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悪意
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悪意の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.07pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全254件 201~220 11/13ページ
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犯人側、刑事側の手記をメインに構成、犯人が誰であるかではなく、その動機を探る形で展開していく本作品。 いろいろな部分に伏線が張られ、またその伏線も緻密に計算されており、読み始めてすぐに「面白さ」を予感させた。 話が展開していくとともに、無意識の間に自分の人生と照らし合わせて、自分の中の「悪意」とも対面していく。 私達がどういう過程でその人の「人間像」「印象」を作り上げていくのか・・・・・・ その過程をも見事に利用しており、またしても「東野WORLD」にどっぷりとはまり込んでしまった。 | ||||
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おなじみの加賀刑事が登場。一番の特徴は、ストーリーの進め方にある。 ・主人公の日記・告白文を通して犯人と刑事の視点に交互に読者をおくこと ・誰が犯人かははじめの方で明かした上で、犯行に至ったか動機に絞ったこと が特徴的。マンネリ化しないように新しいアプローチを試みる点は大いに評価に 値する。が、こうした「形式」という入れ物に入っている内容、特に人物の 存在感、犯行の必然性などが、伝わるかという点で、本作は今ひとつなのが 残念。 東野作品は、トリックや、どんでん返しに妙味のあるもの、ミステリーという よりも登場人物の心理の描写によって訴えかけるもの、があるが本作はどちらの 点においても中途半端に思える。 | ||||
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全体的に散漫な印象。もう少し内容はシェイプできたかも。 そして目玉の「動機」……自慢になってしまうが、自分はわかってしまった。自分は犯人以上に底意地が悪いのかと、自分に問い掛けたい。まぁ、ある程度疑ってかかれば、わかるんじゃなかろうか。悪意っちゃ悪意だが、その割りにはショボい気がしないでもなく――。 | ||||
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ベストセラー作家日高の家に、小・中学校の同級生であり、児童文学作家としてスタートした野々口が訪れる。そして、その晩、日高は何者かに殺される。 以下、野々口の手記と、野々口のかつての教師仲間で、現在は刑事の加賀の手記が交互に挟まれる形で物語が進む。加賀は早い段階で野々口の犯行を確信するのだが、肝心の"動機"が掴めない。手記の中で、小説におけるモデル(ここでは日高・野々口の同級生)の問題(柳美里女史の件を思わせる)、ゴーストライター疑惑、手書きとワープロの問題、不倫疑惑、写真やナイフ等のこれみよがしの証拠、猫の毒殺事件、そして"いじめ"の問題などが提出される。読者は虚構と真実の狭間で彷徨うことになる。 この手法は、同業者の折原一氏の作風を思わせるが、もしかしたら2人は(良い意味で)意識するところがあるのかもしれない(実際「仮面山荘」のあとがきで作者は折原氏の作風に触れている)。 最後に提示される真相は着想外のものではなく、また読者を完全に納得させる類のものでもない。作者が読者に突きつけるのは、芥川龍之介ではないが、人間の深層心理は所詮「藪の中」ということであろうか。暗澹とした読後感を植えつける作者の「悪意」が光る、異色傑作である。 | ||||
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本書を読んでみると、周りの人が信じられなくなるなあという感じがします。いつ、自分が悪意をもたれるかも分からないわけですね。 人気作家、日高邦彦を殺した犯人は、幼なじみの野々口修だということは、加賀恭一郎の推理によってすぐわかるが、動機というものがわからない。動機の解明について加賀は推理を働かせることになる。そのために使われるのが、野々口修の手記と加賀恭一郎の記録である。これらの2つのものが交互に展開される。野々口修は、日高邦彦を殺すという計画を前からたてていたのであるが、それと共に、本当の動機を知られるのが嫌なので、最もありそうでふさわしい動機をどう偽装するかを計画するわけである。そういうトリックを、野々口修の手記にも忍ばせているわけである。そのために、野々口修が用意周到に計画を立てていただろうし、そのための工夫や準備に時間をかけるわけである。 私が、本書を読んで思ったことは、これが動機かなというものを何度も覆されるという面白さがあった。悪意という負のエネルギーのすさまじさを感じると共に、そんなことで人を殺すという一線を越えるんだなという感じがする。 ※ホワイダニット(Why done it?):犯人は何故犯行に及んだのか(動機) | ||||
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この作者は『名探偵の掟』という作品で、 推理小説におけるパターン化された手法をパロディーにしたことがあった。 作者には、そういう固定化された推理小説のあり方を変えようという意識が 昔からあったのではないかと思う。 この作品は、ホワイダニットという要素を追求することで 従来の推理小説という枠からはみ出して人文学的な域に近づくことに成功している。 それでいてエンターテイメント性も保っているので、 動機の追及に興味があるなら楽しめると思う。 | ||||
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仕掛けがたくさんだがすべてが中途半端。 推理小説として大切な『魅力的な謎』の提示に失敗している。 そのため、作者の筆力には感心させられるが、緊張感を持って読み通すのは難しい。 | ||||
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途中まではさ〜と読めたのですが。。最初にタイトル通りの悪意にだまされていたので後半はなんかスッキリしませんでした。ひっくり返しのひっくり返しでまた表??って感じですかね〜 | ||||
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「放課後」の時もそうだったんですがこの人の作品は途中まで凄く良くてつい引き込まれてしまうのですが最後の動機がいつも「ええ!?そんな事で人殺す?」って感じなんだよね。と言うことで3つです。 | ||||
