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(短編集)
探偵倶楽部(依頼人の娘)
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【この小説が収録されている参考書籍】
探偵倶楽部(依頼人の娘)の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.61pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全57件 41~57 3/3ページ
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VIP専用の調査機関<探偵倶楽部>を名乗りやってくる男女二人。 それぞれ氏名を名乗らず、ただ依頼に従い迅速に調査の上、報告するだけ。 この探偵達を含め、登場人物に話を締めるような惹きつけるキャラクターがいないため、この「主役:依頼者 脇役:探偵」という、逆転した設定は正直、おもしろいよりも「変わってる」という印象しかありません。 しかし短編それぞれが、短編でありながら謎解きのおもしろさ、意外な話の展開が凝縮されている点では傑作だと思うので、真ん中とって星4つにしました。 | ||||
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オーナーの依頼で色々な調査を行うメンバー制の調査機関、通称『探偵倶楽部』 その探偵倶楽部がかかわった事件が5編の短編で掲載されています。 「お金持ちの家で殺人事件 犯人はだれ?トリックは?」 という正統派の探偵小説の短編集です。 探偵倶楽部のオーナー自身や家族の人間模様が主体で、探偵たちは謎を解くために登場する筋立て。 各短編の登場人物達がそれぞれ主役となっていて、トリックの面白さを堪能できる短編集でした。 | ||||
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弟が何気なく私の目の前に置いて「なかなか面白いかも」といったのが本書を読むきっかけであった。祥伝社の「ノン・ノベル」版として刊行されたのは1990年だから、かなり昔の作品である。そのときは、『依頼人の娘』という所収されていた一作品の表題であったが、その後、角川文庫から『探偵倶楽部』として復刻した。著者自身も当初はこの表題での出版を希望したが、何らかの事情でそれは叶わなかったと述べている。むろん現在は『探偵倶楽部』として版を重ねている。 本書は「依頼人の娘」を含む計5本の短編が収録されているが、フーダニット(犯人)・ハウダニット(手段)そしてホワイダニット(動機)という本格推理小説に不可欠なエッセンスがすべて盛り込まれている。初期作品としてはなかなかの出来栄えで、それなりに注意して読まないと理解できない箇所もあった。単純に「面白い」というよりは「凝った」諸作品ばかりだというのが率直な印象である。「ノン・ノベル」は上下に文章が載る配列で字も小さくやや読みにくいという難点があるが、それは内容が十分にカバーしているといえるだろう。東野作品としてあまり知られていないように個人的には思うが、どうであろうか。レビューも少ないのが残念だ。 本書に登場する会員制の調査機関というべき「探偵倶楽部」(男の探偵と女の助手の計2名)は、著者の言葉にあるように「主役」ではない。彼らは所属会員の依頼を受けて調査を請け負う人間であり、あくまでも「脇役」という位置づけである。「謎に巻き込まれた人間を描く」ことに比重がある作風のためだが、彼らはその風格・容貌からして、強烈な存在感を放っている。ゆえに「脇役であって脇役ではない」印象を抱いた。彼らの調査能力は折り紙つき。調査報告書が「レポート用紙の分厚い束」というのも印象的だった。その後の「探偵倶楽部」の活躍は誰も知らない。続編を待ち望むファンも多い気がする。 | ||||
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VIPからの依頼を専門に請けおう、会員制調査機関・探偵倶楽部をえがいた連作短編集。 この作品の特徴は、従来の探偵小説と異なり、探偵達の捜査活動を書いているわけではなく、探偵倶楽部があくまでも脇役に徹することである(彼らの氏名も結局明らかにされない)。探偵はあくまでも調査を依頼された事件をクールに調査して来るのみであり、その調査結果の使用方法については各章の主人公である依頼人にゆだねられている。それぞれの事件のプロットはよいので、あとはこの特徴的な設定に読者の側がなじめるか否かで評価が分かれると思う。私の感想としてはこの設定をうまく生かしている章もあれば、主人公の姿がうまくみえず、作品のメリハリがない章もあったように思う。 | ||||
