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悪意
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悪意の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.07pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全254件 181~200 10/13ページ
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人間の心は、自分の悪の部分を増長させる。しかもそれを何とか正当化しようと必死になる。 そのためには誰かを陥れることもいとわない。 物語の真意は、人間の気持ちである。 気持ちを追求するために、なぜなぜが繰り返されている。まずは、序章で逮捕されてその後手記という形で物語が繰り広げられる。途中、動機が決着するかに思われるが、もう一度なぜなぜを繰り返すことで真因はなにかを追い詰める。トヨタ方程式である。 | ||||
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読み終わって悶々とする人は多いのじゃないのでしょうか。 他人に対して懐疑的になるような。 人の悪口を誰かから聞いて、その悪口の相手を悪者だって思ってしまうところってあるでしょう? こいつはいいやつで、あいつは悪いやつっていう単純すぎる区分で、人を判断するっていう。ワイドショーなんかは本当にそれの巨大版。キャスターがあまりに正義感を持っているように深刻そうに話すから。 読んでる人がそういうのに左右される人とそうじゃない人で、感想が全く変わってくると思います。 そう思う話でした。 | ||||
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かぎりなく地味なタイトル。 しかし実態は人の弱さと人の優しさをこれでもかと掘り下げ描いた素晴らしい小説。 友人を殺された絵本作家が、その衝撃的な体験を小説のように書き記していくというのが主なストーリー。 また、本作品は「○○の章」というように区切られながら展開していき、全体の3分の1ですでに「解決の章」となっている。これで事件解決?かと思いきや話が進むにしたがって明らかになる絵本作家のドス黒い過去。彼の過去を知る人物に出会い本当にあったことを聞く刑事。そしてクライマックスの章が「真実の章」。もうこの構成だけで素晴らしい演出だなと思いました。 今回は「動機」がとても重要な意味をもっている。 たぶんこれまでのミステリ小説でこんなにも寂しい人間の弱さを感じた動機はないだろう。 人は一人で生きていくことはできるけどやっぱり支えてくれる人がいてくれるにこしたことはないと感じました。 この小説からなにか学ぶことがあるなら、それは人が人を信じられなくなったら終わりだということ。超オススメ! | ||||
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この読後感の悪さこそ「悪意」だと思える、 すばらしく捻りのきいた本格ミステリーだと思います。 読んだ後、自分の持つかすかな「悪意」が怖くなる一冊。 | ||||
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本書は、被害者友人野々口と刑事加賀の手記及び独白と、関係者の証言という、 事件に関するメモないし記録が交互に綴られる中で展開していく。こうした構成 が新鮮。徐々に明かされる真相。しかし事件は2転3転し、読むものを惹きつける。 その中で次第に焦点が当たっていく『動機』。 事件の全容が明らかにされ、我々に提示される動機。私は背筋が凍る思いがした。 現代社会に生きる人間の心の病巣を垣間見た気がして、タイトルの意味とあわせて 考えさせられた。ボリュームは多くないので一気に読める面白い作品だ。 | ||||
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当初の謎解きがチープな感じなので「東野圭吾作品だからそんなに単純じゃ・・・」と思いながら読み進める努力が必要。ただし後半以降にどんでん返しの連続が待っている。 また、「タイトルは悪意以外考え付かない」という意見が多かったが自分が考える「悪意」とはもっと別の感情。単純に「嫉妬」では?(ただそれでは「悪意」ほど読者の興味をひかないが) 強引を承知で言えば、犯人が変わらないのであれば動機にここまでこだわる必要をそもそも感じない。だから異色なのか。 | ||||