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前半は緊迫感もあってスススーっと読めて、すごく面白かったです。 ただ後半部分での、“犯人と過去に関わった人物達の話”の書き方は ちょっと萎えるものがありました。 「〜〜なんですよね。え?その時は何してたかって?その時はね〜〜」と 相手がしゃべった言葉だけがダーっと書いてあるんですが、 それがまるでピン芸人のコントのような言い回しで(この例え分かりずらいかな) それに慣れるまでストーリーに集中できませんでした。 ひねりすぎというか、、、もっとシンプルでもよかったかも。 真の動機も、もう少しじっくりと詳しく書いてほしかったかな。 | ||||
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また、東野さんに騙されたって感じですね。何冊か読んでいるので、東野さんの作品の主人公の話を信じず、冷静に読んでみようといつも思うのですが、今回もその展開に感心しました。 あっさりと犯人が明らかになるし、どういったことか、と思い読んでいくと、次々にその動機が判明してくるのですが、その記述の方法が、犯人と刑事の記録や手記で成り立っているんですよね。また、それも新鮮でした。でも、本当に「記録」は「事実」だとも限らないんだと痛感しました。 これから、読む方はその点を留意しながら読んで、楽しんでみて下さい。 | ||||
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究極の「動機追求作品」。ここまで動機を書ききった作品はないのではないでしょうか。タイトルが言いえて妙で、読んでいるとぞわぞわしてくる作品です。 地味ですが、いい作品なのでぜひ多くの人に読んでもらいたい。個人的には「白夜行」に勝るとも劣らない作品だと思います | ||||
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上手い。読了後タイトルに立ち返って、納得させられる話は好きです。そりゃあ他のタイトルはないだろう…。 殺人事件なので初っ端に人が死んでます。犯人探しのミステリではないので、犯人は結構あっさり捕まるのですが、彼は秘して動機を語りません。探偵役にあたる刑事は執拗にそれを探します。何故犯人は殺人を犯したのか。そうさせる何があったのか。 結構戦慄の結果です。衝撃!! てほどでは私はありませんでしたが、意外な展開にびっくりはしました。犯人がとても冷静に様々なことを計算しているのが、とても冷え冷えとします。命だけではなく、何もかもを根こそぎ一切合切奪ってやりたいとするその心理がすごいなぁ…。 構成というか、作者の罠が面白かったですよ。後味は悪いですが。 | ||||
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正直、感服ですね。犯人を当てるのは簡単です。使い古された手法を使っていて、誰でもわかると思います。ただ、もちろんそれは序の口。百ページほどで犯人はわかり、そこからひたすらワイダニットが展開していく。 メタフィクションでありながらも、その狙いをメタから外したところにするという斬新な発想は見事に騙された。東野圭吾の中でも最上級のできばえを誇る作品だろう。 | ||||
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推理ものでもあり、それでいてヒューマンドラマでもあるような作品です。自分にも勿論悪意は潜んでいるし、友や自分の尊敬している恩師などにも必ず存在するかもしれない悪意という無意識のうちの意識を、この本を通して改めて考えさせられました。常に人は悪意と善意とを戦わせながら今日一日を過ごしている…その悪意が勝つとき、人は人ではなくなるのかもしれない。 | ||||
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この作品の根底にあるのは、重油のようにどす黒い「悪意」であろう。 この作品では、犯人を捜すのはとても容易である。 しかし、犯人である野々村修は、同級生で作家である日高邦彦を殺した動機については沈黙する。つまりこの作品は、ホワイダニットに本質があるわけである。しかし、この先の展開が二転三転する。 もう一度言おう。この作品に如実に表れているのは「悪意」である。 この作品を読んだ後、私は人間の悪意の恐ろしさを感じた。そして、いかにして人と付き合うかについて再考させられた。 | ||||
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殺人事件の容疑者としてあっさりつかまる犯人。 その意図とは・・・? 作者の思惑どおり最後まで騙され続けた作品。 「やられた!」読み終わった後の心地よさが 何とも言えませんでした。 作者が「動機」にこだわったという作品です。 そーいえば、他の作家の作品で深く納得できた 動機を持った犯人っていないなぁと改めて 思った。 新しい切り口のこの作品は必読です! | ||||
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(;'Д`)ハァハァ 人が持つ 底知れぬ『悪意』が感じられる・・・・。犯人が 被害者の幼馴染である 野々村真であることは 最初に提示されるし それは事実であるが・・・その動機は皆目 分からない・・・。そして その動機こそ・・・底知れぬ悪意とつながっているのだ・・・。パンパンにはらした手が・・・その悪意を物語っている・・・と言った その見せ方がうまい・・・。 野々村真は 病魔に侵され 死ぬ寸前・・・。もはや警察に捕まる 事を恐れていない・・・だが・・・死ぬ以上に・・・ 暴かれたくない『悪意』が世の中にあるのだ・・・。 人の持つ悪意の醜悪さが この本からにじみでている 是非とも読むべし | ||||
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トリック、犯人探し、そういったものを一切省いてホワイダニットだけに特化した作品。 加賀刑事シリーズでは一番好きな作品です。 導入部では、迫り来る加賀刑事のしつこい(笑)捜査の恐怖、という犯人視点に思わず感情移入してしまったり。 ただ、「騙されまい」と身構えながら読んだ方は結構真相を予想出来た方もいたのではないでしょうか? | ||||
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いきなり捕まる犯人。彼の書いた手記により明らかになる動機に成程と納得。 が、甘いのです。読者を一旦納得させておいてから見事にそれを裏切る東野氏の十八番が待ち構えていました。 東野作品なので多少のミスリードはある程度は覚悟していましたがこの作品は特に手が込んでいます。 2転3転していくアクロバティックな話の展開に完全にしてやられました。 正直少なすぎですが星5つ! | ||||
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