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悪意
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悪意の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.07pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全254件 241~254 13/13ページ
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ミステリーの中では異色なストーリ展開ではないだろうか。捕まることを前提にした仕掛けのある犯罪。翻弄され、騙されていく様を一緒に体験できる。人間とはいかに雰囲気や、思いこみによって間違った判断をしてしまうのかということを再確認させられる、なかなか面白い作品でした。 | ||||
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読みました。最後まで結構夢中に。この小説は、とあるドラマを連想させます。話の1/4くらいで犯人が誰かわかり、なぜ殺したのかを解き明かしていく。そう、古畑任三郎です。読みながら主題歌が流れたほどです。どっちが先か知らないんですけど、連想させられたことがかえって楽しみの一つになってよかったと思います。僕自身、あそこまで強い動機で何かをするなんてできないと思います。でも、犯人はそれを計画し実行したんだからすごい!★がひとつないのは、僕が幸せな話が好きだからです(笑) | ||||
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ペン胼胝のできるほどの「悪意」を私は知らないし、わからない。それは「悪意」としか表現出来ないのもであるからだ。読後、犯人の人物像が全くわからなくなるのもそのためだろう。近年の少年犯罪の犯人の人物像を私達は想像することしか出来ない。「ワイドショー小説」だ。すごい。 | ||||
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殺人はどうして行われたかということを読者に想像させ、読者が納得できるような理由を示すことがミステリーの本質だと思っていた。本書は、根本的にそれらの作品とは一線を画している。「悪意」というタイトルであるが、本書に記されている「悪意」という言葉を別の言葉で置き換えられないか考えてみた。妬み、恨み、その他様々な「悪意」を表現する言葉があるが、本書の「悪意」にしっくりした言葉は思い浮かばない。ただ「悪意」という言葉のみがしっくりくるのである。 | ||||
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すぐに犯人が判明し、うそ? まじ? と思っていると話が二転三転します。冒頭の強烈なエピソードですっかりはめられます。東野さんさすがです。じっくり読んで騙されて下さい。じっくり読めば読むほどこの言葉の意味がわかると思います。 | ||||
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読後感は強烈である。こんなに冷静に淡々と書かれた小説はないくらいなのにである。読者を翻弄する巧みな筆運びには、呆れるほどだ。刑事の加賀が登場する頃から、だまされないぞと肩に力を入れて、児童文学者(元国語教師)の記録を読むのだが、途中でまんまと罠にはめられてしまう。こけしのような顔の女、薄茶色の猫、窓の灯りを受けて夜の庭に浮かび上がる八重桜、芝生・・・目立たない道具立てにいつの間にか絡めとられていたのだと後で分かる。憂鬱な「真実の章」にたどりついて、一見、これまで真実らしく見えていたエピソードの一つ一つが計算づくであったことに気付くが、ここまで見事に巧まれていると快感でさえある。文庫版に桐野夏生さんが解説を寄せている。日記は真実を語らないという点で同工異曲の「グロテスク」の作者が「悪意」から何を得たのか知るのは興味深かった。「悪意」が男の嫉妬を描いたものだとすれば、「グロテスク」は女の嫉妬ということになろうか。 | ||||
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二人の作家、そして親友同士の野々口と日高。殺された日高と容疑者の野々口、この二人の一体どっちが「悪意」を秘めていたのだろうか?告白文とゴーストライター、真実を述べてるのはどちらか?最後に知る「悪意」は人が誰もが持っているものを蓄積した結果なのかもしれない。 | ||||
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通り魔、いじめ等々現代社会にはさまざまな悪意があるものですが、本書を読み進めていくに従って、徐々に事件の原因となった悪意が明らかにされていきます。 目前に現れるわかりやすい恐怖感というものはありませんが、背中に悪寒が走るといいますか、その手の恐怖感を感じる小説です。 | ||||
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東野圭吾の文章構成は、いつも一ひねりある。この作品もまた、二人の登場人物が交替に語り手となり、物語を進行させていく。筋立てのおもしろさは言うまでもないが、読み終わったとき、どんなささいなことも、一つ間違えば「悪意」をもって受け止め、判断してしまうことになるなあと、妙にしみじみしてしまった。 | ||||
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秘密、白夜行の原点ともいうべきこの作品は病んだ社会の表層が浮き彫りになる傑出したサスペンスです。人気作家殺人の罪で逮捕された男の供述はなぜか判然としない。不信感を抱き捜査に当たった加賀刑事の前にやがて真実の“悪意”が立ちはだかる・・・緻密な構成と日本推理小説史上でも比類なき悪夢を見るようなどんでん返し。このどんでん返しが強烈で私の中では秘密や白夜行以上に印象深い作品です。読み始めたらとまらない東野作品の中でも一二を争う大傑作です。 | ||||
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最初は野々口修の手記より始まる。手記にしては、微に渡り細に渡りわかりやすい記述なのだが、それは彼が作家であるということで了解する。犯人はすぐにつかまる。しかし、動機はなになのかはっきりしない。動機がはっきりしないと検察にも送れないという事情もあって、加賀刑事は『だれかが彼女を殺した』に引き続きその推理の冴えを見せる。私はすっかりだまされた、という事を告白しておこう。後味はすっきりしない。その味は「悪意」というものの本質なのかもしれない。 | ||||
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この小説はNHKでドラマ化されました。この小説の醍醐味はとんでもない作者(東野)の発想にあります。意外にも犯人は最初から捕まります。しかし、誰もが予想できない信じられない結末が用意されています。最初から犯人が捕まるんじゃあ面白くないと嘆く必要はまったくありません。なぜなら、読者を一秒も飽きさせず、しかも読破するまで逃がさない罠が次々に展開されます。野々口は被害者なのか、日高は悪人なのか。どこまでが真実でどこまでが嘘なのか。花火に隠された謎とは。「悪意」とはなにか。人は悪意さえ持たなければすべての事を許されるものなのでしょう。一読の上NHKドラマを見るのもお勧めです。 | ||||
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一つの話が加賀刑事と野々口という2人の男の視点で描かれている。僕が読みながら推理する内容が右往左往し、一体全体、野々口は犯人なのか、それとも利用されたのかどっちなのか迷ってしまった。続きがとても気になってしまって非常に面白い作品だ。東野氏の作品はあっという意外な結末を迎えるものが多いので、ある程度の心構えをしていたが、それ以上の結末に驚いた。 | ||||
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作者唯一のシリーズ探偵(天下一大五郎も?)加賀刑事が活躍するミステリ。 最近の東野氏の傾向である、「登場人物を極度に絞り込んだ中での心理劇」的要素がかなり色濃く出ているが、二転三転のトリックはさすがだ。さらに、タイトルに示された「悪意」とは何か?意外な幕切れと共に親子や友人の絆について考えさせられる、ハイクオリティな作品だ。「秘密」や「白夜行」とは一味違った東野氏の方向性を確認してみてはいかがだろう。 | ||||
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