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名作だとか傑作ではありませんが、面白かったです。 東野圭吾という作家は、飛びぬけて面白い作品は書きませんが、 あまりはずれがないという印象ですね。 普通の推理小説はWho done it?(誰がそれをやったか)が最大の 謎になりますが、この作品はWhy done it?(なぜそれをやったか) つまり犯人が誰かではなく、犯人がなぜ犯罪を犯したのか、その 動機が最大の謎になっています。 普通の推理小説とパターンが違ったので、新鮮な気分で楽しく 読むことが出来ました。 | ||||
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東野圭吾の作品は、ハズレなし!ですね。『幻夜』『容疑者Xの献身』も最高ですが、この『悪意』も引き込まれてついつい読み進んでしまう展開が面白いです。登場人物のそれぞれの目線で順番に書かれてるのも面白いです。この作品が、上位に上がってくるのがわかる作品ですよ。 | ||||
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犯人と刑事の手記で物語が進んでいく、静かな推理小説だと感じました。 トリックではなく、動機に重点をおいた小説ですが、読者をあきさせないところが、 さすがだと思います。 ただの推理小説にとどまらず、人間の本質を考えさせられる深い作品だと感じました。 | ||||
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こんな形の小説があるとは驚きです。 トリックというかオチも面白いしすごい小説です。 しかし、この先どういう展開になるのだろうという楽しさはあるけれども、 登場人物の誰かに感情移入させる形ではないので、 ハラハラ感・ドキドキ感がなく、その分だけ盛り上がりに欠けるのが残念です。 | ||||
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アガサ・クリスティのアクロイド殺しを読んだときには、その奇想天外なトリックに 驚愕するとともに、心底感動しました。江戸川乱歩がそのトリック(というか着想) をそのまま使っていた作品を読んだときには、日本のミステリーなんてそんなものか、 と本当に悲しくなりました。 東野圭吾の「悪意」も、序盤はそれだけで終わってしまうのかと非常に心配したのですが…。 杞憂でした。東野作品は、ストーリー展開に予想がつかないので、飽きることがありません。 参りました。 | ||||
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淡々と、全面的に犯行の動機を突き詰めていく本作。犯人野乃村と加賀刑事の、記録や手記といった、二人の視点から成り立っている。なのでほとんど内容は事件のことである。 私が読み終えて思ったことは、日高の妻、理恵などほとんどの登場人物が野々村や加賀刑事の手記を通して登場してくるという点。読み手の私達にも手記、記録を通して伝えられているという不思議な感覚になった。殺された日高も記録等から登場するため本当はどういう会話がなされていて、どういう人物かは第三者から伝えられる為にそれはリアルではない。 それによってより一層野々村と加賀刑事のキャラクターが引き立てられていて、インパクトがあって話が明快に感じられた。 このような視点から読む本は初めてで、今までにない感覚を味わえた。すごいーーー | ||||
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タイトルどおりなのですが、やはり東野先生の作品の中では地味 です。但し、これが決して失敗とかではありません。そういった 意図のもの作られた作品だと思うので。 と言うのも、やはり本当の悪意と言うものは人間の精神の奥底に 沸々と沸き立ち、蓄積されるものだと思います。当然、これは人 によって違うかもしれませんが。そういった人間の心情の奥底の 「悪意」を非常に巧く表現できた作品だと思います。 東野圭吾先生の作品は読みやすいものが多く、万人にオススメ出 来ます。しかし、私が先生の作品でオススメするのはこの作品で はありません。(「パラレル〜」とか「変身」「容疑者Xの〜」 をオススメすると思います) 人間の奥底の「悪意」を感じる作品でした。是非。 | ||||
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今まで東野作品はかなり読んできましたが私のベスト1は「白夜行」です。ですから「容疑者Xの献身」での直木賞受賞は意外でした。さて「悪意」ですが、「容疑者Xの献身」よりかなり楽しめました。被害者の加害者への強迫や中学時代のいじめの描写、加賀刑事の過去の痛みなど、他の東野作品にないリアリティを感じました。パッとしない印象で読み始めましたが、2転3転どころか、4転5転もして後味はあまりよくありませんが、加害者の動機、私にはな〜んか分かる気がするなあ〜と思いました。加賀刑事ものは、「眠りの森」「赤い指」を読んでいますが、この作品が断然良かったですよ。もちろん「白夜行」にはかないませんが…。 | ||||
