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悪意
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悪意の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.07pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全254件 121~140 7/13ページ
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もうどない話だったか忘れかけとるから、そないに印象深い物語ではなかったってことか。 | ||||
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いや〜、やられましたね。 このやられた感は、ぜひ多くの人に味わってもらいたい。 そう思わせる作品でした。 とても爽快で清々しいほどのやられた感を味わえるでしょう。 東野作品は、五本程読みましたが、この作品が私の中では群を抜いています。 | ||||
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ミステリー作品で早々と犯人逮捕という展開に驚いた。 しかし、ここからが面白い。 読みながら自分が想像していた事が見事に裏切られ、最後の最後まで本当の「動機」を知ることができなかった。 犯人捜しではなく「動機」探しというあらたな展開はものすごく面白いものだった。 | ||||
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この作品の醍醐味は、後半部分からです。 犯人は、ミステリー好きならば 最初の段階ですぐに わかってしまうのですが、「動機」がわからない。 ミステリーに最も大切な「動機」がわからないから 読んでる方も、気持ちが悪くてスッキリしないまま、ストーリーは 色々と転がって進んで行きます。 ●事件の章 ●疑惑の章 ●解決の章 ●追求の章 ●告白の章 ●過去の章ーその1 ●過去の章ーその2 ●過去の章ーその3 ●真実の章 それぞれが、犯人の手記や加賀恭一郎の記録や独白などによって 綴られて行き、過去の章あたりから 読者も「ん?」という 展開に変化していきます。 早くからその展開に気付く方もおられるでしょうが 私は、すっかりと題名のことを忘れて読みふけっておりました。 読み終えてから、表紙を見て 題名を再度確認し 改めて「あぁ!成る程」と妙に納得が出来ました。 「悪意」とは、表面ではわからない、根深く、底知れないものなのだと 思い知らされる作品です。 | ||||
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読み終えた後、あらためて本を閉じて表紙を見たら、「白い背景に黒い悪意の文字、そしてシャドウの効果」。これは、良いデザインだと思いました。 潔白そうに見えて、実は悪意という人間の闇がたしかに見え隠れしている、そこに救いようのない心の影がどんどん広がっていく、という本の内容のイメージとぴったりです。 読み終えてから表紙を見直すのも、楽しいですね。 東野さんの本の中で一番好きです。 筋にリアリティがあるので、結末がとってつけたような不自然感はなく、逆に衝撃的だけど、よくよく考えたら必然だったのかと考えさせられます。 東野さんの本で、どれから読もうかと迷って、この本を手に取ったのは幸運でした。 不自然なトリックが苦手で、ロジックとリアリティ重視で、人間の業というか性悪説的なものを読むのが好きな方にはおすすめかも。 | ||||
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技巧的作品としては、さすが東野圭吾さん、実に見事。しかし残念ながら、悪意の根源が腑に落ちない。読んでも、ふーん、ぐらい。どうせなら“愛”がオチであった方が良かった。本作の結末はいったい何を意味している。悪意であるならば、その根源を納得させてほしかった。ストーリー上まとまってはいるが、心に残るものは何もない。 | ||||
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殺人動機を積極的に作り自ら捜査を受ける積極性を描いた点が新鮮で面白い。これまでになかった作風だけに興味を抱いた。一般文学337作品目の感想。2011/02/20 | ||||
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こういうチャレンジな作品、好きです。 全てがレポート感覚で進んでいくのであらゆる視点から 観察していくところがこの作品のミソではないでしょうか。 作品の約半分でいきなり事件は終息を迎えるのですが そこからが俄然おもしろくなります。 犯人のちょっとした文章表現から加賀はいろんな推察をしていくことになるのですが その追い込み方がいい。 いかにも加賀恭一郎です。 これは東野圭吾作品の中でも傑作に入ると思いますよ。 また加賀がなぜ教師を辞め、刑事になったのかを知るエピソードと 絡めてあるところも見所です。 | ||||