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VIPからの依頼を専門に請けおう、会員制調査機関・探偵倶楽部をえがいた連作短編集。 この作品の特徴は、従来の探偵小説と異なり、探偵達の捜査活動を書いているわけではなく、探偵倶楽部があくまでも脇役に徹することである(彼らの氏名も結局明らかにされない)。探偵はあくまでも調査を依頼された事件をクールに調査して来るのみであり、その調査結果の使用方法については各章の主人公である依頼人にゆだねられている。それぞれの事件のプロットはよいので、あとはこの特徴的な設定に読者の側がなじめるか否かで評価が分かれると思う。私の感想としてはこの設定をうまく生かしている章もあれば、主人公の姿がうまくみえず、作品のメリハリがない章もあったように思う。 | ||||
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VIPからの依頼を専門に請けおう、会員制調査機関・探偵倶楽部をえがいた連作短編集。 この作品の特徴は、従来の探偵小説と異なり、探偵達の捜査活動を書いているわけではなく、探偵倶楽部があくまでも脇役に徹することである(彼らの氏名も結局明らかにされない)。探偵はあくまでも調査を依頼された事件をクールに調査して来るのみであり、その調査結果の使用方法については各章の主人公である依頼人にゆだねられている。それぞれの事件のプロットはよいので、あとはこの特徴的な設定に読者の側がなじめるか否かで評価が分かれると思う。私の感想としてはこの設定をうまく生かしている章もあれば、主人公の姿がうまくみえず、作品のメリハリがない章もあったように思う。 | ||||
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VIPからの依頼を専門に請けおう、会員制調査機関・探偵倶楽部をえがいた連作短編集。 この作品の特徴は、従来の探偵小説と異なり、探偵達の捜査活動を書いているわけではなく、探偵倶楽部があくまでも脇役に徹することである(彼らの氏名も結局明らかにされない)。探偵はあくまでも調査を依頼された事件をクールに調査して来るのみであり、その調査結果の使用方法については各章の主人公である依頼人にゆだねられている。それぞれの事件のプロットはよいので、あとはこの特徴的な設定に読者の側がなじめるか否かで評価が分かれると思う。私の感想としてはこの設定をうまく生かしている章もあれば、主人公の姿がうまくみえず、作品のメリハリがない章もあったように思う。 | ||||
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金持ちのクライアントだけを相手にする謎の探偵社「探偵倶楽部」の扱った事件を描いた5編からなる短編集です。とは言え、この倶楽部そのものがドラマの中心的な役割を演じるわけではなく、単なる狂言回しで、探偵には名前さえ付けられていません。主役と呼ぶべきヘたいていの場合犯人の方で、犯罪の発覚を防ぐ為に知恵を絞る犯人側の努力を描いた作品が多いです。こういうのを書かせると東野圭吾はほんとにうまいんですよね。 尚、この本は単行本の時は『依頼人の娘』というタイトルでした。これは収録されている5編の中の3つめの作品の題名なのですが、さすがにタイトル作に選ばれるだけあって、深い余韻を残す味わい深い作品で、ちょっとうるっと来ます。 | ||||
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金持ちだけが仕事を依頼できる、会員制探偵組織「探偵倶楽部」の活躍を描いた短篇小説集。 自殺や事故に偽装された事件の真相を探偵倶楽部がこともなげに解決して、ほくそえんでいる真犯人を弾劾する爽快感を味わえる作品である。 その探偵倶楽部のふたりだが、作中では名前すら明かされることがない。しかし、その神秘性と事件に主観を交えないところは、痴情のもつれや金銭トラブルから事件を起こした真犯人たちを主題に描く作品の中でも、大きな存在感を持っている。 作品は基本的なパターンを持っているが、読者がそれに慣れてきたところで少し変化がつけられる。このあたりは、読者の心理を良くわかっているベテラン作家ならではの優れた技量の見せ所といったところだろう。 | ||||
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探偵倶楽部という男女2人組みの探偵が事件の謎を究明していく短編5話を一冊の本にまとめられたもの。 300ページで5話なので、1話平均60ページの中で登場人物の特徴や推理に必要な会話などを散りばめて、読者に推理させる楽しみを与えている。さすが東野氏! 通勤時間などの時間つぶしに丁度良い一冊と思う。 | ||||
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にはあえてまだ手を伸ばさず、値段も手ごろな文庫作品を読んでみた。 短編集。 一話一話が淡々としている、古典トリックも十分に織り込んだ傑作集。 初出が10年ぐらい前らしいけれど、映像化されたのかな。 コレからやるとするなら、探偵役はイメージ的にミッチーか。 | ||||