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この『悪意』と同じ加賀恭一郎シリーズ前二作を読んでいたのですが、この作品は前二作とは印象が違いますね。 まず、文章の形式(?)が前二作とは異なり、野々口修(被害者の幼馴染)の手記・加賀恭一郎の記録で構成されています。 次に、前二作では何かしらあった加賀恭一郎の恋愛的要素がなく、『男・加賀恭一郎』というより『人間・加賀恭一郎』の過去について書いてある感じです。 手記や記録で構成されているので、全体的に少し難い印象を受けます。 作品全体にトリックとして関わってくる大事な部分だし、面白い試みだとは思いますが、個人的にはこういう書き方ではなく前二作のような書き方の方が好きです。 あと前作『眠りの森』の後の加賀さんの恋愛が気になっていたのですが、今作では触れられていないのがちょっと残念(笑) 加賀さんのお父さんが出てこなかったのも少し意外でした。 被害者も最初に殺された日高邦彦のみで、『動機は何か』ということにすごく拘った作品だと思います。犯人はあっさりとわかりますが、真の動機は最後に明かされるまで、読者も翻弄されてしまいます。 最後にタイトル『悪意』の意味がよくわかります。 そういうことだったのかぁ、やられたなぁと思いました。 もちろん人を殺してしまうほどではないですが、私にも悪意はあるので、『何か突発的な事よりも、そういう悪意の方が解決しづらく、どうしようもできないものなのかもしれない』と感じました。 ただ、読み進めていく中で被害者・日高邦彦のイメージが読者の中にも加賀さん等・作中の人物達と同じように植え付けられるので、最後のどんでん返しには違和感が残り、すっきりしない感じがあります。 上手いとかすごいとは思うけれど、個人的にあまり好みではなかったです。 加賀さんの教師時代の話が出てくるのですが、教師・加賀≒被害者・日高邦彦、生徒・前野≒野々口修という風に対応しているのかなという気がしました。 乱文・長文失礼しました。 | ||||
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この物語の謎は、犯人ではなく、動機だということにもの珍しさを感じ、何気なく買って読んでみたのですが・・・・・やられました!完敗です!脱帽です。何回どんでん返しがあれば気が済むのかと思うほど、最後までだまされ続けました。東野圭吾さんに言いように転がされ続けられた気分です。その緊張感。驚きの連続は病み付きです。 これだけの斬新さと意表をつくトリック(作者の手法)にもかかわらず、これはないだろ〜てのが一つもない。東野圭吾先生、偉大や! | ||||
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東野圭吾は本当にタイトルと作品を絡めるのがうまい。 この悪意は、かなり壮大な「悪意」だと思う。 記録(手記)によって、作品になりたっているため、 「悪意」を見抜くのが難しい。 刑事役である「加賀刑事」の冷静(冷徹?)さ がいい感じ。 この人が主人公の作品が多くなるのも頷ける。 個人的には「日高初美」がキーになると思って いたのに、最後の方はあらっ?となってしまった。 普通以上に楽しめたので、☆4つ | ||||
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人気作家日高邦彦が自宅で殺害され、幼馴染の野々口修が発見し始まる話である。 犯人は意外なほどあっさりと前半で判明し、その後は終始動機探し。 犯人の手記、刑事の独白などいろんな角度で動機証をしていき東野さんのテクニックには 感心するが、淡々とという感で読み終わる。 悪意という題名通り人の感情とは計り知れない・・・と考える所はあるが、 東野さんの作品にしてはやはりそこも物足りないと言うのが感想である | ||||
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誰が犯人なのか…そういう気持ちで読み始めて流れからすぐに犯人は分かってしまった。以外に売れてるのに単純な本なのかなと感じたら徐々に物語は予想外の方向へ。。読者の意表をつく手法はさすがだなといたく感心の作品。 ただタイトル【悪意】の内容に関しては、納得だけどイマイチ重みが足りないから☆4つが妥当。 | ||||
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犯人当て(フーダニット)より動機(ホワイダニット)を追求していった作品。その突き詰める点が違う点が従来の著者の作品と一線を画す事もさることながら、手記・独白・記録で解き明かす手法もまた面白かった。 個人的には大好きなキャラクター、加賀恭一郎(特に「眠りの森」がイイです!)を過去が垣間見える所もおトク感(?)があってポイントが高い。 それにしても真の「悪意」の持ち主は… | ||||
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