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発想、それからストーリー構成はなかなか面白かった。 被害者日高について、私自身も見事に犯人の意図のままにイメージをふくらませていってしまった。 しかし、もし加賀が動機を暴いていくことなく犯人の言うように「かっとなって殺した」で済ませていたら これほど大きな事にならずに済んだのでは?と思わずにはいられなかった。 なんとなく、被害者日高に同情せずにはいられない。 | ||||
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今までの加賀シリーズとは違い、手記という形で話が進行していく。 そして、タイトルの悪意の意味。読み進めて、人を貶めるって怖いと思ったところで、最後の大どんでん返しでやられたと思った。 と、同時に本当に人の「悪意」って怖いと思った。 ただ、生理的に合わないとかムカつくとか・・・ そんなことがとても怖く感じた。 | ||||
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他の方も仰る通り…確かに面白い。先にそれは言っておきます。しかし…同時に強烈な“違和感”も。それは“設定”が破綻しているからだと思います。犯人を捕まえるまではよしとします。問題はそこから。犯人の仕掛けた小さな嘘を鋭く見抜くことで、動機を語らせる加賀。しかし、それこそが犯人の真の“悪意”…ちよっと待って。…ということは、他でもない、加賀の手によって、犯人の最大の『悪意』である“被害者を陥れる”という目的が達成されてしまったんじゃないの?とツッコミを入れざるを得ないわけです。犯人は当初、動機即ち真の悪意を頑なに語らなかったわけですから。それを加賀が突き詰め、話させたことが、犯人の悪意の発端なわけで。それがなければ“悪意”でもなんでもない単純な話で終わってしまいます。犯人の嘘の告白。嘘を見抜く加賀。おしまい。土壇場のどんでん返しは確かに面白いのですが、そもそも加賀の人並外れた洞察力がなければ、その二転三転すらなく、被害者が陥れられることもなかったはず。そもそも加賀の洞察力が犯人の計画の中に入っていたというのは、ちょいと設定に無理がありすぎやしないか。さらに言えば、結果、一旦はミスリードとなる加賀の捜査が、簡単にマスコミに流れてしまっているのも解せない。それこそが、犯人の目的が達せられた最大の原因でしょう?…とまぁ冷静に考えると、相当無理がある設定ではないかと。どんでん返しの派手さにもってかれてしまいがちですが。というか、結局、加賀のスタンドプレーに見えてしまうのが、加賀シリーズの一ファンとしてどーも違和感が。『あの頃は加賀も若かったんだよ』と言われればそれまでですが…。他の方のレビューを見ても、絶賛が多く、私の感想に近いものがなかったので、あえて書かせて頂きました。 | ||||
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人気作家、日高邦彦が仕事場で殺された。それを最初に発見したのは妻の理恵と、被害者の友人である野々口修の二人。ところが野々口はこの事件の一部始終を文章にして残す事にするという。実は彼も作家なのだった、見上げた(?)作家根性である。一体作家を殺したのは誰か、そしてそれはなぜか? 本作の特徴のひとつは、いわいる地の文がないという事です章ごとに野々口修が書いた手記と、加賀刑事が書いた事件記録が交互に配置されている構成で読者は二人の視点を通して徐々に事件の真相に近づいていく仕組みになってます圧倒的な構成力に驚かされる事うけあいの悪意、禍々しい題からイメージされるようなネガティブ成分はほとんど含まれていませんのでタイトルで敬遠している方もぜひ読んでください。まだ読んでいない全ての人におすすめします。 | ||||
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遊び心がありました。 文章を使っての誘導に自信があったのは、この小説の犯人であり、この小説の作者自身。 作家なんだから当たり前といえば、それまでだけれど。。 単に自分の考えを書き綴ることを超えて、自分が書いたものを読んだ人の反応を想定してる。そのちょっといやらしいおもしろさを知ってる。 交錯してゆく登場人物の手記を読みながら、この描き方に何が隠されているのだろう?と好奇心をそそられました。 一瞬ぎょっとするタイトルな割に、手記を書く二人の力関係は程よく、テンポよく読めました。 | ||||
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東野圭吾作品には当たり外れがありますが、本作は微妙なところ。 加賀恭一郎シリーズという面では、加賀の過去が描かれているということもあり重要な作品でもありますが、 内容的には『秘密』『容疑者Xの献身』『白夜行』などの力作と比較すると劣るかなと・・。 | ||||
