと残念かな… | ||||
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火星人がやってきて、ピンチの人を次々攫って火星に住まわせる話と聞いて読みました。 最後の一文まで、「いつ火星人が!?」と思ってました。笑 こんな世の中嫌だーって感じの話でした。 | ||||
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「平和警察」が存在し、中世の魔女狩りのように密告されたり警察に都合が悪いとみなされた人は、公開処刑されてしまう、という怖い世界のお話です。 前半は様々な一市民の視点で、中盤は一人の警察官の視点から、最後は「犯人」の視点で書かれています。 序盤の視点の人たちは、後半やっぱり亡くなっていたんだ…というのが分かったりして無常です。 「正義」についてが1つのテーマだと思うのですが、主要人物が誰も「正義」の人では無いのが面白いなぁ、と思いました。 コロナ禍での政治不安やアフガンへのタリバン侵攻など、不穏が広がるこのご時世、こんな世界はフィクションだと一概に言い切れず現実と結びつけて後味の苦さを感じました。 | ||||
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スピードを出したら緩めてバランスを保つ事が大事。 読後のタイトルが気持ちいい。 | ||||
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巷では有名作家とのこと。 作風も著書も知らぬまま興味本位で購入した一冊ですが、最初からストーリィに違和感がつきまとい、 数十年の読書人生初めて、途中で読むことをやめてしまいました。 こんなの書いててベストセラー作家なの?????・・・です。 根が貧乏性のため、購入した小説は駄作であっても少々つまらなくても読了が主義なのですが、 単調な人物描写とくだらない内容に倦み、399頁からなる単行本の70頁辺りで時間の無駄とギブアップ。 完全なるお金の無駄使い。世間の評価はマスコミ操作の賜物ですか? | ||||
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世の中に漂っているもやもやを、不条理を、やるせなさを、全く違う寓話に変えて昇華している。SFチックなストーリーではあるが、社会の真実の話でもある。 きっと伊坂さんは、くよくよと悩んでいるんだろーなー | ||||
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クライマックスで引き込まれた。 逆に言うと、序盤、中盤は淡々と物語が進むだけだったのかもしれない。 | ||||
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著者あとがきで「タイトルから宇宙ものの話だと思われた方がいたら、申し訳ありません」とありましたが、まさに自分自身、文庫本カバーに記載されたあらすじを見ても、本書は、『人類が移住した火星(地名は仙台など地球の実在の街名がつけられている)で厳しい管理体制が築かれた未来社会における戦いを描いた物語』だと勝ってに思い込んでいました。 つい最近、小川哲の「ユートロニカのこちら側」という近未来における情報管理社会を描くSF小説を読んだところでしたので、てっきり本書もその種の作品だと思ってしまった次第です(「ユートロニカ」も面白いですよ)。 ただ、「ユートロニカ」にしても本書にしても、『安全』や『社会の不安解消』のために組織が国民を『管理』するということに対する違和感や恐怖感、管理することの是非を考えさられる点などについては共通しています。 伊坂幸太郎のいくつかの作品には、管理されていることに無自覚な国民や、信頼できるはずの警察が信じられない状況などが描かれたもの(たとえば傑作「ゴールデンスランバー」など)がありますが、本書もその類型に属するもので、特に本書は、伊坂幸太郎らしいアイロニーやユーモア、アクションシーン満載で、追い込まれた後の倍返し的カタルシスも味わえる良作だと思います。 本書における管理社会の設定は、極端に戯画化したもので、さすがにここまでの社会にはならないでしょうが、かといって、あり得ないとまで言い切れない怖さがあります。 SNSが浸透した現在社会においては、匿名性にオブラートされた「正義」の名のもと、なんの裏付けもないまま個人を攻撃し、自分の正義に反する人物を退治してやった、と自己満足している。 罪のない人々が理不尽な攻撃を受け傷つき、最悪命を落とす者まで出ている今。 本書は今(2020年)から5年前に発表された作品ですが、この5年間でますます本書で描かれた極端に戯画化された社会に近づきつつあるのではないかと危惧しています。 分かりやすい共通の敵をつくると国民をひとつにまとめやすい。 そのため、社会の不満や不安を解消する目的もあった中世の魔女狩りを復活させた本書の社会。 この状況で生き抜くか、この社会がいやなら、いっそ火星にでも住むつもりかい? 本当にその二択しかないのか。 そこに希望を見出すことができるか、本書はそれを問いかける作品だと感じました。 | ||||