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依頼人の秘密厳守。 どんな困難な依頼もすばやく確実にこなし、感情を交えず、淡々と調査結果を報告する探偵倶楽部。 鮮やかな仕事ぶりはcool! 各人が自己目的を果たそうとすることで、小さな過ちを起こす。それが積み重なっていくと“事件”となってしまう。 しかし、探偵倶楽部は、あえて、そこには踏み込まない。あくまで、依頼人の意思に全てを委ねる。 その姿は、徹底したプロ意識を感じさせる。 | ||||
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本書は5話からなる短編集。書評子個人としては、最後まで布石が仕込まれていた「偽装の夜」が一番おもしろかったと思う。 「偽装の夜」は、ある会社の社長が自殺する。発見者たちの思惑から偽装を凝らし、事件の公表を遅らせようするが、突然死体がなくなってしまう。社長失踪が明るみになると、娘は事件を探偵倶楽部に依頼。偽装を暴く探偵倶楽部の推理とは? 偽装の裏に隠されたさらなる真実とは!? 「罠の中」は、結婚報告の場で育て親の伯父が風呂場で死体となって発見される。医者は心臓マヒと診断。しかし妻は不審な点を発見し探偵倶楽部に調査を依頼する。心臓マヒに見せ掛けたトリックとは? 犯人はいったい誰なのか!? 「依頼人の娘」は、母を殺された次女が父のアリバイが不自然であることに気付く。姉からそのことに触れないよう言われ、不振をいただき探偵倶楽部に事件解明を依頼。母を殺した犯人は? 次女に隠された本当の真実とは!? 「探偵の使い方」は、夫の浮気現場を押さえようと探偵倶楽部に依頼する妻。そして浮気相手が妻の友人であることが分かる。ある日、自分の夫と友人の夫が毒殺され、友人に容疑がかかるが夫の浮気相手が友人でないことが発覚。いったい夫の浮気相手は誰なのか? 二人を殺した犯人とは!? 「薔薇とナイフ」は、異母姉妹の次女が妊娠する。誰の子を身籠ったのか言おうとしないので、父親探しを探偵倶楽部に依頼する。すると、次女の部屋で寝ていた長女が殺され、まもなくお腹の子の父親と目される男が自殺する。事件は終わったかに見えたが、探偵倶楽部の調査は意外な事実を報告する…。 | ||||
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東野氏の短編集を初めて読みました。感想は読み足りなかった・・・です。1ストーリーが簡単に終わってしまうので、短編に慣れていないと満足が難しいです。しかし、展開としてはやはり読めませんでしたし、面白いストーリーばかりでした。助手らしい女が出てくるのですが、私の中では実は男の探偵より女の方が立場が上なのでは・・・と予想していました。が、全くその謎は解明されず。 | ||||
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激しい衝撃を受け動揺を禁じ得ない筆者の長編に対して、気楽に楽しく読めつつも、はたと気付いたり、ほっとすることのできる作品で、道中などに最適かと思います。 | ||||
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初めての東野作品。ちょっと意外な読みあたりでした。もっとガチガチなのかと思っていたのですが、あっさりすっきりライトに楽しめます。トリックもよくできていて、なるほどぉ、って感じです。とっても読みやすくて、名探偵コナンの小説版、もしくは赤川次郎の初期作品に似ていると思いました。もう少し東野作品読んでみようかな。 | ||||
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お金持ち専用の会員制探偵事務所、それが「探偵倶楽部」だ。彼らのもとに舞い込む5つの事件を収めた連作短編小説が本作。しかし、本作に登場する探偵たちは、他のそれとは少し趣を異にする。小説中に名前や素性の記述は一切なく、ただ「探偵」と「助手」と呼ばれる美男美女のコンビというのが判るだけ・・・。一般の推理小説に登場する探偵たちが、被害者と一緒に苦悩したり、「硬ゆで卵」が大好きで一匹狼を気取ったりするのとは大違い。依頼された用件を冷徹無比に、そして機械のような正確さで淡々とこなしていくだけだ。そこがクールで謎めいており、かっこいい。5つの事件ともに、読者の推理と予想をみごとに裏切る二転三転のどんでん返しが用意されている。緻密な構成で定評のある作者の面目躍如といったところ。その中でも新書版刊行時の表題作、「依頼人の娘」が白眉。単なる殺人と思われた事件に隠された意外な事実と、その真相を「依頼人の娘」に知らせまいとする周囲の人間の心遣いが、読後の哀愁を誘う秀作。連作中で唯一、機械のような「探偵」が自らのポリシーを曲げ、人間らしいところを見せてくれるのも一興だ。 | ||||
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