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展開が意外で読み応えがあるものの、ちょっと無理があるなーっていうのが正直な感想。まさに娯楽としてはいいが、今回の作品は学びが少なかった。さくっと本を読んで楽しみたい方にはいいと思う。 ただ、解説を担当した桐野夏生さんの言葉に考えさせられた。 「記録が真実そのものだと思う人はまずいまい。 記録は記録者の主観による『事実』だと誰もが承知しているからだ。 にもかかわらず、人は簡単に騙される。 いや、騙されたいのである。 人間には、たとえ他人のものでも、書かれた主観に同化したいと願う本能があるらしい」 メールで書かれたもの、ネット上にアップされたもの、新聞に書かれたもの、本に書かれたものなどなど――。マスメディアでの報道を理解したいという欲望があるゆえに、そのマスメディアの報道をいったんは肯定して受け止めようとする。そこに文字化された言葉の怖さがある。その人間の心理への理解が、報道に携わるもののモラル観として必要であると感じた。 解説を通して、学びがあった本でした。 | ||||
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天才だ! 全てを読み終えたとき感嘆した! 仕組まれたトリックが明らかになっていく過程は驚きの連続。 取り付かれるように読み進めてしまった。 それにしても、この「悪意」というタイトル。 深層心理にまで迫るものだ。 途中、単なる表層意識的な”悪意”かと思ったが、そうではない。 「恩を受けたが故に恨む」とは、鋭い。 卑屈、狭量な人間にある怖さ。 そうであればこそ、殺された日高が可哀想でもある。 感動や悲哀よりも、”驚き”の連続の会心作だ! 文句なしに面白い! ※加賀恭一郎シリ−ズ読了2作目。 ガリレオシリーズが好きだが、こちらもいい。 東野圭吾の人間観は深いと思います。 | ||||
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読みながらこういうことなのかなと多少推理しながら読んでいた。 残り数十ページのところまではなかなか面白い小説だな、でもありきたりといえばありきたりな内容だったな。など考えていると最後に話は全く予想していない方向に。 東野圭吾さんの小説は初めて見るが小説ってすごい!と思う本だった。何が本当で何が嘘なのか。分かっているようで全く分かっていない。数字に騙されるな!という言葉は聞いたことがあるが、この本は言葉に騙されるな!と教えてくれた。 | ||||
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東野圭吾さん作品の大ファンで、彼の作品はほとんど読んでいます。 「悪意」も、非常に読み応えのあるよい作品でした。 ただ、一点だけ・・・。(以下ネタばれ) 私たち読者も、加賀刑事と同様、猫殺しのエピソードにて、偽りの被害者の人間像を思い浮かべてしまったせいで、まんまと東野圭吾の術にはまってしまい、それがこの作品の魅力となっていると考えますが、しかし、この被害者は本当はどのような人間だったのでしょう? 最後の章にて少しだけその説明はありますが、それだけでは、被害者の人間性をくつがえすには少しパワーが足りないように思います。 もう少し被害者の本来の人間性を示すエピソードも入れてよかったのでは?そうでないと、この被害者が少し気の毒では?と思ったので、本当であれば星5つだったのですが、星4つで! | ||||
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東野圭吾の短編集『探偵倶楽部』を読んで、とても面白かったので、長編の『悪意』を次に読んで見ました。タイトル通りそのままなのですが、何重にも謎が重なっていて読者を圧倒させます。とある売れっ子作家の殺人事件のミステリーなのですが、事件が解決したと思ったら、実は別の糸口があって…の繰り返し。事件の根底にあったのは、高校時代の「いじめ」でした。ネタバレになりますが、かつていじめていた同級生に作家として先を越されたコンプレックスが、動機でした。そして、作者は「人の第一印象」を巧みに使って、私たち読者を翻弄します。秋の夜長に一読の価値ありです。 | ||||
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これは一つの殺人事件を解明する物語だ。 もちろん、悪者は犯人だ。 だが、本書は最終章まで、犯人よりも殺された被害者の方が悪者に感じられるように書かれている。 はじめは卑怯で嫌な奴だという程度だが、 中盤からは本当に最低で極悪非道な、殺されても仕方ないと思えるぐらいの描写がされている。 そして加賀刑事の推理も、どんどん深くなってゆく。 死亡推定時刻から手書きのノート、写真、過去の章‥。 刑事の疑問や推理の仮説が交互に明かされ、真相を知った気になってしまう。 それが犯人本人による手記だとわかっていながら、「そうだったのか!」「やっぱり!」と 騙されてしまう。何故か。 それは犯人より被害者に対して、良くない印象を受けてしまっているからだ。 読み終えた方はお解りだろうが、最初の猫の下りだ。 読者に対して悪意を植え付ける作者からはある意味、プロとしての悪意を感じる。 本当の真相を読み終えたとき、淡々としながらも奥深く陰鬱な悪意の存在に感服する。 東野圭吾はもはや人情作家やエンターテイメント作家だという意見もあるが、 やはり一流のミステリ作家だと頷ける作品だ。 | ||||
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