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多くの読者の方と同様に、描写の胸糞悪さや特定の登場人物に対しての嫌悪感が終盤まで尾を引くのと、 展開が遅いままページ数が嵩むあたりで挫折しそうになるものの、 300ページを超えたあたりからようやくスピード感が出てきます。 とは言え、感想を一言で述べるのは難しいです。 グレーに終わり、グレーこそ真理という主題なので、感想も一言では表現できず、 もやもやとした読後感ではあります。 でも本作はそれが狙いであるのかと。 かろうじてハッピーエンドに近い人もいればあまりに救われない人もいて、納得できるものではないのですが、 活躍を見せる人物の「全ての人は救えない。(否、救わない)」というルールがその点を解釈しています。 『少年漫画の絶大なヒーローが大切なものを守り救う過程で、犠牲になる罪のない命がある。 敵対してくる相手の命も奪う。彼らにも大切なものがきっとあるだろう。』 といった、表裏一体の理不尽さや正義とは何なのかという問いかけに、 「仕方がない。そういうものだ。」と、清々しいほどのグレーさで説得してきます。 そこで「確かにそういうものだ、仕方がない。」と諦め、どこか安心してしまう人間の本質が、 最終的に救えないテーマとして残されます。 架空の物語ではなく、これが現実でした。 伊坂さんと言えどもさすがに都合の良すぎる展開もあり、何も解決していない!と嘆きたくなるのですが、 これが真理だから「仕方がない。」と唸ってしまう。 一言で言えました、「仕方がない。」(笑) 他の方も書いていらっしゃいますが、登場するのが自分も含めた等身大の俗人そのもので、 胸糞悪さも嫌悪感も、同族嫌悪のようなものかもしれません。 特に昨今タイムリーな情勢をも思わせてしまい、平和警察も自粛警察も誹謗中傷も 捻じ曲げられた一種の正義の形であるのだとすれば、 恐るべきはやはり災害でも物語でもなく人間であると実感します。 伊坂さんの作品は全て読んでいますが、どうにも毎度作者の思惑通りにひっぱられてしまうので、 今回もうまいこと転がされていました(笑)。 その点はやはり面白かったです。 所々で集中力がなくなっていたので、気づけなかった描写もありました。 再読できるかどうかは微妙なところです。 | ||||
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今回は設定がダークででも誰にも変えられない環境(世界)というのが、妙に今のコロナ時代にしっくりきてそれでも組織を変えようとするクライマックスは、やっぱり伊坂幸太郎ワールドで面白かった。 | ||||
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伊坂 幸太郎は好き。でもこの作品は面白くなかった。 胸糞悪くなる描写を超えるスッキリもなくヒーローサイドの人物も焦点もあやふやで収支モヤモヤ。 | ||||
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とりあえず、コロナコロナでテレビはどれを見てもコロナの感染者数を連呼 連呼、連呼。これじゃ普通の人でもノイローゼになるわなあ。ということで 久々の伊坂作品。ま、なんでも良かったんですけど。 物語はのっけからシビアな感じ。これは戦前?ひょっとして治安維持法? ってな感じの平和警察。魔女狩りって言葉で置き換えてましたが、誰がどう見ても 特高ですよねえ。戦後70年経って、日本に蘇った特高が市民を逮捕する、虐待する、 そして公開処刑する。いつのまにか、それが当然として受け入れる市民。 そこに現れた黒いツナギの男。スクーターというのが間が抜けてますが、闘いは 結構かっこいい。平和警察に拉致されて、拷問されて、そこに現れる黒ツナギ。 あっという間に救い出し、あっという間にいなくなる。まさにヒーロー。 やがて近づく警察の罠に、自問自答する黒ツナギ。最後に黒ツナギが選んだ答え。 それは如何なるものなのか、そして結末。 100点。 他のレビューの方は魔女狩りを再現とかおっしゃってましたが、これ、最近制定 された国家機密にかかるスパイ行為等の防止に関する法案でしょ?運用を間違えると 中国みたいになるよって。中国みたいになっちゃうと、もはやそれを覆すのは戦争しか ないんです。こんなスーパーヒーローが出てくるわけないんです。 遠慮されたのかなあ。でも、香港は闘ったし、闘ってるでしょ。今、コロナで出してる 特措法だって、一つ間違えるとそうなるんです。嘘の上に嘘を重ねる連中は、それでも 黙ってる市民にこんな事態になりかねないって危機意識持ちましょう。 | ||||
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タイトルからSFものを連想しましたが、ある意味そこに通じるところもある物語設定です。密告制度が根付き、その真偽を正しく捜査することなく、人々を公開処刑する平和警察に一人で立ち向かう正義の味方のお話。 正義の味方の正体や、事件の黒幕などに工夫が施され、ラスト近くの意外な展開やゆるく繋がる伏線に、著者らしさが感じられました。 | ||||
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普通 | ||||
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初めは伊坂幸太郎氏の作品にしては、おや?と思うところが ありましたが、読み終えたときにはさすが、の一言です。 するすると流して読むと気づかない点もあるので、よく読んでください。 読後、題名も作者らしいなあと分かります。 相変わらず文章が巧いなあ。 | ||||
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序盤に出てくる医者を貶めた女が何事もなく話の筋から消えてしまったのが個人的には一番イライラしてしまいました。 その他の部分は伊坂幸太郎作品という感じでしたが、説明文のような会話が多く途中退屈してしまいました。 他の伊坂幸太郎作品から比べるとこの評価という感じです。 | ||||
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